ほんとにあった!呪いのビデオ1レビュー

評価:★★★★★★★★☆☆
記念すべき第1作目。
かなり気合の入った内容で当たりも多くおすすめ。

 

 

 

<白い着物の女>
※評価は最後に記載
シリーズ製作のきっかけとなった最初の投稿映像。
ハウリングのような奇妙な音や、ブラウン管に人影が映り込んでいる。
また、ヤラセや勘違いの可能性を考慮して検証を真面目に行っており、音響粒子学研究所で音の解析を行なったり、当時の部屋を再現して実際にいるとしたらどこにいるのかを確かめたりするが、非現実的であることが分かり信憑性を高めていく。

 

 

 

<トンネルにて・・・>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
心霊スポットとして有名なトンネルに車で入った際に撮られた映像。
録画を止めたつもりでカメラをダッシュボードに置いていたら、黒い女性のような人影が映っていたというもの。
人影は立体感が全くないため壁のシミでは?


また、トンネル入り口でもう一つの顔を見つけたとスタッフは指摘しているが、正直無理がある。

 

 

 

<墓参りの記録>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★
8ミリフィルムの映像。
映写機の機械音や微妙に早送りされている感じが雰囲気ある。
家族で祖母の墓参りをしている様子を撮影していると、最後に祖母の姿が映っているというもの。
遺影写真のようなものがはっきり映っている。


それ以外にも何点か不可解な現象があるとナレーションは言っているけど、不親切なことに解説なし。
筆者が見つけた範囲ではモヤのようなものが何回か映っているけど、劣化の可能性もあるし正直よく分からなかった。

 

 

 

<劇団の稽古風景>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
今後のシリーズでもよく出てくる舞台稽古の映像。
だけど、どれも舞台設定とかが分からなくて、見てるこっちが恥ずかしくなる。
肝心の事象は、実在するとしたらやたら小さい人影が前後に揺れているというもの。
よく分かったな。

 

 

 

<白い着物の女2>
白い着物の女に関する検証の続き。
前の住人から恐怖体験談を聞いたり、グフフフフッという声が入っているという新事実が判明する。

 

 

 

<結婚パーティーにて>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
結婚パーティーの様子を撮影した映像。
黒い服を着た男性の背中に緑色の手が映っている。
事象自体はそれなりだけど、あっという間に終わってしまうので印象は薄い。

 

 

 

<事故現場にて>
   恐怖度:★★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
車で走行中に事故現場を目撃し、撮影した映像。
事故現場を通り過ぎた直後、ガードレールに顔のようなものが映っている。
一瞬だし正直分かりにくい。

 

 

 

<監視カメラ>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★
カラオケ店の監視カメラの映像。
約5秒間隔で切り替わりながら廊下や各部屋を映している。
イチャイチャしているバカップルの次の部屋だけ毎回ノイズが入り、約2分後にノイズと共に一瞬女性の姿が映る。
直前のバカップルのイチャイチャぶりとの対比や、視聴者が飽き始める絶妙なタイミングで出現するため、完成度は高い。

 

 

 

<生中継番組>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★
生放送中の番組で音声と映像が乱れ始め、砂嵐やフリーズが発生する。
フリーズは出演者の顔が歪んでいて怖く、砂嵐には民家の壁と思われるもの、男性の後ろ姿、謎の文字が一瞬現れる。
なかなか不気味な映像。

 

 

 

<白い着物の女3>
グフフフフッという声の解析。
20歳前後の声であり、投稿者たちの声ではないとのこと。
更に、音質的に空気が非常に薄い、または人体の器官からは出ない声だという。

 

 

 

<大学校舎にて>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★★
大学校舎で行われた肝試しの映像。
学生の飛び降り自殺や教授が殺害されたことのある曰く付きの場所で、野外に面している階段に花や線香が添えられており雰囲気がある。
校舎に入ってしばらく歩いていると、1人が人影に気付き悲鳴を上げ、撮影者も最初は気づいていなかったが、浮遊する白い人影に気付き驚いて逃げる。
人影自体はあまり怖くないけど、シチュエーションや撮影者と同行者のリアクションがかなりリアルでなかなか怖い。
本作随一の完成度。

 

 

 

<盗撮・試着室>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
試着室に付けられた盗撮映像。
これアングル的にちょっと上見たらバレないか?
つーか投稿者が盗撮魔か?捕まっとけ。
幽霊?見間違いだろ。

 

 

 

千駄ヶ谷トンネル>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
スタッフが心霊現象を捉えようと有名心霊スポットの千駄ヶ谷トンネルに車で行った際の映像。
白い顔のようなものが浮遊しているけどそれだけ。
オマケみたいなもん。

 

 

 

<井戸(仮)>
何の説明もない映像。
井戸の水面をカメラで映していると、撮影者の後ろから手が現れるというもの。
多分、ホラー映画のワンシーンみたいなのを撮ってみたというだけなので評価なし。

 

 

 

<白い着物の女4>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★★
※評価は1~4の総合点
白い着物の女の検証を行なっていたら顔のようなものが映っていたというオチ。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★★☆☆
1作目ということもあり、かなり気合が入っていて完成度が高い。
投稿映像のタイプが様々で、最後まで飽きのこないものとなっている。
各映像の評価は低めだけど、それは時代とかほん呪シリーズだけで100巻近く見て目が肥えてしまっているからで、今見ても怖い投稿映像も多い。
また、メインの白い着物の女に関しては、次々と新事実が発覚すること、最初はヤラセや勘違いの可能性も考慮して様々な検証を行うが、それが映像の信憑性を高めていて、ジワジワくる怖さがある(音響粒子学研究所は実在しないとwikiに書いてあるけど)。
少なくともパート10までの間では1番おすすめできるので、初期の作品を見たいという人はこれを見るべき。

 

余談だが、VHS版にのみ本編終了後の「おことわり」が終わる際に、白い着物の女が現れるというサプライズがある。
筆者が視聴したのはCS放送版なのでおことわり自体なかったけど、Special2で見ることができる。