評価:★★★★★☆☆☆☆☆
前半はクソだが、徐々にその関連性が明らかになり盛り上がってくる。
「ノロイ」路線の白石監督作品が好きな人は必見。
<携帯電話>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★
不気味さ:★
エピソード:★★
女友達3人組で旅行に行った際に撮影した映像。
友人とこのビデオを見ている途中、非通知の着信が入り、出てみるとFAXのような音と人の声が聞こえたという。
また、友人の1人が急に体調を崩してしまったようだ。
肝心の映像は、滝ではしゃいでいる様子を撮影したもの。
当時の携帯電話で撮影されているため、画質は悪くフレームレートも低い。
3人で滝をバックに自撮りしようとしている最中に、奥の滝に一瞬だけ人影が現れている。
解像度が低過ぎてマインクラフトのキャラにしか見えなかった。
そのままタイトルコールへと入り、次のエピソードが始まる。
今回は通常版に近い構成みたいだ。
<首無し>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★
不気味さ:★★
エピソード:★★★
首無し地蔵で有名な心霊スポットで肝試しをしている際に撮影した映像。
その場所はかつて貧困により、口減らしのために子どもの喉を突いて殺したという噂があるようだ。
さらに調査を行ったところ、寺の管理人の老婆が殺害されたり、寺が放火にあったり、女子大生の遺体が遺棄されたりしていたという。
また、例の首無し地蔵は大学生のイタズラで破壊された物であり、その大学生に祟りが起きたそうだ。
肝心の映像は、首無し地蔵を見つけてこれを撮影していると、画面上部に顔が現れるというもの。
何かあるのは分かったけど薄過ぎる。
劇場版なんだから、もうちょっとインパクトが欲しいところ。
<居酒屋>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★
不気味さ:★
エピソード:★
男2:女3による飲み会の映像。
男性の背後の壁に、寂しそうに佇む女性の姿(スタッフ談)が映る。
だから薄過ぎる。ただのモヤにしか見えん。
<事故>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★
不気味さ:★
エピソード:★
友人と歩いていると事故現場を発見したため、それぞれがカメラを構えて撮影したという映像。
事故現場を目撃した婦人によると、老人が叫びながら車に飛び込んだという。
投稿者のカメラには異常はなかったが、友人のカメラには不可思議な声が入っていた。
そして、友人はその声が何て言っているか突き止めた直後、行方不明になってしまったようだ。
肝心の音声は、確かに友人のカメラにだけ何か聞こえている。
筆者は辛うじて「うしろにいぐな」に聞こえた。
<腕>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★
不気味さ:★
エピソード:★
カメラを買ったが使い方が分からなかったため、友達に使い方を聞きつつ撮影したという映像。
事象が現れたアパートの向かいにある家は取り壊されていた。
また、その後建築予定のマンションは、着工予定日を半年過ぎても放置されたままになっている。
肝心の映像は、窓に反射して?両手の肘から先が映り込むというもの。
今回は薄いのしかないなぁ。
<続・事故>
エピソード:ゴミ
投稿者の友人が、失踪直前に撮影したと思われるビデオを発見した。
何と、事故死した老人の遺族にビデオのことを話し、その様子を盗撮したものだった。
まぁ追い出されてしまうのだが、その映像内に2ヶ所、不可解な点があった。
残念ながらここでは紹介なし。
その鍵を握るのは「事故」の声を解明することだ!
という訳で、100人に街頭インタビューしてみた。←アホか、解析のプロに任せろよ。
その結果、以下のような回答を得ることができた。
・分からなかった 47人
・うなり声 41人
・おみず 1人
・うしのにくだ 1人
・おまえら 1人
・たすけてくれー 1人
・今晩なに食べようか 1人
・ゲロ吐きそう 1人
・ぼくはー 1人
・こんにちはー 2人
・うしろにいくな 3人
何したいんだこれ?
<続・携帯電話>
エピソード:★
「携帯電話」の投稿者(明日実さん)のもう1人の友人にも異変が起きたということで、明日実さんと一緒に会いに行くことになった。
友人にも例の非通知の着信があったようで、それにビックリして階段を踏み外し、挫いてしまったようだ。
ちなみに、友人は「うしろにいくな」と聞こえたという。
何と、街頭インタビューで具体的に挙がったものとして、最も意見の多かったものと一致していた!←いや、たった3人だけじゃん、そんなんで関連付けるか普通。
<2つの投稿映像の共通点>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★★
不気味さ:★
エピソード:★★★
という訳で「事故」の投稿者も呼んで関連性を探ってみると、同じ日に撮影されたことが分かった。
また、明日実さんが謎の老人に話しかけられた時刻とほぼ一致していた。
うろ覚えということもあり何て言ったのかは非常に分かりにくいが、「首無し」の地蔵と関係ありそうだということは分かった。
ここで「続・事故」の映像が出てくる。
戸を閉められた直後に、車の近くに黒い人影が映っているというものと、最後のノイスに無数のシミュラクラ現象が発生している。
相変わらずインパクトのない映像が続くなぁ。
その後、明日実さんだけが老人の遺族に会いに行くということになって解散となる。
直後、心配になり寝込んでいる友人宅に電話をかけてみると、例の着信が割り込んできた!
という訳で家にまで行ってみると、余計体調を崩したようで母親により面会拒絶される。
切られる直前に「うしろにいくな」に聞き覚えがあるか聞いてみると、友人が発狂してしまった。
<声の検証>
エピソード:★★★★
老人の遺族とコンタクトを取ることに成功し話をしてみると、やはり声は老人のものである可能性が高いという。
また、明日実さんが話しかけられた老人によく似ていた。
という訳で、老人に言われた意味不明な言葉について尋ねてみた。
ちなみに、その内容は以下の通り。
「むこうには
わたしの村がつづいています
たべられるには
むこうのニトウにいきますから
あたまは
ほこらにお願いします」
案の定、老人はかつて滝の近くの村(現在は廃村)に暮らしていたようで、まずは滝へ向かった。
そこで撮影当時の状況を再現するのだが、幽霊役を横田がやったせいで事象よりも2ドット太いwww
また、身長もだが頭が異常に大きいことが分かった。
やっぱマイン(ry
ここにきて、明日実さんの体調が悪くなっていった他、あの声が急に聞き取れるようになり、「うしのにくだ」と言っていたようだ。
今度は老人にインタビューをしていた郷土史家に会いに行った。
すると、その廃村では飢餓を凌ぐためにカニバリズムを行なっていたが、その罪悪感を軽減するため、死体の頭に牛の頭の皮を被せ、牛肉を食べていると言い聞かせていたという。
これって聞いたら死ぬっていう都市伝説の「牛の首」かな?
また、「あたまはほこらに」というのは、牛の頭蓋骨を祀っていたのが理由ではないかとのこと。
ちなみに、食った後すぐ寝ると牛になるというのは、この村が発祥だとか。
<廃村へ・・・>
エピソード:★★★★
そして、明日実さんはさらに体調が悪くなってしまう。
また、「うしのにくだ」って答えた女性が入院しているとのこと(連絡先聞いてたの?)。
そんなこんなでヤバい雰囲気を感じた明日実さんは、もう夜だが廃村に行きたいと言い出し、スタッフもそれを受け入れて廃村へ向かった。
山道が途切れていたため、そこからは徒歩で向かうことに。
住居跡が見えてきた辺りから、明日実さんは声が聞こえたり、腕に噛まれるような痛みを感じ始めている。
それでも声がする場所まで果敢に進んでいくと、大きな家が現れた。
中を探索すると、女性スタッフにも時々声が聞こえ始め、ビビっている間に明日実さんはどんどん進んでいく。
そして、部屋の奥から藁箱を見つけて開いてみると、牛の頭蓋骨と小刀が入っていた。
明日実さんの推測では、これをほこらにまで持っていけばいいとのこと。
さらに奥へ進むと鳥居とほこらが現れ、そこに祀り祈りを捧げたところ、明日実さんは気が楽になっていった。
後日、明日実さんはすっかり元気になり、入院中の友人も元気になっていったと連絡が入った。
そのメールの中に、楽しそうにしている明日実さんらの姿が映っているが・・・
<明日実さんからの添付動画>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★
不気味さ:★
エピソード:★
元気そうにしている明日実さんと友人の姿を映している映像に、謎の声が入っていた。
展開的に「うしのにくだ」だと思うけど、なんて言っているのか分からなかった。
<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
中盤あたりからの怒涛の展開は見事で、本作のノウハウが「ノロイ」に繋がったと考えると感慨深い。
投稿映像がショボいものしかなかったのは残念だが、白石監督作品は真面目路線の方が圧倒的に好きなため、全体としては悪くなかったと思う。
本作が面白いと思った人は絶対「ノロイ」にハマるため、ぜひ見てみよう。