ほんとにあった!呪いのビデオ18レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
ほん呪3大黒歴史の1つである黒狐の完結編。
投稿映像のレベルが高いだけにもったいない。

 

 

 

<黒狐の終末 第一章 止まらない脅迫の手紙>
 エピソード:ゴミ
黒狐の呪いに終止符を打つ時が訪れたというナレーションと共に流れるオープニングテロップ。
ここまでは良かったんだ。マジで。


黒狐について調査をしたところ、実の兄を呪い殺したいという19歳の男と筆跡が同じだったため、こいつが黒狐の正体ではないかということで連絡を取ることに。
どうやら同社の陰陽師シリーズに登場した呪殺用の呪符がほしいようで、顔を隠すのと、Tと呼ぶことを条件に快諾してくれた。
すると突然、自分から黒狐の話題を話し、手紙の中に自分の名前が書いてあるとか、自分の字じゃないとか言い出したりと、明らかに様子がおかしい。
で、これについてスタッフは、こいつが狐の悪霊に取り憑かれて二重人格のような状態になっているのでは?という無茶苦茶な推論を導き出す。
という訳で、黒狐さん救出作戦が始まった。アホか。

 

 

 

<98話目に現れた霊>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
サークルの合宿で百物語を行なっている映像。
98話目を語り中にロウソクの火が突然消え、明かりをつけると、男が窓の奥からこちらを見つめている。
撮影者だけが気付き、怯えているのがいい。
よく見ると、顔写真を貼り付けたうちわを振っているように見える。
ピントが合っていないおかげで不気味な感じになっているが、ピントが合ってたらギャグ化してたかも。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 最上階に向かう霊>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
幽霊が頻繁に現れるというマンションの監視カメラの映像。
このマンションでは過去に飛び降り自殺があったという。
また、エレベーターが誰も乗っていない時はいつも最上階にあるようだ。
肝心の映像は、誰もいないのに勝手に最上階へと上がるエレベーターに、ガラスに反射して白Tを着た男性のような人影が現れている。
なぜかスライドしているけどまぁいいや。
よくある怪談話の映像化といった感じで悪くはない。

 

ちなみに、エレベーターが勝手に上がるのは怪現象とは言い切れない。
というのも、2つあるエレベーターがどちらも1階や最上階にあると時間がかかってしまうため、待機階が設定されていることがあるから。
今回の投稿映像も行き先が光っていないため、この設定だった可能性がある。

 

 

 

<取り残された座敷わらし>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
解体中の我が家を撮影した映像。
1階部分からこちらを見つめる女性の姿が映っている。
かなり薄く分かりづらいが、悪くはない。
また、その直後の2階部分に、白い服を着た髪の長い女性っぽいのが見えるけど勘違いかな?
まぁいるとしたら、身長1mあるかぐらいの小人になってしまうのだが。

 

 

 

<黒狐の終末 第二章 手紙に記された場所>
 エピソード:ゴミ
黒狐に会いに愛知県まで行ったが現れず、人形供養寺を参拝しましたとさ。
なんじゃこりゃ。

 

 

 

<ビデオレター>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★★
単身赴任中の夫に宛てて撮影されたビデオレターの映像。
息子がパパに向けて喋っている最中、金網の向こうに少女が現れ、こちらに向けて手を振っている。
金網の向こうは崖のため、そこに人がいることはあり得ない。
さらに、その数秒後に、この少女がすぐ近くまで来ている。
かなりレベルが高く有名な映像。
この少女が悪い霊じゃなさそうなのが救い。一緒に遊びたかったのかな。

 

 

 

<エコー映像>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
お腹の中の赤ちゃんを撮ったエコー映像。
この投稿者、やたら巨乳でセクシーな格好をしているな。
息子は無事産まれたが、生後すぐに謎の突然死をしてしまったという。
投稿者が調べたところによると、その病院では亡くなる患者が多かったり、違法なこともやっているという噂があるらしいが、松山協和病院(絶対に検索するな!)の例もあるから何とも言えん。
肝心の映像は・・・すまん、全く分からん。

 

 

 

<黒狐の終末 第三章 対面>
 エピソード:ゴミ
黒狐の近所の公園になら会えると推測したスタッフは、そこで黒狐を呼ぶことに。
すると、家の中からこちらを監視する者の姿が!
って訳で改めて公園で待ってみると、なんと黒狐が現れた!!
まぁ本人はTのつもりなのだが。
どうやら学校や家庭でいじめに遭っており、自殺か呪い殺すかまで追い詰められているという。
で、お前黒狐だろと問い詰め、狐に取り憑かれてるんじゃない?とこっちの妄想を垂れ流してみると、黒狐に会ったことあるかもと苦し紛れの言い訳を始める。
ダメだこりゃ。ただの○○○○としか思えん。
次の夜に呪いの儀式をするという約束をしたところで次へ。

 

 

 

<覗く瞳>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
友人らと温泉旅行に行った際に撮影した映像。
背後のテーブルに逆さになった顔が映り込む。
作り物感が強いが、まぁ悪くはない。

 

 

 

<呪われた家>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
4人組が地元で有名な心霊スポットを撮影した映像。
探索中に1人がイタズラで脅かし、それにビビってみんなで逃げている最中、撮影者を除いたら3人のはずなのに4人映っていたという。
という訳でそこに向かうが、投稿者はビビって拒否。
何かあった訳ではないが、雰囲気はいい。
肝心の映像は、前述の通り逃げている最中に4人目が映っている。
結構合成ブレしているし何か昇天しちゃっているが、こっちはどうでもいい。
それよりも、直後の竹藪をかけ分けているところで、3番目にいる男の背中に手があるのが気になる。
位置的に投稿者らのものとは思えない。
こっちは心霊映像を作ってたら本物が映っちゃったみたいな感じで、じわじわくる怖さがある。

 

 

 

<黒狐の終末 第四章 黒狐の隠された過去>
 エピソード:ゴミ
黒狐について周辺調査をしたところ、在籍している高校を特定した(あれ?19歳って言ってなかったっけ?まぁTがだけど)。
どうやら学校でも有名な妄想垂れ流しのヤバいやつという認識だったみたいで、いじめはないとのこと。
まぁあんなんじゃいじめがあったとしても、そりゃそうだねで済むしどうでもいいんだが。

 

 

 

<黒狐の終末 最終章>
 エピソード:ゴミ
呪いの儀式を実行する時が来た。
赤さび法という呪法を行っており、人型の粘土と錆びた釘と磁石を並べる。
そしていざ開始と思ったら、演出補の門間が急にヘタり、ちょっと待ってと止めたり、呪符を渡すのを嫌がったりと遅延行為を連発し全員を苛立たせる。
そして、呪符に兄の名前を書いている最中に強奪し逃走する。
だが黒狐はチャリで来ていたため逃げ切ることはできず、結局呪符を奪われてしまう。
しばらくして戻ってみると、呪いは実行されたみたいで、人形が崩されていた。
これにより、黒狐からの脅迫状は来なくなりましたとさ。めでたしめでたし。

 

これが坂本演出期から続いた黒狐の結末とか、ひでぇとしか言いようがねぇ(全部ゴミ判定なのはネタもあるけど)。
菊池の失踪、カスゴミクズ○○YouTuberに並んで、ほん呪3大黒歴史の1つに認定した。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
投稿映像は事象が分からなかった「エコー映像」を除いて一定以上のレベルがあり、「ビデオレター」や「呪われた家」などレベルの高い映像もあるため、投稿映像だけなら★8以上は間違い無かった。
それだけに、黒狐の結末がこんなくだらないものになってしまったのが悔やまれる。
坂本演出は当初Special6で黒狐との直接対決を描こうとしてたっぽいが、それがどうなっていたのか見てみたい。
まぁ黒狐の正体がアレって分かった時点で、ダメだこりゃってなって辞めたのかもな。