評価:★★★★★★★☆☆☆
「半面の男」と「不気味な女」がインパクト抜群。
メインはどうしようもない駄作。
<半面の男>
恐怖度:★★★★
インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★
不気味さ:★★★
エピソード:★★★
後輩と心霊スポットとして有名な廃墟を探索している映像。
道中で声が聞こえたり、ドアが勝手に閉まったりとさりげない事象が起きている。
そして、後輩にカメラを向けるとその背後に右半分しかない生首が現れ、こちらに向かってくる。
撮影者のビビりっぷりが良く、今後のスタンダードになる「1本目はビックリ系」のお手本のようなエピソード。
にしてもこの幽霊さん、明らかに走っているような挙動をしてるんだよな。
幽霊になると、体の一部分を見えなくする能力を手に入れられるのだろうか。
<不気味な女>
恐怖度:★★★★★
インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
不気味さ:★★★★★
エピソード:★★★★★
一人暮らしの女性が、母親に向けて自宅を撮影した映像。
その最中に不気味な女に遭遇し、恐怖のあまり携帯ごと捨てて未だに帰っていないという。
不動産屋によると事故物件ではないらしいが、スタッフが部屋をくまなく調査すると、天井裏に首吊りに使えそうなロープが見つかった。
そのロープには白いベトベトしたものが付いており、これを鑑定したところ人間の皮脂であり、A型とAB型の血も付着していたという。
そこで旧管理人に話を聞いてみると、その部屋には女性が住んでいて、独身寮なのに赤ちゃんの泣き声が聞こえていたようだ。
肝心の映像は事象が目白押し。
まずは部屋を撮影していると、クローゼットの隙間から赤ちゃんのような顔がこちらを見つめている!
投稿者は何かあるのに気付きカメラを下げて調べるが、何もなかったため撮影を続ける。
これでおしまいと振り返ると、カーテンにこちらを見つめる謎の女が!!
これを見た投稿者は2秒ほど硬直し、携帯ごと捨てて部屋を脱出した。
そして、放置されたまま録画を続ける携帯には、複数の赤ちゃんと思われるやたら低い泣き声が響き渡っていた!!!
投稿者のリアクションが素晴らしく、恐怖のあまり声も出せずに硬直し、携帯ごと捨てて逃げるのは今までになくリアル。
筆者はテレビで知ったので最後の声は蛇足感があるけど、1つ1つがレベル高く、「疾走」以来のオール★5を獲得した。
<ロッククライミング>
恐怖度:★★
インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
不気味さ:★★
エピソード:★
友人と海沿いの山でロッククライミングしている様子を撮影した映像。
この山ではかつて、ロッククライミング中に転落死した人がいるという。
先に登る友人を撮影中、画面右下に白い手が伸びている。
ありがちだし前2作が強烈過ぎて、あまりインパクトはない。
<僕の恋人>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★★
不気味さ:★
エピソード:ゴミ
今回のメインにして、パート22の「監禁」並の駄作。
彼女の帰宅の様子を撮影したもののようだが、どう見ても盗撮。
彼女(仮)に連絡をとってみると、投稿者のことは知らないようで、案の定ただのストーカーだった。
この時点でボツレベルだが、投稿者に詰め寄ってみると会ったことはあるし、いずれ付き合うことになる宣言をする。
こいつをどうにかしろよと思うが、なぜか彼女(仮)について調べてみると、何股もしたり枕もしているという噂や、結婚目前までいった彼氏が自殺しているという情報を得た。
って何だこの下世話は、ストーカーのせいで彼女(仮)とばっちり受けまくりじゃねぇか。
肝心の映像は、ストーカーが彼女(仮)の後ろ姿を撮影していると、車のランプに照らされた背中に顔が映っている。
まぁ大した事ない。こんなのボツだ。
<サファリパーク>
恐怖度:★★
インパクト:★★
分かりやすさ:★
不気味さ:★★
エピソード:★★
家族でサファリパークに行った際に撮影された映像。
道路付近にいるクマを映した場面で、窓にこちらを睨む女性が映っている。
良く見るとそれなりだが超分かり辛く、ズームが逆効果なのが惜しい。
<シリーズ監視カメラ 家庭用監視カメラ>
恐怖度:★★
インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
不気味さ:★★
エピソード:★★★★
玄関に設置された監視カメラの映像。
泥棒に入られたことがあり、子供もいて心配なため設置したものだという。
このカメラは動きなどを検知して録画するタイプで、身に覚えのないものが収録されていた。
どうやら中古物件のようで、前の住人は旅行中(実際は出張中)に事故で亡くなったという。
また、事故は投稿映像の撮影日のちょうど1年前だった。
肝心の映像は、誰もいないはずなのにうつむいたような影が現れ、チャイムを2回押す。
その後、謎の言葉を発し、家へと入っていく。
良く聞いてみると、「ただいま、母さん」と言っているように聞こえる。
事故で亡くなった住人が、元の家に帰ろうとしたのだろうか・・・
<熊野観光>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★
不気味さ:★★
エピソード:★★
カップルが和歌山県熊野に観光した際に撮影した映像。
祭りの様子を映した場面で、そこに映った1人の男性の顔に、うごめく目が何個も貼り付いている。
まばたきしているのは不気味だが、合成ブレしまくりで微妙。
<続・僕の恋人>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★
不気味さ:★
エピソード:★
彼女(仮)に投稿映像を見せたところ、投稿者に対して訴えないからストーカーやめろというメッセージと、スタッフに投稿映像をお祓いしてほしいという依頼を受けた。
という訳で投稿者に説教した後、製作委員会は定期的にお祓いをしているという神社に向かった。
ぶっちゃけここが本エピソード唯一の見どころ。
説教とお祓いしたことを彼女(仮)に報告しようとしたが連絡が取れなくなってしまった。
そこで調査したところ、仕事も辞め実家に帰り、体調不良で寝込んでいるようだ。
どうやらストレスだったようで、ストーカーがまた何かしたと睨んだスタッフはストーカーに再度連絡をするが、急に興味を失ったようだった。
最後に盗撮映像を再度確認したところ、アパート前で撮影している場面で、ストーカーの影の頭部分に白い顔が映っていた。
前編の顔に似ていると言うが見た感じは幼児で、キャプテン翼並みの頭身に見えてシュール。
そもそも影に白い顔の時点でコラ感が半端なく、やはりボツレベルとしか言いようがない。
<総評>
★★★★★★★☆☆☆
最初の2作がインパクト抜群で、特に「不気味な女」はシリーズ代表作の1つに挙げられるほどの出来。
それ以外にもそれなりのものがいくつかあるが、メインはパート22の「監禁」同様の大滑りで足を引っ張った。
このエピソード唯一の見どころは、製作委員会が普段お祓いしてもらっている神社が映るところだけど、何て神社なんだろう?
あと、お祓いのシーンを見てみたかった。