ほんとにあった!呪いのビデオ32レビュー

評価:★★★★★★★★☆☆
10周年記念作品で、初の3部作「27」編がスタート。
メイン以外も頑張ってる。

 

 

 

<運動会>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
小学校の体育館で行われた運動会の映像。
生徒が地上絵?のために移動している最中、右手前の女の子に隠れて下半身が走り出し、隣の女の子に隠れて消える。
1年前に、この学校の生徒がダンプに轢かれ、体が切断されて亡くなっているという。
生徒と同じ体操服を着ているのは興味深いけど、シャツも若干見えてるんだよな。
児玉演出期って人体消失という名の雑切り取り多いな。
ちなみに、その後が長いから2段落ちがあるかもと思って探してみたけど、見つけられなかった。

 

 

 

<犬の散歩>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
犬と散歩しながら何気なく撮影した映像。
その日は遠出をし、通りかかった公園で休憩していると、犬が突然吠えたという。
そして後日、犬が突然死してしまったようだ。
聞き込みを行ってみたところ、公園のベンチに子どもを捨てた母親がおり、子供は助かったが母親は後悔で自殺してしまったという。

 

肝心の映像は犬が吠える場面から始まっており、程なくして「返せ」という声が聞こえる。
そして、犬が吠える方向にカメラを向けると、女がこちらを睨みつけている。
この目どうなってるんだ?カマキリみたいになってるぞ。
ちなみに、この女を直接見ようとしたけど見えなかったとか。
ホラーの王道がうまく落とし込まれており、さすが児玉演出といったエピソード。

 

 

 

<クラブ・イベント>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
クラブ・イベントを撮影した映像、
舞台裏で出演者にインタビューしていると、背後のドアが開いた際に軍帽のようなものを被った男が映り込んでいる。
髪型やチョビ髭的に、某独裁者に見えるが気のせいだろうか?
まぁ分かりにくいし、怖くはないな。
この場所はかつて、旧日本軍の関連施設があり、終戦間際に多くの軍人が自決したという。

 

 

 

<不在>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
大学のゼミの同好会の映像。
画面中央左に常に白い点があるの気になるな。
センサーの不具合で輝点が出来てるのかな。
メッセージを伝えている男性が腕を上げると、2回目だけ手首から先が無くなっている。
そして数ヶ月後、木材に挟まれ右手の拳の骨が砕けてしまったという。
1本目の運動会も消失ネタだったのでイマイチ。

 

 

 

<Twenty Seven 前編>
 エピソード:★★★
3作に渡るメインの序章。
10周年記念ということもあり、まずは歴代スタッフの懐かしい映像が出てくる。
今まで様々なスタッフが登場したが、中には危害が及んだ者も数多くおり、
事故で再起不能になった → 丸中くん
行方不明になった    → 中さん
自殺を遂げてしまった  → 門間、籐屋敷←マ!!!?
恐怖で辞めた      → 江田、大谷君
挙げられてないけど岩澤も呪いを受けたし、製作委員会がいろいろな意味でブラックだということがよく分かる。

 

そして今回の主役は、パート24より登場している菊池。
元々常連の投稿者であり、20歳から毎年誕生日になると、ある廃墟を映した奇妙な映像が送られているという。
この映像自体に事象は見られないし、他のスタッフも自宅に投稿映像が届けられることがあったようで気にしていなかったが、ある日、菊池の投稿映像と同じものが別の人物(柏木さん)から送られてきた。
しかもその映像には、事象が追加されていた。

 

柏木さんについて探るため、菊池のことは伏せてインタビューをしてみることにした。
柏木さんによると、自主映画を撮影した際のテープに見覚えのないものが映っていたという。
何か隠していると思いつつも、自主映画の撮影場所付近を調べてみることに。
すると、周辺の電柱に赤い↓のような印が貼られてた。

その位置を記録してみると、地図上で印と同じ形を結ぶことができ、その中心には柏木さんの自宅があった。
面白くなってきたところで次へ。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ ネットカフェ難民
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
ネカフェの通路に設置された監視カメラの映像。
このネカフェでは、個室で薬物自殺をした男性がいたようだ。
半個室のドア(シャワー室みたいに上半分だけになっている)の奥に、スウェット姿の半透明の人物が現れ、ドアの前で佇んでいる。
上半身が無いと言っているが、うまく隠れていた説あり。
途中でリプレイが入ってしまうが、5分ぐらい映り続けていたようだ。
偶然だと思うけど、画面上部のモザイクの左にあるやつが、女性の顔っぽく見える。

 

 

 

<タクシー>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★★
タクシーの防犯用バックカメラの映像。
これもシリーズ監視カメラな気がする。
長距離移動の男性を乗せ山道に入った帰りに、リアガラスを這い上がろうとする女性が現れ、ずり落ちて消える。
実質シリーズ監視カメラで、こんなインパクトあるやつが出てくるとは思わなくてビックリした。
でもずり落ちるのはどこかマヌケで面白い。
取り憑こうとしたけど失敗したってことかな?

 

 

 

<赤い人>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
友人とドライブ中に渋滞に遭遇し、消防車などが何台も通ったため撮影したという。
反対車線を通る消防車などを映していると、全身真っ赤の女性が現れ、車に隠れて消える。
映像に映っているアパートで、女性のガス中毒自殺があったとか。
悪くはないが、「こなぁぁぁぁぁゆきぃぃぃぃぃ」が気になって集中できんwww
動き出した直後の林っぽいところに赤いモヤがあるけど、これもその女かな?

 

 

 

<続・Twenty Seven 前編>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★★
例の印のことを柏木さんに伝え、一緒に確認することにした。
しかし待ち合わせ場所には来てくれず、「もういい」という電話だけ残して連絡が取れなくなってしまった。
嫌な予感がしたスタッフはアパートに向かうが出てくれない。
しかし、窓は少し空いていて、誰かがこちらを見ているような気配がしていた。
そこで公園で待っていると、買い出し中に柏木さんを見つけ、みんなで探すことに。
岩澤が遭遇したが、意味不明なことを言っていて揉み合いになり、逃げられたという。
そして、柏木さんが落とした袋には、大量の包丁が入っていた。

 

再び柏木さんのアパートに着くと明かりがついていたが、刺激しないようにカメラ無しで行ってみることに。
しばらくすると、岩澤がただならぬ形相で戻ってきて「死んでる」と言い、直後に吐いてしまう。
そこで児玉演出が向かってみると、柏木さんは首を吊って死んでいた。

 

ここで肝心の映像。
廃墟にカメラを固定し、約10秒ずつ場面を切り替えているような映像となっている。
そのラストの1個前で、ゆっくりと歩く、半透明の女性のような姿が映っている。
そして、ラストのカットでは、真っ黒な女性のような顔が現れ、画面全体を覆い尽くす。
特にラストがインパクトあり、睨む目だけ白いのが恐怖を煽っている。

 

今回は、警察に聴取される場面で終了となる。
ここで見逃してはいけないのが、柏木さんの部屋の奥にもあの印があること。
あのマークや投稿映像の正体、柏木さんと菊池の関係、そして菊池はどうなってしまうのかなど、期待と不安がよぎる絶妙な引きとなっている。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★★☆☆
シリーズ初の3部作で、その1作目前編として衝撃の展開や次作への引きがしっかりしていて、次を早く見たいと思わせる出来だった。
また、投稿映像も時々インパクトのあるものが登場し、全体的にレベルが高かった。
個人的に1番印象に残ったのはタクシーで、初視聴時はゾクッとしたし、何度も見るとずり落ちるのがマヌケに見えて面白かった。
パート15のお茶目さん(新年鍋参照)みたいな、解釈によって笑いに変わるエピソードが好きなのかな俺。