ほんとにあった!呪いのビデオ45レビュー

評価:★★★★★★★★☆☆
投稿映像のキレが一気に増したパート。
反面、メインはグダグダな他、菊池が世紀の大チョンボかます

 

 


<逢魔時の怪>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
カップルで関東近郊の海で撮影した映像。
時期が少し遅かったようで、周囲に人はあまりいない。
夕日に染まった海に彼女が向かい、その様子を撮影していると、不可解な女性が浜辺に立っている。
そちらにカメラを向けると、微動だにしないまま口だけが動いていて、その数秒後に生首が落ちる。
そして、びっくりしてカメラを下ろし、再びカメラを向けるといなくなっていた。
ここ数作はインパクトの低い映像が多かったから、今回は違うぞ感があっていい。

 

 

 

<ブランコ>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
ある専門学校近傍の公園で、夜になるとブランコが勝手に動くという噂があり検証したという映像。
撮影後、同行していた投稿者の友人がうつ病になり、休学しているという。
岩澤演出が母親に電話したところ、自傷行為を繰り返してしまっているようだ。

 

肝心の映像は、ブランコの前にカメラを置いて観察していると、画面左側のブランコが勝手に動き出す。
しばらく待ってブランコに近づくと、友人の方を見上げる女の子が現れ、カメラの方を振り向く。
また、直後に画面右側から泣き声のようなものが聞こえ、友人がそれに反応して振り向いている。
出来はいいんだけど、近年ではある意味ありがちなエピソード。

 

 

 

<秋祭り>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
カップルで祭りに行った際に撮影した映像。
人が倒れたのか、救急搬送されている様子を野次馬根性で撮影していると、彼女の奥に浴衣を着た半透明の老婆のような人物が映っている。
もう1度彼女の方にカメラを向けると、彼女の顔に重なるようにモザイクのようなものが現れ、その中から女性の顔が浮かび上がってくる。
半透明の方はともかく、彼女に重なってる方はコラ感が強い。アス比合ってないぞ。

 

 

 

鬼子母神
 エピソード:★★
今回のメイン。
製作委員会に投稿される映像は膨大なため、データベースを作り、いつでも確認ができるようにしている。
これの整理を行なっていた川居が、データベースに書かれている映像と事象が違うものを見つけたということで、その検証を行うことに。
まずは元演出補の長田さんに確認してもらうと、昔見た時と違っているという。
また、差出人不明で、封筒には都内の消印があるだけだった。
という訳でその公園を探したところ、けっこう簡単に見つかり、そこに行って聞き込みをすることにした。
で、何で岩澤、菊池がペアで川居は1人なん?いつものことだけど菊池好き過ぎないか?
それはともかく、川居が聞き込みしたところ、霊が出る噂があるそうだ。
ここで一旦中断、後編に続く。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ セレクトショップ
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
セレクトショップ店内の監視カメラの映像。
客がいなくなった店内の姿見に、女性が歩いている様子が映っている。
その直後、楕円形の鏡に女性の顔が現れ、こちらを見つめている。
この女性は1年前にアルバイトをしていて、現在連絡の取れない人に似ているという。
個人的には、シリーズ監視カメラに王道とか安定を求めているから、やりすぎ感があって好きじゃないな。
あと、画質の問題なのかけっこう歪んでいるけど、それを似てると言い切るのは少々酷じゃないか?

 

 

 

<お別れ会の練習>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★★
 エピソード:★★
投稿者が小学生の時に、転任する先生に向けたお別れ会の練習を撮影した映像。
8ミリビデオテープで撮影されたものをDVD化したところ、奇妙な映像が紛れ込んでいたという。
また、この先生は転任した2年後ぐらいに、重い病気にかかって亡くなっているという。
だが、スタッフが調べてみると自殺だったようで、転任先で上手くいかなかったのだろうか。

 

肝心の映像は、鍵盤ハーモニカと歌の練習をしていると、遺影のようなものが差し込まれる。
その女性はモザイクがかかったようになっており、何かをしゃべっている。
遺影の形になっているのがいやらしいな。
これも何番煎じだよ感はあるが、不気味さはトップクラス。

 

 

 

<茅の輪くぐり>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
友人らと観光ついでに神社に訪れている映像。
そこでは、直径1.8mぐらいの茅の輪をくぐることで悪霊や穢れを祓う行事が行われていた。
通る直前、茅の輪の右上から手が伸びている様子が記録されている。
今回は派手なのが多いから地味だけど、悪くはない。
幽霊さんは何でこんなところに現れたんだろうな。直前に祓われちゃったのかな?

 

 

 

<首の家>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
友人らと山間部の廃墟を探索した映像。
内部は物が散乱し、誰かが住んでいた痕跡がそのまま残っている。
壁一面に奇妙な文字が描かれているヤバい部屋を探索していると、マネキンの生首が1ヶ所に転がっていて、投稿者はそれにビビる。
それを近付いて撮影すると、マネキンの隙間からこちらを振り向く男の顔が現れ、投稿者らはパニックになって逃げ出す。
そして、先に逃げた人があろうことか扉を閉め、取り残されたもう2人がパニックになる様子が記録されている。
また、その帰り道で不意にブレーキが利かなくなり事故になりかけたという。

 

この映像はかなり有名で、よく怖い映像として挙げられているけど、筆者個人としてはそうでもない。
確かに不意打ち感があってインパクトは大きいけど、第一印象が「お前、地面に半分埋もれてね?」だった。
最初に変なイメージが付くとなかなか変えられないんだよなぁ。
あと、言うほど分かりやすくはなくて、実は初見で見つけられなかったんだ。すまん。

 

 

 

<続・鬼子母神
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★
霊が出ると言う噂を教えてくれた主婦に詳しく聞いてみると、約1年前に3歳の女の子(みずきちゃん)が自宅の階段に落ちて亡くなり、その霊が現れるという噂があるようだ。
みずきちゃんは里子で、腕にアザがあったりしたようで、事故死ではなく虐待死ではないかという噂もあるようだ。

 

ここで、菊池は投稿映像のある点に気づく。
カップルが公園に入る前に、背後の路上に女の子が映っていて、それが生前のみずきちゃんではないかという。
実際、投稿映像の消印の日付はみずきちゃんが亡くなる前であり、顔も似ている。
で、ここで菊池が「子供いるんで分かるんですけど、3歳児って結構意志しっかりしてるし、普通に歩けちゃうんですよね」と言うのだが・・・君、つい最近まで失踪してなかった?
失踪直後に同棲中の彼女(巨乳)に会ってたけど、そんな様子なかったぞ。
約1年失踪してたのって本当は育休だったのか!?
いや、だとしても菊池の子供が3歳以上というのは時系列的に厳しいし・・・菊池、やっちまったな。

 

それはともかく、スタッフの推測。

  • みずきちゃんは虐待から逃れるために、深夜に公園に行ったのではないか。
  • 生前の念が赤いモヤとなって現れ、それが当初投稿された物だったのではないか。
  • みずきちゃんの死後、その念が強くなり、投稿映像に変化をもたらしたのではないか。

確かに投稿映像を見ると、路上でしゃがみ込むみずきちゃんのような姿が映っているが、だとしたら投稿者達も気付いていそうだし、これも変化して現れた霊なのでは?

 

ある程度話が見えてきたが、虐待の真相についてみずきちゃんの里親に問い詰めるか会議をすることに。
川居は直接行って確かめたいと言うが、菊池は過去にそれでやらかして大変なことになった(パート21「誘拐」参照)からやめた方がいいのではと反論する。
その時菊池いなかったのにな。さすが元常連の投稿者だぜ。

 

結局、電話をすることになったのだが、なぜか1番不適任そうな川居が選ばれる。
岩澤が電話する前に念押ししているけど、嫌な予感しかしねぇ。
案の定、探りの入れ方が雑だし、途中から感情的になって岩澤のリアルタイム忠告を無視し、口論になり切られてしまう。
だからパート21と全く同じ展開じゃねぇか。何で川居にやらせたんだよ。

 

ここで肝心の映像。
深夜の公園でカップルが花火をしていると、彼女の背後にみずきちゃんのような赤黒い女の子がこちらを見つめている。
よく見ると左目に大きなアザのような物があり、口から血が流れているようにも見える。
メインらしいストーリーの裏付けがなされていて結構好き。

 

最後に、投稿映像をダビングしたものを、みずきちゃんの里親に送りつけるという嫌がらせをして終了。
もちろん、返事が来ることはなかった。
また、みずきちゃん自殺説もあるということで締めたが、それは苦しいかな。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★★☆☆
岩澤演出になってから投稿映像が弱いものばかりだっったが、今回は児玉演出期の調子がいい時並みにインパクトが強かった。
一方でメインは色々と問題がある。
本人らも言っている通り、展開がパート21のメイン「誘拐」とほぼ同じだし、映像が変化しているという点や事象の造形が虐待を示唆しているというのも同じで、2番煎じ感が強かった。
まぁ後に演出補リーダーとなり、連名とはいえ初の女性演出にまで昇り詰めた川居の失敗シーンとしては、ある意味貴重だけどね。
あと、途中の菊池の大チョンボは何なんだ?
もしかして自分が約1年間失踪していたことを忘れたのか?
どうしても矛盾が出るのは仕方ないが、今回のはさすがに致命的過ぎる。
前回のグダグダ感と合わせて、菊池の失踪はほん呪3大黒歴史に認定した。