ほんとにあった!呪いのビデオ52レビュー

評価:★★★★★★★☆☆☆
恒例の3部作「失われた仔ども達」編がスタート。
各投稿映像もパターンが豊富でいい感じだが、蛇足も多い。

 

 

 

<火だるまの夢>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
卒業旅行でトレーラーハウスに宿泊した際に撮影された映像。
友人がふざけて照明を点滅させていると、トイレのドアがわずかに開き、仰向けになった男が少しずつ顔を見せる。
投稿者達はその日の晩、火だるまになる夢を見たとか。
怖いと言うよりかは、変態という印象の方が強いエピソード。

 

 

 

<奇怪な未来>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
友人達と湖に遊びに行った際に撮影された映像。
撮影日も同時に記録されており、その日付は当時の約2年前(2011年7月16日)となっている。
撮影時には何もなかったが、自宅で映像を確認したところ、謎の映像が割り込まれていたという。
しかもそれは、撮影日から4年後(2015年7月16日)となっており、映像に映る人物が自分に似ているため、未来を予知した映像なのではないかとのこと。

 

肝心の映像は、友人らとバナナボートで遊んでいる最中に、アパートの一室を映した映像が割り込まれる。
この場所は投稿者のアパートによく似ていて、ガラスに反射して投稿者によく似た人物が首吊り自殺する瞬間が記録されている。
また、撮影日はちょうど4年後の12時間前となっているのもポイント。
2度目の割り込みに霊と思われる人影があるみたいだが、そっちは分からん。ただのモヤでは?
それよりも、線香と思われる煙が立ち上っている方が重要だと思う。
加湿器っぽくも見えるけど、時期的に違うだろうし。
色々と興味深いエピソードで、パート67で3年越しの続報が登場する。

 

 

 

<続・不気味な置物>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★★
 エピソード:★★★
パート50の「不気味な置物」の続報。
処分されたと思われたが見つかったようで、投稿者がスタッフルームまで持って来てくれた。
また、箱の中には8ミリビデオテープが入っていたようだ。
どうやら父親が亡くなる1ヶ月前に弟に預けていたようで、友人の形見の品と言われたという。
箱は1度も開けていなかったようだが、兵隊くんの胴体は入っていなかったようだ。

 

という訳で、箱に入っていた8ミリビデオテープの映像。
前回の続きと思われる映像で、最初からけっこう変わっている。
今回は変化というより歪んでいっており、右目は白目で見開いたようになり、口は裂けたようになる。
また、最後の方には映像自体が歪んでおり、それと同時に「私を見たらおしまい」という声が記録されていた。
基本的には前回の上位互換でいい感じなんだけど、声が明らかに蛇足。
セリフもだけど、安物ラジオみたいな音質がかえって作り物クサい。

 

この置物は現在、製作委員会が厚意にしている神社に預けられている。

 

 

 

<失われた仔ども達 前編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
3部作の序章。
投稿者(梅木さん)が自宅で彼女と誕生日祝いを行い、ロウソクに火を付けたところ、何者かに掴まれた感触があり、とっさにカメラを向けると奇妙なことが起きていたという。
この日は梅木さんとのインタビューだけで終わり、彼女(安部さん)とインタビューする約束をして帰ることにした(遠出だし、あらかじめ話つけておかないの?)。
しかし数日後、梅木さんから投稿映像の収録をやめてほしいと連絡が入り、その後連絡が取れなくなってしまった。

 

話変わって、同じような事象が起きた外村夫妻にインタビューを行った。
結婚披露宴の最中に謎の人物がいた他、お色直し中に赤ちゃんの声が聞こえたり、腕を引っ張られた感触があったらしい。
という訳で梅木さんの投稿映像を見てもらったところ、梅木さんらのことは知らないが、赤ちゃんの声はよく似ているという。

 

色々と調べたところ、外村妻の友人(桑原さん)から興味深い情報を得た。
半年前に、同級生が失恋を苦に自殺していたようで、赤ちゃんを身籠もっていたという。
また、亡くなる前に同じような体験をしていたようで、ある「怖い話」を聞いたのが原因ではないかとのこと。
外村妻に確認したところ、「怖い話」を聞いたことがあるようだ。
で、井ノ上が電話越しにその話を聞くのだが、
岩澤「ってことは、井ノ上にも幽霊が現れるってことか」
井ノ上「・・・はい・・・」
シュールな笑いが入ったところで、外村夫妻の投稿映像。

 

ケーキ入刀の際に、外村夫妻の奥から半透明の女性が現れ、夫妻に近づいている。
撮影者はこれに気付いていなかった他、外村妻はこの後のお色直しで例の体験をしたという。
これ単体では判断し辛いな。
お蔵入りになった梅木さんの投稿映像と合わせて初めて評価できる感じ。

 

「怖い話」が関係していると睨んだスタッフはネット上で探してみたが、それらしい話を見つけることはできなかった。
一部の地域で広まっていると仮定し、聞き込み調査をすることになったところで次へ。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 廃ビル>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
廃ビルに設置された防犯カメラの映像。
侵入者が絶えないため設置されていたという。
この日も若者が肝試しで侵入しており、4分割された映像にその様子が記録されている。
まず、画面右上に映った若者達が隣の部屋に入る際、その様子を見つめる子どものような顔が現れる。
続いて、左下に若者が集まり、監視カメラに気付いてライトを向ける直前、子どもが若者達の方へ歩いて行っている。
何か2回目の子どもの挙動おかしくない?振り子みたいにして歩いているように見える。
まぁシリーズ監視カメラはこれぐらいが丁度いいんだ。

 

 

 

<染みの記録>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
風呂場の裏側の壁にカビのような染みができ、やがて顔のようになったため、記録として毎日撮影したという映像。
日に日に濃くなっており、周りにも染みが広がっており、怖くなった投稿者は段ボールで隠すのであった。
それから数日後、友人カップルを招いた投稿者は友人に段ボールをめくってもらうことに。
すると、染みはすっかり無くなっていたが、その横のアイロン台?の隙間から、こちらを睨む顔がある。
お前も顔埋もれてないか?
典型的な劇場型だった割には、事象が分かりにくくて肩透かしだった。

 

 

 

<雨の死者>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★★★
バイト仲間のお別れ会として宅飲みしている映像。
部屋汚ないな。奥の段ボールに何詰まってるんだよ。
それはともかく、談笑をしていると突然雨音が鳴り、すぐに遠ざかる。
直後に買い出しに行っていたバイト仲間が帰ってくるが、雨なんて降ってないとのこと。
すると、玄関前にカッパを着た人物が立っており、投稿者が「お前何してんねん」と近付くと、その人物は消えてしまった。

 

不審者と勘違いしているとはいえ、ほん呪シリーズで霊に立ち向かう人物はこの投稿者が初じゃないか?
今まで霊を見たらビビってカメラがブレ、その間に逃げられる情けない投稿者ばかり見てきたから、このパターンはメッチャ新鮮。
この投稿者に心霊スポット巡りしてほしいわ。

 

 

 

<失われた仔ども達 続・前編>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:シ⤴︎ネ⤵︎(★★★)
「怖い話」の出処を調べ、10人ぐらい遡ってみたところ、コインランドリーにいた女から聞いたという情報を得た。
という訳で、この女について調査をすることに。
で、井ノ上が似顔絵を描いて近隣住民に聞き込みするのだが、その似顔絵は小学生レベルでどう考えても伝わる訳ないwww
岩澤に延々と嫌味を言われるが、井ノ上は全くピンときていない様子。
案の定、住民には鼻で笑われるだけで全く情報を得ることはできず、ナレーターにも馬鹿にされる始末www
スタッフルームでも延々と嫌味を言われるが、相変わらずピンときていないようだった。

 

相変わらず梅木さんとは連絡付かなかったが、留守番電話を利用して「怖い話」を伝えたところ、連絡が来た。
曰く、投稿したことを安部さんには黙っていたようで、インタビューの件について話したところ急に怒り、音信不通になってしまったため収録をやめてほしいと言ったようだ。
また、「怖い話」については安部さんから聞いており、安部さんの住んでいた村で起こった実話らしい。
ってことは出処は安部さんの可能性が高いってことか。
井ノ上がもっとマシな似顔絵描いてたら速攻特定できたかもな。

 

改めて収録許可を得たので、ここで梅木さんの投稿映像。
ロウソクに火を付け、バースデーソングを歌っていると突然、赤ん坊の泣き声ような爆音が鳴り響き、鏡越しに映る安部さんが黒づくめのようになっている。
また、カメラをパンする直前、腕を掴まれた感触があったとか。
安部さんが黒づくめになっていると言うよりかは、別人にすり替わっている感じ。
そっちはいいとして、爆音は前情報なかったからビックリした。
前にも書いたけど、そういうのでビビらせるのはやめてくれ。

 

後日、情報提供者に安部さんの写真を見せたところ、よく似ているという。
安部さんについて本格的に調査をすることになったところでスタッフロール。
最後に、「怖い話」を字幕テロップで紹介して終了となる。
強い念を持っているようで、波長が合ってしまう人は見ない方がいいとか。
内容を簡単に説明すると、

  • ある村では、食糧難を凌ぐために障碍者を殺して食べていた。
  • そのせいか、その村では奇形児がよく生まれるようになり、ことごとく殺してきた。
  • ある10代の娘が子どもを3人産んだが全員奇形児だったため殺され、自身も気が狂って死んでしまった。
  • それ以来、3人の奇形児の霊が亡き母親を探し、彷徨っているという。
  • この話を聞くと、奇形児の霊達が現れるという。←チェーンメールかよ、ここ要らんわ。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★☆☆☆
投稿映像に関しては、ありがちなもの、斬新なもの、劇場型、不気味さ全振り型などジャンルが豊富で飽きない内容だった。
特に今回は続編物のクオリティーが高く、「奇怪な未来」は3年後に続報が来るなど、長期シリーズの強みが出たパートだと思う。
一方で、相変わらずの演出過剰による蛇足がいくつか気になった。
特に音声物はスピーカーで聞く分には違和感ないけど、ヘッドホンで聞くと定位や音質がハッキリと分かるから、浮いてると思うことが多いんだよなぁ。