ほんとにあった!呪いのビデオ53レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
恒例の3部作「失われた仔ども達」編の中編。
これまで以上に演出過剰で、怖さを感じなくなってきた。

 

 

 

<血だまりの女>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★
カップルが屋上で流星群撮影を行なっている映像。
この日はあいにくの天気で、月しか映っていない。
すると彼女が、向かいのアパートの共用部分に、こちらから見て背を向けた女性が立っていることに気付く。
微動だにしないため不審に思っていると、背中に血と思われるシミがどんどん広がっていき、こちらに気付いたのか、頭だけ振り向く。
一旦逃げ出し、再度その場所を見たら誰もいなくなっていた。
やたら合成臭く見えるのは何でだろう?ブレとかノイズとかは自然なのにな。
とはいえ、全体的にクオリティーの高いエピソード。

 

 

 

<復讐>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
知らないアドレスから、動画だけ添付されたメールが届いたという情報提供があった。
数人の高校生が虐めを行っている映像で、その内の1人は投稿者自身だという。
虐めを行なっていた人全員に同じメールが届いており、内1人は事故に遭ったようだ。
また、虐められていた同級生は引きこもりになり、後に自殺したという。

 

肝心の映像は、トイレで投稿者ら3人が虐めを行なっている様子が記録されている。
カメラはやたらフラフラしている他、ピントが合ってなくてモザイクみたいになっている。
また、カメラが鏡を映すと、普通なら映るはずの撮影者が映っていない。
虐められていた同級生の念が、その光景を念写したのだろうか・・・
投稿者達はその後、スタッフが紹介した霊能者の下で厳しい除霊を受けたようだ。
↑せっかくだから菊池と一緒に修行(笑)しようぜ!

 

これで終わりなんだけど、終始やたら低い声が記録されている。
「俺は、お前達のせいで死んだ」と繰り返し言っていると思われる。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 地下駐車場>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
マンションの地下駐車場に設置された監視カメラの映像。
男性が車に乗り準備していると、向かい側に半透明の女性が現れ、車の方を見ている。
そして、車が動き出し、女性のすぐそばにきたところで女性が消え、助手席に座っている。
また、助手席に乗る女性の顔は、なぜか左右にブレている。
個人的に、ブレてる所は余計な気がする。
とはいえ悪くはないエピソード。

 

 

 

<失われた仔ども達 中編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:ツッコミどころ満載(★)
3部作の第2弾。
前回のあらすじはこんな感じ。

  • 似たような事象、体験談を持った投稿映像が2本届き、それを探ると「怖い話」を聞いたという情報を得た。
  • その話は梅木さんの彼女(安部さん)が発信源で、昔住んでいた村に纏わる話だという。
  • 安部さんとは現在連絡が取れないため、スタッフは安部さんを探すのであった。
  • 井ノ上の描いた似顔絵は必見www

 

梅木さんに安部さんの住所を聞こうとするが、出会い系で会ったばかりで家のことは知らないという。
メールアドレスと職種は何とか入手したため、まずはメールを送ってみたが、当然返信は来ない。
今度は東京近郊の介護施設で働いているという情報から探ってみるが、これも数が多すぎるし同じ名前の人は見つからない。
ってか川居がピー音無しで名前言っちゃってるけどいいのか?
一応、似た名前の人が昔在籍してて、梅木さんと出会う少し前に辞めたという情報を入手。
それこそ安部さんの本名で、安部という名は偽名と(どう考えてもこじつけとしか言いようがないレベルで強引に)仮定して探すことになった。

 

まずは、安部さん(仮)の職場での知り合いと話をすることに。
安部さん(仮)は辞めるちょっと前から急にお腹が大きくなり、妊娠していたのではないかとのこと。
その後長期休暇をとり、戻ったときにお腹は元に戻っていたが、子供が産まれた様子はなく、すぐに辞めてしまったようだ
また、安部さん(仮)が映っている動画に不可解な現象が起きており、それをチェックしたところ(どう考えても仕込みとしか言いようがないレベルであまりにも都合良すぎるが)やはり安部さん、改め安部さん(原文ママ)だった。
ちなみに、「怖い話」は聞いたことないとのこと。

 

ここで、カラオケ店で送別会を行なった際に撮影された映像。
見た感じ、安部さんはかなりお腹が大きくなっていて、確かに妊娠中の様子。
曲の開始際に突然映像がフリーズし、安部さんの顔だけがカメラを見るように動く。
その顔は口以外潰れたようになっており、口だけが微笑むように動く。
さすがにコラ感半端ねーわ。
まず顔とそれ以外で色が違うし、明らかに顔が大きく(というかデブく)なってるし、よく見ると魚眼レンズで口辺りを撮ったみたいになっている。
このタイプの映像やりすぎたせいで、完全に耐性付いちゃった。

 

安部さんが住んでいるマンションに向かったところで次へ。

 

 

 

<寝言>
   恐怖度:★★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
宅飲みの映像。
途中から友人が怪談話を始め、3人は色々と体験談を語っていくが、1人はすっかりご就寝の様子。
投稿者が「霊なんて絶っっっ対にいないからね!」と言った瞬間、女性の声で「いるよ」と聞こえ、投稿者はそれに気付いて動揺する。
すっかり場が冷えたところで、寝ている友人の奥に横たわる女性の顔があった。
声は被ってるし、霊も分かりにくくてイマイチ。
ちなみに、「いるよ」と同時に寝ている友人の口が動いていて、霊が「いるよ」と言わせたのではとのことだが、「ほわぁぁぁ(超低音)」って言ってると思う。

 

 

 

<成人>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
昔撮影された、投稿者の七五三の映像。
最近まで両親によって封印されていたという。
押入れの前で記念撮影をしていると、押入れに人影が現れ、少しずつはっきりと映りながら画面左側に消えていく。
両親はこれに気付き、すぐに神社に持って行ったところ、投稿者が20歳になるまで見せても処分してもいけないと言われたそうだ。
曰く、投稿者には子供の霊が憑いており、供養のためにも大事に取っておいてほしいとのこと。
顔が映るのは悪手だな。影だけの方が絶対雰囲気あった。
ってか横顔が岩澤に見えるんだよこれwww

 

 

 

<遺された呪いのビデオ>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★
ラベルに呪いのビデオと書かれた匿名の投稿映像が届いた。
手紙によると投稿者は遺品整理業者で、40歳ぐらいの男性の遺品整理中に見つけたものだという。
ってか字がひどいし、消した跡そのままあるし、この投稿者精神状態ヤバくなってそうだけど大丈夫か?

 

肝心の映像は、陸上競技の練習風景を撮影したと思われる白黒映像で、ブロックノイズや音切れが頻発している。
ハードルの練習風景に切り替わると、その左奥に場違いな女の子がいて、ノイズに紛れて少しずつ近づき、最後はドアップになる。
その顔は目がないように見える他、奇妙な声も記録されており、逆再生すると男性の声で「許してください」と女性の声で「ウフフフッ」と言っている。
岩澤演出になってから何回目か忘れたけど、狙い過ぎ。以上。

 

 

 

<失われた仔ども達 続・中編>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:ツッコミどころ満載(★★★)
安部さんの住んでいるマンションに行ってみたが、すでに別の人が住んでいた。
マンションの住民に聞いてみると、去年の7月頃に引っ越していたという。
また、春頃に妊娠しているのか、お腹が大きくなっていたようだ。
ここで一旦整理すると、妊娠している女性が「怖い話」を聞くと、霊が現れるのではないだろうか・・・
↑それだと梅木さんが何者かに手を掴まれたのと矛盾しないか?

 

それからしばらくして、安部さんから返信が届いた。
意味不明な誤字の仕方をしているが、待ち合わせ場所と渡したいものがあるという内容だった。
という訳で行く準備をするが、川居が女性のため今回の調査から外れたいと言い出す。
岩澤は責め気味だが何だかんだ認め、井ノ上と押木君にも一応確認取ってみると、
井ノ上「誰とも結婚しないので・・・」
↑そんなこと聞いてないぞ。相変わらずいいキャラしてんな。

 

という訳で、3人でコンビニに向かった。
おそらく安部さん1人で来るため、こちらは男3人で行くと威圧感がある(ほぼ岩澤のせい)ということで、井ノ上1人で待機することになった。
尚、こちらは顔が知られていないため、ほん呪パーカーを着て目印とすることにwww
ってかカメラ普通に手で持つのかよwww不審者全開過ぎるだろwww

 

約30分遅れでようやく安部さんが登場。
顔が映らないようにうつむいたまま近付き、何かを押し付けてすぐに去ってしまった。
これに気付いた岩澤と押木君は車を飛び出し、女1人を男3人で取り囲んだまま追いかけ回すという通報待ったなしの展開にwww
井ノ上何コケてんだよwww押木君?も途中でコケるし。
岩澤も岩澤で、明らかに気が動転している安部さんに対し怖い話のことや妊娠していたことを問い詰めたせいで、とうとう発狂し山中に逃げられてしまった。
戦犯岩澤だな。何回しばかれれば学ぶんだよこいつ。

 

安部さんから手渡されたDVDを確認してみると、安部さんと元カレ(梅木さんじゃない)との写真が入っていて、その全てにモヤや顔、半透明化や顔の歪みなどの心霊現象が起きていた。
元カレについて調べてみたが、何も情報を得ることはできなかった。

 

最後に、DVDに入っていた動画の紹介。
ほとんど真っ暗で何が何だか分からないが、数コマだけ赤ちゃんの泣き顔が映っている。
その前後にモヤがあるが、それが心霊現象かは不明。
そもそもこれがホラーかも不明。

 

ここで結論。
安部さんの話していた「怖い話」とは、本当は安部さんの実体験が湾曲されたものではないか?←年齢とか3人の子どもとか(奇形児とか)明らかに合ってないしね。
そしてそれを広めることで、被害者を広めようとしたのではないか。
とはいえこれ以上の情報は無くなったため、ここで調査は打ち切りかと思われた。
しかし後日、1本の封筒により物語は大きく動き出す。
次回、失われた仔ども達編完結!

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
今まで演出過剰を散々指摘してきたけど、今回は明らかにやり過ぎ。
そのせいでほとんど怖さを感じなくて、最初以外、恐怖度★2止まりだった。
特にメインに関しては、明らかに無理のあるご都合展開やギャグとしか思えない茶番が多く、筆者による指摘(カッコや矢印)は過去最大。
エピソード評価が「ツッコミどころ満載」になるのは「呪海スペシャル」以来だけど、あれと比べると前半が笑えないレベルだったのであまりハマらなかった。
パート51ぐらいに抑えていれば、全体的に★1~2ぐらい上がったのにな。