評価：★★★★★★☆☆☆☆
恒例の3部作「スケープゴート」編がスタート。
1本目がインパクト抜群！
＜バッティングセンター＞
恐怖度：★★★★★
インパクト：★★★★★
分かりやすさ：★★★★
不気味さ：★★
エピソード：シ⤴︎ネ⤵︎
カップルがバッティングセンターで遊んでいるところを撮影した映像。
彼氏がバッターボックスに立ち、彼女がその様子をネット越しに撮影する。
終わった後もネット越しに話していると、突然球が飛んできて彼氏がビビる。
機械の故障かと確かめた後、彼氏が戻ろうとすると、彼氏の奥に目がドス黒い子供が立っていて、ネットを突き抜け目の前まで近づいてくる！！！
バッティングセンター付近の交差点では、過去に数件の交通事故が起きており、子どもを含む数人の犠牲者が出ているとか。
これは初見超ビビった。
まぁタチの悪いビビらせ系のためシ⤴︎ネ⤵︎評価とさせてもらうが、ここ数作の「恐怖」を忘れた劇場型よりは、怖がらせようという意志を感じるのでいいかな。
ただ気になるのが、カットが何回も入っている点。
特に、終わった後球が飛んでくるまでにカットが入っているせいで、終わったはずなのに球が飛んできたという前振りに説得力がない。
さらに、よく見ると起動ランプがあり、終わった時には消灯しているが、球が飛んでくる時はまた点灯している。
これが消灯したままなら、カットがあってもそれなりに説得力あったんだけどな。
＜アスレチック＞
恐怖度：★★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★★★
不気味さ：★★★
エピソード：★★★
20数年前に、幼い投稿者がアスレチックで遊んでいる様子を父親が撮影した映像。
その中に謎の女が映り込んでおり、投稿者はこの日、アスレチックから落ちて2週間ほど入院したという。
そして、入院中の夜中に、天井からその女の顔が浮かび上がったり、耳元ですすり泣く声が聞こえたようだ。
また、父親はこの数日後、登山事故で亡くなってしまったようで、父親の遺品の中にその女とよく似た前妻？との2ショット写真があった。
という訳で興信所に調査を依頼したところ、やはり前妻だったようで、投稿映像が撮影される少し前に孤独死してしまったようだ。
また、子どもを身籠もっていたが堕ろしてしまったようで、そのショックでアルコール依存になり、中毒になったのが死因だとか。
そして、投稿者自身も前妻のことを強く意識するようになり、夢に出るようになったようだ。
肝心の映像は、幼い投稿者が丸太から出っ張っている棒を使って逆上がりをしていると、その奥から逆さになった女の顔が少しずつ降りてくる。
丸太の下側からのみ出てくるという手品系なのがマイナスかな。
なんでそんな登場の仕方するん？っていうツッコミが先行しちゃうし。
このエピソードの見所は、顔出ししている投稿者の、幼い頃の(ry
＜スケープゴート 前編＞
恐怖度：★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★★
3部作の序章。
投稿者（郡司さん）の彼氏（田丸さん）は民俗学研究のゼミに所属していて、郡司さんからデジカメを借りてゼミの研究旅行に行き、そこで今回の投稿映像を撮影したという。
その後様子がおかしくなり、現在は失踪してしまったようだ。
そこでゼミについて調査をすることになるのだが、やっぱり増本くんがいない・・・寂しいな。
田丸さん含む学生3人と准教授の4人で旅行したようで、田丸さん以外の学生も、女性は両足切断の交通事故に巻き込まれ、男性は急性の心不全で亡くなってしまったようだ。
今度は同じゼミに所属している女性から話を聞くことに。
田丸さんは調査旅行先にあった木箱を持ち帰ったようで、中に動物の毛があり、本人曰く呪術的な道具だそうだ。
で、それを持ち帰るよう指示したのが准教授で、過去にも調査物を無断で持ち帰らせたりしているという。
また、准教授も体調不良で休んでいるらしく、背後を気にするなど、様子がおかしくなっていたようだ。
さらに、そのゼミの教室に空き巣が入ったようで、特に何か盗まれた様子はなかったようだが・・・
木箱について郡司さんに確認してみると、田丸さんは自宅に持ち帰っていたという。
また、准教授に電話してみるが、すぐに切られてしまった。
ここで肝心の映像。
ペンションに着き、准教授が部屋の案内をしていると、居間の奥に正座している女性がいる。
照明を点けるといなくなるが、照明を落とすと今度はちゃぶ台の横に座っていて、再び照明を点けるといなくなっている。
行儀よく正座しているし、悪い霊ではなさそう。
ってか今風の大学生って感じだし、ゼミに所属していた生徒を探れば特定できるんじゃないか？
＜シリーズ監視カメラ 門＞
恐怖度：★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★
エピソード：★
自宅の門を映した監視カメラの映像。
インターホンが鳴り、出ても誰もいないことがあり、設置したという。
そんな事言ってる間に門がひとりでに開き、投稿者が周囲を確認するが誰もいない。
また門が勝手に開くのだが、なぜかピンボケしている他、玄関から頭のない男が現れ、去っていく様子が記録されている。
この付近で、トラックに頭を踏み潰され亡くなったサラリーマンがいるようで、そのサラリーマンと思われる頭のない霊の目撃情報があるとか。
ぶっちゃけ投稿者の自演説あると思う。足の細さとかほぼ一致してるし。
＜断崖＞
恐怖度：★★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★
カップルが自殺スポットとして有名な岬で撮影した映像。
調子乗った彼氏がガードレールを乗り越えて崖へと向かい、彼女がそれを追いかける。
だが彼氏を見失い、元々日が沈んでいたこともあり、辺りはすっかり暗くなる。
ようやく彼氏を見つけて声をかけると4つの手が現れ、彼氏を引き倒す。
彼氏はこの時の記憶がなかったとか。
手が4つも現れたくせに、その場にこけさせただけという肩透かしなエピソード。
＜タイムカプセル＞
恐怖度：★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★★★
数人の仲良しグループが同窓会後、小学生時代のタイムカプセルを掘り起こしている映像。
新聞の年代から推測するに15年ぐらい経っていると思われるが、にしては土がフカフカ過ぎないか？
それはともかく、誰も入れた記憶のないコアラのぬいぐるみが入っていたが、後日、女友達が持ち主を思い出したようだ。
その子は片親で貧乏だったこともありいじめられていた子で、再婚相手の父親から虐待を受け、中学2年の春休みに行方不明となってしまったという。
沼付近で靴が見つかったため、沼に沈んでしまったのだろうか・・・
その後、ぬいぐるみをその子の親の元に返して終わり・・と思われたが、家が火事になり、父親は死亡、母親は一命を取り留めたものの入院しているという。
肝心の映像は、タイムカプセルの中身を確認し、コアラのぬいぐるみを見つけて誰の？と話していると、掘り出した穴から女性が這い上がってくる。
ここまで分かりやすく登場しているのに気付かないとか、投稿者鈍感過ぎない？
投稿映像はともかく、エピソードの方は良かったと思う。
＜救急車＞
恐怖度：★
インパクト：★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★
エピソード：★
近所でバイク事故が起きたようで、通りすがりに撮影した映像。
1度救急車の前を通り過ぎた後、なぜかまた救急車の背後に行き撮影していると、赤いライトに照らされた地面に、巨大な顔が映っている。
昔こんなのあったな。
個人的には、事象よりも投稿者の野次馬根性の方が気になる。何で戻ったんだ？
＜続・スケープゴート 前編＞
恐怖度：★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★
不気味さ：★★
エピソード：★★★
ペンションについて調査をしたが、大まかな位置が分かったものの特定できないでいた。
一方、空き巣事件については、なぜか10代の少女がいて保護されたという情報を得る。
という訳で少女（沙希さん）の家族の元に行ってみることに。
沙希さんは3ヶ月程前に旅行先で行方不明になり、それ以降様子がおかしくなり、現在も自宅療養中のようだ。
当時の様子を詳しく聞いてみると、離れのトイレに行ったまま行方不明になったようで、増水してたことから川に流されてしまったかもと諦めかけていたが、先月保護されたという。
また、発見場所は川のだいぶ下流で、沙希さんは川の中に立っていたようだ。
そして、家族のことも覚えていないかもと言うレベルで記憶喪失だという。
沙希さんと大学の接点については不明なようで、家族立ち会いの元、沙希さんに会ってみることにした。
って投稿映像の正座してた女性に超似てないか？ビックリしたわ。
何かをつぶやいているが聞き取れる感じではなく、目も合わせてもらえなかったためこの場を後にすることにした。
今度は沙希さんを発見した夫婦に電話してみることに。
偶然にも、沙希さん発見時にカメラを回していたようで、その映像を送ってもらうことができた。
という訳でその映像。
滝の近くに泡がブクブクしている場所があり、何度かブクブクしたり消えたりしている。
何度かカメラを向けてみると、いつの間にか沙希さんがずぶ濡れで立っており、霊と勘違いしてビビりまくる。
その水面に顔が3つあるが、これはオマケ。ってか要らん。
後日、亜美さん（沙希さんの姉）から、沙希さんが絵を描いている様子が送られてきた。
その絵は首を吊っている人、胸を押さえて血を吐いている人、トラックに轢かれた人の絵で、ペンションに行った3人の学生の末路を描いたものだろうか・・・
＜総評＞
★★★★★★☆☆☆☆
投稿映像については、1本目のインパクトに尽きる。
まぁ気になる部分もあるし、一種の開き直りのような感じもするが、久々に背筋がビクッとなった。
それ以外については相変わらずだが、2段オチはメインの1本目のみで、今回はちゃんと意味のある2段オチだったと思う（恐怖度★1なのは、悪い霊に見えなかったから）。
メインは菊池演出らしい呪術に纏わるエピソードで、パート60、61で単発ながら濃厚な探検を見ることができたから、今回のメインでどんな探検が出てくるかに期待。
