ほんとにあった!呪いのビデオ94レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
やたら顔にこだわったエピソードの多いパート。
メインはいいところまで来たが、打ち切りみたいな終わり方。

 

 


<卸売りセンター>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
10歳の子が卸売りセンターで撮影した映像。
酒コーナーの棚を眺めていると、棚の奥に夏服スーツ姿の男が立っている。
だが直前までいなかったので不審に思い、何度か覗き込むといつの間にか消え、次に現れた時にはシャツが赤く染まっている。
最後には子供の目の前に現れ、血まみれの顔を見せるのであった。
この卸売りセンターでは昔、従業員が棚の倒壊に巻き込まれて亡くなっているとか。

 

事象に反して、子供のリアクションが薄くて幽霊さんが可哀想になってくるな。
にしても最後の顔、立体感無さすぎるだろ。
とはいえ、立体感あったらあったで間違いなく棚にめり込むので、これが正解なのかもしれない。

 

 

 

<ベランダにて>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★
不動産屋に勤める投稿者が、物件紹介用の動画を撮影したという映像。
5階真上にある部屋から飛び降り自殺があり、落ちた先がこの物件のベランダだという。
だが、この物件から飛び降りた訳ではないので、瑕疵(不動産屋が間違えるな!)物件にはしていないようだ。
・・・どう考えてもこっちの方が瑕疵物件にすべきだと思うが。

 

肝心の映像は、ベランダに面した大広間を回し撮りしていると、ベランダに左端に頭のない半透明の男が現れ、ピョーンと飛び降りる。
(死ねたけど)飛び降りに失敗したこの男性は、今度こそ成功させようとしたのだろうか・・・
何でピョーンと飛ぶんだよwwwギャグだろこれwww

 

 

 

<顔顔顔>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
差出人不明の映像で、10数年は昔に撮影されたと思われる。
野道にある小屋から人の気配を感じてドアを開けると、そこにTシャツ1枚で手首を縛られた女性がいる。
その女の顔を覗き込むと、その顔には赤子のような顔が2つ貼り付いており、「取って」と言いながら迫ってきたので、とっさにドアを閉める。
小屋に取り残された女がドアをバンバン叩きながら「取って」と繰り返し叫び、撮影者は逃げるようにその場を後にした。

 

特殊メイクのようにも見えるが、右下の口は動いていて恐怖性は高い。
でもXXX系は苦手だ。
あと、この女は最初イスに体育座りしているので(ryな訳だけど、絶望的に色気ないな。

 

 

 

<続・おまじない 前篇>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:ゴミ
パート92「おまじない」の続報で、前回のあらすじはこんな感じ。

  • リスティス(仮名)というアイドルグループの配信ライブで、無観客なのに女が映り込んでいた。
  • リスティス清瀬さんによると、前のグループにいた頃に付き纏われていた迷惑ファンに似ているという。
  • その女は何人もの同じファンの子を鬱になるまで嫌がらせしたり、公開リスカをするなどの迷惑行為を繰り返し、いくつものグループが解散に追い込まれている。
  • 案外簡単にそのリスカ女を見つけることができたので話を聞いたところ、公開リスカは相手に覚えてもらうための「おまじない」で迷惑かけている自覚はなく、今はポラタのアツシ君に夢中だとさ。

 

リスカ女がスタッフルームに押しかけてきた。
チェキ写真やスマホの自撮りの、自分の顔が不自然に歪んでいるという。
で、これ何だか分かりますかとしつこく聞いてくるのだが、中村真沙海(以下中村ちゃん)はリスカ女を嫌っているのか「逆に思い当たることないの?」と突っぱねる。
結局、メールで送ってもらうことで投稿映像扱いにし、採用となれば調査すると提案し帰ってもらった。

 

という訳で肝心の映像。
風俗の出勤報告みたいな感じで自撮りしている。
1つ目は、左目付近にモザイクのようなモヤがある。
2つ目は、映像の左半分が切れたり、顔を中心にノイズや歪みが起きる。
3つ目と4つ目は、2つ目のがさらにひどくなった感じ。
事象はノイズだけのため、これを心霊現象と言っていいのか悩む。
ぶっちゃけ、投稿者が承認欲求の塊みたいな自己中メンヘラクソ女のため、自演を疑った方がいいと思う。

 

リスカ女の職場に行ってみることに。
○リヘルの待機場と思われる場所で同僚に話を聞くが、類は友といった感じで聞くだけ無駄。
手詰まりを感じたスタッフは、リスカ女が昔ファンだったグループにも調査対象を広げることにした。
ほとんどが被害者のため取材NGだったが、1人だけ話を聞くことができた。
須藤さんはリスカ女にストーカーされ、彼女経由でストーカーをやめさせることに成功したが、彼女が嫌がらせに遭いメチャクチャになってしまったという。
また、ライブ中に公開リスカされたことがあるようで、当然ながら恨んでいる様子だった。

 

相変わらず恨み買いまくっていることだけしか情報がない中、リスカ女が交通事故に遭った。
首を怪我したようでコルセットをつけている。
で、調査が進まないスタッフにイラ立ちやがるんだが、ナメてんのかテメェ。
バカみたいに恨み買いまくってるから誰かに呪われたか、それこそ「おまじない」が効いたかのどっちかしかないだろ。
中村ちゃんがあからさまにうざがっているのだけが、このパートの見所だった。

 

 

 

<トリックアート>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
彼女とトリックアート展で撮影した映像。
ミラーハウスみたいな部屋を抜けた後に出口を映すと、着物を着た老婆が立っていてこちらを振り向く。
彼女に映像を見せたところ、勤めている病院で半年前に亡くなった老婆に似ているという。
その老婆は若い頃に糖尿病で失明し、恋愛経験があまりなかったとか・・・それ要る?

 

よく見ると鏡に映っておらず、膝下がなくて着物がイスに貫通している。
どちらかと言うとほのぼの系だけど、老婆を無駄に怖くしようとしてる感があって余計かな。

 

これで終わりかと思いきや、納品直前に彼女が病院内で転倒し、腰の骨を折ったと連絡が入った。
彼女によると、誰もいないのに足を掴まれた感覚があったとか。
なーんだ、悪いババアじゃないか。

 

 

 

<教授の娘>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
大学のオンライン授業の映像。
教授が自室で撮影した映像を、オンデマンド形式で見ていたという。
教授が哲学を息切らしかけながら熱弁していると、息子が「愛ちゃんは?」と言って入ってきてしまうという、ありがちなトラブルが発生する。
教授が息子を追い出してドアを閉めるとモノクロな少女がいて、教授で隠れた隙にいなくなる。
教授の子供は息子1人であり、その息子は数ヶ月後に友達と遊びに行ったきり行方不明になってしまった。
この少女が愛ちゃんで、息子をどこかに連れて行ってしまったのだろうか・・・

 

トレンドに乗っかっているけど、事象は王道という安心感のあるエピソード。
モノクロな少女=菊池枠って方程式が筆者の中で確立してきた。

 

 

 

<梨狩り>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
投稿者が子供の頃に行った梨狩りの映像。
梨園にビニールシートを敷きくつろいでいると、画面左奥に女が横たわっている。
また、父親が投稿者を抱っこして降ろした直後、父親の背後に鼻が欠損している女がいる。
この辺りは戦前、大規模な遊郭があり、性病が流行っていたとか。

 

横たわっている方は地面や木に同化してて、ズームするまで分からなかった。
2つ目は菊池演出期〜福田演出2期っぽい感じで、これも菊池枠感ある。

 

 

 

<続・おまじない 後篇>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★★→★★
当初、取材NGだった猿井さんから話があると連絡が来た。
リスカ女に対する被害者の会が結成されたようで、最初は飲みながら愚痴の言い合いをする程度だったが、制裁を加えようという話になり、付いていけず距離を置いていたという。
数ヶ月後、会員の堀越さんから呪いをかけた連絡があったようだ。

 

被害者の会のメンバーにはリスカ女のファンリストに載っている人もいたので、探りを入れてみることに。
相変わらず取材拒否されたが、猿井さんが被害者の会の集会に案内してくれた。
そこにいたのは堀越さんと清瀬さん!
清瀬さんは逃げようとしたが、オミさんが取り押さえて説得し、話を聞くことができた。
清瀬さんは取材後、呪いに興味を持ったようで、後に被害者の会に入会し、呪いかけることを提案したという。
代行業者に依頼したので詳細は不明だが、バレたら効果がなくなると言われたようで、スタッフにバレた以上もう効果はないかもとのこと。
また、かなり高額だったようだ。

 

またリスカ女が来たので、バカ正直に被害者の会のことを話した。
一応、バレたから呪いの効果は切れたよと伝えたが、あまり納得してない様子だし、そもそも何で被害者の会ができたのかも分かっていない様子。
イラ立つのも分かるが、全部お前のせいだろ。
スタッフはこんなヤツいい加減突っぱねていいぞ。
何とか納得させてリスカ女が帰り、反省会をしようとした矢先にリスカ女の悲鳴が響く!
階段から足を踏み外し、壁に顔面を強打したようで、入院することになった。
・・・呪いの効果絶大だな。代行業者との直接対決が楽しみだ。

 

このことを被害者の会の面々に報告しようとしたが、連絡がつかなくなっていた。
猿井さんは無事のようだが、堀越さんから来た留守電によると清瀬さんが行方不明になり、もう1人の会員が事故に遭ったようで、チクった猿井さんにキレていた。
そして、猿井さんとも連絡が取れなくなってしまった。
つまり、バレたら呪いの効果が切れるのではなく、依頼した本人たちにも返ってくるということか。
これは益々、代行業者との直接対決が楽しみになってきた。

 

リスカ女が退院したので、ビデオ通話してみた。
顔の傷が大きく残っているようで、左半分がガーゼに覆われている。
当時、誰かに押されている感覚があったため、まだ呪いが残ってるんじゃない?と不満げな様子。
いい加減相手するのも面倒なので、調査するとだけ言って切ることにした。

 

最後に、ビデオ通話の録画を見ると不可解な現象が起きていたのでその紹介。
何と警告付き!視聴者にまで呪いが及ぶのか・・・次回は代行業者との直接対決スペシャルだな!!!
ビデオ通話の終わり際にノイズが入り、リスカ女の顔の左半分に別人の顔(スタッフ談)が重なっているというもの。
別人の顔と言うよりかは、ガーゼが取れて怪我が見えていると言った感じ。
大きな傷が残っていて、鼻も潰れており、事故の激しさを物語っている。

 

まだ呪いは続いているのだろうか・・・製作委員会は引き続き調査を続ける・・・完!
→ここで終わり!??ここからが1番盛り上がるのに・・・まるで打ち切りだ。

 

 


<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
投稿映像は、全編にわたって顔にこだわったエピソードだらけだった。
筆者個人としてはあまり好きではないが、オミさん期の中では1番恐怖を描くと言う意志を感じたので、悪くはなかったと思う。
まぁ「顔顔顔」みたいなXXX感あるのは余計だと思うが。

 

メインはグダグダだったパート92と比べれば、長くはあるが格段に面白くなった。
それ故に、代行業者との直接対決の前に終わってしまったのが残念。
そもそも本作は発売が1ヶ月延期となっており、中編に当たるはずの前回が別のエピソードとなってしまっているため、ギリギリまで3部作にするか悩んでいたと思われる。
その結果どっち付かずとなり、打ち切りみたいな終わり方になってしまったのかもしれない。
この中途半端さがオミさんの限界なのかな。