呪われた心霊動画XXX_NEO 18レビュー

評価:★★★★★★☆☆☆☆
他シリーズにありそうな事象の多いパート。
顔出しスタッフ前田さんが活躍する。

 

 

 

桜の樹の下には
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
かつてのバイト仲間と久々に会い、花見をしている映像。
モザイクのかかっていない友人の奥にある樹の近くに、ダンスの途中で硬直したような茶色い女がいる。
気になってズームすると、ブレた隙に消えたり、盗撮されていることに気付いて因縁つけるみたいに近付いてくる。
これにビビった隙に消えてしまうが、気付いたのは投稿者だけのようだ。
輪郭をぼけさせているけど、立体感がなくてクオリティーは低い。

 

この後、投稿者は気持ち悪くなり1人で帰ったところ、モザイクのかかっていない友人が追いかけてくれて、ファミレスで休みながらあの動画を見せたという。
だが、友人には映像に映っている霊の存在に気付いていないようだった。
そしてその3日後、友人は海で亡くなってしまい、状況から入水自殺とされたという。
あの霊について投稿者は考察していたようで、友人には見えていなかったこと、海で亡くなると海水で皮膚が変色していくという話から、友人の死後の姿だったのではと思っているようだ・・・服は変色しなくね?どうでもいいか。
ラストに安っぽいビビらせ演出やめい。

 

 

 

<釘>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
約3か月前に、友人とドライブ中に車がパンクし、整備工場で修理したという投稿者。
長さ5センチぐらいの釘が刺さっており、その日は応急処置を済ませて帰ったという。
それ以来、自転車に刺さったり、自宅の玄関に刺さってたりと釘にまつわる出来事が頻発し、何者かの悪質なイタズラかと思っていたところ、修理中に撮影した映像に奇妙なものが映っていた。

 

肝心の映像は、釘で空いた穴を塞ぐ応急処置をしている場面で、ドアの近くに白い服を着た半透明の女性が立っている。
手はあるけど、マネキンっぽく見える。
XXX_NEO15「青いドレスの女」の色違いっぽいからかな?

 

最近になり、いつも使っている手帳やズボンのポケットから大量の釘が見つかるようになった。
また、カラオケボックスでリモートワークしていると、何も再生していないのにスピーカーから釘を打つ音が聞こえたという。
その時に突発的に撮影したのが2つ目の投稿映像。
釘を打つというよりかは、基礎工事で杭を打ち込んでいるような轟音とハウリングのような音(+テロップによると女性の悲鳴)が鳴っている。
カラオケマシーンを操作してみるが、操作端末の映像が乱れていたり、本体の音量調整も効いていない様子。
ふと床に置いてあるカバンを見ると、入れた覚えのない木彫り人形と花びらがあり、それを映していると左(テーブル)側から細長い手が伸びてくる。

 

木彫り人形は顔にXみたいなのが付いてたり、釘が何本も刺さっていたりと不気味な感じだけど、くびれてるように見えるのがツボ。
ハニワとかも無駄にくびれてたりするからね。
テーブルから伸びてきた手は、かすかに見える袖を見るに、さっきの女性と同じ。
とはいえ、こんなに指が長い感じじゃなかったと思う。

 

この後、カバンを置きっぱなしにして部屋を出て、落ち着いてきたところで店員さんに持ってきてもらったところ、あの木彫り人形は入っていなかったという。
それ以来、釘にまつわるイタズラのようなものは無くなったが、今でも釘を打ち付けるような幻聴が聞こえるという。

 

スタッフがあのカラオケ店に行ってみると、あの木彫り人形が落とし物として届けられていたようで引き取ることができた。
また、映像はNGだがインタビューはできたようで、保管している間、誰もいない部屋から内線電話が来て、出ると釘を打つような音が聞こえたという。
また、深夜2時に髪の長いホームレスみたいな女が訪ねてきて「返して」「人形」と連呼しており、渡そうとしたときにはいなくなっていた。
にしても、店員の書いた似顔絵が雑にも程があるだろ。
ほん呪の井ノ上は大マジメに描いてアレだったから受けただけで、こんな幼稚園児レベルのを見せられても笑えんぞ。

 

引き取った木彫り人形を数日に渡って撮影したところ、4日目のAM1:24、無人となったスタッフルームに電話がかかり、投稿者の妻がか泣きながら、夫が事故で亡くなったと報告する。
その直後に「ごめんください」という老婆みたいな声が聞こえ、カメラが動かされたように落ちると、続けて木彫り人形も落ちたところで終了。
投稿者の死因は交通事故による内臓破裂で、タイヤがスリップして中央分離帯のガードレールに衝突、タイヤには何本もの釘が刺さっていたとか。
また、木彫り人形の釘が1本増えている。
犠牲者の数を示しているのだろうか・・・
木彫り人形は霊能者に引き取ってもらい、然るべき方法でお焚き上げすることになった。
結局、あの女性の人物像はどれが正解なんだろう?

 

 

 

<取り憑く情景>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
スタッフの知り合いによる体験談で、投稿映像はないためお蔵入りする予定だったエピソード。
前田さん(唯一の顔出しスタッフ)の知り合いのディレクターで、1年ほど前にある地方の海女さんの映像を撮り、編集していると撮ったはずの風景ショットが記録されていなかった。
ディレクターは指示したはずだがカメラマンは指示された記憶がなかったようで、記憶が食い違っている。
また、ディレクターはあの時見た風景を忘れるどころか日々鮮明になり、大まかな場所は覚えているが住所までは分らないため、一緒に探してくれないかという依頼。
絵を描いてもらったところ、海の向こうにスカイツリーぐらいありそうな巨大な鉄塔があり、砂浜に人が歩いている情景のようだった。


カメラマンに電話してみると、指示された記憶はやはりないし、ディレクターはミスや物忘れが多いとのこと。
どうやら過去の事故で高校生の娘と小学生の息子を亡くしており、それが原因で妻とも離婚したため、そのショックでおかしくなっている可能性が高い。
その3ヶ月後、ディレクターから血の付いた小包が届いた。
中にはベータカムテープと「見つけた」と書かれた紙、椿の花びら(「釘」のカラオケボックスの映像で、木彫り人形の近くにもあった)が入っていた。

 

という訳で警告映像。
似顔絵を同じ情景が映っており、海の向こうに(合成感満載の)鉄塔、砂浜に2人の人影がある。
ちなみに、人影は手作り人形みたいな質感。
途中からXXX12「4290NO.XXX」の廃墟で笑っている3人の映像が割り込まれる他、砂浜にいる人形が動き出し、顔が見えたりする。
また、40:42と41:25に「4290NO.XXX」というテロップが見える(41:25の方は見切れている)。

 

あの3人はディレクターと子供たちだったのかな?
妻だけハブかれてるけど、実はあの場面にいた隠し事象って説あったりする?
にしても、鉄塔が合成感ありすぎて、禍々しさどころか安っぽさしか感じなかったぞ。
何で二重鳥居にしなかったんだろう?

 

 

 

<ジャメヴュ 未視感
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
木材工芸をしている投稿者が個展を開くことになり、その場所が駅から離れていたため道案内用の動作を撮影していたという。
その途中で、急に初めて来たような感覚になり、道が分からなくなってしまい駅に戻ろうとする。
だが、投稿者は情緒不安定になってしまい、半泣きで意味不明なことを言い出し、駅とは違う方向へ進んでしまう。
何を思ったのかマンションの路地裏に侵入すると、ノイズが発生し神社の前にワープする。
画面が赤く染まっていき、画面右の黒いものが大きくなり、それが逆さになった巨大な顔になる。
悲鳴を上げているといつの間にか元に戻っており、投稿者は正気を取り戻すというもの。
自身に起きた現象について調べてみると、デジャヴュの逆を意味するジャメヴュ(未視感)ではないかとのこと。

 

こいつ、前シリーズで見た気がするけど思い出せない。
表情はにこやかだけど、目がイっちゃってて不気味さはある。
一方で、エピソードはちょっと弱いかな。
出来事を羅列しただけって感じだし。

 

 

 

<水槽>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
子どもたちと海に行き、そこでヤドカリを捕まえていたところ、子どもが飼いたいといったため持ち帰ったという投稿者。
飼育方法が悪かったのか次々と死んでしまい、飼育方法を調べて飼い直したが、同じく死んでしまったという。
さすがにおかしいと感じたため、定点カメラで撮影したのが投稿映像。

 

早送りの映像となっており、時々水槽に家族の姿が反射して映っているが、それとは違う正面を向いた顔がゆっくりスライドしている。
時間にすると数時間映っていることになるが・・・
20年ぐらい前にあった感じの映像。

 

その後、ヤドカリを捕まえた海の映像を見ていると、同じ男を発見したため、こいつのせいでヤドカリが死んだのではとのこと。
海で撮った映像には、岩に空いた穴の向こうから、こちらを覗き込む顔がある。
これも、ほん呪とかでよく見る伝統的な映像。

 

その後、ヤドカリを海に返し、水槽も処分したという。
投稿者は気付いてそうなリアクションを取っているが、顔を見た記憶はないようだ。
今回、比較的シンプルなエピソードが多いけどネタ被りも多くて、コンセプト故のバリエーションの少なさを感じる。

 

 

 

<顔鬼 中央分離帯の女>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
顔鬼に関する有力な情報提供があった。
中央分離帯のある道路の前のマンションに住んでいる投稿者によると、その道路を酔った女性が渡ろうとしてひき逃げに遭い亡くなったという。
その時、事故の衝撃で中央分離帯のガードレールに激突し、身元が分からないほど顔が潰れていたようだ。
その頃から、投稿者のスマホに20~30秒程の動画が保存されるようになり、その内容は中央分離帯に女性が立ってるものだという。
知り合いの占い師に相談し、人形やお札で除霊できないか試してみたがダメだったとか。
で、相談がてらXXXスタッフに投稿すると、これまでとは違った映像が送られてきたという。
怖くなって引っ越してからは、勝手に映像が記録されることは無くなったとか。
新しい映像をUSBメモリに持ってきたためコピーしようとしたが、用事があると言ってすぐに帰ってしまい、それ以降連絡が取れなくなってしまった。
この辺りはいつものって感じなので、問題の映像がどうかだな。

 

警告映像は中央分離帯のガードレールを映したもので、上半分と下半分で同じ映像となっているが、下半分の映像は中央に女性が立っている。
車に隠れると少しずつ近付いており、最初の投稿映像は消えたところで終わるが、USBメモリに入っている映像はその続きとなっている。
見切れるぐらい近付いたかと思ったら、頭部が上半分の映像にまで飛び出し、意味不明なうめき声と共に首が折れたように曲がり、顔が歪むというもの。

 

途中までは不気味さメインで、ラストは恐怖性メインって感じ。
上に同じ映像があることで合成感強めちゃってるけど、見切れてた女の顔が飛び出すというギミックに繋がってたから一長一短ってところ。

 

 

 

<総評>
★★★★★★☆☆☆☆
今回の投稿映像は、他シリーズでよく見るパターンが多かった。
また、唯一の顔出しスタッフ前田さんの出番が多く、調査パートも他シリーズによくある感じになっており、エピソードでなんとか独自性を保っていた感じ。
それにしても、出オチと思われた前田さんの加入が、こんなに本編に影響与えるようになるとはな。
とはいえ、エピソードはとうとう90を超えたため、残りはXXXシリーズらしさ全開で来るんじゃないかと思う。