自作のアンプ内蔵スピーカーを完全コネクタ式にする

以前、自作のアンプ内蔵スピーカーをリニューアルしてコネクタ式にしたが、どうも中途半端だったので、完全コネクタ式に改造することにした。

 

 

 

以前の記事はこちら↓

monaruka.hatenablog.com

 

monaruka.hatenablog.com

どこが中途半端かと言うと、電源とボリュームが回路的に完全一致しているのに、それぞれ作っている点。

当時の設計思想は箱に直付けさせて安定感を出そうとしていたのだが、そのせいで他のアンプを作ってみるにしてもボリューム基板も作らないといけないという、中途半端なことになっていた。

ボリュームは地味に配線し辛いし、250円と本基板内で最高額の部品だったりする。

また、革命アンプに関してはイヤホンジャックに干渉してたという問題もあり、電源とボリューム基板を別基板にすることで、完全コネクタ式になるように改造した。

 

 

レイアウトはこんな感じ。上が改造前で下が改造後。

 

 

このように、回路はほぼそのままでボリューム兼電源スイッチを別基板にする。

部品配置はだいぶ偏るが、改造だからそれは仕方ない。

 

これにより、配線は以下のブロック図のようになる。

今後はスピーカーアンプ部分だけを製作し、5本のケーブルを差し込むだけでよくなる。

何で最初からこうしなかったんだ俺。

 

以下が実際に製作したもので、まずは電源スイッチ兼ボリューム基板。

 

ボリューム出力がライトアングルなのは真上にスピーカーがあり、干渉するのを防ぐため。

 

こちらが改造した革命アンプ基板。

無理やり外したので、はんだ面がぐちゃぐちゃになっているが仕方ない。

地味にスピーカー出力のコンデンサに1uFのフィルムコンデンサを追加している。

大容量コンデンサ単体よりも高域の特性が改善されるらしいが、筆者の環境ではよく分からなかった。

まぁスピーカーのスペックを考えればこんなもんか。

 

ついでに、ケーブルについても再リニューアルしてみた。

前回は秋月電子で売っているQIコネクタ付きリボンケーブルを使用していたが、取り回しにくいし、皮膜は太いクセに導線はAWG28(細くて耐久性低め)だし、銅製なのにやたらはんだのノリが悪かったりで使いにくかった。

そのため、ようやく重い腰を上げて圧着ペンチとQIコネクタを購入し圧着しまくった。

圧着メッチャ楽しい。10年前に買っておくべきだった。

ちなみに、QIコネクタに使用できるのは、UL1007だとAWG24(ユニバーサル基板にちょうどいい太さ)までで、被服が細いUL3265だとAWG22(ユニバーサル基板にギリギリ通る太さ)まで使用できる。

本当はUL3265のAWG22に乗り換えようと思ってたけど、UL1007のAWG24の赤白黒を各10m以上持っていたので、これを使用することにした。

 

こちらが内部配線の様子。

色分けは以下のようにしている。

・汎用信号線、L CH:白

・+電源、R CH、多ピンケーブルの1ピン:赤

・GND:黒

今回だと電源とR CHの配線色が被っているので、間違えないように注意している。

リボンケーブルより取り回ししやすいし、ちょうどいい長さにできるしで変えてよかった。

 

これで簡単にアンプを交換できるようになったので、気が向いたら秋月電子でアンプを買いあさり、音質比較をしてみようと思う(それよりもスピーカー本体のアップデートをしたいが)。