ほんとにあった!呪いのビデオ101ビュー

評価:★★★★★★★★☆☆
前人未到のナンバリング100越えとなったパート。
ここにきて、藤本演出がお笑い枠としてキャラ立ちする。

 

 

 

<謎の光>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
カップルが夜の山道をドライブ中に撮影した映像。
車1台分しかない道でハイビームの対向車が現れ、そのまま10mぐらいの距離で停止する。
こちらは下がってもすれ違えるだけの道幅がないのだが、あちらの反応が全くないため、彼氏が下がってもらえないか交渉しようと車を降りる。
すると、ヘッドライトが消えるとともに車が突然消える。
不思議な映像ではあるけど、恐怖とか不気味って観点の映像ではないかな。

 

 

 

<水没>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
カップルが河川敷で凧上げしている映像。
夕暮れになり帰る際、川の辺りを歩いていると、大きな水門に辿り着く。
その先は大きな河川となっており、向こう岸に手を振る不審な人物がいる。
彼女が冗談で手をふり返すと、不審な人物はいつの間にかいなくなっている。
その直後、バグって水中で撮ったような映像に切り替わり、うめき声のような声と、口を大きく開けた顔のようなものが近付いてくる。
スマホは故障してしまったようで、修理に出したところ、水に入れていないのに水没のような状態になっていたとか。
この川は、よく水死体が見つかるとして有名なようだ。

 

人影はズームしないとわからないレベルで小さく、黒い点にしか見えなかったのが惜しい。
水中の映像については、向かってくる顔がマネキンみたいなハゲで笑ってしまった。
個人的に1番評価できるのはノイズの入り方で、センサーに異常が起きた際のノイズもあんな感じになるので、かなりリアル。

 

インタビューはまだ続き、彼女が急性の呼吸困難で入院してしまったようだ。
手を振り返しちゃったことで、魅入られてしまったのだろうか・・・

 

 

 

<疫病神>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★★
姉夫婦が旅行に行ったため、姪の子守りを兼ねて姉夫婦の家に行き、姪とかくれんぼしている様子を撮影した映像。
外廊下でカーテンが不自然にふくらんでおり、そこを映した辺りからノイズが入る。
めくると姪がいるが、その奥に着物を着た女の子がいて、ビックリしてスマホを落としてしまった。
よく見ると一つ目のように見え、鼻も異様にデカい。
投稿者はこの日、顔面神経麻痺を発症したという。
座敷童ではなく疫病神を見てしまったのだろうか・・・

 

姉夫婦の家って言うけど、かなり古くないか?
回り廊下とか窓付き障子、上部の彫刻など、筆者のおばあちゃん家と似たところがいくつもある。
筆者のおばあちゃん家は回り廊下の奥にトイレがあるんだけど、途中に照明がなく、行くのが怖かったことを思い出した。
超個人的な感想になっちゃったけど、何気に好きなエピソード。

 

 

 

<ジェノサイド 前編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
今回のメイン。
映像と共に、周防浩二さんという男性の、行方不明捜索のチラシが投稿されてきた。
投稿者は姉の美奈子さんといい、1人暮らししている浩二さんの家に遊びに行き、室内や買い出しなどを撮影していたところ、不可解な映像が撮れたという。
そしてその3日後(現在から約2ヶ月前)、浩二さんは行方不明になってしまったようだ。

 

まずは話を聞くことに。
撮影中に異変は感じなかったが、失踪後に映像を見返したら異変があったという。
失踪の原因に心当たりはないようで、母親から「力をお貸しください」と頼まれてしまったので、久しぶりに人助けをすることになった。
次に、浩二さんの住んでいたマンションに行き、中を見たところで肝心の映像。

 

コンビニで買い出しをし、マンションに戻る。
浩二さんはトイレに行っていたようで、戻ってくるところを撮影していると、画面下のガラス戸から、目が異様に離れたモノクロな顔が覗き込んでいる。
その後、撮影している姉をちょっとウザがりながら買ったものをつまんでいると、隣から豚のような鳴き声が聞こえた。
この顔が怖くしようとしたのか、イカつくしようとしたのか判断に悩む。
一昔前の菊池演出期っぽい映像。

 

その後も部屋を探索していると、エアコンの上に変なものを見つける。
それを取ってみると、長さ30cmぐらいの毛束であり、録画が突然停止してしまった。

 

ここからしばらく、浩二さんの知り合いのインタビューとなる。
まずは同郷の友人・Aさんの証言。
3ヶ月ぐらい前から元気がなくなり、小さいことにイライラするようになっていたという。
次は会社の先輩・Bさんの証言。
太陽光発電の営業をしており、3ヶ月前の出張先が浩二さんの実家近辺だったようで、実家に帰ることを勧めたという。
その翌日に、珍しく体調不良になったようだ。
Aさんの証言に戻ると、それぐらいの時期に4人で会食をしたところ、浩二さんともう1人が食中毒になり1週間寝込んだとか。
またBさんの証言に戻ると、それぐらいの時期に飲み会で喧嘩したようだ。
次は会社の同期・Cさんの証言。
ステーキの取り分けをしたら、肉を食べられないとキレたようだ。

 

また、降旗聖道という新興宗教の教祖みたいなカウンセラーによく相談していたようだ。
という訳で聖道の動画を見ると、自称穢れが見える男のようで、他の同僚は怪しいと疑っていたという。
聖道の記事を書いた会社に問い合わせしてみたが、返事は来なかった。

 

毛束についてはまぁ呪いの道具じゃね?ぐらいにして、部屋の中で撮ったものを見返していると、聖道の名刺を発見!
電話したが留守電のため、事務所に直接行くことにした・・・が、夜だからかいなかった。
男鹿がせっかく階段登ってきたのに「降りよう」と言われて、メッチャがっかりしてるの草。
郵便物が大量に溜まっており、2ヶ月前、つまり浩二さんの失踪時期ぐらいから姿を見せていないようだった。

 

Twitterを漁っていると、聖道を先生と慕い、よく会ったり写真をアップしているKINOというアカウントを見つけた。
だが、最後の投稿が遺族による訃報となっており、DMしたところ、妹とコンタクトが取れた。
死因はハッキリしていないが、食中毒による多臓器不全の可能性が高いという。
聖道については仕事の付き合いがあったようで、ある養豚場跡地に行ったことがあるようだ。
その場所は、浩二さんの実家近辺にあったため、そこに向かうことに。
道に迷い、知る人もあまりいなくて夜になってしまったが、親切な住民により入り口まで道案内してもらった。
聞くところによると、経営者は既に亡くなり、現在は街が管理しているという。
入り口に辿り着いたところで次へ。

 

 

 

<薄闇>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
女子高生数人で、公園にある公衆トイレに肝試しした映像。
この公衆トイレは照明がなく、夜は真っ暗で不気味なものとなっている。
肝の据わった1人が普通に利用し、手を洗って出てくる際、そのカバン付近に老婆の生首みたいなのがある。
この公園付近のマンホールで、女性の腐乱死体が見つかったとか。

 

これよく気付いたな。ズームするまで分からなかったぞ。
それよりも、その女子高生が手を洗う直前、側面の壁に帽子被った盗撮魔みたいな人影ないかこれ?

 

 

 

<従姉妹>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
今から約15年前、ガラケーで従姉妹と遊んでいる様子を撮影した映像。
いとこの持っている宝箱の蓋には鏡があり、そこに映る従姉妹の顔が一瞬、アザだらけのように見える。
投稿者は知らなかったが当時、従姉妹の家庭は離婚の危機に瀕しており、協議のために呼ばれていたという。
また、従姉妹の父親が妻や子どもに暴力を振るっており、その後離婚が成立したようだ。

 

不謹慎だけど、ぺこちゃんの怖い顔みたいになってて草。

 

 

 

<ジェノサイド 後編>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★★
 エピソード:★★★★★
2手に分かれて内部を探索することに。
男鹿、木勢さんチームは飼育所に辿り着き、木勢さんが50cmぐらい隙間のある柵を通って中に入る。
男鹿もこれに続こうとしたが、横田以上に太いため引っかかってしまい断念www
周辺を調べていると、男鹿が急に腹痛を訴え出した・・・無理に通ろうとして挟んだからじゃね?
その後、木勢さんも具合が悪くなってしまったため、2人は車で休んでもらうことに。

 

藤本演出、齊藤(新人)が探索していると、明らかに不自然なしめ縄を発見する。
藤本演出はビビッて通りたがらなかったが、齊藤は既に突破しているという圧倒的胆力を見せつける(藤本演出曰く「あいつヤバいな」)www
結局、藤本演出も通る訳だが、ちょっと目を離した隙に齊藤が目の前まで来ていてビビり散らすwww何コントやってんだよこいつらwww
齊藤曰く幼い子どもがいたようだが、せっかく用意していたGoProを使っておらず撮れなかったため、八つ当たりを兼ねて説教タイムwww
つい小突いちゃって、即座に謝るの草。
もう何が出てきても笑いにしかならないぞこれwww

 

子どもがいた場所は廃屋であり、相変わらずビビりな藤本演出の静止をガン無視して侵入を試みる齊藤。
雨戸を開けると、そこにはしめ縄がかかっており、中は御堂となっていて立派な神棚とお供え物を発見。
お供え物には割と新しいものもあり、聖道や浩二さんらが来ていたのだろうか・・・
藤本演出が建物を回し撮りし、神棚の下を映した辺りでカメラがフリーズしてしまった。
ちなみにこの直前、画面右から人間の足が滑り落ちてくる。
まぁかなりわざとらしいが。

 

藤本演出がカメラチェックを行い、バッテリーを換えようとしたら、藤本演出のスマホに電話*1が入り、2人ともビビって転倒www
さっきからずっと笑いっぱなしだわwww
ビビりすぎて、四つん這いのまま電話出てて草。
木勢さんによると、失踪していた浩二さんが戻ってきたようだ。
これ以上ここにいる意味も無くなったため、ビビり散らした2人はへっぴり腰で車に戻るのであった。
最後に、木勢さんから話を聞いている途中、齊藤が吐いてしまう(モザイクなしのため注意)。
やはり、あの場所には何かあるのだろうか・・・

 

ようやく浩二さんに会うことができた。
本人曰く、生きるのに疲れて何もかもが嫌になり、家出みたいな感じで失踪していたという。
聖道について聞いてみると、電車でいきなり声をかけられ、疲れている自分を見透かすかのように相談に乗ってくれたため、入れ込んでいったという。
また、髪束については心当たりないようだが、聖道ならやるかもとのこと。
それにしても、2ヶ月も失踪しておきながらどこか他人事って感じで釈然とせず、美奈子さんが静かにキレていた。

 

養豚場について調査すると、20年ぐらい前に豚熱(旧称:豚コレラ)の蔓延により周辺地域の豚が全て殺処分され、その数は4万頭にも上ったという。
それにより閉鎖を余儀なくされ、経営者は現在亡くなっている。
再び美奈子さんと母親に話を聞いてみると、浩二さんは幼少時にも家出したことがあるという。
その原因は豚の殺処分にあったようで、発見場所はあの御堂だったようだ。
また、そのトラウマからか、豚肉を一切食べなくなったという。

 

男鹿の残した留守番を聞いて、聖道の知人を名乗る人物から電話が来た。
聖道は亡くなったようで、詳しく聞くために会うことになった。
聖道は寺の跡取り息子だったようだが、本当に困っている人物を救いたいという信念により継がず、カウンセラーをやっていたようだ。
死因については不明で、突然死だったということしか分からないという。
浩二さんはなかなかのツワモノだったようで、かなり尽力していたとか。
また、養豚場は絶対に立ち入らないようにと言われていたようだ。
見た目はうさんくささ全開だったが、本当にいい人だったのだろうか・・・

 

最後に、浩二さんが昔失踪した際、発見時になぜか持っていたビデオをもらうことができた。
この中身は父親しか見ておらず、絶対見るなと言っていたようだ。
父親は食中毒による心不全で亡くなっているようで、浩二さん発見からそれほど日が経っていなかったという。
ここまでを整理すると、浩二さんにかかわった人物の多くは食中毒になり、中には犠牲者もいたことになる。
・・・この家族、重要な情報メッチャ隠しとるやん。
また、最初の投稿映像の顔は、幼少時の浩二さんによく似ていた・・・いくらなんでもひどくない?
そして、浩二さんは部屋を引き払ったようで、また行方不明になってしまった。

 

という訳で肝心の映像。
当然ながら警告付き。これもXXXからの逆輸入感あるな。
神棚で撮影された映像で、豚の鳴き声が聞こえ、どんどん悲鳴のように変化していく。
セミロングの人物が横になっているが四つん這いになり、CG黎明期みたいな動きをしながら近付いてくる。
最後にドアップとなり、異様に離れた目に潰れた鼻、やけに綺麗な歯を剥き出しにしたおぞましい造形を見せ、砂嵐になって終了する。

 

こいつが最初の投稿映像のアイツじゃないの?髪型も似てるし。
顔はどうでもいいとして、動きが超気味悪い。
「冥界へとつながる森(パート31)」を彷彿とさせるヤバさで、(半分ぐらい笑ってたけど)久しぶりに見応えのあるメインだった。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★★☆☆
明らかなハズレはなく、全体的によくまとまっていたと思う。
特に、ここ数作はやりすぎてギャグ化しているものや雑なものが多かったので、恐怖で勝負している感があって良かった。

 

今回のハイライトはメインで、養豚場探索のギャグや濃密なストーリー、恐怖度の高い警告映像に隠し事象など見所が満載。
特に、素顔が意外とコワモテな藤本演出が案外ビビりで、齊藤もどんどんビビりになっていったとこで笑いっぱなしになった。
福田演出2期ぐらいからこういう要素がほとんど無くなっちゃっていたから、久しぶりにメインで満足した。
今回は劇場公開予定のパート100に先行してリリースされたわけだが、パート100がどれだけ濃密なストーリーになるか期待している。

 

 

*1:よりによって着信音が黒電話