評価:★★★★★☆☆☆☆☆
3部作「黙示録」の中編。
事象の作り込みが甘い印象。
<霧の家>
恐怖度 :★
インパクト :★★
分かりやすさ:★★★
不気味さ :★★
エピソード :★★
在来線で旅するのが趣味の投稿者が、友人と田舎の駅で下車し撮影した映像。
時間を勘違いして終電を逃してしまい、スマートフォンは圏外でマップも見れなかったため、市街地を求めていたという。
遠方から女性が叫んでいるような声が聞こえ、声のする方に向かうと、遠くに見える民家の窓から助けを求めるように窓を叩く、見るからにヤバい人影が見える。
大丈夫かと心配していると部屋の明かりが消え、そのまま民家ごと消えてしまった。
後の調べで、この周辺で30代の娘が母親に10年間監禁され、衰弱死する事件が起きており、その家は数年前に取り壊されたとか。
パート51「空中楼閣」にパート15「ニューロシス」みたいな虐待要素を取り入れたような映像。
とはいえ、空中楼閣ほどの不思議さやニューロシスほどの緊迫感はないため、平凡なエピソードといった印象。
<祝い>
恐怖度 :★★★
インパクト :★★★
分かりやすさ:★★★★
不気味さ :★★★
エピソード :★★★
大学以来の友人の誕生日祝いを、レンタルスペースで行っている映像。
この時、友人の1人(遥さん)が到着しておらず、連絡もない状態だったという。
玄関を開けるような音が聞こえ、友人かと思って外を見るが、誰もいない。
友人が玄関の明かりを消した瞬間、遥さんに似ている血まみれの女性がこちらに近付いてきて、恐怖でカメラを落とす。
また、友人が再度外を見る際に、「顔、痛い」という遥さんの声が聞こえる。
遥さんはこの約20分前に、レンタルスペースに向かう途中で車ごとトラックに撥ねられ、搬送先の病院で死亡が確認されたという。
近年の王道といった感じで、全体的にクオリティー高い。
友人の後ろについてくるパターンを予想してたから、不意打ち感あってよかった。
<シリーズ監視カメラ 石材所>
恐怖度 :★
インパクト :★★
分かりやすさ:★★★
不気味さ :★
エピソード :★★★
墓石の製造と販売を行っている石材所の、監視カメラの映像。
昼の営業中、従業員が左奥の事務所?に入った直後、画面右の墓石が並んでいる場所付近に、何かを落としたような音と共に、下半身を欠損したような人影が現れて消える。
石材採取で発破をかける際、押し潰される事故が毎年起きている。
この人影は、その苦しみに囚われ続けているのだろうか・・・
音と共に何かが飛んでいて、欠損してしまった足のようにも見える。
従業員が事務所?に入った直後から、それなりに交通量のあった道路に車が来なくなっているので、時間の流れが止まっていた可能性ありそう。
藤本演出期のシリーズ監視カメラは合わないことが多かったけど、これは結構好き。
<続・黙示録-前編->
恐怖度 :★★
インパクト :★★
分かりやすさ:★★★★
不気味さ :★★
エピソード :★★
3部作の中編で、前回のあらすじはこんな感じ。
- 投稿者が立ち寄った築50年の廃墟同然のボロアパートの一室に、3本足の件(くだん)のお札が壁一面に貼られている異様な部屋があり、そこで奇妙な現象が起きた。
- そのアパートに瑕疵はないようだが、20年以上空きで、その前は生活保護の女性が15年住んでいた。
- 製作委員会がアパートに行き、お札と赤い手形の付いた紙とビデオテープを入手した。
- 紙には名前と住所、そして亡くなり方を予言するような呪詛が書かれており、1人は紙に書かれているように焼身自殺していた。
- もう1枚の紙に書かれている男性(羽成剛志さん)は、足首に重りをつけて入水自殺するような内容が書かれている。
- 剛志さん宅には娘さんが1人で住んでおり、奥さんは亡くなっていて、剛志さん本人は行方不明となっている。
民族文化学研究所の及川氏の所に行くと、東北在住の研究者から3本足の件について情報が届き、コマエサマという石像を祀った祠があるという。
問い合わせしてみると、投稿映像のアパートの比較的近くにあるようだが、石像は40年ぐらい前に盗まれているという。
その後、藤本演出の腰回りに原因不明のアザがいくつもできてしまう。
剛志さんの娘の澪さんから電話が来て、父のことを探したいということで話すことになった。
澪さんが10歳ぐらいのころに、離婚届を置いて家を出てしまったようで、思い返してみるとその少し前から様子がおかしかったという。
その1年ぐらい前に、母の実家で剛志さんが発狂したようで、その時の映像を持っていた。
母の実家で何気なく過ごしている様子が撮影されている。
和室で寝ている剛志さんの顔を覗き込むような老人が現れる。
その後、縁側でくつろいでいると、剛志さんが急に叫び出し、投稿者らに手を上げようとする様子が映っている。
ゲームボーイアドバンスが映っているから、20年ぐらい前かな?
老人がどう見ても平面で、いかにもな合成なのが残念。
ってか、よくこんな映像残してたな。
インタビューは続き、製作委員会が訪問した後に、日傘を差した髪の長い女性が、家の周りを何度もうろついているという。
インタビューを終えて東京に戻ると、男鹿君から緊急の連絡が来て、スタッフルームに駆け寄る。
すると、異様に臭い小包が届いていて、開けると血の付いた大量のお札とカミソリが入っている。
脅迫めいたものを感じて、プロデューサー(岩村さん?)に相談の電話を入れたところで次へ。
<夜襲>
恐怖度 :★★
インパクト :★★★
分かりやすさ:★★
不気味さ :★★★
エピソード :★★
とある大学サークルが、合宿中に撮影した映像。
雰囲気的に2005~2010年ぐらいと思われる。
各部屋に入って、寝てるやつを起こすいたずらをしていると、布団の足側にドクロみたいなハゲがいて、こちらを向くというもの。
この旅館が建つ以前に高齢男性の一軒家があり、布団の中で孤独死していたという。
複数の殺虫剤を使った痕跡があり、自殺の可能性が高いとか。
鼻でハゲと分かったけど、目がないし真っ白だからドクロかと思った。
人間感がないせいか、あまり恐怖は感じなかったかな。
<覗き穴>
恐怖度 :★★
インパクト :★★
分かりやすさ:★★★★
不気味さ :★★
エピソード :★★
差出人不明の封筒に、SDカードと1枚の紙が入っていた。
投稿者が10年ほど前に撮影した映像で、アパートのドアにある郵便受けにカメラを入れ、部屋の中を盗撮するという犯罪映像だった。
住んでいるのは1人の女性で、女性が部屋の奥に見切れた数秒後、真の前に生気のない女性の顔が現れ、投稿者は慌ててカメラを引き抜き逃走する。
これに懲りて、盗撮を辞めてくれればいいが・・・
典型的なビビらせ系って感じで、もう少しシチュエーションとか現れ方を工夫してほしかったかな。
<衝突事故>
恐怖度 :★
インパクト :★★
分かりやすさ:★★
不気味さ :★
エピソード :★★
旅先のインドで、投稿者らが乗っていたタクシーがトラックと衝突したため撮影した映像。
事故の処理は運転手に任せて、3輪タクシーに乗り換えて移動する際、バックミラーに映る女性の顔に、別人の顔が重なる。
この付近で3輪タクシーとバイクの事故が起き、発見が遅れた女性が亡くなっているとか。
赤ちゃん入れて5人乗ったり、そこらじゅうでクラクション鳴ってて、まさにインドって感じだな。
ってか、赤ちゃん乗せて事故った直後なのに、3輪タクシーに乗り換えて大丈夫か投稿者。
<続・黙示録-中編->
恐怖度 :★
インパクト :★★
分かりやすさ:★★
不気味さ :★★
エピソード :★★★
最初の投稿者にも同じ小包が来ているかもと思い電話するが留守で、噂によると最近トラブってあまり連絡がつかないとか。
コマエサマの伝承について地元の民俗資料を見せてもらった。
江戸時代に村が深刻な飢餓に見舞われた際、双子は災いを招くとして、弟を口減らししていたが、ある母親がそれに背いて牛小屋に匿っていた。
だがその事が知られてしまい、神への人柱にされることとなった前日、3本足の牛が生まれ、神の怒りを解釈した村人によって、共に神前に捧げられたという。
処刑の際に弟は、
この村の行く末、わしが呪うてやる。
豊作ののち、山は崩れ、田は腐り、雨は止まず・・・
病が村を這うようになるぞ・・・
と予言し、その通りになったとか。
これを恐れた村人は「駒右衛門の神」として祀るようになり、コマエサマはこれが変化したものだとか。
祠の管理人に連絡を取り、祠を見てみることに。
昔はもっと大きかったが、石像が盗まれたことで大慌てし、今は小さい祠だけになったとか。
駒右衛門の神を記した古文書を預かり、この場を後にした。
最初の投稿者と連絡が付き、個人的にトラブっていて参っている様子だが、呪いについては良くなってきているとか。
後日、美濃君が額にガーゼを当てて出勤してきたため何があったのか聞くと、どこにもぶつけていないのに朝起きたら出血していたという。
藤本演出に続き美濃君にも霊障が現れたため男鹿君にも聞いてみると、最近腹痛が続き、食欲がないとか・・・いつも通りで安心した(笑)
澪さんから電話が来て、不審者がまだ出てきているため監視カメラを設置したところ、深夜に2時過ぎに現れたという。
道路から10分ほど見続けた後、玄関の方まで近付いてくる。
深夜にも関わらず日傘を差していて、内側にはお札と思われるものが敷き詰めるように貼ってある。
まずは庭先に人影が現れ、続けて右側の茂みにゾンビみたいな人が現れ、引き返す女性のすぐ左にも首を異様に曲げたゾンビっぽい人が現れる。
こんなに連続出現するのは久しぶりだな。
まぁ小粒ではあるが、藤本演出期のメインって霊の登場率がかなり高いということを思い出した。
個人的に気になるのは、女性の顔が白飛びしてて完全に見えなかったところ。
お札も真っ白だったから、感度上げ過ぎなのかな?
澪さんの家に向かいながら電話すると、今も家の前にいるという。
到着すると庭先にいて、藤本演出が声をかけると車に乗って逃走したため追いかける!
尾行に気付いてはいるようだが、撒くようなマネはせず、普通に家に入っていったため家を特定!
2階の出窓には例のお札が大量に貼られており、犯人がほぼ確定したところで今回は終了。
次回は色んなところに凸する様子。
<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
投稿映像については、「祝い」や「シリーズ監視カメラ 石材所」はよかったものの、全体的に作りこみが甘い印象を受けた。
メイン以外インタビューや調査がほとんどなかったからかな?
特に、「霧の家」は過去の名作を彷彿とさせる事象だったにも関わらず、不思議さも緊迫感も足りなくて平凡なエピソードになってしまったのが惜しい。
3部作については、ラストで少々スリリングな展開はあったけど、全体としては中編らしく調査メインだった印象。
特に藤本演出になってからは、民俗学研究所の助言や映像提供が度々登場しているため、同じく伝承物がメインだった菊池演出期よりもその印象は強い。
一方で、菊池演出期にあったヤバそうな呪物や極限状態にはあと一歩のところで踏みとどまっているため、今度こそ一歩を踏み越えたヤバいものが出てきてほしいな。
