ほんとにあった!呪いのビデオ100をもっと語る

本記事では、ほん呪100のレビューで書けなかった劇場の様子や、舞台挨拶での裏話などを交え、ほん呪100の魅力をもっと語っていく。

 

 

 

劇場で見たということもあり、テレビで見るのとはまた違った魅力があった。

本作自体はドキュメンタリーがメインで、映画館ならではの迫力のある演出はほとんどなかったとはいえ、シュールな笑いによって会場が笑いに包まれることが多く、他の人と一緒に視聴するという一体感を感じることができた。

ある意味ニコ生とかでコメントを見ながら視聴している感じに近く、普段とは違った楽しみ方ができてよかった。

 

という訳で主な爆笑ポイントを紹介。

・中村さんが長野県に向かったところ

スタジオで中村さんが行けば?となった辺りからざわめき始め、行きたがらない中村さんに対して「でも行くんだろ(笑)」という笑いが少しずつ上がってた。

そして、車内カメラになったところでまさか!?という期待が込み上がり、中村さんが映った瞬間、劇場が爆笑に包まれた。

 

・川島さんに赤い映像を見せたがる藤本演出

1人でも被害者を増やそうと川島さんに近付き、見せようと必死な藤本演出に周囲から笑いが込み上がった。

 

・赤い服を着る人増殖

疱瘡神は赤が嫌いという話を専門家に聞いてから、赤い服を着る人が増殖していくところで笑いが込み上がった。

藤本演出のわざとらしいぐらい真っ赤なキャップ、中村さんが誰よりも早く赤い服を着たところはもちろん、男鹿君もよく見たら赤いタオルっぽいのを持っているところは面白かった。

 

・杉田さんが母と面会しているところに割り込む中村さん

親族以外面会禁止なのに、中村さんが窓の隙間から覗き込んでいる時点で笑いに包まれ、杉田さんに指示したり、とうとう直接話したところで爆笑。

目の前にいる介護士が黙って見てたりと、ある意味例のウイルスによる呪いとか社会的制限とかに対する皮肉を感じた。

 

・和子さんの家に今夜行きたい藤本演出と行きたくない中村さんの攻防

この辺りから、撮れ高重視の藤本演出と保身に走る中村さんの攻防が何度も起き、そのたびに笑いが発生していた。

また、中村さんって案外ビビりじゃね?という疑惑が込み上がり、和子さんの家でビビりまくる姿を見て確信した。

 

・赤が疱瘡神を呼び寄せると聞き、真っ赤なジャンバーを脱ぐ中村さん

中盤以降あからさまに真っ赤な服を着るようになった中村さんが、逆効果だと知って慌てて脱ぐところで笑いが込み上げた。

さらに、木勢さんが着替えなくて脱げないという追い打ちで爆笑。

 

・ビビり一行による和子さん宅探索

パート101でビビりっぷりを晒した藤本演出、今回でビビりが露見した中村さん、霊感強くビビりな木勢さん等、ビビり一行による廃墟探索は1人で見たら怖いと思うが、劇場ではどちらかというと笑いの方が強かった。

 

 

 

一方、恐怖による悲鳴等に関してはほとんどなかった。

それが本作の数少ない残念だった点で、同じく劇場公開したパート55は恐怖度の高い映像が多かったため、劇場で見れなかったことを悔やんでいる。

でも、レンタルで改めて見たら、隠し事象や問題の映像の雰囲気が思ったよりあった。

 

 

 

終了後に舞台挨拶があり、劇場の人の案内でまずは司会進行の岩村さんが登壇し、続いて中村さん、藤本演出、男鹿君、木勢さんが登壇した。

ちなみにここで、劇場の人は「ほんとうにあった呪いのビデオ」と間違ってた。

さすがに岩村さんは間違っていなかったので安心感ある。

 

劇場挨拶では中村さん主導で、本作の裏話や次回作の意気込み等について聞くことができた。

一番印象的だったのは、中村さんが業界のベテランでありながらビビりだという点(笑)

また、ナレーションも台本を読んでいるだけで、投稿映像は怖いからほとんど見ていないようだった。

藤本演出も先行リリースされたパート101でビビりっぷりを晒していたし、木勢さんも怖いのが苦手なようで、意外にも男鹿君が一番ホラー系大丈夫なようだった。

考えてみれば、男鹿君だけほとんど霊障なかったな。

例のウイルスで重症化!?痩せろ!!!

中村さんに「舞台挨拶あるから痩せるって言ってたのに、余計太ってた」と言われて草。

 

 

 

質疑応答コーナーでは、4~5個ほど質問が挙がっていた。

記憶があいまいな部分もあるが書き起こしてみる。

 

Q:一番怖いと思うエピソードはどれか?

A:全員が、本作で自身に降りかかった呪いや廃墟探索を挙げていた。

おそらく、質問者の意図は投稿映像で一番怖いと思うものは?というものだったが、いくらでも送られてきてそれを事務的にチェックして編集、ナレーションを入れる投稿映像よりも、自身に降りかかった呪いや、異様な雰囲気に包まれている廃墟の方が怖いということだと思われる。

 

Q:木勢さんへの質問で、ラストシーンの三上さんに対する意味深な視線にはどんな意図があったか?

A:一言で言えば「女の勘」とのこと。

実際、黒幕じゃない?という声が周囲から聞こえていたから、怪しんでいる人は多かったと思う。

終始真っ赤な服を着ている、ボイスチェンジャー越しでも伝わるうさん臭い声、Air Dropの共有設定を貫通して投稿映像が送られた点、棚ぼた的に付き合ったりと、黒幕っぽい要素だらけだったからね。

そもそも、途中から出番無くてどうでも良かったが。

ってか、あの場面だけカメラワークがわざとらし過ぎて、ドキュメンタリーではなくリアリティーショーみたいになっていたのが気になった。

 

Q:和子さんの家に行くかどうかで藤本演出と岩村さんの攻防があったが、結局中村さんも付いていったのは撮れ高のため?

A:中村さん曰く「行きたくなかったけど、岩村さんが撮れ高のために行かせたがってた」とのこと。

また、「和子さん宅前でもずっと行くのを渋っていたが、自分以外行ってしまい、車内が真っ暗になって余計怖かったので、仕方なくついていった(笑)」という裏話を聞けた。

 

Q:中村さんへの質問で、どの時期が特に怖いと思うか?

おそらく、最初の質問で意図した回答が来なかったので、別の人が似た質問をしたと思われる。

A:中村さん曰く「児玉君の頃はかなり怖いのが多かった」とのこと。

また「菊池、岩澤も良かったね」と、岩澤演出だけでなく菊池演出も褒めてくれて、菊池演出期好きとしてはうれしかった。

確か、この質問に続いてだと思うけど「80後半から90ぐらいにかけては、100まで続くか不安だった」とも言っていた。

中村さんは声当てだけで映像を見ないこともザラらしいけど、あの頃の負のスパイラルに陥っている感じに、中村さんも不安になっていたんだなと思った。

また、作中でも言っていたようにYouTuberの台頭に危機感を持っているようで、今後は対抗するために俺たちもYouTuberになるか(笑)と冗談交じりに言っていた。

 

Q:生ナレーションを聞きたい!

A:生「おわかりいただけただろうか」(だったはず)を聞けた!!!

恥ずかしかったのかいつものキレはなく、最後らへんは上手く聞き取れなかったけど、生ナレーションを聞けただけで満足。

 

 

 

質疑応答コーナーでは結局手を上げなかったけど、実は質問したいことがいくつかあった。

・パート76からスタッフロールに登場する「演出協力」とはどんな役職か?

→筆者の中で「投稿映像提供者」だとほぼ確定しているけど、その言質を取りたかった。

でも、どう考えても野暮なのでやめた。

もし聞いたとして、さすがに正体バレしないよね!?

 

・三上さんの声がかなり加工されてたけど、どんな感じだったか?

→多分かなりうさん臭い感じだったので、確認したかった。

上に書いた通り、似た質問をされてしまったのでダブると思った。

ヤジっぽく聞くのもアリかなと思ったけど、やっぱり野暮かなと思いやめた。

 

・初期みたいにナンバリング以外の製作を考えているか?

→これは聞いた方が良かったかなと思ってる。

ほん呪100はどっちかって言うと外伝作品寄りの作風で、この路線も好きだけど、ナンバリングでいくつも出るのは違うかなと思うので。

本作で手応えを感じたと思うから、何年かに1回のペースでいいので出してほしいと思ってる。