呪われた心霊動画XXX_NEO 10レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
「オノタエコ」3部作のラスト(多分)
全体的に合成ブレや浮いてる感ある。

 

 

 

<XXXを観る会>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
ホラードキュメンタリー好きの投稿者(長尾さん)らが、レンタルスペースで鑑賞会をした映像。
前にカメラを回していたら白いモヤが映ったことがあり、それ以降定点カメラを置くようになっていたという。

 

肝心の映像は、XXX_NEO 08「肖像写真」が流れている場面。
投稿者、友人(須磨さん)、彼女の3人で雑談しながら見ていると、テレビに流れている映像にノイズが走り、一人称視点でどこかの和室に入るような場面が何度も割り込まれる。
本来そのような場面はないが、そのことを知らない投稿者らが「差し込み系みたいな?」と話していると、ふすまを開けて入った直後に、テレビの映像が投稿者らを背後から映したようなものになる。
異変を感じて振り返るとケロイドのようになった男がいて、気が付くと須磨さんが倒れてしまった。

 

何度も言うが、ハゲは怖くない(暴論)
これも立体感ないなぁ。
須磨さんがこの和室をどっかで見たことあると言っており、前前作から「オノタエコ」がキーキャラクターになっている感じなので、NEOシリーズ版「クニコ」を狙っている感じか。

 

彼女はあのハゲを見ていないという。
一方、須磨さんはふすまを開けて入った後の映像を見ていたようで、浴衣を着た女の後ろ姿が映っており、耳元で女の声が聞こえたので振り返ると女がいて、それで気絶していたようだ。

 

今度は固定カメラの映像。
確かにふすまを開けた先に女が立っていて、その姿は前作の「二間」の女に酷似している。
すると、カメラの映像が真っ暗になり、左側から「見ぃ~つけた」という声が聞こえ、須磨さんが気絶する。

 

前シリーズ後期に良くあったけど、力の入れどころが違うような・・・
ちなみに、着物女の後ろ姿辺りからピンボケするんだけど、テレビ後ろから赤い何かが現れているように見える。
これ何なんだろう?

 

 

 

<スパニッシュ・ダンサー>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
インタビューは続き、須磨さんは着物女が海の映像に映る女にそっくりだったと言っていたという。
須磨さんが別の友人と伊豆方面へ磯釣りしていた際、スパニッシュ・ダンサーと呼ばれるウミウシを浅瀬で見つけ、スマホを防水ケースに入れて海中で撮ったようだ。

 

という訳でその映像。
珍しい生き物を見た須磨さんがスマホを海中に突っ込み、泳いでいる姿を撮っていると、その奥に血の気のない女がいてこちらを見ている。
また、直後にこちらに突っ込んできたウミウシの隙間から、ドアップで現れる。

 

本来は怖い系だと思うけど、大胆過ぎてつい笑っちゃった。
「オノタエコ」とも祖母とも似ていない気がするけどまぁいいや。

 

須磨さんの話に戻り、鑑賞会以降、あの女の視線を常に感じるようになり、引きこもるようになってしまったという。

 

 


<墓地裏の公園 変態>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
何だこのタイトルは?
まだまだインタビューは続き、2週間ぶりに会った彼女と公園で話をしながら、なんとなく撮っていたという。
その公園の裏は高台となっており、そこに墓地があるようだが・・・

 

肝心の映像は、須磨さんのことが心配なようでそのことを話ていると、彼女宛に須磨さんから意味不明なラインが届く。
ふと墓地の方を見ると、須磨さんみたいな人影がいて、長尾(投稿者の名)と呼ぶ(声も須磨さんにそっくりだったとか)。
彼女と一緒に再度墓地の方を見ると、そこには変な姿勢をとっている変態がいて、腕が6本に分裂する。
やばいと感じた投稿者らは、急いで逃げるのであった。

 

ここでふざけちゃうのがXXXの悪いクセだなぁ。
シリアスを謳っているけど、なりきれていない感じ。
ラインに死って文字があるけど、これも狙い過ぎ感ある。
ところで、変態の顔が若干見えている気がする。
輝度上げたら顔分かるんじゃない?

 

ちなみに、逃げている最中に一瞬滑り台が映るんだけど、そこに膝立ちしたハゲみたいなのが映っている。
これは自力では見つけられなかった。ガチ勢すげぇ。

 

この同時刻に須磨さんが家を抜け出し、行方不明になったという。
だが、須磨さんの家と公園は距離があるし、そもそもここにいることを知らないはずである。
須磨さんは、投稿者らを守るために幽体となって表れたのだろうか・・・

 

 

 

<町内放送 擬態>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★
まだインタビュー続くのかよ。今回全部こいつ関係か?
家族や彼女と協力して須磨さんを捜索したところ、5日後に自宅前の路上で倒れていたところを発見された。
原因は不明だが植物状態となっているようで、発見時になぜか8ミリビデオカメラを持っていたという。
手がかりになると思い、再生機はなかったので業者に頼んでDVD化してもらったところ、近所の路上で撮ったと思われるものだったとか。
ちなみに、カメラは須磨さん宅の棚に置いていたが、いつの間にか消えてしまったという。

 

肝心の映像の前に、投稿者から留守番電話が来ていたのでその紹介。
映像の終わりに、5分ぐらいのノイズがあるが、ある空間に行った時だけ別の映像が映るという。
長尾さんはそれを見てしまったようで、何を見たのか言おうとしたところで電話が切れ、繋がらなくなってしまった。

 

という訳でその映像。
須磨さんがどこかの路上を彷徨っており、今自分がどこにいるか分かっていない様子。
国民保護サイレンのような音が鳴っており、やたらこもっている。
すると前方に半透明の着物女がいて、霊と気付いていないのか声をかけるが、カメラをそらした隙に消えてしまう。
女がいた場所には花が添えられており、訳が分からないまま周囲を見渡していると女の含み笑いが聞こえる。
すると、目の前から透明になっていた女が姿を現し、ビビったところでリプレイになる。

 

オチにガッカリだよ。
ここでしくじらなければオール★4は狙えた。
ってかここまで合成ブレ率高いなぁ。

 

次は映像の続きで、約5分のノイズ。
一応警告付き。
どうせ何か見える条件を満たしていないだろうから、ただのノイズを約5分も見るとか苦痛で嫌なんだけど、仕方なく見てみる。

  • 何種類かのノイズが周期的に流れていて、時々耳かきASMRみたいなノイズ音が聞こえる。
  • 40:54辺りにXXX「ヒンナ神」の映像が紛れる。
  • 41:04辺りに死画像「クニコ」のノイズ音みたいなのが聞こえる。

後はよく分からなかった。どこかにWQって書いてあると思うけど、再生環境的にコマ送りできないから諦めた。

 

 

 

<前世>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★
ようやく別エピソード。
投稿者の弟が交通事故に遭い、右手と額に包帯を巻いている。
命に別状はなかったが前世の記憶よみがえったようで、その内容を撮影したようだ。
ってか弟の右にあるの、XXX_NEO9「ジャパニーズダンサー」のスーツケースじゃね?

 

弟の前世は若い女性で、名前は「タミ・・・」「サエコ・・・?」と言い、離れもある大きな屋敷に住んでいたとか。
サエコというと、前作「ゴーストライター」の投稿者の彼女の名だけど、関係あるかは不明(そもそも「タエコ」と似ているからミスリードっぽい)。
ある日、屋敷にいるところをある男に○○○され、その時の感情や男の顔が忘れられずに精神がおかしくなり、離れの座敷牢みたいな和室に10年ぐらい幽閉されたという。
ふとしたきっかけで床下から出られることに気付いて逃げ出し、辿り着いた海で入水自殺したようだ。

 

その話が信じられず、精神科に見てもらおうかと思っていた矢先に失踪し、見つかった時には再び事故に遭って亡くなっていたという。
その場所は前に事故に遭った場所と同じで、警察の見解では自殺かもとのこと。
弟の遺留品の中にビデオカメラがあり、失踪期間中に撮られたものと思われるようだ。

 

という訳でその映像。
バッグにカメラを仕込んでいる感じの映像となっており、平成初期っぽい感じのマンションの305号室に辿り着き、インターホンを鳴らす。
すると老人が出てきて、弟が「僕のこと覚えていますか?」と聞くが老人は心当たりがない様子。
警察呼ぶぞと脅されるが、弟が「じゃあ私のことは?」と言うと女の声に変わり、老人は「・・・タエコ」と動揺する。
直後に老人を押し倒し首を絞めている?と、その奥に「タエコ」がいて、老人が襲われている様子を見てほくそ笑んでいるというもの。

 

女の声がいかにも編集しましたって感じ。
やっぱり声って難しいのかなぁ?
明らかにストーリー重視の内容のため、恐怖って観点のものではないかな。

 

投稿者はあの老人に見覚えがあり、幼いころに家を出て行った父親に似ているという。
家族全員、父親とは四半世紀以上会っていないし忘れたいと思っていたようだが、なぜ弟が会いに行ったのか、どうやって見つけたのかは不明のままだった。
弟は「タエコ」の前世を思い出したのか、それとも同じ血が流れていることで「タエコ」に取り憑かれたことで、このような行為に及び、亡くなってしまったのだろうか・・・

 

すると投稿者に電話が入り、急に帰り支度をして出て行ってしまった。
それ以来連絡は取れていない。
電話は誰からで、何を聞かされたのだろうか・・・

 

 

 

迷い家の跡>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
大学の同級生らが、伊豆方面に釣りに行った帰りに車で道に迷い、林道脇に古い民家を見つけたという。
明かりは点いているが人の気配はなく、嫌な予感がしたのでそのまま戻ったところ、無事帰ることができたため、あの家はマヨイガだったのではと噂になった。
ってかその同級生って、須磨さんと一緒に釣りした人だよね?

 

そこで、投稿者は仲の良い友人とその場所に行ってみたという。
屋敷を見つけることはできなかったが、朽ちた建物の痕跡が残る空き地を見つけ、そこでHi8のビデオカメラを拾った。
汚れているのはもちろんのこと、血のようなものも付着しており、中に入っていたテープを友人と見たところ、友人は倉庫の棚卸バイト中に事故で亡くなってしまった。
いつも通り次は自分かもと思い、マヨイガに行った同級生に相談したところ、その話は嘘だったとか。

 

という訳でいつもの警告付き。
「XXXを観る会」で割り込まれた映像のオリジナルで、撮影者はなぜここにいるのか分かっていない様子。
最初にいる和室の右手に花が添えられていて、窓付き障子の形から察するに前作「市外局番」の和室と思われる(どうせ前作の祖母の家とも同じ)。
外から町内放送みたいな音声が聞こえるが、その内容は不明。
何度ふすまを開けても(暗転という名の編集点を挟んで)同じ部屋が続いている。
最奥部で半透明の着物を着た女が立っており、「見ぃ~つけた」と言うと首がシャフ度のように曲がる。
顔が見える前に後ろを振り返ると、女がまた透明になっていて、少しづつ実体化したかと思ったら急にドアップ&ピントが合い、転倒したところで終了。
ラストにあの肖像写真が見えるというもの。

 

予想通り過ぎる。
同じ部屋が続くところ以外は、本作だけでも何回か見た展開しかなくて退屈だった。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
NEOになってからよくあることだけど、全体的に合成ブレ感とか浮いてる感が強かった。
演出とかストーリーは前シリーズより良くなっていると思うけど、投稿映像の方が追い付いていない感ある。
前シリーズでは意外とあまりなかった襲撃系が増えたが、それ系のノウハウが足りていないのかな?

 

エピソードとしては、前前作から「オノタエコ」が中心人物として登場しており、前シリーズの「クニコ」や「左前の女」枠を狙っていると思われる。
ただ、さすがに同じ女、同じ手法をやり過ぎで、本作だけでも飽きを感じた。
これ以上出てきても同じこと繰り返すだけだろうから、これで「オノタエコ」3部作は終了だよね!?