ほんとにあった!呪いのビデオ12レビュー

評価:★★★★★★☆☆☆☆
アタリとハズレの落差が激しいパート。
メインは映像、エピソード共にクオリティが高い。

 

 

 

<謎の廃墟>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
出処が一切不明の投稿映像。
旅館と思われる廃墟を数人で探索している様子が記録されている。
暗い廊下を撮影中、カメラのモードを切り替えると宙に浮いた人影がこちらに迫ってきている。
これだけ分かりやすければ撮影者に気付いてもらいたがったが、気付いていないのが惜しい。
Special5でこの廃墟の場所が特定される。

 

 

 

<コンビニの噂>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
Special3のコンビニの取材映像中に、人影のようなモヤが映っていたというもの。
投稿映像より分かりやすかったから気付いた視聴者も多いのでは?
まあ大して怖くはない。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ No.1 アパートの階段>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
アパートの監視カメラの映像。
階段の上部に直立する白い人影が映る。
頼むから消える前にリプレイするのはやめてくれ。

 

 

 

<初詣>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★
新年を神社で迎えようと初詣に行った際の映像。
カメラの方を向いた男性の左目が不気味に見開いている。
また、黒目がギョロギョロ動いていてかなり不気味。
かつて網膜剥離の手術をしたことがあるようで、何かを暗示しているのかも。

 

 

 

<憑りつかれた車 前編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
ドライブしている様子を撮影した映像。
通り慣れた道なのだが、その日だけは迷ってしまったという。
行き止まりに差し掛かったところで浮遊する白い下半身が映っている。
これも撮影者に気付いてほしかった惜しい映像。
その後、スタッフは行き止まりの場所を特定しようとするが見つけることはできず、後編へ続く。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ No.2 地下鉄>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
地下鉄の構内に設置された監視カメラの映像。
ホームの天井に少しずつ顔のようなものが浮かび上がっていく。
早送りにしてやっと分かるレベルのアハ体験もので、怖くもない。

 

 

 

<赤子の霊>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
カメラの試し撮りで自宅を撮影した映像。
その家では夕方頃によく赤子の霊を目撃していたという。
母親が台所から戻る際に、並走するように赤子の顔が浮遊している。
だから(ry
その後、母親に腫瘍が見つかったという後日談もある。

 

ところで、この母ちゃんTHE MOVIE2にいなかった?

 

 

 

<カラオケBOX>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
終電逃した投稿者らがカラオケで始発待ちをしながら撮影した映像。
みんな疲れて寝始める中、リンダリンダを熱唱する投稿者のKYっぷりときたら…
やがて全員が寝落ちする中、録画したまま放置されたカメラに巨大な人影が映る。
まあ並といったところ。

 

 

 

<夜の散歩>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
デジタルカメラで撮影された映像。
まだ出始めのため、ビデオカメラより画質やフレームレートが低く、1度に数十秒しか撮影できていないのが懐かしい。
犬の散歩を撮影した映像の中に、自販機とゴミ箱の隙間から、顔を覗かせる長髪の女の姿が映っている。
女の表情も怖いが、何よりようやく撮影者が気付いてくれたことが嬉しい。
気付いた時の怖がり方や、それ以降犬がずっと吠え続けるなど、シチュエーションも相まってなかなか怖い。
でも、終わったと思ったらまた出してビビらせようとするのはヨクナイ。

 

 

 

<サバイバル>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
サバゲーしている様子を撮影した映像。
その最中、投稿者ら一行とは違う謎の男が現れ、その直後に参加者の1人が大怪我を負ったという。
森に同化している上に色彩がモノクロ気味で分かりにくいが、確かに黒い人影がいる。
それ以上に、背中に木が刺さって倒れている友人の姿が痛々しい。
また、いい歳こいて無許可で山に侵入してサバゲーしている投稿者一行も痛々しい。

 

 

 

<家に宿る怨念>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
建築中の自宅を撮影した映像。
だが、謎の不審火によりこの家はもうないという。
屋根の上を撮影中、雲に紛れて巨大な人影が映る。
よくある合成ブレ丸分かりの捨て作品。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ No.3 マンション>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
マンションの出入り口の映像。
かつてこのマンションで独身男性が自殺しているという。
画面左側の柱に、首を吊っているような白い人影が映っている。
何度も言っているが、消えるところまで見せてよ。

 

 

 

<憑りつかれた車 後編>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★★★
憑りつかれた車の投稿者らによる2個目の投稿映像。
深夜のトンネルに侵入してハメを外した後、帰り際に運転者だけが作業服の男の集団を見てしまい、事故を起こしたという。
カメラはそれを捉えていないが、同じタイミングで別の人影を捉えていた。
どうやらよく幽霊が出るようで、地元の警察も調書には書けないが認知しているらしい。
肝心の映像は、助手席から後部座席を映していると、リアガラスにダビングのアイツ(パート24参照)みたいな顔が映っている。
また、撮影者はそれに気付き、それを不思議そうに撮影している最中に事故が起きる。
謎の行き止まりや霊を見た直後に起きた事故など、都市伝説的なアプローチが素晴らしく、全てが高水準のトリにふさわしいエピソード。

 

 

 

<総評>
★★★★★★☆☆☆☆
とにかくアタリとハズレの落差が激しい。
アタリは現在でも十分に通用する怖さだが、ハズレは初期の低迷期のものと大差ない。
また、最後まで映さずリプレイしてしまったり、気付くだろってレベルのものがスルーされたりとモヤモヤする。
それを帳消しにできるぐらい、完成度の高いエピソードを絶妙なタイミングで入れているのが、坂本演出の手腕といったところか。