ほんとにあった!呪いのビデオ40レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
児玉演出期で最も影が薄いパート。
全体的にインパクト不足気味。

 

 

 

<社員旅行>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
社員旅行を記録した映像。
かつて勤めていた会社で、10年以上前に撮影したらしい。
布団を敷こうとしていると、窓の外に白い着物を着た女が立っている。
懐かしの白い着物の女さんじゃないかこれ?時期的にも近いぞ。
投稿者らの誰かがほん呪パート1を見ていて、呼び寄せちゃったのか!?
旅館のことよりもほん呪見たか聞こうぜ。

 

 

 

硫化水素
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
投稿者カップルが、引っ越したばかりの友人の家を訪ねている映像。
事故物件だという話を聞き、何か映るんじゃないかと部屋中撮っていたようだ。
すると、彼女が急性過呼吸になって倒れ、救急車を呼んだがすぐに回復したとのこと。
後に物件を調べると、他の部屋で硫化水素自殺があったようで、彼女はそれに気付いたのか、変な臭いがすると言っていたようだ。

 

肝心の映像は、風呂を見て回っていると、部屋に残っていた彼女が過呼吸で倒れ込む。
その様子を(録画したままだということを忘れた設定で)撮影していると、彼女の奥に女性が映っている。
これはダメだな。
カメラワークが不自然で、録画したままだということを忘れた設定を忘れてる。
あと、幽霊さんも立体感ゼロで説得力ない。

 

 

 

<うつりこむ眼>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
カップルが氷の彫刻展示を撮影した映像。
彼氏の浮気現場(お姉さんからタバコをもらう)を撮らえ、それを詰めている(笑)と、彼氏のサングラスに反射して女性が横切る。
彼氏はこの前日に、飛び込み自殺した女性を目撃し、さらに目が合ったらしい。
正直、よく見つけたなとしか言いようない。

 

 

 

<自然発火>
 エピソード:★★
アパートの1室を撮影したWebカメラの映像。
ある日焦げ臭い匂いがして、イスに焦げ跡が付いていることが何回かあったため、部屋の明かりをつけたまま、夜通し撮影していたという。
そのイス(通販で新品)を買ってから体調が悪くなったり、焦げ跡がつくようになったため、現在はリサイクルショップに引き取ってもらったようだ。

 

まずはアパートを調べたが、特に何もなかった。
今度はイスを調べたが既に売れてしまい、個人情報が厳しくなったため連絡先を入手できなかった。
諦めずに製造元に問い合わせると、原材料となる木を販売していた材木会社が解散していたようだ。
ここで前編は終了。引きとしては弱いかな。

 

 

 

<夏の川原>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
夏の河原で花火をしている映像。
ギター弾いている人、1コマも映らない件。
それはともかく、お面を被っている友人達を撮影していると、ウルトラマン?のお面を被った友人の背後に女性の顔が映る。
めっちゃ分かりにくいし、何なら友人の1人を霊と勘違いしたんじゃないか?って感じ。

 

 

 

<ハウススタジオ>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
大学の映画サークルによる自主映画の映像。
投稿映像が16:9なの初じゃないか?
それはともかく、監督の女性はその後、ハウススタジオの壁を壊すとミイラが出てくるという夢を何度も見るようになったという。

 

肝心の映像は、カップルの仲直りのシーンをやたらズームして撮影していると、男性の背後の部屋から女性がこちらを覗き込む。
にしてもカメラワークひどくないか?
やたらズームしてて、パン(カメラを左右に振ること)が間に合ってないことが何回かあるし、ライトを用意してないのか主役の顔ですらノイズだらけ。
そのくせ霊はノイズがなく、ドラマの撮影よりも霊を撮ることを狙った感じ。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ レンタルオフィス
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
レンタルオフィスに設置された監視カメラの映像。
男性が帰宅するために照明を消すと、画面中央の仕切り板に顔が浮かび上がり、すぐに消える。
その顔は、ムンクの叫びみたいに口が大きく開かれている。
ビルの向かいに石碑があり、空襲で亡くなった多くの人の名が刻まれているとか。
ここまで微妙なのばかりだったけど、やっぱシリーズ監視カメラは安定だわ。

 

 

 

<夜の池>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
友人達と自宅付近の公園の池で撮影した映像。
すると友人が池に飛び込み、理由を聞くとなぜか飛び込まなくちゃいけないと思ったらしい、
また、後日ブレーキが効かずにバイク事故を起こしてしまったようだ。

 

肝心の映像は、友人が突然池に飛び込んだため、カメラを置いて友人を助けに行く。
すると、地面に置かれたカメラは、池からスーっと浮かび上がる女性の姿を捉えていた。
怖さはそれほどでもないけど、それ以外はいい感じ。

 

 

 

<続・自然発火>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
材木会社に勤めていた人にインタビューすると、家族経営の社長が急死し、副社長(息子)が入院したことで解散になったという。
社長は過労死により布団の中で冷たくなっており、息子は仕事中に脳梗塞で倒れたようだ。
さらに詳しく聞いてみると、公共事業で鎮守の森を伐採したことがあり、そのせいで祟られたという噂があったらしい。

 

今度は、伐採の際にお祓いをしたという神主にインタビューしてみると、1本だけ霊力が異常に強い木があったという。
神主はそれを企業秘密の方法でお祓いを行った後、材木会社に燃やすように依頼していたが、それを家具として使用してしまったのではないかとのこと。
燃やさないと、周囲に呪いを振り撒く可能性があるとか。
という訳でお札をもらい、水場で燃やすように頼まれたので、リサイクルショップに事情を説明してお札を渡したとこで肝心の映像。

 

明かりを点けっ放しにしていたが、勝手にチカチカしだす。
完全に消えてしまい、真っ暗になった部屋で椅子が自然発火する。
そしてその数秒後、ノイズと共に顔のようなものが画面いっぱいに現れる。
ビックリ系なのは反則気味だが、前編で下がった期待値を大幅に上回る怖いものが来てくれてよかった。

 

最後に、このイスを購入した家が全焼し、家族全員が亡くなったという報告で幕を閉じる。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
全体的に今までのようなキレがなく、地味だったりカメラワークが不自然でイマイチな印象だった。
思えば、岩澤・菊池が抜けてからは心霊博士や○○○○との戦いばっかだったから、疲れたのかな?
メインも前編ではあまり期待できない内容だったが、鎮守の森の話から一気に盛り上がり、何とか持ち直した。

 

ちなみに、筆者は本作のエピソードを1つも覚えていなかった。
Ver.X(ボツ)ですらいくつか覚えてたから、いい意味でも悪い意味でもインパクト無いと全く覚えてないものだな。

 

ところで、狂死のビデオテープを見て行方不明になった大杉が、音楽・音響効果に名を連ねてるな。復帰早すぎないか?