ほんとにあった!呪いのビデオSpecial5レビュー

評価:★★★★★★★★★★
最高傑作と名高いパート。
ハズレも多いが名作のオンパレードで、ホラー好きは必見。

 

 

 

<寂れた公園>
   恐怖度:★★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
とある寂れた公園で撮影された映像。
遊具はあるが雑草が全面に伸びきっており、何年も放置されている様子。
滑り台の上に薄白い子供のような人影が映る。
まあ1本目だし、ジャブと言ったところ。

 

 

 

<続・謎の廃墟>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
パート12の謎の廃墟について情報提供があり、スタッフらは現地へ赴くことに。
現場に着いたが既に取り壊しが始まっていおり、調査は断念することに。
情報提供の映像をよく見ると、建物内にこちらを覗くような人影が映っている。
前回の方がレベルは上。せめて取材中に何か映っていればなあ。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ No.1 人体欠損>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
最初から現象が起きている。
駅のロータリーと思われる場所を映した映像で、左端にいる少女の首から上が消えている。
無理やり消しているのが丸分かりで、所々服や腕も巻き込まれ消えている。
正直、ここまではハズレ続きなのだが、次から一気に盛り上がっていく。

 

 

 

<疾走!>
   恐怖度:★★★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★★
 エピソード:★★★★★
多くのほん呪レビューサイトでNo.1に挙げられている代表作。
とある廃病院で撮影された映像で、かつて人体実験が行われていたというが、筆者が調べたところ結核病棟だったらしい。
道中、スタッフの横田が相変わらず穴の空いたフェンスを通るのに苦戦したり、引っ掛かって動けなくなったりと笑いを提供してくれる。
肝心の映像は、廃墟への侵入を諦めて帰る途中、叫び声を上げながら、病院服を着て首から上のない男が、ありえない速さで疾走する。
いかにもヤバそうなロケーション、疾走する男の訳の分からなさ、パニックになるカップルなど、全ての要素が最高レベルの傑作。

 

唯一残念なのは、余りにも有名過ぎてテレビで散々見てきた結果、ほん呪の作品として見る頃にはギャグになってしまっていたこと。
出来れば記憶を消して見てみたい。
まぁそれでも、レビュー用にヘッドフォン付けてたら叫び声で鳥肌立った。
何十回と見ていたが、こんなにおぞましい叫び声だったとは知らなかった。

 

 

 

<淫霊>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:DQN(★★★★★)
登場人物全員DQN(死語)というギャグエピソード。
コトの経緯は、投稿者の友人の彼女が色情霊に悩んでおり、寝姿を撮影したというもの。
友人宅に行くと、友人の彼女が、はだけている姿が映っているのに勝手に投稿されたことで不機嫌になっている。
何とか機嫌を直してもらい色情霊について話を聞こうとするが、投稿者も友人もチャチャ入れまくりで話がなかなか進まない。
ようやく聞き出すと、「ホーミー○○○○」と言いながら服を脱がされたり体を触られたりしているそうだ。
その後も聞き出そうとするが、
「手が下の方に来て、入ってきて〜」「(友人)より気持ち良かったっしょ(笑)」
(友人の彼女が描いた似顔絵を見て)「(友人)ぐらいブサイクじゃ〜ん。でも(友人)より夜良さそうだよね(笑)」
とおちょくり続けていたらさすがに友人がブチ切れ、表出ろとなり取材は中止になる(笑)
肝心の映像?恐怖度★1レベルだし、おっ○いはモザイクで見えないしどうでもいい。

ちなみに、ホーミーとは沖縄の方言で(ry

 

 

 

<シリーズ監視カメラ No.2 ATM>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
ATMの防犯カメラの映像。
自動ドアが閉まると同時に、ガラス越しに人影が映る。
正直、どこがどの部位かですら分からない。
相変わらずこの頃のシリーズ監視カメラは休憩パートみたいなもんだな。

 

 

 

<2003090909>
 エピソード:★★★
Special3の傑作「中古ビデオ」がインターネット上で流出しているというエピソード。
2003090909というのは、ネット上に違法アップロードされた動画のタイトル。
これを見てしまった彼氏が急に体調を崩し、入院しているという。
違法アップロードや違法視聴に対する批判だけでなく、ネット上のコピーでも呪われるかもよという注意喚起のエピソード。
筆者も「中古ビデオ」を最初に見たのはニコニコだった記憶がある。

 

 

 

<サービスエリア>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
高速道路のサービスエリアに立ち寄った際に撮影された映像。
終盤、デジタルチックなノイズまみれになり、その中に貞子のアレみたいな目が映っている。
悪くはないが、井戸の前座のような立ち位置であっという間に終わる。

 

 

 

<井戸>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★★
 エピソード:★★★★
ある墓場の先にある井戸で撮影された映像。
投稿者は事故に遭い入院中で、代わりに取材した撮影者もこれ以上進みたくないということでスタッフだけで井戸へ行くことに。
この井戸は、水面に反射する自分の顔から寿命が分かるという噂があるらしい。また、女の霊が現れるという噂もある。
残念ながら収穫なし。せめてスタッフがどう映ったか分かれば良かったんだが。
肝心の映像は、井戸を発見した辺りからノイズが入り始め、井戸の水面を映していると、ノイズと共にのっぺらぼうで不気味に笑う女性の姿が映っている。
また、その女性がいる場所は撮影者の自宅である。
更に、奇妙な笑い声が聞こえるが、取材中にも同じ声が聞こえている。
これまでもいくつか映像割り込み系があったが、今までとはレベルが違う「中古ビデオ」に並ぶ傑作。


個人的に気になるのは、ノイズの入り方が妙にデジタルチックであること。
テープで撮っているはずだけど、こういうノイズの入り方するのかな?

 

 

次は、デジタルカメラの普及が進みテープ以外の投稿も増えたということで、デジタルな投稿映像3連発。

 

 

 

<花見>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
花見の散歩を撮影した映像。
人々が賑わっているその頭上に、首を吊っているような白い人影が映っている。
映像はどうでも良いのだが、リプレイ中の効果音が耳に悪い。

 

 

 

<パトカー>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
ドライブ中、パトカーのサイレンが聞こえ、とっさに撮影したという映像。
パトカーに貼り付く、上半身のような人影が映っている。
カメラの性能と撮影技術の問題でブレまくり、かなり分かりにくい。

 

 

 

<地下鉄線路>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
駅のホームで電車が入る瞬間を撮影した映像。
電車が近づく際、線路上に親子のような人影が現れる。
まあこの3連発は休憩みたいなもんだ。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ No.3 夜間の道路>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
車通りの少ない道路の監視カメラの映像。
画面左側に、こけしっぽい人影が2つ映っている。
休憩パート4連続でちょっとだれてきたが、ラストはこれらを吹き飛ばす傑作なので、タメだと思っておこう。

 

 

 

<日本人形>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★★★
ある町工場からの投稿映像。
その工場内では棚が倒れたり、蛍光灯が落下するなどの怪現象に見舞われており、日本人形を目撃した者もいるという。
投稿映像は2つ。1つはセロハンテープのロールが勝手に回っているもので、もう1つは先代の遺品の古びた8ミリフィルム
8ミリフィルムの内容は、最初はBBQの様子を撮影しているのだが、急に神社や廃墟?の映像に変わり、屋根からこちらを見下ろすような日本人形と、壁にもたれかかっているような日本人形のカットが入っている。
これ自体に霊現象のようなものはないが、後半はフィルムが急激に劣化しているのもあり、かなり不気味。

 

その後、8ミリフィルムを預かったスタッフルームの備品が勝手に倒れたり、蛍光灯が落下したりするなどの怪現象が起きるようになる。
また、蛍光灯が落下する直前、画面いっぱいに日本人形の姿が現れている。
日本人形の怖さや不気味さがよく表現できている、エンディングを飾るにふさわしい傑作エピソード。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★★★★
最高傑作と呼ぶにふさわしい、名作のオンパレードなパート。
ハズレも多く、当時の休憩パートだったシリーズ監視カメラとデジタルカメラ系が3作ずつあるためダレやすいが、それを軽く吹き飛ばす傑作「疾走!」「井戸」「日本人形」を始め、シリーズ屈指のギャグエピソード「淫霊」、「中古ビデオ」の再掲など、必見エピソードが目白押し。
ほん呪シリーズファンだけでなく、ホラー好きなら必見の名作。