ほんとにあった!呪いのビデオ30レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
どこか物足りなさを感じるパート。
パート25の名作「不気味な女」の後日談があるが、正直スベった。

 

 

 

山スキー
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
冬山でウインタースポーツしている様子を撮影した映像。
タイトルにスキーとあるが事象が起きたのはスノボーで、奥に見える木に首を吊った男性が映っている。
いくら何でも厚み無さ過ぎないか?
あと、どう見ても重力が斜めにかかっているんだが・・・
これを1本目に使うのはミスだな。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 専門学校>
   恐怖度:★★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
専門学校の教室?を映した監視カメラの映像。
撮影当時は入学シーズンで忙しく、教師や職員が多く深夜までいたという。
学校に曰くはなかったが、事象が起きた職員の男性が電車に飛び込んで自殺している。
目撃者が言うには、誰もいなかったはずなのに突き飛ばされたように見えたそうだ。

 

肝心の映像は、廊下を歩く男性の背後に女性のような人影が現れ、スーっと消える。
いつも通りの児玉演出らしいエピソード。

 

 

 

<観覧車>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
結婚間近の友人と遊園地で撮影した映像。
結婚式の2次会で流す映像にする予定だったようで、観覧車で友人に結婚相手のことを質問している。
何か映っていることに気付いた投稿者が、その映像を友人に見せると急に具合が悪くなり、後日、結婚を取りやめてしまった。
友人には結婚間近の姉がいたが、事故で亡くなっているという。
ここで唐突に引きの画になるんだけど、岩澤髪色どうしたん?坊主から伸ばしっぱなしでいつ切るのかと思ってたが、急にオラつくとはな。

 

肝心の映像は、馴れ初めやちょっと恥ずかしいことを質問していると、頂上付近になり夜景を映す。
そして、再び友人にカメラを向けると、その背後にこちらを睨み付ける女性が映っている。
投稿者はこれに気付き、明らかに動揺しているのがいい。
これが姉だとしたら嫌なやつだな。

 

 

 

<川遊び>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
大学生が川で遊んでいる様子を撮影した映像。
川の中に入る友人のすぐ近くに、女性の顔が沈んでいる。
かつて上流で女性が入水自殺し、この付近に流れ着いたという。
とはいえ分かりずらいし、川とか海ってだいたいワンパターンになるからイマイチ。

 

 

 

<「不気味な女」後日談 前編>
 エピソード:ゴミ
パート25の傑作「不気味な女」の関連エピソード。
友人の家でパート25の鑑賞会を行い、怖がりな友人(笹川さん)を撮影している。
投稿者はほん呪ファンっぽくて、以前にも不可解な現象を体験しているようだ。
スタッフと笹川さんを合わせる約束をし、夜の公園で待つのだが来ない。
投稿者経由で電話をすると、本人なのか分からない声が返ってくるだけだし、メールも意味不明な文字化けをしていた。

 

数週間後、投稿者から再び連絡があり、連絡が取れなくなってしまったとのこと。
会いに行くために詳しく聞いてみると、ネットで知り合ったばかりの人で、住所も覚えていないという。
そして唐突にスタッフを責め始め、責任取れと言い出す。
何だこいつ、てめぇが見せたんだろ、おことわり100回音読しろ。
グダグダだなこれ、投稿映像だけでエピソード全カットの方が良かったんじゃないか?

 

 

 

<テーマパーク>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
家族でとあるテーマパークに行った際に撮影した映像。
コンセプトが全然伝わってこない。何となく宗教関連っぽいが何のテーマパークなんだ?
それはともかく、撮影者に向かう子どもの背後に、女の子の半身らしきもの(スタッフ談)が映り込んでいる。
また、その前兆としてノイズが聞こえる。
これ女の子に見えるか?未成熟児のように見えるのだが。
これもスローにならないと分かり辛いレベル。

 

 

 

夢遊病
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
自分の寝姿を撮影した映像。
朝起きると物が勝手に動いていることがあったため、投稿者は夢遊病かもしれないということで撮影していたらしい。
事象が起きた際に「ちさこ」という名を口にしていたようだが、心当たりはないそうだ。
そして、このインタビューから数日後、投稿者は脳溢血で亡くなってしまった。
投稿者のいとこによると、「ちさこ」とは投稿者の幼い頃の友達だったが、沼で溺れて亡くなってしまい、一緒にいた投稿者はそのショックで記憶喪失になっていたそうだ。
また、投稿者の母親が毎年墓参りに行っていたが、近年は体調不良で行けてなかったらしい。

 

肝心の映像は、投稿者がうなされるように「ちさこ・・・」とつぶやいていると、様々なポルターガイストが起きる。
やっぱり糸で吊っているような挙動だけど興味深く、本作の中で一番好き。
霊が現れている訳ではないので、リプレイがシュールなものになっている。

 

 

 

<人形を見つめる眼>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★
心霊博士と名乗る人物から手紙と投稿映像が送られてきた。
曰く、「最近のほん呪はイマイチ」だの、「自分が秘蔵しているやつを見せてやる」だのと無駄にハードルを上げてくる。
何言ってんだこいつ、最近は今までで1番ってレベルだろ。
松江演出期とかVer.X(ボツ)の時に送っとけよ。

 

肝心の映像は、東北地方の廃ホテルを撮影した映像で、幼女の誘拐監禁事件の現場でもあるという。
そして、その犯人は留置場で自殺したそうだ。
椅子の上にある朽ちた人形を映していると、その左上から人形を見つめる白い人影がある。
悪くはないが、児玉演出期に投稿したのが間違いだったな。
福田演出期ぐらいだったら注目されただろうに。

 

ちなみに、心霊博士はこの後も時々投稿し、パート37~39では彼の持つあるビデオをめぐって大騒動となる。

 

 

 

<「不気味な女」後日談 後編>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
一旦は取材拒否になった笹川さんが、自ら名乗り出てきた。
「不気味な女」の撮影場所に行き、手を合わせたいという。
どうやら投稿映像の例の場面で腕を掴まれた感触があったようで、そこには現在も紫色のアザがハッキリと残っていた。
ちなみに、前回取材拒否だったのは、携帯電話が壊れてないのに使用できなくなっていたとのこと。
場所は聞いてたはずだから行けばいいじゃんと思ったが、茶髪にサングラスをかけ、たばこプカプカしている奴がベンチに腰掛けてたからビビったのかもな。
また、子どもを堕したことがあり、何らかの理由で子どもを殺してしまったと思われる不気味な女とシンパシーを感じているという。
後日、笹川さんは1人で例のマンションに向かい、手を合わせたようだ。

肝心の映像は、真っ暗な部屋で「不気味な女」の鑑賞をし、途中で笹川さんにカメラを向けると奥に誰かが立っている。
カメラを上に向けると、不気味な女のようなシルエットをしており、うめき声のようなものが聞こえる。
不気味な女自体はそれなりだが、投稿者がどんどん怖くなって慌てて明かりをつけるのが臨場感あっていい。
でも本家の完全劣化、前編は全カットでもよかった。
個人的に、中村さんのナレーションが加工により高くなっているのがツボ。

最後に、供養が功を奏したのか、笹川さんは元気になったという。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
児玉演出になってから平均レベルが一気に上がったため、相対的にどこか物足りなさを感じる。
全体的にインパクト不足だったかな。
特に傑作だった「不気味な女」の後日談を描いて失敗したのが痛い。
まさかゴミ判定が出てしまうとは思ってなかった。