ほんとにあった!呪いのビデオ20レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
最初がピークであとは失速。
ラストは中国に喧嘩売っただけの大駄作。

 

 

 

<焼け残った怨霊>
   恐怖度:★★★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★★
隔離病棟で撮影された映像で、よく見るとパート6の「廃病院」と同じ建物。
放火があったようで、所々焼け落ちている。
にしても丸中君、とりあえず中さんに先行かせたり、さりげなくボディタッチすな。
だから中中コンビのヘタレの方って言われるんだぞ。


肝心の映像は病棟を探索していると、奥に生首のようなものが落ちている。
それにライトを当てると突然浮遊し始め、投稿者らの元へ向かってくるというもの。
これはとにかく怖い。
最初の浮遊するところでやべぇという感情がどんどん溜まっていき、それがこっちに来たところで恐怖がピークに達するという、構成のうまさを感じる傑作。
よく見ると糸で吊り上げているような挙動をしているけど、糸が見えている訳じゃないからセーフ。

 

 

 

<スタント>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
特撮のスタントシーンのメイキング映像。
投稿者は簡単なはずのスタントに失敗し、骨折してしまったという。
ところでこれって何レンジャーなんだろう?
ニチアサのやつだと思うけど、だとしたら実在のやつじゃないと確実に指摘されるよな。


肝心の映像は、投稿者がトラックの荷台から車に飛び込むスタントで、投稿者の影に重なるように顔が現れる。
正直ショボい。スタント失敗したところがかなり痛そう(インパクト評価はスタントについて)。

 

 

 

<私がもう一人・・・>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
女子高生3人組が横浜に遊びに行った際に撮影した映像。
なお、いつもは4人組だが1人は受験中で来られなかったとか。
という訳で、来れなかった子に向けてメッセージを撮っている最中に、左側にいる子にそっくりな人物がこちらを覗き込んでいる。
また、数日後にその子は突然自殺してしまったという。
ドッペルゲンガーと結びつけたもので悪くはないが、同一人物と言えるほど似ているかは微妙。

 

 

 

<暴力の理由>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
スタッフルームに突然、訪問者が現れた。
かなり気が動転していて、落ち着かせて話を聞いてみると、DVを受けていたようだ。
離婚裁判で有利になるように隠し撮りしたところ、不可解な現象が起きていたという。
肝心の映像は、夫が投稿者に対して暴力を振う様子が淡々と流れる中、夫の顔に重なるように別人の顔が浮かび上がる。
ナレーションは顔が変化していると言っているが、お面を被っているみたいに位置関係が合っていないのが残念。
どうやら家に問題があったようで、引っ越したところ、DVは無くなったという。

 

 

 

<お料理会>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
老人らによるお料理会の映像。
鶏肉を切っている場面で、包丁に顔が映り込んでいる。
投稿者の祖父によると、亡くなった友人の若い頃に似ているという。
一瞬過ぎるし、薄くて分かりにくいのが残念。

 

 

 

<教育ビデオ>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
ある教育ビデオ(ヨガ)に不可解なものが映っているという投稿がいくつもあったため、調査をすることに。
すると、その映像制作会社はすでに倒産し、社長はヨガの教育ビデオを遺作に、飛び込み自殺をしてしまったという情報を得る。


肝心の映像は、ヨガの映像の最中、画面右上に顔が現れるというもの。
いくら何でも薄過ぎる。
何かあるのは分かったが、それが何なのかはブラックアウトの最中にようやく分かったレベル。
その表情は何かに怯えているようにも見える。
最期の瞬間のようで悪くはない。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 誰もいない会社に>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
とあるオフィスビルの監視カメラの映像。
そのビルではよく不可解な現象が起きるようで、それを理由に警備員が何人も辞めているという。


肝心の映像は、警備員がライトを左右に振ると、手前側にいるはずのない人影が現れる。
スローで見ると超わざとらしいな。
映像はコマ送りみたいにカクカクなのに人影はヌルヌル動いているぞ。

 

 

 

<添付された呪い>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
呪われたチェーンメールがあるという情報を得て、調査をすることに。
情報提供者の女子中学生によると、そのチェーンメールに添付されている動画を見た友達が事故に遭い、これを受けて学校はチェーンメールを禁止したという。
そのメールが残っていたためチェックするのだが、中さんがまさかの拒否。
今まで、投稿者たちがビビって近付かなかった現場にも果敢に入っていったあの中さんが・・・という訳で丸中君だけが映像を確認。
チェーンメールの文章はそれっぽいが、パヤパヤ感が足りない。
内容は後述の通りだが、結構やばそうな感じ。
他にもチェーンメールを見て事故に遭った人、転送したおかげ?で何もなかった人などへのインタビューが続き、パート2の「作業服を着た男」のような雰囲気がある。

 

ここまでは良かったんだ。ここまでは。

 

その後、丸中君と中さんが追突に遭い、チェーンメールを見た丸中君だけが意識不明の重体になってしまう。
なんで病室(集中治療室というのはたぶんミスリード)にさらっと入れたかは不明。
ここは正直やり過ぎでアレ?ってなった。

 

肝心の映像は警告付き。
携帯カメラで撮影されているようで、母親が泣きじゃくる赤ちゃんを引っ叩いている。
カットが入り、母親が地べたに横たわる赤ちゃんを足から持ち上げると、赤ちゃんの首から上が無くなっており、母親は悲鳴を上げて逃げ出す。
そして、息絶えた赤ちゃんしか居なくなったはずの部屋に、赤ちゃんの泣き声が響き続けているというもの。
文章だけ見ると怖そうに思うかもしれないけど、大したことはない。
なぜなら、当時の携帯画質でも分かるレベルで赤ちゃんが人形丸出しだから。
何なら、音でプラスチック製って分かるレベルでクオリティーが低い。
俺、病院のシーンになるまでは期待してたんだよ。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
1本目が傑作のため、これだけのために見ても損はない。
だが、その後はパッとしない映像が続き、トドメはラストのガッカリ大駄作。
この母親が中国語を話していたため中国のネット掲示板で問題になったようで、ただ中国に喧嘩売っただけになってしまった。