ほんとにあった!呪いのビデオVer.X:4レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
白石監督大活躍のパートで、ナレーションも本人がやっている。
白石監督ファンは見て損はない。

 

 

 

<オープニング>
 エピソード:★★★★
本編やSpecialを含めたダイジェスト形式のオープニング。
やたらセンスの良い演出に名シーンてんこ盛りで、ワクワクすること間違いなし!

 

 

 

<差出人不明の投稿ビデオ>
 エピソード:★★
差出人不明で、怪文書が同梱されたビデオが製作委員会に送られてきた。
ほとんど解読不能だが、「製作委員会は霊を冒涜している」だの「報復」だの書かれている。
9回見たら発狂するらしく、チェック担当の足立はこれを見ている最中にラップ音が鳴ったり、事象の姿が日常生活中に浮かんだりしているという。
で、なぜか撮影場所を探そうという話になり、鉄道喫茶?の店主に話を聞いて場所を特定し、そこに向かうことに。
いいから投稿映像を見せてくれませんかね。初っ端から約14分もただの検証って飽きるわ。
この検証の成果は、投稿映像と同じ場所で撮影した映像に、謎の声が入っているけどそれだけ。

 

その後、足立の友人が自殺してしまい、その前に友人を泊めていた時に見てしまったのではないかとのこと。
動揺っぷりや涙声になっていくところはかなりマジっぽい。
呪われる可能性があるということでラストへ。

 

 

 

<ライブハウスに異形の物体が・・・>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
ライブハウスで撮影された映像。
準備を行っている最中に、顔から手が生えたような異形の物体(スタッフ談)が落下してくる。
どっちかって言うと、でこの辺りを腕で隠しているような感じ。
薄いけど悪くはない。


ちなみに、その直前に地獄のミサワみたいな顔が映っているように見えるけど勘違いかな?

 

 

 

<社内の宴会に謎の光球が・・・>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
会社の会議室を使って行われた宴会の映像。
左上から流れ星みたいな光が横切っている。それだけ。

 

 

 

<野良猫の体に何ものかの顔が・・・>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
公園で野良猫と戯れている映像。
その中の1匹に、縞模様に紛れて白いモヤが現れる。
少なくとも顔には見えん。ショボいとしか言いようがない。

 

 

 

<廃坑をさまよう霊>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
文学部に所属する女性3人組が、鉱山をテーマにした小説の参考資料として廃鉱山に行った際に撮影された映像。
洞穴に木の地蔵がある場所で、顔のようなものが映ったという。
という訳で、投稿者らと共に現地へ向かうことに。
どうやら過去に、鉱毒により深刻な健康被害が起こった場所のようだ。
また、その洞穴は火薬庫だったようで、地蔵はなぜか顔に穴が開けられている。
肝心の映像は、地蔵に向かって礼をしている最中に、レンガの煙突っぽいものの後ろから顔が覗き込むというもの。
かなり遠いため分かり辛いが、ズームしてみると目玉がくり抜かれているみたいでそれなりに不気味。

 

その後、スタッフは投稿映像の中にさらなる現象を発見し、投稿者に連絡を取ってみるが失踪してしまったようで、また現地へ赴くことに。
その場所は、鉱毒を抑えるために作られた人工池であり、この中に沈んだ村があるとう。
後日、投稿者とは連絡がついたのだが、大学辞めて家族と共に引っ越しただけであり、祖父が沈んだ村の出身だったけど関係はないとのこと。
ただ、元々上京して一人暮らし中だったため大学を辞める必要はなく、何か隠しているような感じだが匂わせだけで終了。
追加で見つけた映像は、人工池を映していると、水際の草むらにさっきと同じ顔が現れている。
こっちはコラっぽくて微妙。

 

 

 

<火事の煙の中に死神の顔が!?>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
火事の現場を撮影した映像。
煙の中に顔っぽいものが映る。
定番中の定番な上に、煙の巻き上がり方とは明らかに違う、不自然な現れ方をするのがVer.X(ボツ)クオリティー

 

 

 

<芝居の稽古の最中に・・・!>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
セリフ合わせを行っている映像。
後ろのロッカーと壁の隙間(推定1~2cm)から黒いものが現れる。
まっくろくろすけかな?

 

 

 

<お化け屋敷に本物の霊が!?>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
あるお化け屋敷で撮影された映像。
突然入るノイズの中に、顔に見えなくもないものが映る。
薄すぎてよく分からん。

 

 

 

<砂嵐のTV画面から・・・>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
テレビの砂嵐を撮影した映像。
直撮りな上にダビングを繰り返していたため何が何だかわからず、投稿者に話を聞くことに。
投稿者もマスターテープは持っていないらしいが、これを見て怪奇現象が起きているという。
という訳で、マスターテープを探す旅が始まる。
でまぁこれが長い。様々な体験談を聞くことができるが、肝心の映像に関して言っていることがバラバラで、ただの噂がどんどん誇張していっただけな気がしてくる。
しかもなぜか、「霊が電気や電波を媒介として移動しているのではないか」とか言う意味不明な理論により、電気や電波にまつわるものを映しているが何したいんだこいつら。
ようやくマスターテープの情報を掴みインタビューしてみると、昔住んでいた借家の屋根裏にあったものだったらしい。
肝心の映像はテレビの砂嵐を映していて、ズームを引いた時に白いモヤが現れるといったもの。
さっきまでの証言と全然合ってねぇ。やっぱただの誇張じゃないか?
あと、スタッフが撮影した電線の映像に、電線を伝うような白いモヤが現れている。
こっちはこっちでショボいし、ただの漏電っぽい。時間の無駄。

 

 

 

8ミリフィルムに奇怪な目が!>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
1970年代の沖縄を映した8ミリフィルムの映像。
画面上部にア○顔のような目元が映る。
いや、怖いとは思うよ。焦点合ってない感じだし。
でも、第一印象がア○顔だったせいで笑いが勝っちゃった。ごめん。

 

 

 

<波間に現れた霊>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
サーフィンを撮影した映像。
波間に顔っぽいものが映る。
偶然の範囲だし、よく見つけたな。

 

 

 

<結婚式に現れた怨霊>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
結婚披露宴の映像。
ケーキ入刀のフラッシュに紛れて、画面右半分を覆い尽くす巨大な顔が現れる。
動画ではまず分からないが、静止画にしてみると古き良きブラクラみたいな結構怖い顔で、本作随一の出来。

 

 

 

<呪われた椅子>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
何気なく撮影されたホームビデオ。
数ヶ月前に古道具屋で買った椅子に何かあるようで、赤ちゃんに霊障のようなものが現れている。
出処を探ってみると、解体されたホテルの備品だったらしく、解体業者が何回も変わっていたり、解体中に何回も事故が起きておりして、未だに解体が終わっていないという。
という訳で例のごとく廃墟探索をするも、ラップ音が鳴るくらいで相変わらずの成果なし。
ラップ音については鳥が住み着いているし、その音じゃないか?
肝心の映像は、テーブル越しに妻と息子を撮影していると、例の椅子に座っているような人影が一瞬現れ、その直後にコップが滑り落ちる。
人影にあまり立体感を感じないが、悲壮感が漂っており悪くはない。

 

 

 

<差出人不明の投稿ビデオ2>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
9回見たら発狂するという映像。
1mぐらいありそうな藁人形っぽいものが大の字になって燃えており、それを魔法陣のような円形の炎が囲っている。
そして、白い人影がスッと立ち上がり、数秒の間ゆらゆらして消える。
悪くはないが、少なくとも何回見たって発狂なんかしない。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
Ver.X(ボツ)シリーズの中では良くできていて、これだけは見ても損はない。
また、白石監督がメインで登場しており、ナレーションも本人がやっているため、白石監督ファンは見ておきたいところ。
投稿映像はかなり多いが、その大部分は1~2分で終わる短いもので、そのほとんどが恐怖度★1の駄作続きなのが痛い。
検証ありのものに関しては、その出処や撮影場所を検証するまではいいが無意味なものが多く、投稿映像含めて削れるものは削って60分ぐらいにまとめた方が良かったと思う。
まぁそれでも、長かった低迷期からの脱出には貢献できたかな。