ほんとにあった!呪いのビデオ46レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
インパクト重視した映像が多いが、恐怖度は低め。
メインは途中までいい感じだったが、胸糞悪すぎて萎えた。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 漂流する写真>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
自宅のカウンターキッチンを映した監視カメラの映像。
マンションは家具付きの新築物件だったが、台所の辺りから人の気配が感じたり、物が落ちたり体調が悪くなったりと不可解な体験をしたため、撮影したという。
そして、不可解な現象が撮影された後、その場所を探ると白黒の写真が落ちていた。
その写真は、神社の境内と思われる場所で女性が映っているが、頭部がモヤのように消えていた。
写真を霊能者に郵送したところで肝心の映像へ。

 

カウンターの上にある雑誌がひとりでに動いて落ち、その数秒後に台所から女性が現れる。
その女性はカウンターキッチンを突き抜け、黒いモヤになりながら食器棚の方へ消えていく。
写真の女性と服装が似ていると言うが、似てるか?そもそも幽霊さん生足じゃない?
ちなみに、霊能者の鑑定によると男性に対して悪影響を及ぼすとか。
恐怖性はあると思うけど、個人的にシリーズ監視カメラに求めてるものと違うな。

 

 

 

<クラクション>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
カップルが夜景の見えるスポットにドライブした際に撮影した映像。
その帰り際に、自分の車から突然クラクションが鳴る。
カメラを下ろして車内を確認していると、車の下から子供の顔がこちらを覗いている。
かつてこの場所で、子供が車に轢かれて亡くなっているようだが、久々の合成ブレ丸出し。
目がギョロギョロしているのはいいんだけどね。

 

ところで、夜景を見ている場面で、奥の階段に人影っぽいのが見えるけど、これも幽霊だったりする?

 

 

 

<タロット占い>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
バイト先の友人と女子会(宅飲み)している映像。
友人の1人がタロット占いに凝っているという話になり、占ってもらうことに。
もう1人の友人がカードをめくると、鎌を持った死神のカード(DEATH)が映っている間だけ赤い光のようなものが映り込み、死神の顔が若干動く。
再度カードを映すと、また赤い光が映り込み、それが人の顔のようになってこちらへ向かってくる。
投稿者によると、撮影中このような現象は起きていなかったという。
そしてその数ヶ月後、占ってもらった友人は電車に撥ねられて亡くなってしまう。
気付かれない襲撃系ってこんな感じになるんだな。なんか滑稽に見えた。
後、最初の顔が動いたっていうのはカメラの歪みな気がする。
結論としては、色々と惜しいエピソード。

 

 

 

<嫉妬>
 エピソード:★★★
製作委員会に、自宅で女性が男性と言い争っている様子を撮影した、隠し撮りのような映像が送られてきた。
中学生の投稿者によると、この女性は投稿者の母親であり、この映像が撮影されてから2日後に心筋梗塞で亡くなったという。
男性の方は同級生(朋美さん)の父親のようで、朋美さんはこの映像が撮影される半年ほど前から不登校になり、投稿者がいじめたなどと言って押しかけるようになったという。
だが投稿者はいじめてないし、他の家にも同じようなことをしていたようだ。
また、朋美さんは小学生時代は明るくて優等生だったが、中学生になってから急に暗くなったとか。

 

という訳で、まずは朋美さん宅に行ってみることに。
誰もいなかったので父親宛に書き置きを残したところ、数日後に朋美さんの姉から連絡が入り、会うことになった。
朋美さんが不登校になったのは、中学受験に失敗したからの可能性が高いようで、現在は自室に引きこもり、深夜になると暴れたりしているという。
で、父親はいじめが原因だと思い込むことで、精神を安定化していたようだ。迷惑な奴め。
ここで急に展開が変わり、ある宗教施設に助けを求め、動物の霊が憑いていると言われ、除霊に通っているという。
最後に、朋美さんや父親と会えないか相談してみたが難しいということで、その宗教施設について調べてみることに。

 

ホームページには除霊について記載がなく、電話取材をしても除霊していないと言われたが、地元住民によると除霊を行なっているようで、女性の叫び声が昼夜問わず聞こえてくるため、誰も近付いていないという。
その後、思いがけない事態に直面したというタメが入ったところで次へ。

 

 

 

<ビジネスホテル>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
カップルが東京観光でビジネスホテルに泊まった際に撮影した映像。
明日の予定について話したり、室内を撮影していると、3点(←これテストに出ます)ユニットバスのドアがわずかに開いている。
さっきまで開いていなかったはずなので投稿者は不審に思い、恐る恐るドアを開けて照明を落とし、恋人の方にカメラを向けると、その背後に全裸で半透明の女性が立っており、投稿者はカメラを捨てて逃げ出す。
そして、恋人も部屋を出て、誰もいなくなった部屋の中で、女性の含み笑いのような声が記録されていた。

 

この映像なんだけど、「全裸の霊がいないのはおかしい」という与太話に反論するために作ったんじゃないかと思う。
それにしては、下の方を手で隠してるけどね。
インパクトに全振りしただけのエピソードってところ。

 

 

 

<ホームレスの遺品>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
ホームレスの支援活動を行っているという投稿者が、凍死したホームレスの遺品として入手したビデオテープ。
大家族なのか、小学生以下の子供たちが集まって遊んでいる様子が記録されている。
すると突然砂嵐になり、その中に画面一杯を覆い尽くす顔と「許さない」という声が聞こえる。
そして、直後のマンションの廊下を映したシーンでは、ブロックノイズの中にいくつもの目が現れている。
このホームレスの男性は事業に失敗して無理心中を行い、自分だけが生き残って服役し、その後ホームレスになっていたという。
エピソードはいいけど、映像の方は狙い過ぎというか、インパクトだけで「怖さ」を考えてない印象。

 

 

 

<生き人形遊び>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★★
 エピソード:★★
投稿者が自宅で「生き人形遊び」という降霊術を行なっている映像。
生き人形遊びはネット発の降霊術のようで、以下のようにして行う。

  • 2枚の鏡を向かい合わせにする。
  • その真ん中に日本人形とろうそくを置く。
  • 深夜12時になったらろうそくに火をつける。
  • 人形に「新しい体を置いておきます。どうぞお使いください」と5回言う。
  • 次に「遊びましょう」と5回言う。
  • その次に「私を捜してください。見つけたら命をあげます」と5回言う。
  • 他の部屋に行き、見つからないように隠れる。
  • 終わらせる時は、「あなたの負けです。おしまい」と5回言ってろうそくの火を消す。

実行中は何もなかったようだが、映像を見直すと奇妙なものが映っていたみたいなので、投稿者は近くの神社に人形を持ち込み、お祓いした上で処分してもらったという。
ちなみに、日本人形はネットオークションで購入したものであり、出品者とは連絡が取れなかった。
また、その住所は現在、ダムに沈んでいて存在しないものだった

 

肝心の映像は、生き人形遊びを終わらせるために「あなたの負けです。おしまい」と5回言い、ろうそくの火を消す直前、鏡に少女のような顔が人形を覗き込むように現れる。
生き人形遊び自体がかなり恐怖性が高く不気味な降霊術だけど、霊の方はそうでもないかな。
あと、日本人形の出処調査要る?降霊術だから関係なくね?

 

 

 

<続・嫉妬>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:胸糞(★)
投稿者から、朋美さんが宗教施設からの帰りに、車に撥ねられて亡くなったという連絡が来た。
事故として処理されたようだが、周辺住民によると、意味不明なことをわめきながら施設を飛び出し、そのまま撥ねられたという。
また、卒業前に朋美さんから相談を受けたという友人と連絡が取れ、スタッフルームに招いて話を聞いてみることにした。

 

友人によると、朋美さんは「受験に落ちろ」とか「お前なんか死んでしまえ」と書かれた手紙が送られていたという。
その後、姉のパソコンに手紙と同じ文面が保存されているのを見つけてしまい、その恐怖でおかしくなってしまったのではないかとのこと。
何だこのサイコ共は。忘れかけてたけど、投稿者の母親がこいつらのせい?で亡くなってるんだよな。ひでぇとばっちりだ。

 

ここで、岩澤と川居は姉に会うために朋美さん宅に行くことに。
父親が出たが拒否され、撮影しているのがバレてまたしばかれるwww
結局会うことはできず、その数週間後、一家揃って引っ越してしまった。

 

肝心の映像は、サイコ父が投稿者の母親に向かって「お前の教育が悪いせいで娘が学校行けなくなった」だの「いいから謝れ」だの喚き、投稿者の母親も「その言葉そっくり返しますよ」や「警察呼びますよ」と反論し、一触即発の状態となる。
そして、サイコ父が投稿者の母親に隠れた状態となり、再び映った際に、その背後にこちらを振り向こうとする顔が映る。
その直後、画面が一瞬フリーズし、それに紛れて画面左半分にこちらを覗き込む顔が現れる。

 

怖いっちゃあ怖いけど、それ以前にサイコ父の言動が無理。
娘のためとはいえ完全にとばっちりだし、話通じない感が○○○○寸前で見てられなかった。
投稿映像を見る前まではエピソード評価を★4にしようと思ってたんだけど、投稿映像を見て萎えた。
個人的な話になるが、こいつみたいな奴が教室に乗り込んできたことあったんよ。中学生時代に。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
投稿映像はインパクト強めだったがそれだけで、「怖さ」を置き去りにしている印象だった。
岩澤演出にありがちなんだけど、演出過剰で含みを持たせ過ぎなんだよな。
インタビューで内容をほぼ喋っちゃっているのもだけど、ナレーションもサラッと事象の背景とかを全て喋っちゃってて、想像が掻き立てられないのよ。
「ホームレスの遺品」なんかはその典型。

 

あと、今回はメインのストーリーがよくない。
ぶっちゃけ朋美さんが宗教施設に通ってるって部分は、引きこもっていた朋美さんを死なせるためでしかなかったと思う。
宗教団体が言ってた動物の霊とか何だったんだ。
まぁその辺のガバガバっぷりがカルトらしいけど。
あと、話が脱線し過ぎて、投稿映像に入る頃には投稿者とその母親のことを忘れちゃってた。
そのせいで投稿映像の胸糞悪さが鼻についたし、背景を知っているからこそ朋美さんの姉と父がサイコにしか見えなくて、悪い意味でイライラしただけだった。

 

今回1番の収穫は、長田さんがまた登場してくれたこと。
しかも、今回もほん呪ジャージを着てくれるというファンサービス付き。
総評でも書いたけど、筆者が1番好きな女性演出補なんだ。