ほんとにあった!呪いのビデオ57レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
菊池演出初の3部作「邪心」編がスタート。
最初以外パンチが弱く、あまり印象に残らない。

 

 

 

<隙間>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★★
妹の飼っているハムスターを預かり、彼女と戯れている映像。
ハムスターがベッドの下に潜り込み、彼女がハムスターを捕まえる。
彼女が手をどかすと、そこに白目剥いた死体のような男性が横たわっていた。
このマンションは相場より安く、共用部分で人が亡くなっていたことがあるという。
言ってしまえば典型的な劇場型だけど、ビビったあまりにベッドに強打するところと、彼女が状況を理解できていない感じが良い。
発見系はリアクションが命だということがよく分かる。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ からみつく>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
コインランドリーに設置された監視カメラの映像。
利用者からクレームが入り、映像を確認したところ不可解が現象が起きていたという。
女性が椅子に座っている中、男性客が洗濯物を取りにくる。
すると衣服に髪の毛のようなものが絡まっており、男性はクレームの電話を入れる。
男性はフラフラ動きながら電話をしているが、女性の前を通ると女性が消え、今度は画面右側を通った際に後ろから現れ、また同じようにして消える。

 

前半は手品系ながら「お前幽霊だったのか!」という意外性があっていいんだけど、後半は明らかにやりすぎ。
あと、女性が店内に入った瞬間の映像はなかったというが、常時録画してないの?それとも不自然に途切れた区間があるとか?
菊池演出の出したがり癖が出たエピソード。

 

 

 

<棲んでいる>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
1人で一軒家の廃墟巡りをしている映像。
微妙にフレームレート低いし、1コマ1コマは割とクッキリしているのがかえって目に悪い。
姿見に自分の姿を映していると、その背後に和服を着た老婆がいる。
分かりにくいけど、浮遊してるっぽい。
最近では逆に珍しくなってきた王道パターンと言ったところ。

 

 

 

<邪心 前編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
3部作の前編。
投稿者の川上さんが、友人の結婚式に合わせ、別の友人達とビデオメッセージを撮っている映像。
左側に映る友人(赤木さん)がしゃべっている最中に不可解なことが起きていたという。
そしてその10日後、赤木さんは自宅マンションから落ちて亡くなってしまった。
また、撮影後から亡くなるまでの間に、息苦しくて寝不足になっていたようだ。

 

まずは赤木さんの夫にインタビューしようとするが、まだ49日経っていないというのもあり拒否されてしまう。
また、川上さんに「余計なことをするな」と忠告してきたようで、川上さんはその腹いせなのか、DV疑惑をチクった上で取材中止を依頼し、お蔵入りになるかと思われた。

 

その数日後、演出補の森澤が、別の映像で同じ事象が起きていることを発見する。
という訳で、その投稿者大江さんに話を聞くことに。
動物園でデートし、その映像を確認したところ事象が起きていたようで、彼氏(新庄さん)はそれ以降、長い髪が喉に絡まりつく夢を見るようになり、精神的に病んでしまったという。
そして現在、行方不明になってしまった。

 

ここで大江さんからの投稿映像。
コアラを映したあたりからブロックノイズが発生し、左右に揺れる女性の顔と意味不明な声が混じる。
ほとんど何言っているか分からないが、「すみません」だけは聞き取れた。
まぁこれは3部作にありがちなパターンなので、川上さんの方の映像も見てから判断することにしよう。

 

 

 

<穴場>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
カップルで海岸釣りをしている映像。
だが全く釣れず、穴場を探して岩場へ向かうことに。
結構波が激しく、下の方にカメラを向けると、這い上がったように横たわる男の姿があり、次に映ったときにはいなくなっている。
この岩場に曰くはないが、死体が流れ着きやすい場所だという(それを曰くというのでは?)。
これもよくある王道。まぁほん呪の場合は手だけなのが相場だけど。

 

 

 

<お焚き上げ>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
晦日の夜、近所の神社でお焚き上げをしている様子を撮影した映像。
その火元に悲痛の顔がある。
お焚き上げは遺品や曰く品などの供養の意味もあり、供養(という名の焼却)に苦しんでいるのだろうか・・・
鼻ぐらいまでしか映らないから気付かなかった。
★は低いけど、悪くはないと思う。

 

 

 

<予兆>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
友人と東南アジア旅行の際に撮影された映像。
クルージングしていると、小型船が横付けし、飲み物を販売する。
その船の去り際、運転手の頭部が透けている。
後日、小型船が事故になり、スクリューに巻き込まれて頭部が切断されてしまったとか。
逆光なだけの気もするし、コラのようにも見えるハズレ。

 

 

 

<続・邪心 前編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
まずは新庄さんについて調査をすることに。
バイト先の同僚によると、村上さんという人が入ってきたが新庄さんと揉めて辞め、そのことを恨んでいたという。
また、新庄さんに知らないアドレスからメールが来て、見ると不幸になる動画のURLが貼られていたようだ。

 

そのことを村上さんに聞いてみると、知らないとは言っているが明らかに動揺している様子。
という訳で問い詰めてみると、復讐サイトに愚痴を書き込んだら、「死神」と名乗るものから見ると不幸になる映像のURLが送られ、それを新庄さんに転送したという。
ちなみに本人は最初の方を見ただけで、そのURLは現在リンク切れしたとか。
という訳でその復讐サイトを見ると、死神は過去にも書き込みをしていて、赤木さんの夫が書き込んだと見られる復讐依頼に返信をしていたようだ。
そのことを赤木さん夫に確認しに行くが、留守だったので置き手紙したところで川上さんの投稿映像(現時点では勝手に公開してることにならね?)。

 

赤木さんともう1人の友人が、結婚した友人について赤裸々な話をしていると、赤木さんをズームアップした場面でさっきと全く同じ事象が起きる。
その顔を抜き出し合わせてみると、やはり同じ顔だった。
まぁ今回は長編の導入みたいなもんだから、次回以降に期待かな。

 

 


<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
最初のエピソードはビビって頭をぶつけるというハプニング含めインパクトあったが、それ以外はパッとしない地味回だった。
特に「穴場」からの地味映像3連チャンがダレやすい。
今回の3部作はありそうでなかった「復讐サイト」がテーマで、これがどう転んでいくのか、それに期待かな。