ほんとにあった!呪いのビデオ93レビュー

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆
全体的に無難なパート。
1つだけ突き抜けているのがあるが、あまりにも雑すぎる。

 

 

 

<僕の家族>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
約30年前に撮影されたホームムービー。
カメラを持った子どもが家族を1人1人撮影していると、窓の外に男女の人影があり、直後の室内に少女がいる。
子どもはこれに気付き「何か映ってる」と言い、子供の泣き声がしたところでリプレイとなる。
この家には昔、両親と娘の3人家族が住んでいて、娘が公園で失踪、両親の行方は分かっていないという。

 

父親の顔の角度どうなってんだ?と思ったら、ズームしてみると意外と変ではなかった。
本命の娘が一瞬すぎるのが惜しい。
ズームやスローが入ると怖さ半減しちゃうから、初見から怖いのが1番だ。

 

 

 

<燃やす>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
会社の後輩とキャンプに行った際に撮影した映像。
焚き火の前で後輩の人間関係の悩みを聞き、追加の燃料を入れようと足元を漁ると、なぜか能面が落ちている。
お互い見覚えはないが、何を考えたのか迷わず焚き火に投げ込むと、能面の裏面に顔が現れ、うめき声のような声も聞こえる。
昔、この付近で山火事があり、多くの人が犠牲になったとか。

 

雑コラ乙。
声も加工されている感じでマヌケにしか聞こえなくて残念。

 

 

 

<邪魔 前篇>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
今回のメイン。
投稿者はケーブルテレビ局で働いており、そば屋の取材映像にいるはずのない人がいたという。
撮影時はお客さんのいない時間帯で、テレビ局の人とそば屋の夫婦しかいないため、誰かが入ったとは思えない。
他に気になることはないか聞いたところ、夫婦は緊張とは違う感じでソワソワしていたとか。

 

肝心の映像は、投稿者がそばを食べた感想をレポートする際、部屋の隅に白い服を着た女性が立っている。
微妙にボケてるせいで顔はハッキリ見えず、あまり怖くはない。

 

そば屋の夫婦(大越さん)に話を聞くことに。
取材だけのつもりが、ご厚意でそばをいただくことができた。
その後、投稿映像を見せて何か知っているか聞こうとすると、突然黙ってしまい女がいた方を見つめ続ける。
すると急に態度を変え、半分追い出されるようにして帰ることになった。

 

スタッフルームに戻ると、江原は数年前、この店で撮影された投稿映像があり、取材に行ったことがあるという。
という訳でその映像(タイトルは「隅女」)。
友人(横山さん)に行きつけの定食屋を誘われ、別の友人に見せるために撮影している。
確かに内装はほぼ同じだが、今のそば屋とは別店舗の様子。
注文を聞きに来た店主が去る際、和室の隅にモノクロな女性が正座している。
遠目のため分かりにくいが、髪型的に同一人物の可能性は高い。
偶然か分からないが、横山さんはこの数日後事故に遭い、今も後遺症でうまく歩けないようだ。
まぁこれも怖いというようなものではない。
ってか現体制になって1年も経っていないけど、江原は数年前から取材とかしてたの?

 

江原によると、取材しようとした時にはすでに別の店となっており、そんな状態でインタビューしても無駄だと思い断念していた。
また、横山さんに話を聞こうとしたが、怪我を理由に断られていた。
手がかりを探るため、横山さんに再度電話したところで次へ。

 

 

 

<さ迷うもの>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
実家に帰省した際に、地元の友人と子犬を連れて、夜の公園を散歩した映像。
街灯がなく、ロクな灯りを持たないまま歩いていると湖を見つける。
すると、子犬が何かに怯えているような仕草を見せ、複数のキツネと思われる激しい泣き声が聞こえる。
最初はそこまで気にしていなかったが、歩道脇の木の近くに白い服を着た半透明の女性が映り、鳴き声が人間のキンキン声みたいな感じに変化する。
その後友人が見えなくなり、走って追い付いたところでリプレイとなる。
4年ほど前、若い女性が遊具で首吊り自殺したという。

 

暗すぎて、走ってから何が起きているのか超分かり辛い。
女性はシチュエーションに反してテンプレすぎるが悪くはない。
とはいえ、至近距離にいるのに声はやたら遠いのはどうなんだろう?
また、女性が見えてから友人がいなくなったのも事象らしいが、友人がついて来ていると勘違いしただけでは?

 

 

 

<速度違反>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:シ⤴︎ネ⤵︎
ロードバイクでサイクリングしている様子を、ヘルメットに取り付けたカメラで撮影した映像。
トラブルがあり、帰りはすっかり夜になってしまったため、普段通らない近道を通っている。
坂道を飛ばしていると、目が黒く潰れた女性のような逆さまの顔が現れ、投稿者は転倒してしまった。
この坂では昔、暴走した自転車に少女が衝突し、頭を打って即死したという。

 

だからクソ出オチでビビらせるのはやめろって。
それ以前の問題として、カメラワークがFPS過ぎる。
この幽霊はヘルメットに付けたカメラに対してドアップで現れているので、投稿者本人の視線より15cmぐらい高い位置に現れている。
また、投稿者本人は坂道のため、自然と下の方を向いているはずであり、せいぜい髪の毛が見えたかどうかで、何も見えなかった可能性だってある。
その辺上手くやってくれ。

 

ちなみに、ナレーションが止んだ直後にUターンしてから左折しているけど、そのUターンする前に犬の散歩をしている老人?が車道にいる。
すぐUターンするともういなくなっているので、たぶん隠し事象。

 

 

 

<床下>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
築100年以上の古民家の床下を撮影した映像。
床下や天井に獣が住み着いているようだが、この日は様子がおかしく、床下からドコドコ鳴り響いている。
棒にカメラを固定して中を撮影していると、画面左奥の暗闇からこちらを睨む顔が現れる。
また、その直後から画面左側を覆う顔のようなモヤが浮かび上がる。
その部屋の真上は曽祖父の寝室だった場所で、生前、床下から変な声がすると言っていたとか。

 

これもズームしてやっと分かる程度だが、悪くない程度に収まっている。
もう1個の事象に関しては「いや、最初からそう言ってるじゃん」って感じなのでどうでもいい。
個人的には、古民家の床下そのもの、特に細い柱が何本も立っていて、その固定や高さ調整のために石が置いてあるのが興味深い。
あんな不安定そうなので大きい家を支えているんだと感心した。

 

 

 

<邪魔 後篇>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
横山さんは1人で車椅子に乗れる程度には回復しているようで、映像を見てもらったところ、事故当時の状況を話してくれた。
車を運転中に投稿映像の女に似た人物が飛び出してきて、それでコントルールが効かなくなり事故に遭ったようだが、警察の検証では誰もいなかったという。
この話を聞いたスタッフは、そば屋の夫婦の話を思い出した。

 

それは数日前、改めて話がしたいと言われ、スタッフルームに招いた時のこと。
別の店で修行し、そろそろ独立ということで見つけたのが今の店だという。
相場より安く、瑕疵物件ではないのだが、前の店やその前の店は1年足らずで閉店しているとか。
まぁ筆者の地元にも1年持たずに潰れる場所がいくつかあるし、そんなもんだと思うが・・・
店は順調で行列ができる日もあるようだが、案内した覚えのない女性がいつの間にか座っており、いつの間にかいなくなっていることがあるという。
その女性は夫婦にしか見えていない様子で、当初は椅子に座っていたが、最近は部屋の隅に立つようになった。
気味は悪かったが実害はないので放置していたところ、常連さんが立て続けに事故や病気に見舞われるようになり、女性の目線の先にいるお客さんに不幸が起きているということに気付いたようだ。
女性が見る相手は常連や仲のいい人が多く、今は接客を淡白にしているとか。
また、前回の取材中にもいたようで、急にそっけなくなったのはそのためだった。

 

不動産屋にあの場所について聞いたところ、元は一軒家だったが家主が失踪し、内縁の妻が自殺した(他殺説もある)という場所だった。
そのことをそば屋の夫婦に伝えると、瑕疵物件であることを伝えられなかったことに不満な様子。
まぁ表示義務は既に時効のため、調べても出てこなかったのは仕方ない。
また、夫婦共に最近、女に「出てけ」と言われて首を絞められる夢を見るという。
もう少しこの店で頑張りたいとのことで、お祓いなどをしてもらうつもりだったが、数ヶ月後に辞めてしまった。

 

取材映像を見直したところ、奇妙なものが映っていた(タイトルは「大越さんへの取材映像」)。
取材を終えてカメラを止める直前、定位置にあの女性がいる。
半分以上見切れているが、今までで1番ハッキリ映っており、男顔っぽく見える。
まぁ全部同じ女という小粒なので、たいして怖くはない。

 

その後、あの場所に新たな飲食店が立つことがわかった。
その店も同じ運命を辿ってしまうのだろうか・・・

 

これで終わりかと思いきや、前回(パート92「おまじない」)のリスカ女が押しかけてきたところで次回予告。
・・・そう言えば3部作の時期だったのか。あれが続くとは思ってなかった。

 

 

 

<総評>
★★★★☆☆☆☆☆☆
1つのふざけたバカエピソードを除けば、全て無難な仕上がり。
悪くはないが、絶対的な恐怖が足りないと感じた。
メインは上手くまとまっていると言えば聞こえはいいが、それだけというか、ワクワクやドキドキがなく退屈。
一応、次回は「おまじない」の続編なので、それで挽回できればいいが。