呪われた心霊動画XXX_NEO 04レビュー

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
とうとう3エピソードになったパート。
ホラードラマをやりたいの?

 

 

 

<ジュンちゃん>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
女子大生3人が関東地方にあるキャンプ場で撮影した映像。
バーベキュー中に談笑していると、誰がこのキャンプ場を選んだかで食い違いが起きている。
すると右耳側から蚊の鳴くような女の声が聞こえ、友人Aが何かに驚いていると、※お使いのPCは正常ですって感じの処理落ちが発生する。
投稿者が頑張って解析したところ、「鬼呼ぶよ」と言っているようだった。
ここで、昔この近くに住んでいたという友人Aの話を思い出した投稿者。
幼少時に悪さをすると、祖母に「鬼呼ぶよ」と叱られていて、その言葉がトラウマになっているという。

 

次は宿泊所のカット。
友人Bが押し入れからデジカメを見つけて持ってきた。
忘れ物として届けるとして、興味本位で何か撮られているかチェックしてみると、1本の動画が記録されていた。
それを再生してみると、真っ暗な画面に歪みまくった女の声が聞こえ、ビビッて電源を切る。
するとドアドンされ、投稿者が迫真の悲鳴を上げる。
後で聞いたところ、あのデジカメは友人Bの自演だったようで、レンズを手で覆い、YouTubeで再生したお経の声を記録していたはずだった。

 

という訳でその映像。
無駄にステレオ感満載なのはどうなんだ?
デジカメのカメラみたいな、ロクに左右分離してなさそうなものに片耳側だけ音入っているのは、作り物感強くなっちゃって悪手だと思う。
最後にサブリミナルがあるが、本シリーズではいつものこと。
ってか何か映ってるんだから止めてくれ。

 

その後、女性が首吊り自殺したという心霊スポットの公衆トイレに行くつもりだったが、友人Bがさっきの件もあり、それまでは一番乗り気だったけど行きたくないと言い出す。
そのまま行かなきゃいいのに、なぜか友人Aはやたら行きたがり、普段からは考えられないぐらい我を通してきたため、結局行くことになった。
ところで、このカット中に一瞬ノイズ音聞こえるけどこれも霊障

 

木造の古い公衆トイレに辿り着き、まずは投稿者1人で個室に入る。
中は意外と清掃が行き届いており、何もなかったので友人Aと交代し、個室に入る際にカメラを渡す。
すると、ドアを閉める直前に半透明の少女が映っている。
個室に入った友人Aが投稿者らと話していると、突然返事がこなくなる。
するとドアをバンバン叩かれ、「みおちゃん、早く助けて、殺される」という少女の声が聞こえ、友人Aは「ジュンちゃん?」と言い出す。
外に出ると誰もいないが、投稿者らが必死の形相で走ってきた。
曰く、トイレから悲鳴が聞こえ、開けてもいなかったから周辺を探していたという。
最後に、入り口付近にコテージに置いてきたはずのデジカメが落ちていて、投稿者と友人Bがビビり散らしたところでリプレイ。

 

とりあえず、少女のクオリティーがあまり高くない。
それ以外にもいろいろなことが起こっているけど、恐怖を描くことよりもストーリーを描くことを意識し過ぎている感じで、そんなことより怖いの見せてくれとしか思えなかった。
ぶっちゃけ、凝り過ぎたって三文芝居にしか見えないんよ。
ちなみに、友人Bが座り込んで泣いてしまうが、よく見ると半(ry

 

投稿映像はもう少し続いていたようで、3秒のカウントダウン付き。
映像が途切れて数秒間真っ暗になり、ジュンちゃんを襲った犯人と思われる男が不気味に笑っている。
画質が妙に荒く、デジカメで撮ったものが混入したってところか。

 

投稿者は戻った後にあの時のことを友人Aに聞いてみたが、答えてもらえなかったという。
そして、現在は既読無視され、連絡が取れなくなってしまった。
最後に、あのデジカメは混乱の最中に紛失したという・・・じゃあさっきのデジカメ映像はどうやって取り込んだの?

 

何か、NEOになってからやたら長いエピソードが増えたな。
友人Aの過去話と、友人Bが持ち込んだデジカメの話がごちゃごちゃになっていて、別のエピソードだったものを無理やり合わせたような違和感があった。

 

 

 

<おかしな家族>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
初めて入った居酒屋で飲んでいたところ、見知らぬイケメン男から声を掛けられたという投稿者。
その男は右手に手袋をしており、それが気になっていると男は自ら手袋を外して見せてきたところ、指が5本全部なかったという。
その経緯を自ら話していたが、信じられないでいると、男はSDカードを渡してそのまま眠ってしまった。
SDカードの中身から察するに、男はかつて市役所で働いており、年金の不正受給をしているとみられる家に隠しカメラを持って訪問していた様子。

 

男が祖父の所在について尋ねるが、夫婦はロクに話を聞いていない様子。
すると、子どもがこちらを覗き込んでいて、息子さんかと尋ねると、親戚の子を一時的に預かっているだけのようだ。
トイレに借り、戻ろうとすると子どもの含み笑いみたいな声が一瞬聞こえる。
不審に思いつつもリビングに戻るが、夫婦はどこかにいってしまっている。
廊下に出るとまた子どもの声が聞こえ、入り口に盛り塩が2個置かれた部屋から聞こえている。
そこで入ってみると布団が敷かれており、めくり上げてみるとミイラ化した老人がいる。
すぐに逃げようとするが夫婦が玄関に立っていて、操られたみたいにフラフラして倒れる。
それにビビって逃げた部屋には、ビニールシートにボロボロになった服とロープがあり、その隙間から子どもの生首がこちらを振り返る。
再び逃げようとするが、その先には妻がいて何かを振りかざし、倒れたところで映像は途切れていた。
見てはいけないものを見たことで、指を5本詰めさせられたのだろうか・・・

 

夫婦の倒れ方が失笑もの。
特に妻が、角に頭ぶつけないように位置調整していて、突っ立ってるだけでよくね?と思った。
子どもは「首の家(ほん呪45)」とほぼ同じ挙動をしている。
ただ、カメラアングルが狙い過ぎだし、なんかにやけてる悪ガキって感じだから、そんなに怖いものではない。
あと、妻がなにかを振るった時の音が明らかにSE。
このシリーズはドラマをやりたいの?

 

ここからインタビューに戻り、長い話が始まる。
居酒屋に男女が来店し、イケメン男の会計を済ませ連れ帰ったという。
男はイケメン男のことを息子と言っていたが、投稿映像の夫婦に似ており、目を覚ましたイケメン男は怯えていたようだ。
また、あるCMに出演している若手俳優がイケメン男とそっくりだが、若手俳優は指がちゃんとある。
何か関係あるのだろうか・・・という内容だが、色々と盛り過ぎ。このくだり要らなくね?としか思えない。

 

 

 

<嫌がらせ>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
8月半ばごろから、彼女の自宅のドアに小学生みたいな字で「例のものを返してほしい」という貼り紙を貼られる嫌がらせが行われるようになった。
彼女に心当たりはないがエスカレートし、警察に取り合ってもダメだった。
そんなある日、彼女から変なものが映ったと送られてきた。

 

貼り紙が3枚あり、彼女は慣れていてもおかしくないが妙に怯えている様子。
少し離れて階段側にカメラを向けると、階段にムダ毛のないちょっと太めの生足がある。
すぐにもう1度カメラを向けるが、足は消えている。
モデルみたいな足じゃないところがリアル。

それ以来、彼女の様子が徐々におかしくなっているという。
次の映像では、自宅前で地面を映すと血のようなものが降ってくる。
カメラを上げると、首を吊ったように浮いてるモノクロ女がこちらを睨んでいた。
よくある王道系。
血が薄いのが気になる。ってか女はモノクロなのに血は赤いってどうなの?

 

この映像を見て、貼り紙の字のクセが彼女の字に似ていることに気付いたという。
自作自演ではと思い彼女に連絡したが繋がらず、自宅に行ってみたが、もぬけの殻だった。
その翌日、彼女は山奥の公衆トイレで自殺したようだ。
急に最初のエピソードと絡めてきたなと思ったら、投稿者が「ジュンちゃん」と言い出したぞ。
あの映像見せたの?ってか時系列どうなってんの?

 

後日、投稿者から「これ以上、この件には深入りしない方がいい」と吐き捨てるように言われ、直後にデジカメが郵送されてきた。
そのデジカメが例のやつだったようで、最初のデジカメの映像はその中に入っていたようだ。
思ったよりちゃんと話が繋がってたわ。

 

という訳で警告付き。
まずは、最初のデジカメの映像でラストに流れたサブリミナルっぽいのが流れており、湖をバックに女のシルエットが映っていて、その上半身がグニャーっと引っ張られるように伸びたりしている。
その後は縄跳びをしている女性の影(なぜか3倍速ぐらいになっている)、例の公衆トイレ、踊る女、色彩がメチャクチャな木々などが差し込まれ、公衆トイレのドアが開く。
中ではさっきの女が首を吊っており、最後にひび割れた顔のドアップで終了。
まぁいつも通り。強いて言えば、今回は音の不快指数が高め。

 

 

 

<総評>
★★★☆☆☆☆☆☆☆
今回は1本目だけで約33分と半分を占めている。
やたら長い分やたら凝っているけど、他シリーズだったら別エピソードにしているところを1つにまとめている感じで、濃いというよりかは乱雑な印象を受けた。
残り2本もそんな感じで、1.5エピソードぐらいの尺を使って2.5エピソードぐらい盛り込んでいる印象。
とはいえ、最後のエピソードでどうやって取り込んだ?と疑問に思っていたデジカメ映像の出処が分かり、話が繋がったのは久しぶりに1本取られたと感じたので、そこだけはあり。
前シリーズは匂わせがメインだったけど、NEOシリーズはホラードラマを目指しているのだろうか。

 

映像はいつも通りって感じだけど、今回は音で勝負しているような感じ。
ただ、相変わらず恐怖よりも不快さに力入れてる感じで、ヘッドホンで聞いてるこっちの身になってほしい。