呪われた心霊動画XXX_NEO 08レビュー

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
ダークヒーローが登場するパート。
やたら低クオリティーだし、既視感の塊で退屈。

 

 

 

<ガード下>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:ゴミ
天井がやたら低いガード下の愛好家のネット記事を見つけ、興味持って撮影した映像。
全長は200m以上で高さは1.7mほどしかない場所であり、新駅ができたことで封鎖されるという噂があるようだ。
地理詳しくないけど、高輪ゲートウェイ周辺かな?

 

カメラ片手に1人で実況しながら進んでいると、出口にI字バランスをしようとして即失敗したみたいな挙動をしているクソデカ女がいる。
それに気付いてカメラを下すといなくなるが、直後に背後から「こっち見てぇ⤴」と含み笑いしているような声が聞こえる。
振り向くと立体感ゼロで顔の上半分が雑に歪んだクソコラ女が立っており、鼻より上は天井にめり込んでいる。
それにビビった投稿者は急いで橋を駆け抜けるのであった。

 

ひどい、ナメてる、ゴミ。
XXXのレビューを見ると口を揃えたように投稿映像のクオリティーが高いって書かれてるけど、完全に幻想だということがよくわかる。
口が2つとか、だからどうした?

 

後で調べたところ、あの場所は具体的な目撃談はないものの、有名な心霊スポットらしい。
江戸時代に処刑場だったという噂があるが、投稿者も言っている通りどう考えても関係なし。

 

 

 

<蟲>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
彼女とオンライン飲み会した時のアーカイブ映像。
その日はいつもより酔っていて面白かったため録画していたという。
彼女がアコースティックギターを買った話で盛り上がり、彼女がギターを立てかけていると、投稿者宅のドアの奥から黒い人影が覗き込んでいる。
彼女が気付いて「誰かいない?」と聞き、投稿者が見に行っていると、今度は彼女の顔が黒く塗り潰され、顔に無数の蛆虫のようなものがうごめいている。
投稿者が戻ると彼女がボーっとしており、呼びかけても反応はなく、そのまま倒れてしまう。
やばいと思った投稿者が救急車を呼ぼうとすると彼女が起き上がるが、その直前に彼女の画面から投稿者みたいな男が一瞬のぞき込んでいる。
彼女曰く、最初の人影も投稿者に似ているようだが・・・

 

蟲と倒れるところはゴミ。
特に蟲は、前シリーズ後期の恐怖と不快さを履き違えたやつとしか思えない。
覗き込む男は出オチ系の怖さだけど、似たようなのが何回かあったからインパクト弱め。
同時期のオンライン飲み会ネタといえば「移動する影(ほん呪特恐編)」があり、移動するところも似ている。
個人的にはオミさんの勝ちかな。

 

この約2週間後に彼女が失踪したという。
前兆はあったようで、以前から彼女はいるはずのない投稿者を見ることがあったとか。
これについて調べてみると、バイロケーションという現象に似ているが・・・

 

 

 

<君と僕との間に>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
妻と高尾山に行った際に撮影した映像。
建物の前で妻をズームで撮っているとうめき声が聞こえ、妻のやたら反射しているサングラスに男が映り込む。
位置的に妻と投稿者の間にいないとおかしいが、どちらも気付いている様子はない。
うめき声については、「はるか(妻の名前)」と聞こえる。

 

ズームした辺りからオチが読めたのでインパクトはなかった。
あと、霊の現れ方が岩澤演出期によくあった感じ。

 

男に見覚えはないようで、不安なため除霊をしたい様子の投稿者。
なぜか霊は生霊ではないかと思っているようだが・・・
そのことをいつもの霊能者に相談したところ、その件については解決済みだという。
状況が読めなかったので投稿者にメールしてみると、数日後に妻から「解決済みなので除霊は結構です。以後の連絡もご遠慮させていただきます。」という内容のメールが来た。
だが、メールに書かれている妻の名は「真奈美」である・・・W不倫オチってこと?
久しぶりのテロップ芸だな。

 

 

 

<首くくりの社>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
友人とそのバイト先の先輩と3人で、先輩の地元にある有名な心霊スポットに行き撮影した映像。
その場所は首くくりの社と呼ばれているとか。
先輩にカメラを向けた時だけ不自然にノイズが発生し、先輩の顔が映っていない。
正直、これは伏線ありきでやってる感あるし、くどくてうざったいので余計としか思えない。
先輩は10年前に彼女と来たことあるようで、その時の感想は「やばい」だったとか。

 

数十分歩き投稿者と友人が疲れて飽きたころ、先輩が首くくりの社を発見する。
それは石を円形に並べ、その中にちっちゃい石積みがあるだけの簡素なもので、何コレ?感出している投稿者らに対し、先輩は入ってみればと言う。
そこで友人がカメラを持って入るが、周囲を見渡しても特に異変はない。
不意に先輩の「彼女はさ、ここに入って死んじゃった」と言う声が聞こえ、声が聞こえた方向にカメラを向けると、先輩の顔が岩みたいな質感になっており、その中央はどっかの湖みたいな形の穴が開いている。
すると、その穴の奥から顔が迫ってきて、元の顔にはまった辺りでビビった友人はカメラを放り投げて逃走する。
投稿者がカメラを持ち、先輩と一緒に友人を探すが、ライトを落としており見失ってしまった。

 

オチがバカバカしい。サムネで釣ってるだけの有象無象と変わらないレベルでしょこれ。
迫りくる顔(笑)はテロップでは友人の顔に見えると書かれているが、「蟲」の投稿者じゃない?
ちなみに、ライトを拾った後、右側の木に寄り添うように女が立っている。
普通に一発で分かると思う。

 

その後、車まで戻ったが友人はおらず、電波も繋がらないため先輩が友人宅に駆け込んで通報し、投稿者は車で待機することになった。
この時、投稿者の足元が見えるがサンダルである。完全に山ナメてる。
2時間待ったがどちらも現れなかったため、自分で車運転して交番に駆け寄ったところ、先輩は通報していなかった。
先輩の似顔絵を描いてもらったところ、深夜のドンキにいそうな感じ(井ノ上よりはマシ程度の画力)。

 

失踪から3日後に、友人から非通知で電話がかかってきたため録音したという。
その内容は、心配する投稿者に対して妙に冷静な様子で、首くくりの社はかつて首つくりの社と呼ばれており、そこに住んでいたある一族が、死人が出ると首を切り落として干し首にしていて、今でもその風習が続いているというもの。
最後に笑い声のようなものが聞こえて電話が切れてしまった。
友人は今でも連絡が付かず、捜索依頼も出されたが、あの電話音声を提出したことで落ち着いているから事件性無いんじゃない?と思われてあまり積極的ではないとのこと。
そして、先輩はバイト先に存在しないといういつものオチ・・・最初に顔が映らなかった時点で読めてた。
次は自分かもオチも、いい加減しつこい。

 

 

 

<肖像写真>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
大学の近くにある心霊スポットで有名な公園に、友人と夜に肝試しした映像。
そこは昔結核病棟があったという・・・ほん呪35に出てきた江古田の森公園かな?
雑談しながら散歩していると、木の奥からこちらを覗き込んでいる男を見つけるが、木の裏に隠れて消えてしまう。
近付いてみると大量の芋虫と赤いヒール、そしてセーラー服を着た女性の肖像写真が置かれており、不気味に思いながらも友人がパシャパシャしだす。
そんな友人を咎めながらも、友人に乗せられて自分も肖像写真を眺めていると、木の裏から白目剥いた女が現れると同時にプチフリーズし、その後も映像が切れる直前に同じ女が現れる。

 

最初に現れた男は、服装が「首くくりの社」の先輩によく似ている。
スローで見るとスライドしてるみたいでクオリティー低いな。
ヒールがあること自体はともかく、赤いヒールがやばいっていうのはよく分からない。
女については、長い吊橋をスクロールすると顔が現れるっていうアレにそっくり。

 

この5日後に友人からスマホがおかしくなり、意味不明な文章と動画が送られてきた。
「ひらたいあたま」「つぶれて」はともかく、「つっぺらこっぺ」とはどういうことだろうか・・・
動画はスマホの画面キャプチャーと思われるもので、投稿者は最初の方しか見ていないという。
急いで友人に電話したが繋がらず、直後に自殺してしまっていた。
あの肖像写真を撮ったことが原因だとしたら、次は自分かも・・・って何回目だよ。
既にうんざりしてるのに2連続で持ってくるな。
ちなみに、次は自分かもみたいなことを言い出したあたりで、奥の建物の2階から肖像写真の女性っぽいのが現れてこちらを向く。
これはいいと思うけど、正体がアレだからな・・・

 

という訳でいつもの警告付き。
どのアプリを開いても肖像写真が出てきてしまい、アプリを落とそうとしたあたりから肖像写真が動き始める。
また、なぜか友人の声が聞こえる他、やたら低く加工されたような声とメロディーも聞こえる。
それに気付いて怖い怖い言いながらもまた開きまくると、女性の顔がさっきの霊みたいになり、最後はドアップで終了。

 

動き始めるところまでは良かったけど、白目化辺りからギャグになっちゃって残念。
「クニコ」をセルフパロディーして笑いを入れちゃった感じ。
画面キャプチャーなのに何で自分の声入ってるの?と思ったけど、マイクをONにすれば入るのね。
知らなかった。

 

 

 

<番外 蟲>
 エピソード:★★
完パケ直前で「蟲」の投稿者から映像が送られてきたため、最低限の音声処理だけをして急遽収録したエピソード。
投稿者とは、これを最後に連絡が取れていないとか。

彼女が山の中で遺体となって見つかり、腐敗が進んでいて蛆虫だらけだったという。
そして、自分の身に何が起こっているか分かった、今から彼女を助けに行くと言い出す。
最後に、スタッフに別れの言葉と自分がいたという痕跡を残すと宣言して終了。
・・・タイムリープですか?
多分、「首くくりの社」の先輩の正体がこの人ってことだろう。

 

 

 

<総評>
★★★☆☆☆☆☆☆☆
全体的にクオリティーが低い。
投稿映像のクオリティーが高いという常套句は完全に幻想で、雑コラや舞台が整いすぎてオチが丸分かりなエピソードが目立った。
もはや毎度のことだけど既視感の塊で、何度目だよと言いたくなる「次は自分かも」オチや、ネットミームに酷似した事象など、初見でのワクワク感が皆無。
同時期のほん呪も大概だったが、個人的にはそれと同等レベルまで堕ちている。

 

今回は「蟲」の投稿者がある能力に目覚め、彼女を救うために周囲を犠牲にするダークヒーローになるみたいなオチで、自力でもいくつか気付いたが、他の人のレビューを見て「ガード下」と「君と僕との間に」にも映っていることに気付いた。
今回も1本取られたし、演出面の向上を感じるのでエピソードは良くなってきているが、投稿映像の雑コラ感が増しちゃっているのが惜しいところ。