ほんとにあった!呪いのビデオ14レビュー

評価:★★★★★★★★☆☆
ノイズを多用した演出が特徴のパート。
伝説の演出補・籐屋敷が登場する。

 

 

 

<事故現場>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
仕事帰りの車内で、路上に人が倒れているのを見つけ、とっさに撮影したという映像。
通り過ぎた後、車内に女性の顔が浮遊している。
まあ掴みとしては悪くない。

 

今回はノイズを多用しているということで、ナレーション中にノイズが入り始め、謎のスキンヘッドの男を映したカットでタイトルコールが入る。
個人的に結構好き。少なくともパート13みたいなふざけ方はしてないし。

 

 

 

<スタッフルーム>
 エピソード:★★★★
最近、スタッフルームに怪現象が発生しているということで、その様子を撮影している。
にしても6時半出勤ってかなり早いな。やっぱそれだけ激務なのか。
怪現象の原因はSpecial5の「日本人形」によるものではないかということで、前回のおさらいと、視聴者から指摘された映像の紹介が入る。
まぁこれはSpecial5を見ていれば気付いたよね。
そして、「日本人形」の投稿者と連絡が取れなくなったり、スタッフの横内が交通事故に遭ったり、スタッフの江田が行方不明になったりと、関係者への霊障が次々と現れる。
身の危険を感じたスタッフが、監視カメラを新たに設置したところで次へ。

 

 

 

<マーゴン|MA-ON>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
台風の様子を撮影した映像。
レンズに水滴の反射による光の輪が現れているが、その中に目が見えるというもの。
個人的には結構好きだが、さっさと次へ行ってしまうので印象は薄い。

 

 

 

<案普請>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★★
飲み会の3次会を自宅で行い、携帯とデジカメでお互いを撮影していたという映像。
どちらのカメラにも、それぞれ違う事象が起きていたという。
また、友人は現在連絡が取れず、入院しているという。
肝心の映像は、酔いが回ってうつむいている女性を映している場面で、携帯には倒れている女性が、デジカメには大量の髪の毛が映っている。
同じ場所を映しているのに事象が異なるのが興味深い。
その後もインタビューを続けると、畳が一部盛り上がっていることに気付きめくり上げてみると、髪の毛と乾燥した皮膚っぽいものが見つかった。
面白くなってきたところで次へ。

 

 

 

<酔払い>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
泥酔し、コンビニと思われる店の前で座り込む友人を撮影した映像。
その友人の目の前に立って撮影している女性の足首に、掴むような手が現れている。
正直、よく分かったなレベルで微妙。
それ以上に、悪酔いの醜さやカメラアングルのひどさ(途中から上下逆になる)の問題で見ていられない。

 

 

 

<頭のおかしい老人>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★★
いとこの家に行った際に撮影した映像。
見知らぬ和服を着た老人がソファーに座っていたが、あまりにも自然過ぎて知らない親戚だと思っていたという。
だが、いつの間にかいなくなっていて、確認してみるとそんな人はいなかったとのこと。
いとこの家に行ってみると、老人が持っていた湯飲みが残っていて、その形状から手作りと思われる。
肝心の映像は、投稿者が老人に気付き会釈するところから始まり、おやつを食べるためにカメラを置くと、老人が立ち上がり去っていく様子が映っている。
その頭は後頭部が異様に長く、例えるならぬらりひょん or フリーザ様第3形態。
また、去っていく際に半透明になっている。
怖さはないがインパクト抜群で、個人的に好きなエピソード。

 

 

 

<スタッフルーム2>
 エピソード:★★★
今回のエピソードは2つ。
1つは、スタッフルームのロッカーが急にガッシャーンと開くというもの。
もう1つは、日本人形の映像を見てから不運に見舞われているという男性へのインタビュー。
何で街中でインタビューしているのか分からないが、インタビュー中に男性が自転車に轢かれるwww
また、スタッフの江田の消息が掴めたところで次へ。

 

 

 

<手首>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
携帯で何となく自室を撮影していたという映像。
ハンガーに吊るされた服の袖から手が伸びている。
ありそうでなかったタイプの映像。
その服が処分されてしまったことが悔やまれる。

 

 

 

<続・安普請>
 エピソード:★★★
安普請の続報。
皮膚っぽいものを鑑定した結果、やはり人間の皮膚だった。
また、入院していた友人と連絡が取れたので会ってみると、入院の理由は大火傷のようで、右手の手首から肘にかけて真っ赤になっている。
残念ながらこれで終了。ご想像にお任せしますといったところ。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 産女(うぶめ)>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
とある雪道に設置された監視カメラの映像。
画面中央上部に首の折れ曲がった半裸(スタッフ談)の巨大な女性が現れる。
なんとそのまま居座り続け、約2時間後に姿を消す。
首の折れ曲がり方がそれなりに不気味。
それ以上に、2時間も映り続けていたというのが興味深い。
ギネスに載るんじゃないか?

 

 

 

<スタッフルーム3>
 エピソード:★★
ハローワークでスタッフの江田を見つけ、問い詰めることに。
どうやらスタッフルームの怪現象や人影を見て事故ったことに怯えたようで、そのまま辞めてしまう。
その後、仕事終わりの焼肉を楽しんでいるところでノイズ演出が入り次へ。

 

 

 

<ふたり・・・>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
1人廃墟巡りの映像。
その中に映った2人の人影に憑かれてしまったらしく、心の中で名前を聞いたところ、「バンボルグ」「ゲヒラ」という信号を受け取ったという。なんだ電波か。
仲良くなったのか、製作委員会にこの2人を助けてほしいらしい。
スタッフだけで廃墟に向かい、人影が現れた場所を特定できたが、大した成果なし。
ナレーションは何か色々言っているけど特に意味はない。
肝心の映像は、厨房の探索を終えて移動する際に、階段付近に「ゲヒラ」、厨房奥に「バンボルグ」が映っている。
ゲヒラはともかく、バンボルグはよく分かったなレベル。
どちらも背を向けてうつむいており、悲壮感が漂う。
また、スタッフが撮影した映像の中にも、タバコの煙によって人影っぽいものが映る(小さいけど)。
今回ばかりは演出が余計で、余韻がない。
あと、製作委員会はどうせ2人を助けないので、投稿者さん、これからも仲良くしてあげてください。

 

 

 

<スタッフルーム4>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★★
仕事終わりの焼肉後、店舗前のベンチで一服している際に、薄くデカい顔が映る。
また、スタッフルームでは相変わらず怪現象が起きており、その対象は演出補の籐屋敷に集中している。
うめき声のようなものが聞こえた直後、カメラケースの蓋が勝手に閉まって指を挟み悶えているところに、追い打ちをかけるように棚が倒れる。
災難だな。こんな目に遭っちゃそりぁ辞めるわ。

 

最後に、「黒狐」と名乗るヤバいやつからの脅迫状を紹介して終了。
黒狐はほん呪3大黒歴史の1つのため、あっそぐらいに思っておこう。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★★☆☆
ガツンとくるものはあまりないが、ノイズを多用した演出がいい感じに恐怖を煽っておりレベルが高い。
今作では霊障が多く取り上げられていて、投稿者だけでなくスタッフにも様々な被害に遭っており、「呪いのビデオ」という本シリーズのコンセプトをこれでもかと魅せている。

 

本作の見所は何と言っても籐屋敷の存在だろう。
ロン毛、ヘビースモーカー、タメ口という強烈な個性を持ち、たった2作しか登場していないにも関わらず、現在でもカルト的な人気を持つ伝説の演出補だ。
特に本作は、籐屋敷の独壇場と言っていいレベルで出まくっている。
という訳で勝手に名シーン集を作ってみた。

  • 「スタッフルーム1」にて、仕事中にタバコプカプカしながら髪を切る籐屋敷様
  • 「スタッフルーム1」にて、監視カメラ設置の際にドアップで映る籐屋敷様
  • 「安普請」にて、畳の下にある髪の毛と乾燥した皮膚を見つけ、「気持ち悪いっすね」という籐屋敷様(お前もな)
  • 「頭のおかしい老人」にて、投稿者のいとこの家でも平気でタバコプカプカ&タメ口の籐屋敷様
  • 「スタッフルーム2」にて、インタビューしている男性が目の前で自転車に轢かれ、ニヤニヤする籐屋敷様(ボイスチェンジャーのおまけ付き)
  • 「スタッフルーム3」にて、江田を全速力で追い掛け回す籐屋敷様
  • 「ふたり・・・」にて、廃墟にあったグランドピアノを華麗に奏でる籐屋敷様
  • 「スタッフルーム4」にて、カメラケースの蓋が勝手に閉まって指を挟み、無言で悶えている籐屋敷様
  • そこからた倒れ掛かる棚をとっさに押さえる籐屋敷様
  • ラストで、明らかにバカにするような口調で黒狐にメッセージを残す籐屋敷様