ほんとにあった!呪いのビデオ22レビュー

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
やたら胸糞悪いエピソードだらけのパート。
1番恐いのはキャッチセールスの女。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 夜のオフィスビル
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
とあるオフィスビルの監視カメラの映像。
画面右上に影のない女性が現れ、壁をすり抜けていく。
壁の向こうの部屋は倉庫になっており、人の出入りがほとんどないという。
シリーズ監視カメラらしいエピソードで悪くはない。

 

 

 

<監禁>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:ゴミ
今回のメイン。
小汚い6畳間で、不摂生そうな女性の姿が淡々と撮影されている。
これは何なのかということで投稿者に話を聞いてみると、投稿者の趣味がゴミ漁りで、あるアパートのゴミ捨て場から拾ったものらしい。
何だこいつ、演出補引いてるぞ。
で、こいつはその部屋に興味を持ち部屋を特定したらしいが、女性が出入りしている様子はなく男性しか出入りしていないことから、監禁されているのではないかとのこと。
あの、1階なんですけど・・・これを監禁は無理があるだろ。

 

肝心の映像は、女性がベッドに横になろうとしている際に、顔のようなものが映っているというもの。
分かりやすくするために白黒にしてくれたんだと思うけど分からん。
ゴミみたいなエピソードだなこれ、普通だったらボツだろ。
「後編に続く」←マジで???

 

 

 

<不倫カップル>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
夜の遊園地で遊ぶカップルの映像。
このカップルは不倫しているという。
投稿者の女性は20〜30代のキレイそうな人だが、男性の方は目測40代ぐらいで小太り&志村並みの薄毛。
投稿者にインタビューしてみると、男性には娘がいて、その子に似ているという。
一緒に遊んだ際にメアド交換したらしいが、その後送られたメールには「おとうさんのちかくにくるな」というものだった。
これ本当かね?どっちかって言うと自分の携帯持ってるか?って意味で。
男性の方にインタビューしてみると、奥さんが入院してしまい、それどころではないとか。
で、投稿映像を見せて「これ娘さんに似てますよね」と煽ったら、無言で逃げられてしまった。
そして、投稿者と会う約束をしていたが、入院することになったようで連絡が取れなくなってしまった。

 

肝心の映像は、メリーゴーランドに乗りながら女性を映していると、鏡に少女が映り込み、隠れるように消える。
この少女、筆者個人としては人間に見えないんだよね。
特に目の辺りが日本人形に見える。だからこそ怖いんだけど。
エピソードについては、インタビューの仕方が良くない。
児玉演出が歴代屈指のパワハラ演出だからかもしれないけど、演出補も態度悪くて逃げられるのも当然だわ。

 

 

 

<キャッチセールス>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:胸糞(★★★★★)
ある商店街で、女性がキャッチセールスに引っかかっている様子を撮影したもの。
バッグの中にカメラを仕込んでいるのか、盗撮風の映像となっている。
という訳で投稿者にインタビューしてみると、過去にこのキャッチセールスに引っかかり、容姿を散々侮辱された挙句、総額200万円もの化粧品を買わされた(それはクーリングオフで事なきを得た)ため、自ら囮捜査をしたものだという。
勇気はすごいけどアホだな。
にしてもこの投稿者、モザイクされているとはいえかなり美人だしナイスバディで、横田(2代目)との対比がすごいなwww
そしてカメラマン(たぶん児玉演出)、舐め回すようなカメラアングル自重しろwww


肝心の映像は、トイレに移動する際、テーブルに女性っぽい人影が映っているというもの。
これは正直大したことない。

 

このエピソードの見どころはキャッチセールスの女。
最初は敬語で丁寧な言葉遣いなのだが、アンケートが終わったあたりからタメ口へと変化していき、容姿を侮辱し始める。
前述の通り投稿者はかなりの美人と思われるのだが、
「彼氏いないんだ・・・まぁそんな顔じゃあねぇ」だの
「ただれたような肌で生きていくか、美しく生まれ変わるかの分かれ目だよ?」だの
「私が特別にしてあげてるのに、帰るとかどういうことよ?みたいな」だの
上から目線で言いたい放題。
化粧品も100万円のところを30万円にしてあげるとか言って、明らかにぼったくった値段で売り付けてくるし、払えないと言えばローンを押し付けてくる。
さらに、テープ交換のためにトイレに行こうとすれば、
「逃げる訳じゃないよね?」
「バッグ置いていって」
「じゃあついて行くから」という徹底ぶり。
よくこんな地獄みたいなキャッチセールスをまた受けようと思ったな投稿者。

このキャッチセールスの女、恐怖度★4はあるぞ。

 

 

 

<マンション紹介ビデオ>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
web掲載用に撮影されたマンションの紹介ビデオ。
このマンションの前にあったビルの建設時、敷地の一部を所有していた地主が拒否したため、地上げしていたヤクザによって轢き逃げに遭い亡くなっているという。
ツインルームのエアコン上部の天井に、50~60cmぐらいはありそうな老人の顔のようなものが見える。
とはいえかなり薄いので分かりにくく、あまり怖くない。

 

 

 

<通り魔>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:胸糞(ゴミ)
ある河川敷で撮影された映像。
撮影者は投稿者の友人で、様々な殺人事件現場に向かい、撮影したものをホームページにアップするという趣味を持っていたらしい。
個人的にすげぇ見てみたかったが、現在は封鎖されたという。
撮影者はこの現場を撮影して数ヶ月後、交通事故により亡くなってしまったようだ。
投稿映像内で、撮影者は首を切られた遺体が見つかった現場で寝転んでいたようだが、カメラマン(どうせ児玉演出)が演出補に対し同じように寝転ぶことを強要。
演出補も投稿者もドン引き。
「要らないっすよね」と言っても「早く早く」「時間ないから」と急かし、観念した演出補は同じように寝転ぶのだった。
ただのパワハラじゃねぇか。この後すぐ投稿映像だから何の意味もなかったし、胸糞悪さはパート9の「屋敷」とかVer.X:3(ボツ)の「砂嵐・その後」並のゴミ。

 

肝心の映像は、三脚を使って寝転んだ姿を撮影後、周囲を撮影した際に首から上のない人影が映っている。
シチュエーションなどはいい感じだが、これも薄くて分かり辛いのが惜しい。

 

 

 

<フットサル>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
マチュアのフットサルの試合を撮影した映像。
コート外の見物客に紛れ、足が無く血まみれの女性がこちらを見つめている。
カメラを振っている最中のため分かり辛いが、白昼堂々現れている点やその姿はなかなか怖い。

 

 

 

<続・監禁>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:ゴミ
なぜか続いてしまった「監禁」の後編。
問題の部屋に行ったが誰も出てこないため、偶然帰ってきた隣の部屋の女性に話を聞くことに。
どうやら何人もの女を連れ込んだり、喧嘩している声が聞こえていたという。
やっぱ監禁関係ないだろ。
という訳で夜に再訪問するとベランダに男性がいる!という訳でピンポン連打作戦決行!!
ようやく男が出てくるのだが、その後のやりとりがヒドい。
「すいませ「ナンダオマエラ」
「呪いのビデオ製作委員会の者「ナンダオマエラ」
「お話を「ナンダオマエラ」
「お「ナンダオマエラ」
とグダグダしている内に男がブチ切れ、演出補をしばいて連れ込もうとしたため逃げることに。
後日再取材しようとするが、既に引っ越されてしまい中止となった。
結局何も分かりませんでしたってことじゃん、やっぱボツだろこれ。
最後に、ベランダにいる男を映した映像に霊が映っていたとあがくが、別に顔には見えん。

 

 

 

<総評>
★★★☆☆☆☆☆☆☆
投稿映像そのものは(メイン以外)一定以上のレベルがあり、悪くなかったと思う。
何であんなボツレベルのものをメインにしてしまったんだろうな。
あと、やたら胸糞悪いエピソードが多い。
それがいい意味になっていたのはキャッチセールスの女ぐらいで、後はほぼマイナス。
演出補も全体的に態度悪いし、特に児玉演出のパワハラは歴代最低クラス(その後もしばらくこのままだが)。
今でこそ歴代最長の担当作品数を誇り、後に演出となる岩澤・菊池を輩出した敏腕演出だが、ほん呪デビュー作は胸糞悪いだけの残念なものだった。