ほんとにあった!呪いのビデオ23レビュー

評価:★★★★★★☆☆☆☆
全体的に初見では分かりにくいが悪くはない。
「廃神社」に力を入れていて、これだけのために見ても損はない。

 

 

 

<パリ観光>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
新婚旅行でパリ観光した際に撮影された映像。
凱旋門エッフェル塔などを観光しているが、事象が起きたのは地下鉄内。
走行中の車内から外を撮影していると、能面のような白い顔が浮遊している。
スローだとそれなりだけど、通常再生だとやたら早くて分かりにくいしシュール。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ コインランドリー>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
コインランドリーの監視カメラの映像。
ここはかつて、強盗に襲われた女性が乾燥機に逃げ込み、そのまま死体となって見つかったことがあるという。
画面中央付近にある乾燥機の中から白い手が伸び、すぐに引っ込める。
乾燥機のドアは閉まっているけど、手はドアをすり抜けてるっぽくて幽霊感ある。
個人的に、シリーズ監視カメラってこれぐらいが丁度いいと思う。

 

 

 

カラオケボックス
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
カラオケ飲み会の映像。
社会人のようだが、そこらの大学生よりも羽目を外しまくっていてみっともない。
投稿者らはテレビ関係者のようでロゴにモザイクかかっているが、どうみてもTV T○KY○じゃねぇか。←伏せといたよ
かつてそのカラオケ店で首吊り自殺があったという噂があり、電話で尋ねるとそのような事実はないと言われたが、元店員(喋り方がクサい)によると、放送作家がスランプの末に自殺したという。
また、体液によって床が汚れたため、その部屋だけ床を張り替えたようだ。
ってその検証をせずに投稿映像になるんかい。


肝心の映像は、画面右側に浮いている緑がかった人影が現れている。
これも足が地面と平行でプラーンとしてないんだよなぁ。

 

余談だけど、TVの主流フォーマットにYCbCrっていうのがあって、Yが輝度(白黒)、CbとCrが色成分なんだけど、このCbとCrが0だと緑になる(白黒の場合は中央値)。
そう考えると、緑っぽいのはTV関係者ってのとうまく掛かっていて、いいセンスだと思う。

 

 

 

<ボクシングジム>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
プロボクサーである友人の練習風景を撮影した映像。
サンドバッグに叩き込んでいる最中に、背後の鏡から逆さまになった男の顔が映り込んでいる。
かつてこのジムに在籍し、試合中に脳にダメージを受け引退した先輩に似ているという。
今は連絡取れていないようだが、勝手に死んだことにすな。

 

 

 

<廃神社>
 エピソード:★★★
今回のメイン。
カップルがドライブデートしている様子を撮影した映像。
この2人は結婚目前だったようだが、デートの帰り道で事故に遭い、男性は死亡、女性は植物状態になってしまったようだ。
車は大破し、ビデオカメラも潰れていたがテープは辛うじて無事だったので中を見たところ、廃神社に立ち寄った場面で不可解な人物が映っているという。

 

って訳で現地へ行き近隣住人に話を聞いてみると、かつて老婆が管理していたが事故により亡くなってしまい、それ以来廃神社となってしまったという。
陽が沈みかけている最中に廃神社を見つけ撮影をしていると、広岡(制作担当)が森の中に人を見たため追いかけることに。

 

だが姿はすぐ見えなくなり、追っている最中に真っ暗になってしまう。
大した装備もないし携帯電話も電波が入らないため完全に遭難してしまうのだが、広岡と児玉演出のイライラは下っ端の大谷君に向けられ、大谷君のハッキリしない態度にイビる様子が続く。ハッキリ言って見苦しい。
そのまましばらく進み続けたが、やがて大谷君の姿が見えなくなり、戻ってみると血を流して倒れてしまっていた。
急いで山を下り、何とか車道を見つけ、大谷君を病院に連れて行って事なきを得る。
大谷君によると、気絶するちょっと前から記憶がないとのこと。
続きは後編へ。

 

 

 

<文化祭>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
ある大学の文化祭で撮影された映像。
韓国系の学校なのか、所々ハングル文字やチマチョボリを着た生徒がいる。
かつてこの学校では、文化祭中に強姦事件があり、被害者の女生徒はそのまま飛び降り自殺してしまったという。
フードコートのような場所で周囲を撮影していると、出店の内部と、向かいの席にいる男性の背後にチマチョボリを着た女性が映っている。
どちらも初見では分かりにくいが、2人目は結構インパクトがある。
それはいいんだが、2人目の女性の前にいるハゲオヤジを勝手に犯人扱いすな。

 

 

 

<鉄棒>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★★
我が子の縄跳びや鉄棒の練習風景を撮影した映像。
何で横田(2代目)、そんないい格好しとるん?
この公園について調べてみると、過去に何度も事件が起きているという。
その中でも約10年前、27個に分割されたバラバラ死体が見つかっていた。
しかもサイズを揃えて切断されていて、血は全て抜き取られ、指紋や掌紋も剥ぎ取られていたという常軌を逸した猟奇殺人だったようだ。
さらに、頭部だけは未だに見つかっていないという。


肝心の映像は、逆上がりの練習をしている息子をなぜかズームしまくって撮影していると、奥の林に生首のようなものが木に寄り添っている。
エピソードありきだけど、じわじわ来る怖さがある。

 

 

 

<花火族>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
河原で花火している様子を撮影した映像。
酒の勢いもあり、羽目を外して結構危ないこともやっている。
置き花火の爆発で一瞬明るくなる際に、1回目は男性の背後に、2回目はカメラの右下に少女のような人影が映る。
1人目は合成ブレとか周囲と明るさが合ってなくて微妙。
2人目は距離感が変(レンズに貼り付いている感じ)だけど悪くはない。

 

 

 

<続・廃神社>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★★
 エピソード:★★★★★
後編は老婆に関する調査がメイン。
大谷君がダウンしたため、ピンチヒッターとしてあの岩澤が初登場!
老婆の前に神社を管理していた一族の男性にインタビューすると、周辺はかつて姥捨て山となっていたようで、その霊を供養する神社だったようだ。
また、神社は人が霊や神を鎮めるためのものであり、それを管理する人がいなくなると、悪霊が集まってしまうから近付いてはいけないとのことだった。


次に、老婆の親戚にインタビューしてみると、老婆の息子夫婦に問題があったようで、事業立ち上げやギャンブルにより借金を抱えていたようだ。
しかも、老婆が亡くなったことを親戚に知らせていなかったり、老婆が亡くなる少し前に村に戻っていたり、保険金や土地を売ってまとまった金を入手していたため、姥捨てをしたのではないかとのこと。


という訳で今度は息子夫婦を探すことに。
だが住所は変わっていて捜索は難航し、ようやく見つけた家は火事により半焼していた。
隣の人によると、練炭自殺を行い、何かの手違いで燃え広がってしまったようだった。

 

肝心の映像はカップルが神社を見つけ、彼氏が怖がる彼女をよそに鐘を鳴らしたり中に入ろうとしていると、柱の後ろから老婆がこちらを覗いている。
その造形はかなり不気味で、目がくり抜かれたように黒くなっているのが怖い。
時間をかけただけあって、期待以上のものを見せてくれた。

 

最後に供養のため、老婆が亡くなった場所に行ってみると、何とそこは前編で遭難したスタッフが車道に出たところだった!
やはり、神社で見た人影は・・・
そして、植物状態になってしまった彼女も亡くなったという報告で幕を閉じる。

 

 

 

<総評>
★★★★★★☆☆☆☆
ほとんどのエピソードは、初見で事象を見つけるのは難しいと思う。
でもそのクオリティーは決して低くはなく、またその背景も理不尽な死が関連しているものが多く、エピソードを盛り上げている。
特にメインである「廃神社」はエピソード、投稿映像どちらも期待以上であり、「こういうのを見たかったんだ」と思わせてくれる。
一方の短所は、相変わらずのパワハラ気質や態度の悪いスタッフ達(強いて言えばナレーションも)。
まぁ岩澤、菊池コンビになってからはある程度改善されるが、次回もこんな感じなのでもうちょっと我慢しよう。

 

最後に、「廃神社」の老婆はよく見ると合成ブレしている。
特に分かりやすいのが最後の1コマで、このコマだけ位置関係がミスって柱より前に移動している。
まぁ怖いもんは怖いのでセーフ。