評価：★★★★★★☆☆☆☆
パート24「ダビング」の後日談。
あの吉田さんの意外な過去が明かされる。
＜誕生会＞
恐怖度：★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★
不気味さ：★★
エピソード：★★
仕事仲間の誕生会を撮影した映像。
このアパートは墓地だった場所に建てられており、相場よりかなり安いという。
誕生日を迎えた友人を迎え入れる直前、浴槽から黒い手が伸びている。
まぁ掴みとしては悪くない。
＜シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム1＞
恐怖度：★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★★
まさかの初手警告。
ここでやめたら視聴時間たったの5分だぞ。
スタッフルームを移転したが、相変わらず不可解な現象が起きているという。
特に岩澤に事象が起きているようで、まずはその体験談から。
赤い服の女性と一緒にいて、黒いご飯を食べさせられて破裂し、そこから赤子が這い出てくるという夢を週4〜5回も見ているという。
そして、その様子を映した監視カメラの映像には、岩澤が目覚める直前にカメラを横切るような黒い影が映っていた。
「ダビング」を見た視聴者からも、赤い人を夢で見たという手紙が多く寄せられており、その中の1人にインタビューをしてみた。
寺院にお祓いに行ったようだが、守護霊であるはずの兄の霊が、負の感情を持ってしまったのが原因であるという。
そして、寺院の住職に書面で連絡を行い、それをチェックしていると岩澤が突然倒れてしまう。
幸い大事には至らなかった。
そう言えば吉田さんも赤い人に監視されているとか言っていたため、吉田さんに再度連絡を取ることに。
しかし電話が通じず、アパートも既に別の人が住んでいた。
吉田さんを知る人物と連絡とれたとこで次へ。
＜NPO＞
恐怖度：★
インパクト：★
分かりやすさ：★
不気味さ：★
エピソード：★
NPO団体の会合を記録した映像。
紙飛行機コンテストでもやっているのか？
渦巻き状に回るタコっぽいものを撮影していると、窓の奥に首から上のない吊ったような人物が映っている。
ぱっと見は怖いんだけど、何か違和感がある。
特に首から上がないと言っているが、実際には細くなっていて、まるでハンガーみたいな・・・
と思ったら、よく見るとフックあるじゃねぇか。
タネが分かってしまうと完全にギャグだな。
＜ビデオ・チャット＞
恐怖度：★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★
有料制ビデオチャット（どう見ても水商売）をキャプチャーした映像。
明らかに嬢っぽい相手に色々と指示していると、嬢の背後に青白い顔が一瞬映る。
この顔絶対どこかで見たことあるんだよなぁ。でも思い出せない。
＜シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム2＞
恐怖度：★★★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★★★
不気味さ：★★★
エピソード：★★★
また初手警告。
吉田さんの幼馴染にインタビューをすると、何年も連絡取れていなかったが、最近首吊り自殺してしまったという。
そして、高校卒業のビデオに不可思議なものがあるということで、それを手渡された。
その映像は、吉田さんと幼馴染がじゃれ合っていると、カメラが見切れた一瞬の間に吉田さんの首から上が消えている。
テレビで紹介されてて有名な映像だけど、まさかこれが吉田さんだったとは。
この頃の吉田さんはまともだったんだなぁ。
今度は、吉田さんが自殺したという現場へ向かうことに。
その場所はある新興宗教の修行施設だったという廃墟で、いつもの3人で手分けして調査することに。
調査を終えて待ち合わせ場所で待機するが、岩澤が戻ってこない。
1時間遅れで戻ってきた岩澤は何か様子がおかしい。
カメラアングルとか、目がやつれまくっているのもあって、何もしてないのに不気味。
岩澤のサブカメラの映像をチェックすると、意味不明な発言をしながら山を登る岩澤の姿が映っていた。
そして、その記憶はあるが、なぜこんなことをしたのかは全く覚えていないという。
流石にヤバいということで、岩澤にはしばらく休んでもらい、贔屓にしている神社に相談をすることにしたところで次へ。
ちなみに、岩澤のサブカメラの映像で「そんなこと言ってんじゃないよ！」と言った直後に、シミュラクラ現象っぽいが顔が映っているように見える。
＜フリスビー＞
恐怖度：★★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★
夜の大学構内でフリスビーをしている映像。
この大学は、江戸時代の頃は刑場だったという。
画面左側から「違う」という声が聞こえ、カメラを少し左側に向けると、顔が血にまみれたような人が立っている。
声的には男だけど、霊の性別は不明。
そもそも、服装的に江戸時代関係なくね？
カメラの画質の割にはよく映っているけど、フレームレートが低くて酔いやすいのが残念。
＜ボーリング＞
恐怖度：★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★
不気味さ：★★
エピソード：★★
友人らとボーリングしている様子を撮影した映像。
イベント中なのか、照明が暗めで常にアナウンスの声が聞こえる。
あと、EXILEのCarry ○nがピッチ上げて流れていてシュール。
事象は友人がボールを投げる直前、ボールリターンの球が出てくる部分から、子供のような顔がこちらを見つめている。
投稿者がこのボーリング場へ向かう途中、乗用車とトラックの事故現場を目撃しているという。
エピソードで箔をつけようとしているが、ここ数作の出来からすると地味。
＜＜シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム3＞
恐怖度：★★★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★
不気味さ：★★★★
エピソード：★★★★★
またまた初手警告。
手がかりを探すために、新興宗教について調査し、例の施設の幹部だった人物に会うことができた。
どうやら霊能力とかが関係する新興宗教だったようで、その中で巫女的な役割をしていた女性（道川さん）が自殺してしまい、例の施設は廃墟になったという。
儀式の方法は、まず巫女が相談者の霊を自らの身に移し、それを母親が祓うという方法をとっていたようだ。
そして、簡単だったはずの除霊に失敗したのか発狂し、数日後に自殺、母親もその1年後ぐらいに病死したという。
話はここで吉田さんに戻る。
吉田さんの幼馴染から追加情報があった。
なんと、道川さんと吉田さんは中学時代に付き合っていたことが発覚する。
ここで時系列の整理をしてみると、
・道川さんが中学校を転校
↓約2年後
・道川さんが儀式に失敗し自殺
↓約1年後
・高校卒業の映像で吉田さんの首から上が消える
↓約14年後
・吉田さんが自殺
どう考えても最後のは無関係だが、場所も方法も同じだったため、何か関連があるのではという結論になった。
そして、吉田さんの遺品として3本のビデオテープが届けられた。
ダビングのオリジナルと卒業式の映像、そして、新興宗教の儀式と思われる映像である。
暗くて良く分からないが、映っているのは道川さんとその母親である可能性が高い。
儀式のクライマックスでロウソクの火を吹き消す（息で消すのは普通NGじゃない？）直前、畳に顔っぽいものが映っている。
これ自体は大したことないが、その後真っ暗な中、巫女が発狂して暴れているのが怖い。
また、幹部にそれを見てもらうと、映像を撮影していること自体がおかしく、何者かが盗撮を行い、そのせいで失敗した可能性があるという。
撮影したのはたぶん吉田さんだが、何を思って撮影したのだろうか・・・
また、これらのビデオを通じて、道川さんの怨念が視聴者へと降り掛かるかも知れないとして締めた。
最後に、岩澤は強い女性の念が取り憑いていたようで、数日にわたる除霊を行い、無事に復帰したという。
＜総評＞
★★★★★★☆☆☆☆
ただの○○○○としか思えなかった吉田さんの過去や、そこから明らかになった新興宗教と儀式など、「ダビング」の後日談としてうまい具合にまとまったと思う。
これに手応えを感じたのか、児玉演出のメインは伝奇要素が増え、後継の岩澤、菊池にも強く受け継がれていく。
一方で、投稿映像は地味なものが多く、ほとんど覚えていなかった。
あと「NPO」はタネが分かってしまい、失笑しかなかった。
