ほんとにあった!呪いのビデオ34レビュー

評価:★★★★★★★☆☆☆
「27」の後編だが失速。
代わりに投稿映像が頑張っている他、なぜか中村さんがボケまくる。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 団地>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
団地の集合郵便受けに設置された監視カメラの映像。
突然、ノイズが入りどこかの墓場が映し出され、半透明の女性が歩いている。
この団地は昔、墓場だったという噂があるとか。
個人的に狙い過ぎ感があってイマイチ。

 

 

 

<動画サイト>
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
友人との宅飲みで怪談話をしている映像。
ネタが切れ、Youtubeで検索していたところ、謎の詩を朗読する女性の動画を見つけ再生する。
再生終了後に辺りを見渡すと、その女性のような半透明のものが現れ、一瞬で目の前まで近付く。
この女性仮面付けてるの?口動いているような気がするけど。
それはともかく、一気に距離を詰めるところは不意打ちもあって結構怖い。
また、友人の1人が原因不明の湿疹になったという。
ちなみに、この女が読んでいる詩は「トミノの地獄」という、心で読めば大丈夫だけど口にしてしまうと死ぬという噂があるやつだとか。

 

ところで、中村さんの怨念の発音が「おん↑ねん↓がおん↑ねん↓」なのが気になる。

 

 

 

雪祭り
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
ドライブ中に雪祭りを見つけ、とっさに撮影した映像。
様々な雪像を映していると、街路樹に吊っているような足が現れる。
膝ぐらいまでしか映っていないのが惜しいな。
腰ぐらいまで映っていればオール+1ぐらいになった。

 

 

 

<念写>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★★
夫婦で水族館に行った際に撮影した映像。
イルカの水槽を撮影していると、その夫婦を撮影したような映像が何度か重なってくる。
また、妻の方にカメラを振ると、その背後に目の無い少女が映っている。
この夫婦には病気で亡くした娘がいて、よく水族館に連れて行ってたとか。

 

これ評価し辛いな。
筆者は悪い霊じゃないと判断したら恐怖度を下げるようにしていて、これも初期にあったようなどこか微笑ましいエピソードっぽいんだけど、目が無いのは結構不気味。
ほんとは両親のことが好きないい霊なんだけど、自分を置いて水族館に行ったことで嫉妬し、悪霊になりかけているのかも。

 

 

 

<Twenty Seven 後編>
 エピソード:★★★
3部作「27」編の後編。
これまでのあらすじはこんな感じ。
・演出補の菊池は、20歳から毎年誕生日になると、ある奇妙なビデオが送られてきていた。
・柏木さんという人物からも同じ映像が送られてきて、後に首吊り自殺してしまった。
・菊池がそのビデオを勝手に持ち出して行方不明になってしまった。
・菊池と柏木さんは小児誘拐事件の被害者で、その犯人と柏木さんは27歳で自殺している。
・菊池の手がかりを探るため、誘拐事件の現場に向かった。

 

山道をひたすら進むと山荘の場所に辿り着いたが、取り壊されて何も無くなっていた。
周辺を探るとテントを見つけ、その付近には土に埋もれた祠があり、例の印が刻まれていた。
一旦戻って郷土史を調べると、その地方にまつわる以下のような言い伝えがあった。
昔その地方には鬼がいて多くの女性を食べ、その女性の残骸が1つになって阿修羅のような化け物となり、鬼を頭、胴体、足の3つに分解して殺し、その肉を食べたようだ。

 

夜になって再びあの山に向かう。
途中、下山する男を見つけるが見失ってしまい、そのまま進むことに。
すると、人影のようなものが横切ったり、叫び声(どっちかって言うとオペラっぽい)が聞こえたりと、何者かの気配が強くなってくる。
それでも目的地へ向かっていくと、渡邉がいつの間にか止まってしまい「もう行きたいくない」と言い出す。
だが菊池を失って感情的になっている岩澤がブチ切れ、数十分の説得(意味深)により結局全員で向かうことに。
すると、テントや祠は跡形もなく無くなっていた。
その後も周囲を探してみると、渡邉が呆然とした表情で1点を見つめ(なぜ視線の先を映さない!)、しゃがみ込んだかと思うと全力疾走する!!
後を追うと、発狂しながらローリングを繰り返し、失神してしまった!!!
ローリング渡邉の誕生である。
どうやらしゃがみ込む直前で頭をゴムで殴られたような感覚があり、その後は記憶にないとか。
探索が中止になったところで次へ。

 

 

 

<バー↑ベ↓キュー→>
   恐怖度:★★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★
河原でBBQしている映像。
中村さん、その発音はどうなんだ?カーディガンの発音じゃないか。
それはともかく、バー↑ベ↓キュー→のコンロの下から、逆さまの生首のようなものが現れる。
かのAV面接(パート29参照)と同じパターンで、こっちは重力に逆らってないけど、そもそもが弱い。
それ以上に、中村さんの発音がツボで集中できなかった(笑)

 

 

 

<出てはいけない>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
公園で演劇の練習を撮影した映像。
途中、付近の公衆電話が鳴り、女性がそれに出てみると無言のまま切れたという。
そして、切れた直後に女性の足元を映すと、生首のようなものが横たわっている。
これ女性の顔に見えるか?某北半島の独裁者に見えるんだが。
これ、「お分かりいただけたことと思う」だけど、明らかに★2レベル(初見では分かりにくい)だよな。基準が分からん。
その後、電話に出た女性は脊髄に障害が見つかり、今も入院しているとか。

 

ちなみに、公衆電話にも番号があるのでかけることは可能だが、公開していないため、ドラマとかでよく見るあのシーンは現実的ではないらしい。
まぁ市内局番までは分かるだろうから、総当たりすればいずれ当てられるけどね。

 

 

 

<悪酔い>
 エピソード:クソ
友人との飲み会の映像。
普段は控えめの友人が今回は飲みすぎたのか、ハメを外して全裸になる。
そして、○○毛ファイヤーしたり、○○に顔を描き割り箸をブッ刺すという、悪酔いの醜悪さがよく分かる文字通りのクソ動画。
幽霊?携帯カメラのノイズでシミュラクラ現象起きただけだろ。

 

こんなクソ動画に対して、酒と霊の関係を長々と語る中村さんの心境はいかに・・・
最後に中村さんからのありがたい説教。
「酒は飲んでも飲まれるな」←これ言いたかっただけだろ。

 

 

 

<続・Twenty Seven 後編>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
あの地方について詳しい人物を紹介してもらい、インタビューをすることに。
昔ある武家が支配していたが、領主の長男が精神に異常をきたし、幼女を誘拐殺人していたという。
その方法はまず足を切り、次に胴体、次に首を切り落とし焼いてしまったとか。
そして、それに反発した農民によって一揆が起き、一族は滅んだという。
また、この出来事は上で書いた鬼の伝説として残っていたり、その絵巻があるとか。
児玉演出は例の印を縦線は人体、横線は切った箇所では?と言っているが、ただの妄言だろう。

 

ここでスタッフの推測した結論。
・誘拐犯は監禁場所で何らかの禁忌を冒し、27歳で死ぬ呪いにかかって死んだ。
・ついでに被害者たちも同じ呪いにかかった。
・そのことに気付いた人物(3人目の被害者?)が、なぜかビデオテープを送ることで警告していた。
菊池と3人目の被害者が見つかってないから仕方ないけど、無理矢理すぎないか?

 

ちなみに、コピーしていた映像を贔屓にしている霊能力者(中田?)に鑑定してもらうと、非常に危険で、持っているだけでも霊障が起きるから送ってくんなと怒られた。
そして、この映像が送られてきたのはSpecial5の辺りで、スタッフルームで起きた怪現象は日本人形やゲヒラとバンボルグ(笑)、ダビングのせいではなく、このビデオのせいだった!
↑いや、他の格を落とすようなマネは良くないと思うぞ。

 

ここで再びローリング渡邉のシーン。
気を失った渡邉を運ぼうとすると、背後の木々の間にサングラスをかけたような人影がいた。
正直ショボい。カメラワークが不自然だし、事象なしだと良くないかなと思って無理やりつけたとしか思えん。

 

最後に、岩澤が辞めたいと言い出す。
なんでも菊池を探し続けたいとか。
そして岩澤は製作委員会を去り、(パシリとして渡邉を引き連れて)菊池を探す旅が始まった。
続報はパート42〜44を参照。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★☆☆☆
投稿映像は爆発的なものはないけどレベルは高く、新機軸のエピソードもあって良かった。
ハードルが上がっている関係で厳しめに評価したけど、明確なハズレは「悪酔い」ぐらいだったと思う。
一方で残念だったのはメインの結末。
まぁ菊池が見つけることができなかったし、もう1人の被害者についても分からずじまいだったので仕方ない部分はあったが、結論が強引過ぎて前回までの期待が一気に崩れてしまった。

 

にしても、これで岩澤、菊池(あと渡邉)がいなくなってしまうのか。
次回が児玉演出の腕の見せどころだな。