ほんとにあった!呪いのビデオ33レビュー

評価:★★★★★★★☆☆☆
「27」編第2弾で、物語が大きく動き出す。
メイン以外では王道の「ドライブレコーダー」「女子寮」がお気に入り。

 

 

 

ドライブレコーダー
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★★
当時は珍しかったドライブレコーダーの映像。
人通りの少ない山道を進んでいると、道路に飛び出す女性が現れ、急ブレーキを踏むが間に合わずぶつかってしまう。
投稿者はそのまましばらく呆然とするが、降りて確認すると誰もいなかったようだ。
その映像を確認すると、飛び出してきたのは半透明の女性で、すり抜けていた。
また、その女性はなぜか微笑んでいるようだった。
よくある怪談話の映像化といった内容だが、クオリティーは高く、この手の見本のようなエピソード。

 

 

 

<奇妙な客>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
仕事仲間との飲み会を撮影した映像。
会話の内容的に鉄道関係者かな?
カメラを左に振ると、奥のテーブルにこちらを覗いている女性がいて、更に振るともう1人がこちらを覗き込んでいる。
そして、カメラを戻すわずか数秒の間に1人目の女性が消えていた。
ナレーションは同一人物のようだといっているが、服装違うし別人でしょ。
むしろ2人目はモザイク入れ忘れた参加者説あると思う。
まぁ悪くはない。

 

 

 

<植物園>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
差出人不明の映像で、植物園に女性2人で見学している様子が記録されている。
植物の売り物の台の下に、半透明の少女のような人物が体育座りしてこちらを覗いている。
「お分かりいただけたことと思う」と言っているが、実際は分かりやすさ★3相当。
薄すぎて表情が分かりにくいのが惜しいかな。

 

 

 

<Twenty Seven 中編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★★
まずは前回のあらすじ。
・演出補の菊池は、20歳から毎年誕生日になると、ある奇妙なビデオが送られてきていた。
・それ自体に事象はなかったが、柏木さんという人物から事象付きの同じ映像が送られてきた。
・柏木さんのアパート近辺には、↓のような印があり、その中心は柏木さんのアパートだった。

・柏木さんを調査していたが様子がおかしくなり、首吊り自殺してしまった。
・その部屋の中に例の印があった。

 

柏木さんの彼女にインタビューしたところ、例のビデオは菊池と同様、20歳になってから毎年誕生日に送られてきていたという。
そして、事象が入っているものは、26歳になった時に送られた可能性が高いようだ。
興信所に依頼し、柏木さんの身辺調査を行っている最中、彼女から1本の映像が送られてきた。

 

柏木さんが手品をしている様子を携帯電話で撮影している。
すると突然、ノイズが鳴り始め、柏木さんの顔がグニャグニャに歪んだりズームアップする。
怖いというほどのものではないが、映像自体不気味だし、柏木さんの死の前兆のようにも見える。

 

興信所の連絡を待つ間に、菊池は26歳の誕生日を迎えた。
すると、柏木さんと同じ事象入りのビデオテープと、
「お前らだけ
 忘れたとは言わせない
 あいつと同じ歳になったら
 終わり」
というメッセージが送られてきた。
約1週間後、菊池は失踪してしまったところで一旦中断。

 

 

 

<祭>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
神社の境内で行われた祭りの映像。
お札に名前を書いている男性の脇に、モヤのようなものに紛れて目元が現れる。
分かりにくいしショボい、以上。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 女子寮>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★★
女子大の女子寮のエレベーターに設置された監視カメラの映像。
誰もいないにも関わらず、勝手に移動してドアを開け、最上階のランプが点き移動する様子が記録されている。
別で撮影された映像には、半透明の女性がエレベーターに乗り、最上階に移動する様子が記録されていた。
かつてこの女子寮では、屋上から飛び降り自殺した生徒がいるという。
パート18にもほぼ同じシチュエーションの映像があるが、こっちの方がはるかに格上。
強いて言えばボタンを押しているように見えなかったけど、幽霊さんならそれぐらいどうにかなるでしょ。

 

 

 

<お見合いビデオ>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
結婚相談所に勤める投稿者が、利用者の男性のプロフィールビデオを撮影した映像。
後日、その男性とは連絡が取れなくなったという。
また、妻と死別していたが、ビデオ内ではそのことを隠していたようだ。

 

肝心の映像は、男性が自己PRで「嘘をつく人は嫌いです」と言った瞬間に映像が乱れ、男性が半透明になり、女性が重なるように映る。
その表情は分かりにくいが、睨んでいるようにも見える。
あまり怖いものではないが、「嘘をつく人は嫌いです」と言った瞬間に現れるのは皮肉が効いていていい。

 

 

 

<続・Twenty Seven 中編>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★★★
菊池が行方不明になったことで涙ぐむ岩澤。
まずは菊池の同棲中の恋人(巨乳)に当時の様子を聞くことに。
直前まで特に怪しい様子はなかったが、部屋を探ると手帳を見つけ、その中には例の印がいくつも書かれていた。
また、失踪前日、菊池は投稿映像の保管庫に立ち入っていたという。
保管庫は鍵がかかっていて、本来は児玉演出の許可が必要だが、菊池は嘘をついて入り、例のビデオをごっそり持ち帰ったようだ。

 

という訳でその映像。
菊池は虫を払うような奇妙な動作をしている。
なぜか服を脱ぎ始め、上半身裸になったところで保管庫の中へ入る。
例のビデオを持ち出すと再び服を着て、立ち去っていく様子が記録されていた。
また、保管庫のドアを開けたところで、女性のような影が歩いてるのが分かる。
怖いようなものでは無いけど、菊池が何者かに取り憑かれているというのがよく分かる。

 

後日、興信所から調査結果が返ってきた。
柏木さんは幼少時に、誘拐事件に巻き込まれていたようだ。
犯人は捕まる前に錯乱して首や胸を掻きむしり、出血多量により自殺したという。
被害者は3人いて、その中には北川宣秀という子もいた。
菊池の母親によると、菊池のことで間違いないようだ。
どうやら、誘拐事件のことをショックで忘れていたという。

 

ここでおさらいしてみると、誘拐事件の犯人と柏木さんはどちらも27歳で亡くなっていた。
また、テープを送っていたのは、もう1人の被害者ではないかという結論になった。
そして、誘拐事件の現場に向かったところで今回は終了。
次回、衝撃の展開が待っている。

 

 

 

<総評>
★★★★★★★☆☆☆
まず言いたいのは、相変わらず絶妙な引きで、次回も期待が持てるということ。
今回はCSで視聴したため次回予告はなかったが、レンタル版では次回予告が入っており、リアルタイムで見ていた人は次が楽しみだっただろう。
また、投稿映像もいいものが揃っていて、「ドライブレコーダー」や「女子寮」は悪く言えばありがちだが、完成度が高く決定版と言える内容だった。

 

ちなみに、メインの「27」はロック界の有名人が27歳で亡くなる人が多いというジンクスから来ていると思われる。
まぁこのジンクスも今回のメインもその辺はガバガバなんだけど、そんな細かいことよりもどうやって視聴者を魅了するかの方が遥かに重要だからね。