ほんとにあった!呪いのビデオ79レビュー

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
やたら事象が分かりにくいパート。
今回も変則2部作となっている。

 

 

 

<新幹線>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
家族旅行に行った際に撮影した映像。
新幹線の車内から周囲を撮影し、窓際にカメラを置く。
短いトンネルに3回続けて入るのだが、トンネル内で窓の外に右手のようなものが現れ、3回目には左手と顔も現れる。
このトンネルは工事の際の崩落により、何人も亡くなっているとか。
絶対現れない場所に登場するという斬新さや、手の必死に貼り付いている感はいいけど、顔は余計だと思う。
顔だけ立体感全くないし。

 

 

 

ボルダリング
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★
娘がボルダリングしている様子を撮影した映像。
最初の場面では、画面右のドアに映る娘の影を追うような人影が現れる。
次の場面では、画面左下の暗がりに体育座りをしているような子どもの人影が映っている。
近所に住む仲良しの同級生がいて、一緒にボルダリングもしていたが、数ヶ月前に交通事故で亡くなってしまったとか。
事象はどちらも弱いけど、こういう哀愁感じるエピソードは好き。

 

 

 

<タイ旅行>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
友人と妹夫婦が住んでいるタイに行き、観光している映像。
町中に上半身裸のおっさんがいるのがそれっぽくていいな。
それはともかく、寺院跡に行き、仏像が並んでいるところを撮影していると、頭部のない上半身裸の男が台に乗ってくつろいでいる。
この寺院跡では、腐乱した男性の頭部が捨てられていたとか。
めっちゃくつろいでいて、ほのぼのするエピソード。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ インターホン>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
自宅の玄関に設置した監視カメラの映像。
夜になるとピンポンダッシュに遭っており、証拠を掴むために設置したようだ。
インタビュー無駄になげぇ。ただのネタバレを延々と喋らせないでくれ。

 

肝心の映像は、8時過ぎにモノクロ&半透明&派手に汚れた女性が現れ、チャイムを押す。
投稿者が出てきてからも普通にいるのだが、投稿者には見えておらず、奥の方を探している。
すると、この女性が入れ替わるように家の中へ入っていった。
いいんだけど、シリーズ監視カメラに求めてるものと違うんだよなぁ。
いかにもな菊池枠。

 

 

 

<中古のテレビ>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
引越しの際に実家にあったテレビデオ(VHS再生機一体型のブラウン管テレビ)を持ち込んだところ、奇妙な現象が起きたため撮影した映像。
いや、重い、画面小さい、停波しててデジアナ変換必須なブラウン管なんか持ち込むか普通?
これも菊池枠か?

 

肝心の映像は、テレビの電源を切る際に顔のようなものが見えることに気付いた投稿者が、撮影しながら何度も電源をON/OFFしている。
確かに、電源を切る際に画面中央付近に小さい顔が現れ、1秒ほどで消えているように見える。
また、よく見ると毎回造形が異なっており、特に口が動いているのが分かる。
でも、「たすけて」と言っているようには見えんよ。
ってか、ラストにさらっと本命持ってくんじゃねぇ!びっくりしたわ。
これは99%菊池枠だな。

 

 

 

<治療室>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
足に怪我を負い治療することになった投稿者が、縫合の様子を自ら撮影した映像。
突然カメラを上に向け、少ししたら再び足元を映すのだが、足の奥に女性のような顔が映っている。
この病院では麻酔の投薬量ミスにより亡くなった男性がいて、その妻も後を追うように自殺してしまったとか。
これよく気付いたな投稿者。
それ以前に、自分の手術シーンを撮影するというのが理解できない。ある意味現代病なのか。

 

 

 

<鉄板>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
お好み焼き屋で、広島風お好み焼きを作っている様子を撮影した映像。
少しカメラを引いた時、鉄板の左側に女性の後ろ姿があり、こちらを振り向く。
この店の常連だった女性客が、数年前に交通事故で亡くなっているとか。
大きさの割に、初見ではかなり分かりにくい。

 

 

 

<縁恨>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
ここから約37分は全てこのエピソードであり、今回も変則2部作となっている。
ビルの屋上で撮影されたアイドルのMVのメイキング映像。
監督の渡辺さんの首から上が消えている箇所があるという。
しかし、撮影場所や渡辺さんに思い当たるところはないようだ。
また、このメイキングの終盤に、スタッフ(羽鳥さん)が脚立から転落し、階段を転げ落ちるという事故に見舞われていた。
その時は特に怪我もなく無事だったようだが、その後脳溢血(先の事故とは無関係)により突然死したという。
渡辺さんと羽鳥さんは同期で仲も良く、羽鳥さんが監督で渡邉さんがスタッフとして作品制作していたこともあったとか。

 

まずは、渡辺さんに映像を見せ、話を聞くことに。
本人、羽鳥さん共に撮影で色々な場所に行くが、思い当たるようなものはないとのこと。
また、MV撮影よりも前に、現場への移動中に乗っていた車が事故に遭い、運転手は腕を骨折し車は大破したが、自身は無傷だったことがあるという。
羽鳥さんについて詳しく聞くため、渡辺さんの部下?で女優の稲村さんにも話を聞いてみるが、こちらも特になし。
ここまで何1つ進展なくて退屈。

 

ここで肝心の映像。
ラスサビ?の映像チェックしている渡辺さんの、首から上がインビジブルみたいに消えている。
関係あるかは不明だが、モニターの映像も不自然にノイズが乗っている。
雨ふらししている羽鳥さんをやたら映しているのが「狙っている感」あるな。
ってか、2回目に雨ふらししている羽鳥さんを映した際、左肩に顔っぽいのが見える。

 

2人の関係に何かあったのではと推測したスタッフは、ワークショップ生にインタビューすることに。
ここで、先ほどから映っていたけど名前の出ていなかった演出補見習い:星まおながようやく名前出る。
星まおながワークショップ生に会いに行く際、福田演出から「走って走って、走って」と煽られるけどガン無視して歩くの草。
こいつは将来大物になるかもしれないぞ。

 

ワークショップ生によると、やはり羽鳥さんは評判がいいようだった。
だが、渡辺さんのワークショップが追加され、厳しくもしっかり見てくれる渡辺さんに生徒を取られてしまい、羽鳥さんはやめてしまったという。
また、渡辺さんは飲み会の席では羽鳥さんのことを愚痴っていたようで、アイデアを取られたこともあったようだ。
立場が逆転したのは、何か関係あるのだろうか・・・

 

一方、羽鳥さんの妻にインタビューをしたところ、アイドルのMV撮影は本来羽鳥さんが監督する案件だったが、色々とあって渡辺さんが監督になったという。
羽鳥さんサイドから見ると、こっちは案件を振ったりしていたのに、あっちは何も振ってこないばかりか奪ってばかりの恩知らずだったようで、やはり、2人の間に見えない抗争が起きていたのだろうか・・・
ちなみに、羽鳥さんが過労レベルで働いていたのは、子どもがなかなかできなくて、病院で色々してたからとのこと(最後に出るよ)。

 

さっきのワークショップ生のモザイクありの方から、本当のことを話したいと連絡が来た。
渡辺さんは羽鳥さんを慕うワークショップ生を露骨に差別したり、自分を慕わないと遠ざけたりというゲスな手を使っていたという。
また、渡辺さんは大きい案件になると、これまで一緒に仕事してた仲間を使わずに大物を囲う、縁喰いと嫌われていた。
そして、渡辺さんのところにいた稲村さんは、元々羽鳥さんが売り出していた子であり、女優志望なのに自分の女みたいにしているようだ。
なーんだ、いくらでも思い当たる節あるじゃん。
ってか稲村さんを自分の女みたいにしてた時点でうさんくささ全開だったが。

 

このまま2人の関係性が引き起こした事象として締める予定だったが、事象の共通する投稿映像が立て続けに送られたことで、物語が大きく動く・・・またこれまでの無関係になるの?

 

 

 

<総評>
★★★☆☆☆☆☆☆☆
投稿映像は、シリーズ監視カメラが1番分かりやすいというレベルで分かりにくかった。
分かりにくくても、雰囲気やシチュエーションが良ければ評価できるのだが、今回はそれもなく地味なだけだった印象。
一方、菊池枠感ある投稿映像については、本作の中で存在感を持っていた。
正直、菊池枠が当たり枠になりつつあることについて、菊池の成長を喜ぶべきか、菊池枠以外の弱さを嘆くべきか悩む。

 

メインに関しては、尺そのものは近年のメインより短いが、やたら長く感じた。
理由は明白で、最後の37分間ぶっ通しだったのと、インタビューがダラダラと長すぎる。
投稿映像前のインタビューについては、半分でも多いってぐらい無駄が多い。
投稿映像後の3回のインタビューなんて、最後だけで十分だ。
あと、前回のやらかしがあったこともあり、ストーリーも期待できない。
まぁ2人の怨恨劇だけではこれ以上膨らませられないのは明白だが、また今回のエピソードがほぼ無駄になる予感しかしない。
少なくとも、アイドルがストーリーに関係することはないだろうな。