ほんとにあった!呪いのビデオ36レビュー

評価:★★★★★★★★★☆
爆発的なものはないが、平均レベルが非常に高いパート。
幻の演出補、岩澤弟が登場する。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ マンションの屋上>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
マンションの屋上に設置された監視カメラの映像。
飛び降り自殺が多く、屋上の封鎖も考えたが利用者も多いため、監視カメラやセキュリティーの強化で対策したようだ。
で、幽霊が映ったからいい霊能者を紹介してほしいと言う意味も込めて投稿したらしいが、だから何で実績ないのに評判だけ上がってるん?
あと、長田さんのうなずきが、加工もあってホラーチックになっているのが気になる。

 

肝心の映像は、屋上のドアのすりガラス越しに人影が現れ、ドアが開くがそこには誰もいない。
これも王道といった感じで、シリーズ監視カメラらしいエピソード。
個人的に気になるのが、ドア奥の窓?の隅がちょっと欠けて見えること。
ちょうど霊の肩に隠れているように見える。

 

 

 

<恨眼>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★★★(鳥の死体)
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
心霊博士に関するエピソード。
初っ端、岩澤っぽい風貌の人がいると思ったら、岩澤の弟だった。
しかもほん呪パーカーを着ているというファンサービス付き!
それはともかく、長田さんが1番遅れで出社すると、入口付近に血まみれの黒い鳥が入った段ボールが置かれていた。
全部で4羽、全て首が切断されており、カラスかと思われたが別種の鳥を黒く染めたものだった。
モザイク無しなので閲覧注意。
あと、それをためらいなく触る児玉演出スゲーわ。

 

で、犯人探しをすることになったが、製作委員会には心当たりがあった。
パート30で「最近のほん呪はイマイチだから秘蔵のビデオを見せてやる」とイキって投稿してきた心霊博士である。
その後も4本投稿していたが全部不採用だったようで、投稿映像に添付された手紙はどんどん脅迫めいていき、中には児玉演出と岩澤を呪い殺すといったものもあった。
これを見たスタッフの頭には、かつて製作委員会を脅迫し、呪符を奪った「黒狐」事件がよぎった・・・黒歴史的な意味で。
そもそも、岩澤はもう辞めて遺影になっているのにな(笑)

 

という訳で岩澤を呼び、今後どうしていくかを話し合うことに。
ってあれ、岩澤結婚指輪してるじゃん。おめでとう!←で、菊池探しは?
それはともかく、警察呼んだ方が良くない?という長田さんに反論する岩澤、「辞めたからそういうこと言えんじゃん」と突っかかる岩澤弟らによる議論の末、採用するしインタビューしてやるよということで電話してみることに。
だが、電話に出たのはほん呪自体知らない?人だった。

 

ここで肝心の映像。
でもこれは脅迫に屈したんじゃないからね!勘違いしないでよね!
撮影者と撮影者の母親が、古民家と日本庭園が並ぶ観光地を撮影している。
古民家らしく床が高くなっていて、その軒下を映していると、白い顔がこちらを覗いている。
ぱっと見は分かりにくいけど、その表情はなんとも言えず不気味。
でもやっぱり児玉演出期では埋もれるな。

 

 

 

<深夜のドライブ>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
恋人とのドライブ中に事故現場を見つけ撮影した映像。
まぁ映像は現場を通り過ぎた後なのでご安心を。
で、「車ペッチャンコだったねぇ〜あはは〜」と笑っていると、ドアの奥から這い上がるように血まみれの男が現れ、撮影者の女性は驚き戸惑う。
また、その後投稿者の乗った車は事故に遭ったという。
これがその事故で亡くなった人だとしたら、死んでから霊になるまでめっちゃ早いな。
まぁ人の事故見て笑っているような奴に天罰を与えたってところか。

 

 

 

<体験入学>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
映像関係の専門学校の体験入学で、街を自由に撮影させていたという映像。
撮影している女性をぐるりと撮影していると、その奥に和服を着た白い女が現れる。
顔付きが男っぽく見えるのは俺だけだろうか。

 

それはともかく、これは手品系の中でも萎えるタイプ。
というのも、霊が現れたのはカメラを構える女性の胴体と手の間だけで、その部分以外は消失しているという無理がある現れ方をしているから。
普通に映っていれば良かったのに。
ちなみに、撮影場所付近には大規模な遊郭があったという。

 

 

 

<呪いの携帯メール>
 エピソード:★★★
今回のメインで、友人への誕生日メッセージを撮影した映像。
投稿者2人(山下さんと岩田さん)は上京前から仲良しで、地元に残った友達に向けて撮影したようだ。
それをメールで送ると不可解な現象が起きていると言われ、送り返してもらうと元映像には無かった不可解な現象が岩田さんに起きていた。
そして後日、岩田さんが亡くなってしまった。
状況からすると飛び降り自殺だったようだが、関係者にインタビューしても特に思い当たることはないようだ。
しかし、事態は思わぬ方向に動き出したというタメが入ったところで次へ。

 

 

 

<騒音>
   恐怖度:★★★★(インタビュー)
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
投稿者はマンションに住んでいて、深夜に上の階からドタバタする足音に悩まされていた。
過去に抗議したがそんなことはないと逆ギレされたため、ルームシェアしている友人に証拠として撮ってもらった。
上の階の女性は会話はできるがどこか様子がおかしく、かなり嫌な目付きをしていたようだ。

 

肝心の映像は、投稿者が抗議に行き、友人が隠れて撮影していると白熱し言い争いになる。
そんなに言うなら見てみなさいよと投稿者が部屋に入らされ、撮影者も部屋の内部を撮影しに入ると、バレて追い出される。
そして、追い出される最中、廊下に複数の人影が映っている。
シチュエーションはいい感じだが、薄過ぎるのはマイナスだな。
霊能力者に鑑定してもらったところ、この部屋には霊的な力のあるものが置かれている他、住人自体も霊的に危険な状態にあるという。

 

ちなみに、インタビュー中「口論というか、言い争いになって・・・」の辺りから男性の声が聞こえ始め、「オイッ!」という怒鳴り声が聞こえる。
最初リアルで怒鳴られたんじゃないかと思ってビビったわ。

 

 

 

<テニス・サークル>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
大学のテニスサークルで、初心者のフォームの確認用に撮影した映像。
生足ばっか撮影しているが、これ本人に見せる気だったの?
で、この(被害者の)女性は精神病を患い大学を辞め、実家で療養しているとか。
どうやら変わった子で、葬儀会社でアルバイトしていたようだ。

 

肝心の映像は、生足をアホみたいにズームしていると、その奥にえらく汚れた足が現れる。
直後にカメラを上に向けるが、そこには誰もいなかった。
これも生足に目が行って集中できなかった。
児玉演出エロ枠やりたがりだな。

 

 

 

<続・呪いの携帯メール>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★★
山下さんから、映像を見直したら自分の顔も不可解な現象が起きたと連絡が入り、事情を話したいと言い出した。
そこで、投稿映像を再確認したが、こちらは変化していなかった。
後日、会う約束をしていたが来れないということになり、代わりに今回の真相がメールで送られてきた。

 

先輩から相手を地獄に落とす呪いのかけ方を教わり、就活に行き詰っていたため、さっさと就活を終えていた岩田さんに嫉妬し、実行したという。
ちなみにその方法は、
・月の最終金曜日の午前2時ちょうどに
・世田谷のとある公園で
・指定のメールアドレスに題名を「死刑」
・本文を相手の名前にして送信するというもの。
地獄少女とは比べ物にならないレベルで面倒だな。
ちょっと魔が差したぐらいでやるようなものじゃないだろ。


で、自分にも不可解な現象が起きたということは、自分も死んでしまうのか、助かる方法はないかというものだった。
だから製作委員会は人助けできないって。人を呪わば穴2つだ。諦めろ。
これに対する製作委員会の返信もひどくて、その映像見せてだの、呪いの方法とか公園とかについてもっと詳しく教えてだのと助ける気ゼロ。
案の定連絡が来ることはなく、その日の内に急性の病気(本当かは不明)で亡くなってしまった。

 

肝心の映像は、山下さんが岩田さんを撮影していると、ノイズが入り岩田さんの顔がくり抜かれたように消える。
これ自体は大したことない。
山下さんもくり抜かれたという映像が入手できていれば、名エピソードになれたんだがな。
山下さんのお姉ちゃんからもらえなかったのかな?

 

 

 

<総評>
★★★★★★★★★☆
今回も投稿映像、エピソード共にレベルが高く、期待以上の内容だった。
前回の欠点だったメインのエピソードも良く、非常に満足だった。
欠点を挙げるなら恐怖度★5の爆発的なものがなかったことで、それがあれば文句なしの★10になれたと思う。


ちなみに、今回登場した岩澤弟は今回限りの登場。
兄貴同様活躍するところを見てみたかったぜ。