評価:★★★★★★☆☆☆☆
心霊博士の遺したテープをめぐる長編第3弾。
危うく黒歴史化するところだったが、狂死のビデオテープは期待以上の怖さ。
<廃アパート探検>
恐怖度:★★★
インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
不気味さ:★★★★
エピソード:★★
カップルが廃アパートを探検している映像。
かつて、幼い娘が父親によって風呂に沈められて亡くなっているという。
問題の部屋で、彼女は声が聞こえると怖がりだす。
その後も探索を続けると、風呂場の方から声が聞こえると言い出し、そこに向かうと声が聞こえなくなる。
探索を終えて戻ろうとすると、すりガラス越しに少女がこちらを見つめている。
声に関しては記録されているみたいだけど、加工もあってよく分からなかった。
少女は目が真っ黒で不気味だけど、すりガラス越しと言うよりかは貼り付いている感じ。
まぁ1本目としてはいいインパクト。
<放火>
恐怖度:★★
インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
不気味さ:★★★
エピソード:★★
1人暮らししている大学生の姉の家に行った際に撮影した映像。
3点(←これ重要)ユニットバスを見て回り、鏡を映したところで明かりが消え真っ暗になる。
少し経って明かりがつくと、鏡に映った投稿者の背後に焼けただれたような顔が映っている。
この辺りでアパートの放火があり、住んでいた老婆が亡くなっているとか。
個人的に疑問なのは、真っ暗になっている間に、わざわざ鏡にカメラを向け直している点。
こういうフラグ立てがあからさまなのって、身構えちゃうから怖さ半減なんだよなぁ。
<仏像>
恐怖度:★
インパクト:★★
分かりやすさ:★
不気味さ:★★
エピソード:★★
友人の家に旅行に行った際、近くにある仏像を見に行った映像。
仏像見物ブームってあったっけ?パワーストーンとかマイナスイオンの派生かな?
それはともかく仏像は直立していて超巨大。
これを友人がフラッシュ焚きながら撮影していると、フラッシュに照らされて巨大な顔が浮かび上がっている。
その顔は仏像っぽくてシュール。
ってかよく分かったな投稿者。
カメラの方にも映ってて、確認したらそうだったみたいな感じかね?
<赤子>
恐怖度:★★
インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
不気味さ:★★★
エピソード:★★
生まれたばかりの投稿者を撮影した古いホームビデオ。
入浴シーンの後ベッドで横になる投稿者を撮影していると、その左目が急に巨大化する。
その目には何か写っているけど、何なのかは不明。
パート12の「初詣」と同じパターンだけど、あっちの方が怖いかな。
<狂死のビデオテープ 蛮行>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★
不気味さ:★
エピソード:○○○○(ゴミ)
まずは前回のあらすじ。
- 製作委員会は「最近のほん呪はイマイチだから秘蔵のビデオを見せてやる」とイキって投稿してきた心霊博士から脅迫を受けるようになっていたが、最近亡くなっていた。
- ○○○○(小田)が心霊博士の娘を名乗る女(恭子さん)に心霊博士のビデオを渡すように脅迫し、スタッフルームにも襲撃してきた。
- 恭子さんが小田に捕まった?ため、スタッフはとうとう折れ、ビデオを渡すことになった。
- ツバ吐きASMRを体験できるよ。小田○ね。
公園に到着したが、時間や詳しい場所について何のメッセージもなかったため、付近を探索することに。
すっかり暗くなり、一旦車に戻ろうとしていると、軍服に顔を真っ赤に塗り上げた小田が、奇声を上げながら日本刀を持ってスタッフを襲撃し、テープを強奪する。
そもそも最初から渡す気なんだけどな。
で、交換条件であるはず?の恭子さんについては連絡が取れないまま次へ。
ちなみに、小田が襲撃する場面で、小田の背後に白いモヤがかかっていた。だから何?
<残された動画>
恐怖度:★★★
インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
不気味さ:★★★★★
エピソード:★★★
携帯の動画をチェックしたら、撮影した覚えのない結婚式の映像が記録されていた。
強いて言えば、実家に帰る際に結婚式の行列を見ていたという。
だが、田舎町にしては不自然だし、そういうのがあれば知っているはずの母親も知らなかったため、幻覚を見たのかもしれないとのこと。
そして、投稿者とは連絡が取れなくなってしまった。
肝心の映像は、仏教系と思われる結婚式の様子を撮影している。
画面が何度か切り替わり、神前の丸鏡を映した場面で女性の後ろ姿が映り、しばらくしてこちらを睨むように振り返る。
位置関係からして、鏡の中しか映っていないと思われる。
また、顔の右半分がただれているように見えて不気味。
この映像なんだけど、映像が切り替わる際に何度かクロスフェード(2枚の映像が重なるように切り替わること)をしているため、どこかの映像作品だと思われる。
テレビで紹介される場合、携帯の修理から戻ってきたら入っていたという設定のため、修理業者のイタズラとかで説得力あるが、この場合はどうなんだろう?
まさか、投稿者の携帯をハッキングして保存させたとでも言うのだろうか・・・
<シリーズ監視カメラ 留守番モニター>
恐怖度:★
インパクト:★
分かりやすさ:★★
不気味さ:★★
エピソード:★
1人暮らしの老人の部屋を映したWebカメラの映像。
高齢の父親が心配で、娘が設置したものだという。
そして、母親の命日に奇妙なものが映っていた。
肝心の映像は、父親がお茶を入れ部屋の去る際に、テーブルの下から女性の顔がニューッと現れる。
これもほのぼの系のようだけど、現れる位置が変なのと、目が真っ暗なのはどこかよくない気配。
とはいえ怖くはない。
<狂死のビデオテープ 続・蛮行>
恐怖度:★★★★★
インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
不気味さ:★★★★★
エピソード:★★
予備校の講師から、心霊博士の遺族の連絡先を入手し、連絡することに。
すると、恭子さんは娘ではなく、赤の他人だったことが発覚した。
また、恭子さん(本当は久杉)が語った脅迫のエピソードは、自分が行なっていたものだった。
そして、例のアパートに住んでいるのは久杉と小田で、2人は姉弟だった。
つまりこいつらはグルで、○○○○共に振り回されたということ。
ちなみに、こいつらの苗字はパート38に出てきた軍人と同じで、その呪いを受けた一族だったのかもしれない。
ところで、こいつらはこれだけのことをしておいて、手に入れたのは恐怖度★2程度のやつ2本と、ボツになったの4本だけということか。徒労だな。
これで終わりかと思われたが、心霊博士の妻が焼き払いそびれたビデオを見つけた。
これこそが狂死のビデオテープかもしれないため、製作委員会は編集の大杉以外見ていないという。
肝心の映像は警告付き。
砂嵐をまたいで3つの映像が収録されている。
1つ目は、雨音が鳴り響く中、かごめかごめ?を歌いながら、紙に血と思われるもので円を描いているというもの。
2つ目は、押し入れを撮影した映像とテストトーンで、何回か周波数が変わったり襖が開いたり閉まったりする。
3つ目は、襖が開いた押入れの映像で、画面が赤くなっている。
押入れの奥に女性の顔のようなものがあり、それが消えると、入れ替わるように女性の生首のようなものが降りてくる。
最後に、この女のドアップ&テストトーンで映像が終了する。
筆者の予想だけど、この映像は心霊博士がオカルト研究の粋を結集して製作したものだと思う。
人がどのようにして恐怖を感じるかというのを熟知したような内容で、本能的にヤバいと感じる、でもどこか引き込まれていくような感覚になった。
これまでの内容的に黒歴史化寸前まで行ってたが、この映像のおかげで何とか持ち直した。
これ以降、久杉姉弟による嫌がらせはなくなり、板倉さんも復帰した。
これで終わりかと思われたが、また壁に「いずれみんな呪い殺す」と落書きされていた。
また、大杉が行方不明になってしまった。
まだ呪いは終わっていないということなのだろうか・・・
まぁあの○○○○共はもう出てこないけどね。
<総評>
★★★★★★☆☆☆☆
投稿映像については半分ハズレ、半分アタリと言ったところ。
アタリのやつはテレビでもよく紹介されていて、一定の評価を得ている。
問題はメインで、相変わらず○○○○に振り回されただけっていうのと、ぶっちゃけあの2人がグルっていうのは簡単に予想できるため、エピソード評価は黒狐と同レベルであり、最後の映像がダメだったら黒歴史化間違いなしだった。
狂死のビデオテープを残してくれた心霊博士に感謝だな。