ほんとにあった!呪いのビデオ38レビュー

評価:★★★★★★☆☆☆☆
心霊博士の遺したテープをめぐる長編第2弾。
投稿映像は当たり多めだが、メインがやたら長く、それでいて不快。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 雑居ビルの廊下>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
古いオフィスビルに設置された監視カメラの映像。
原因不明の水浸しが発生し、その原因を監視カメラでチェックすると、不可解なものが映っていたという。
そのビルではかつて、資金繰りに困った社長が首吊り自殺したことがあるとか。
で、相変わらずお祓いした方がいいかって聞いてくるんだが、勝手にしとけ。
製作委員会に助けを求めるのは、エイズか知りたくて献血受けるようなもんだぞ。

 

肝心の映像は、誰もいないはずの廊下の窓に、廊下を歩くような人が映っている。
直前に廊下を歩く人がいるため、いい対比になっている。
やっぱシリーズ監視カメラは王道に限るな。

 

 

 

<夜景>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
彼女と丘の上から夜景を楽しんでいる映像。
彼女の勤務先での変なおじさんについて愚痴を聞いていると、正面10mほど離れた場所に女性が立っている。
それに気付いた投稿者がカメラを下ろし「何かいなかった?」と聞くが、彼女は気付いていない。
すると今度は彼女が何かに反応して急に下を向き、投稿者も彼女の足元を映すと、こちらを覗く顔が映っている。
この時彼女は、何者かに足首を掴まれた感触があったらしい。
ぶっちゃけクオリティーはあまり高くなく、1人目は輪郭がクッキリしすぎ、2人目は後頭部地面にめり込んでない?ってなっているが、当時では珍しい発見系の2段オチで、インパクトは強め。
にしても変なおじさんの話をしているのに何で女性?と思ったら、この公園では女性が被害者となったさまざまな事件が起きていたとか。

 

 

 

<大学ゼミ>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
大学ゼミの研究発表会を撮影した映像。
女性が発表していると映像が乱れ、上半分が赤くなる。
その直後、女性の頭部だけが画面左上に移動している。
この女性はその後首吊り自殺し、発見時には腐敗が進み、首がちぎれてしまったという。
児玉演出期の欠損系は低クオリティーなことが多いけど、これは珍しく良くできている。

 

 

 

<狂死のビデオテープ 暗躍>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:○○○○(ゴミ)
3部作「心霊博士」編第2弾。
まずは前回のあらすじ。
・製作委員会は「最近のほん呪はイマイチだから秘蔵のビデオを見せてやる」とイキって投稿してきた心霊博士から脅迫を受けるようになっていた。
・また、心霊博士のビデオをよこせと○○○○がスタッフルームに押しかけてきた。
・別件で偶然心霊博士の正体を知り、調査したところ最近亡くなっていた。
・心霊博士の娘を名乗る女から会いたいという連絡を受け、バラバラに来るように言われ、伊月がビンゴした。

 

心霊博士の娘を名乗る女(恭子さん)は杖を持っており、足が少々不自由な様子。
心霊博士は予備校を辞めさせられてから精神に異常をきたし、そのまま自殺したという。
そしてその日は、鳥の死体が送られてきた翌日のことだった。
ちなみに、心霊博士は大学院に勤めてオカルトの研究をしていたが、認められず辞めさせられていたとか。
それはともかく、心霊博士は自殺する前に全てのビデオを焼き払ったようだが、○○○○(小田)が家に押しかけ、ビデオをよこせと迫ってきたため、黙らせるために投稿映像を返してほしいという相談だった。
スタッフ会議を行い、やっぱりダメということになり、代わりに小田について調査をすることにした。

 

小田の家を恭子さんから聞き、そこに向かうのだが、そのアパートは資材をツギハギしたようなヤバい場所だった。
長田さんはビビったため、代わりに伊月が名乗り出て取材を行う。やるな君。
すると小田が出てきて、夜に会うことになった。
ちなみに、スタッフルームに押しかけてきた奴と同一人物っぽいようだ。

 

という訳で夜になり、小田が来たためインタビューすることに。
で、こいつは○○○○の中でも超不快なタイプで、「頭が回らない」しか言わないし、缶ビール持ってると思ったら、痰壺代わりに使ってやがる。ヘッドフォンで聞いてるこっちの身になれ。
ってかクスリやってるだろ。スタッフルーム襲撃の証拠あるし、しょっぴいた方が早くないか?
で、伊月の「ダメじゃないですか?」に反応し、ツバを吐き飛ばして逃げていった。
コイツもう見たくない。吉田さんはあんなに面白かったのにコイツは不快感しかないわ。

 

最後に、小田がスタッフルームに押しかけた際に不可解な現象があった。
小田がスタッフルームを立ち去る際に、壁に映った影に一回り大きい影が重なっていた。
しょぼいとしか言いようない。何よりあんな不快なもんをまた見せんな。

 

 

 

焼身自殺>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
仲間の誕生日祝いで、公園でBBQしている映像。
今回はバー↑ベ↓キュー→じゃないな。
この公園ではかつて、ホームレスが焼身自殺しているという。
ベンチの下から一瞬、ドス黒い手が映っている。
分かりにくいしショボい。以上。

 

 

 

吹奏楽
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★
中学校の吹奏楽の発表会を撮影した映像。
業者に依頼して撮影を行い、生徒や父兄に配られたもののようで、投稿者が所有しているものだけに異変が起きていたとか。
司会の女性が演奏曲紹介を行い、お辞儀すると同時に、背後から女性が顔をのぞかせる。
どう考えても映らないように背後に立つのは無理なため霊なのだろうけど、他の部位って消えてるのかな?
それはともかく、一瞬ながら眼光が鋭く、結構不気味。

 

 

 

<黒死女>
   恐怖度:★★★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
彼氏と温泉旅館に泊まりにいった際に撮影した映像。
彼氏がなかなか起きてくれないので撮影していたところ、不可解なものが映ったという。
また、彼氏は夜寝付けず、夢見も悪かったようだ。
その旅館は建て直される前、経営者の女性が旅館の裏山で自殺し、よく霊が出ると噂になっていたとか。

 

肝心の映像は、彼氏を起こそうとするが起きてくれない。
そこで布団をめくり上げてみると、その奥から真っ黒な女がこちらを睨んでいて、投稿者はカメラを投げ捨て部屋の隅まで逃げる。
これはすばらしい。
布団の中という安全地帯に現れるだけで怖いし、パート25の「不気味な女」同様、声も出せずにカメラを捨てて逃げるのがリアル。
さらに、この女はススが付いたように真っ黒で、目だけ真っ白なのが不気味。

 

 

 

<狂死のビデオテープ 続・暗躍>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
再び心霊博士について調査することに。
予備校を辞めさせられるきっかけとなった授業を受けた生徒によると、以下のような話をしていたようだ。

 

太平洋戦争中の関東地方のある村の話。
①徴兵逃れをした村人→⑤死亡
↑②捕らえる  ↑④拷問
憲兵      軍人←③上官の命令
        ↓
        ⑥狂死→⑦一族にも不幸が相次ぐ
これを、人々は祟りだと噂したという。
↑で、これ関係ある?

 

また、リングの話になった時に、見たら狂死するビデオテープを持っていると言っていたとか。
それ投稿してなかったの?児玉演出期じゃあ埋もれる程度の映像を何本も送るより、それ1本の方が良かっただろ。

 

今度は、スタッフルームのドアに「テープ全ブト交カン ○○公園」と落書きされていた。
また、恭子さんから「あなたたちが・・・テープ渡してくれないからですよ」と留守電があり、小田に捕まった可能性がある。
一刻の猶予も無くなった製作委員会はとうとう折れ、小田に心霊博士のビデオテープを渡すことになった。

 

ここで恭子さんの取材映像。
ベンチの木と木の間から黒い影が現れる。
これだけ事象が起きるのはすごいけど、これもショボい。

 

流石に今回はヤバいということで、長田さんは残り、児玉演出と伊月が公園に向かったところで終了。
次回予告が流れるが、やっぱり○○○○が暴れてる。いい加減にしろ。

 

 

 

<総評>
★★★★★★☆☆☆☆
メイン以外はレベルが高く、特に「黒死女」は布団の中という安全地帯を侵した意欲作で、堂々の恐怖度★5だった。
一方でメインは長い、ショボい、超不快の3重苦で、ツバ吐きASMRという地獄を味わった。小田○ね。
不快なだけの○○○○はほんと疲れる。吉田さん見てリラックスしよっと(笑)