呪われた心霊動画XXX_NEO 02レビュー

評価:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ぶっちぎりのワーストエピソードが登場。
他も既視感の塊。

 

 

 

<オルゴールと終末人形>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
前回土壇場で収録できなかったエピソード。
妻がアンティークのオルゴール収集を趣味としており、クリスマスプレゼントに関西方面のアンティークショップから購入したところ、中に紙粘土で作られた稚拙な人形があり、裏には終末人形と書かれていた。
問い合わせたが連絡はなく、閉じててもひとりでに鳴りだしたり、家族や親戚に異変が起きるようになったという。
その後、出張で関西に寄った際に例のアンティークショップに行ったところ更地となっており、地元住民に聞いたところ、何十年も前から更地のようだった。

 

霊能者立会いの下、紙人形を分解してみると、胴体部分に髪の毛とカミソリの刃が埋め込まれていた。
何者かが呪術の道具として作ったのだろうか・・・
このエピソードが前作で収録できなかったのは、収録間際に投稿者が勤務先での事故により亡くなったためだった。

 

肝心の映像は、家族でボーリングに行った際に撮影したもの。
子ども達が楽しそうに遊んでいるところを撮影していると、オルゴールの音と共に投稿者の自宅の映像が割り込まれ、うつむいた男が横切る。
最後はこちらを向き、口をモゴモゴさせている。

 

オチが予想通り過ぎて、不気味さはあったけど恐怖はなかった。
個人的に、ループっぽいのとか片目がノイズで見えないとかは狙い過ぎ感あって逆効果では?と思う。
それでも、前作に収録できていれば★3から★4になれたかな。

 

 

 

<自分の霊がうつる写真>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:胸糞(ゴミ)
まず紹介されるのは、投稿者の後輩が彼氏と滝に行った際に撮影した写真。
後輩の背後にマヌケな顔をした男の顔が映っている。
投稿者にインタビューしたところ、投稿者の友人にそっくりだが、友人は生きているし、後輩との面識はないという。
許可を得て友人に見せたところ、自分そっくりなことにビックリし、その滝に行きたいと言い出したため、後輩と3人で行ったのが肝心の映像。

 

まずは初顔合わせをし、心霊写真にそっくりということでひと盛り上がりした後、滝へ向かう。
写真と同じ構図で撮影し、友人にオバケ役をやらせたりした後は、すっかり観光気分になって遊び、帰ることになった。

 

だが、途中でコンビニに寄り、投稿者は車内で待っていると後輩と友人が言い争い始め、何を言ってるのか分からないが、後輩が友人をビンタしてどこかに行ってしまう。
友人に聞いてみると電車で帰ると言って去ったようで、投稿者はビデオカメラを録画したまま助手席に置く。
映像は真っ暗なままだったが音は録れているため、ここからは車載カメラの映像とビデオカメラの音声をお楽しみください。
キレてる友人に対して、投稿者は車を降りて後輩を探すが見つからず、イライラが収まらない友人のせいで空気が悪くなる中、車を走らせ探すことに。
友人がうぜぇ。車や投稿者に当たったりしてて、お前こそ降りろとしか思えん。
ってか投稿者もどこまで車走らせるの?歩いていける距離じゃないだろ。
すると、友人が急に冷静になって道案内をする。
今度は投稿者が道案内以外何も答えない友人に対してイラつき出すし、友人が急にさっさと行けよとキチるしで、もうオチなんかどうでもいいってレベルでこっちがイライラする。

 

どんどん林道へと入り、とうとう車両通行止めに行きあたってしまいキレると、どかして進めよとキレ散らかしていた友人がいつの間にか消えてしまう。
映像がビデオカメラに切り替わり、ビデオカメラを持って探すが見つからず、右耳側から「こっちにきてよ」という声がしたので振り返ると、フロントガラスに白い男女3人が貼り付いている。

 

何このゴミエピソード。
投稿者はいいとして、友人がもはや○○○○レベルで当たり散らしてて不快。○ね。
声も音質が違い過ぎて明らかに後付けだし、オチもホラードラマかよって感じだし、何なら右上が逆さになっているのはギャグか?ってレベル。
ってかまだ続くのかよ。既にゴミなのにこれ以上蛇足すんな。

 

事象が起きた時の車載カメラの映像では、フロントガラスに3人の男女はいなかったが、友人と後輩っぽい輪郭だけの人影が奥の林道に入っていく姿を捉えていた。
これもゴミ。輪郭抽出したやつを適当に線太くして合成しただけだろ。
通行止めの横に石が積み上げられているけど、そんなのどうでもいい。
スタッフはこの林道を見つけられなかったようだが、そもそも探す気ないじゃんアンタら。
ってかまだ終わらねぇのかよ。もう20分以上続いてるぞこのゴミエピソード。

 

その後もインタビューが続き、投稿者だけ違う体験をしているような食い違いがあったようだがどうでもいい。ってかそれ自体を目的にし過ぎ。
最後に、滝壺で後ろを見ると誰かが立っていることをスタッフが発見したが、そんなの最初から気付いてた。

 

合計約26分もあったけど時間の無駄。
今までXXX13「歩く自殺者」を当てつけもあってワースト扱いしてたけど、これがぶっちぎりのワーストだわ。

 

 

 

<電波ジャックを受ける家>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
不動産会社に勤める投稿者が、ある物件に住む夫婦からテレビに変な電波ジャックのような映像が映るというクレームを受けた。
まぁ他の部屋からそんなクレームはないし、専門業者に見てもらっても異常はないし、夫婦は夜逃げするしだったため、○○○○だった可能性が高そうだが、部屋の中で投稿映像のDVDが見つかった。
この物件で撮られた映像のようだが・・・
正直さっきのがゴミ過ぎて、これも前振りだけのゴミじゃないかと警戒してる。

 

肝心の映像は警告付き。
いつものラストにやる電波系警告映像乙。

 

↑で済ませたいぐらい書く気起きないけど、一応ちゃんと書いてみる。
いつも通り、いくつかの映像が繋ぎ合わされている。

  • 白文字に赤(正確にはワインレッド)や黒背景で、謎のコードっぽいものが書かれた映像。時々ブラウン管時代並の低解像度になったり、文字が入力されていくパターンもある。どうせYouTubeに転がっている古い電波ジャック系映像のパロディー。
  • 問題の物件で、首輪に鎖を掛けられて監禁されている女の映像。序盤はベランダの窓?に顔が浮かび上がり、終盤では四つん這いの黒い影が現れ怯えている。
  • 白黒ネガ加工された女のドアップ。
  • コマ送りでこっち向いたり横を向く女の映像。紙をクシャクシャにしたような質感になっている。終盤で顔が渦を巻く。
  • 全編に渡って、本シリーズにありそうなBGMっぽいのが聞こえる他、コマ送りの女のカットではキーンという不快な音が鳴ったりする。

 

似たようなのやり過ぎて怖くない。
コマ送りの女はそういうPVみたいな感じで、ラスト以外むしろカワイイって思うレベル。
文字列の中にGEL_MounTって文字列が見えたけど、前作に出てきたゲル山と関係してるのかは不明。
どうせどっかにWQって書かれてると思うけど、探す気力起きなかった。

 

 

 

<ビジネスホテル1 平成>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
Vシネマを撮っている投稿者が、福島にあるバブル崩壊とともに潰れた廃ホテルに、助監督と2人でロケハンした映像。
このロケハン後、助監督が行方不明になり、今も見つかっていないという。

 

肝心の映像は、資材が積みあがったまま放置された廃ホテルを2人で探索し、撮影を終えようとした際、助監督が映ったところでプチフリーズし、頭のない男が手招きする。

 

こいつ服着てる?
プチフリーズとか若干のループは余計だと思う。
たまにやるから怖い手法が、本シリーズでは乱立しすぎている。

 

 

 

<ビジネスホテル2 昭和>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
前エピソードと同じ廃ホテルを訪れた人物からの投稿映像。
友人と探索をしたところ、511号室のバスルームの天井でビデオカメラを見つけ、中に入っていたのがミニDVテープに謎の映像が記録されていたという。
・・・DVテープは1994年~らしいから平成なんだけど。なんだ昭和って?

 

肝心の映像は、連泊していると思われる宿泊客が、部屋に何者かの気配を感じで探し回ったり、数珠を持って何かを唱えたりしている様子を自ら撮影している。
男の挙動は日を追うごとにおかしくなり、フロントに電話で当たり散らしたり、上半身裸で自堕落になっている。
ってか下半身にモザイクかかる場面あるけど、見えちゃってたの?
流しっぱなしのバスルームからボイスチェンジャーかけたような甲高い声が聞こえ、シャワーカーテンをめくるが誰もいない。
すると、ドアの縁に半透明の手が現れ、下にはこちらを覗き込む顔が現れる。

 

見切れる寸前に、さりげなくもう片方の手も出てきてる。
顔は白目剥いており、他シリーズにありそうな感じ
それはいいけど、○○○○みたいに喚き散らすやつを2人も出さないでくれ。

 

このホテルは、バブルで客を増やすために改築を繰り返していたが、その途中で潰れたという。
また、投稿映像はあの後、しばらく真っ黒な画面が続いているが、続きがあった。

 

という訳でいつもの警告付き。
バスルームの天井の蓋を開け、そこにカメラを設置し、男が何言ってるのか分からない祝詞?を唱える。
すると、顔だけピンボケした女がドアップで覗き込み、処理落ちと共に急にピントが合い、白く濁った目と相変わらずきれいな歯並びこちらを見ている。
最後に嫌がらせみたいなプチループが入るけど、だから乱発されても逆効果だって。

 

 

 

<総評>
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
トップバッターの「オルゴールと終末人形」は、前回の謎の収録見合わせのせいであまり期待していなかったが、悪くはなかったと思う。既視感の塊だけど。
問題は次の「自分の霊がうつる写真」で、こいつは個人的にぶっちぎりのワーストエピソードであり、これのせいで★1とさせてもらうほど不快だった。
3つ目からはいつものって感じで、本シリーズを初めて見るならいいけど、本作内だけでも既視感あるし、前シリーズで散々やっていた手法ばかりのため、持ち直せるレベルではなかった。