呪いの心霊映像6レビュー

評価:★★★★★★☆☆☆☆
派手なのと地味なのがバランスよく配置されたシリーズ6作目。
メインは一見すると怖いが、よく見るとギャグ。

 

 

 

<動物園>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
カップルで動物園に行った際に撮影した映像。
遊園地も併設されているようで、動物の乗り物で遊ぶ子ども達を撮影していると、子どもの後ろに半透明で首のない女の子がいる。
典型的な1本目といった感じで、本シリーズらしい「悪くはない」エピソード。

 

 

 

<サンタ狩り>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
学校裏サイトにアップされた「サンタ狩り」というタイトルの映像。
2日後には消されたようで、投稿者や被害者については不明だが、いじめている側は同級生で、その3人は現在不登校だという。
特に1人は精神の病で入院しているようだ。

 

肝心の映像は、サンタの帽子に真っ白なお面を被せられた生徒が、集団暴行を受けている。
すると、突然ノイズが発生し、画面一杯に赤黒い顔が現れるというもの。
正直、予想通り過ぎて驚きはない。
この頃って、ほん呪もだけどやたらノイズ系多かったよな。

 

 

 

<懇親会>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
バイト先で行われた懇親会の映像。
叩いて被ってじゃんけんぽんをしていると、ホワイトボードの奥の廊下から、黒い足がこちらに向かって歩いてくる。
その先には防空壕のある公園があり、空襲で多くの人が亡くなっており、それにまつわる霊の目撃談が絶えないとか。
これもありがちで「悪くはない」。

 

 

 

<怨みの樹>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
自宅の庭で母娘が花火している様子を撮影した映像。
この家は中古物件で、娘が宙の1点を見つめることがあり、聞いたところ知らない女がいたという。
また、高熱を出して寝込みがちになってしまっており、投稿映像を撮影直後に入院し、かなり危ない状態になったようだ。
そのため、購入して間もなかったが、家に戻ることなく引っ越したという。

 

スタッフがその家に行ってみると、別の家族が住んでいるようだった。
ということで話を聞こうとしたが、断られてしまったので周辺住民に聞いてみた。
すると、あそこに住むと子どもが亡くなると言われているようで、現在の住民も、半年前に子供を原因不明の高熱で亡くしているという。
そこで、祈祷師を呼んでお祓いをしたところ、庭に植えてある樹が原因のようで、伐採したところ、幹の奥に何十本もの5寸釘が見つかったようだ。
30年以上前に丑の刻参りをした残骸なのだろうか・・・

 

肝心の映像は、花火をしている母娘を撮影していると、背後にある樹に白装束姿の女が立っている。
異変に気付いてそちらにカメラを向けると、女の顔だけが物凄い速度で突撃してくる。
女に気付くまではいいけど、顔だけが突撃して来るのは余計。
オミさん(ほん呪90「団欒」)よりはマシだけど萎える。

 

 

 

阿波踊り
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
近所で行われた阿波踊りを撮影した映像。
道端にある箱(変圧器とかが入っているらしい)に手をかけている人がいて、2度目に映る際に手首から上が消えている。
体の一部分が消失するのは怪我の前兆と言われている。
この人は無事だろうか・・・

 

これもありがち。
いつもの「悪くはない」エピソード。

 

 

 

<違うものを見ている 前編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
今回のメインで、このシリーズ初の前後編となっている。
彼女や友人らと廃墟に肝試しをしている映像。
投稿者が幽霊を目撃して逃げた後、確認してみたところ、彼女も同じものが見えたという。
一方、友人もカメラを持っていて何かが見えたようだが、それを見せてもらうことはできなかったようだ。
その後、友人は信号無視した車に撥ねられて亡くなった他、亡くなる前に病院で「笑うな」と繰り返しつぶやいていたという。

 

ここで、投稿者が撮影した映像。
男性用トイレを見つけ、ビビる彼女をよそに中を探索していると、友人が個室のドアを開け、中を確認して閉じる。
「何入ってた?」と聞くと、友人が黙ってドアを開ける。
そこは和式便所となっており、使用中って感じの半透明の女性がいる。
女性がゆっくりとこちらを振り向き、投稿者と彼女はパニックになって逃げるのであった。

 

まじで使用中じゃないかこれ?そんなとこ覗き込んでおいて、パニックになって逃げるのはないだろwww
怖いと思うけど、ツッコミが勝っちゃった。

 

 

 

<タクシー乗り場>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
駅前のタクシー乗り場に設置された監視カメラの映像。
フレームレートが異様に低く、1秒に2コマぐらいか動いていない。
タクシーに乗ろうとするサラリーマンの背後に、半透明の女性が付いてきて、一緒に乗り込む。
服装的に、妻の生霊とか?

 

 

 

<バンガロー>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
友人と一緒にキャンプに行き、バンガロー(山小屋みたいな建物)で撮影した映像。
怖い話をしていると窓を叩く音がして、そこで不可解なことが起きたため、その日は身を寄せ合って寝たという。
後日、キャンプ場の管理人に聞いてみたところ、狐に化かされたのでは?と言われたようで、調べてみると狐に関する噂話があり、地元住民は夜になると森に近付かなくなるようだ。

 

肝心の映像は、怖い話をしていると窓を叩く音が聞こえる。
撮影者が窓の方を向くと何もいないが、再度向けると反射した自分の顔が無くなっていて、肉眼で見るためにカメラを下ろすと、そこに自分の生首がある。

 

残念ながら、顔の周辺だけノイズの入り方が違う。
あと生首は余計かな。
色々と惜しいエピソード。

 

 

 

<違うものを見ている 後編>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★★
投稿者の彼女に、話を聞いてみることに。
友人の死の前日に、友人からの留守番が入っていて、再生したところ女の笑い声が聞こえたという。
そのことを友人に連絡すると、留守番を入れた記憶はないようだ。
また、呼び出し音が鳴っていないのに電話がつながったようで、そちらにも女の笑い声が聞こえたとか。
残念ながら、その留守番メッセージは消してしまったという。
また、友人が撮った映像について聞いてみたが、絶対に見るなと言われたようだ。

 

彼女には友人が撮った映像の捜索を依頼し、スタッフは廃墟を探索することに。
火災により内部は焼けており、残った壁や柱にはいくつも焦げ跡がある。
問題のトイレを発見し、じゃんけんをして負けたスタッフが開けてみるが、特に何も出てこなかった。
地元住民に聞き込みすると、20年ぐらい前に不審火により廃業した風俗店だという。
また、女子高生によると、深夜にトイレの個室を開け、中にいる女の顔を見ると必ず誰かが死ぬと言われており、地元では誰でも知っているぐらい有名なようだ。
だが、その女については何も知ることは出来なかった。

 

投稿者から、彼女が飛び込み自殺したと連絡が来た。
その次の日、彼女が生前送ってきた封筒が届き、その中にはミニDVテープがある。
同封された手紙には「見ちゃいけないものを見てしまいました」と書かれており、この映像を見たことで自殺してしまったのだろうか・・・

 

肝心の映像は、本シリーズ初の警告付き。
ちなみに、スタッフでこの映像を見たのは、さっきもじゃんけんに負けた太田のみである。
友人視点の映像で、先に開けたのは掃除用具入れだったようで、道具が散乱しているだけだった。
次に本命を開けたとき、やっぱり使用中って感じの女がいるのだが、横目にこちらを睨んでいる。
だから使用中にしか見えないのは反則だってwww
後ろ姿にしか見えていなかったので、ズームして目が合った時はゾッとしたが、やっぱりシチュエーションには勝てなかった。

 

 

 

<総評>
★★★★★★☆☆☆☆
今回は、派手なのと地味なのがバランスよく配置されている印象だった。
筆者的には怖いのを寄せ集めたものよりも、緩急が付いている方が好きなので、これぐらいの方がちょうど良かったりする。
また、本作はシリーズ初の試みも多く、前後編があったり警告映像があったりと、シリーズでも特にほん呪っぽい作風となっている。
とはいえ、派手なのに限っておふざけ要素っぽいのがあって気になった(多分意図していないけど)。
何であの女は男子トイレの個室に座ってたんだ?
そんで勝手に覗き扱いして呪うとか、とんだ逆恨みじゃないか。