ダイソーの1000円bluetoothスピーカーにミュートスイッチを追加する

ダイソーの1000円bluetoothスピーカーの電源ON/OFF音がうるさいため、ミュートスイッチを追加した。

 

 

 

<はじめに>

こちらがダイソーの1000円bluetoothスピーカー(WS001)。

特徴はこんな感じ。

  • bluetoothUSBメモリ、micro SDカードを使用して再生可能
  • ポケットラジオ並のサイズながら、パッシブラジエーター付きで100~18,000Hzの広帯域再生が可能
  • 約14時間の長時間バッテリー内蔵
  • 2台揃えれば、ステレオ化可能

使い方や音質に関しては、色々なところでレビューされているのでそちらを参照していただきたい。

 

これの明確な欠点は、電源ON/OFF音が爆音でうるさいこと。

中華オーディオ機器にありがちな仕様で、体に押し付けて音を抑えようとしても、箱鳴りのせいであまり抑えることができない。

特に電源OFF音が大きく長いため、集合住宅で使うと目覚ましテロみたいになってしまう可能性がある。

 

これの解決方法として、電磁リレーや電子スイッチを使用して一定時間ミュートする方法があるが、筆者は持っていないため、もっと簡単なミュートスイッチを追加することにした。

 

 

 

<分解>

正面の金属メッシュははめ込みのため、引き抜くことができる。

筆者の場合は安全ピンを使用し、テコを使って引き抜いた。

4点ほどボンドのような接着剤で固定されているので注意。

こちらが金属メッシュを取り外したところ。

右がスピーカーで、左がパッシブラジエーター。

パッシブラジエーターは簡単に言うと駆動部分のないスピーカーで、内部の空気振動で動く。

基本的には共振周波数が低く設定されており、これにより低音を増強している。

 

4隅にネジがあるため、これを取ると開けることができる。

これが中身。

上部が基板とスイッチで、左がスピーカー、右がパッシブラジエーターと18650のリチウムイオンバッテリーとなっている。

 

基板はこのようになっている。

部品面

はんだ面

このサイズに全部の機能が詰まっていることに技術の進歩を感じる。

 

 

 

<改造>

ここで本題に入る。

分解レポート記事に回路図やIC情報が載っていて、それを見るとアンプIC(部品面左下)の4ピンがコントロール端子となっていて、電圧によってモード切替を行っており、これが0~0.3Vになるとチップのシャットダウン、つまりミュートになる。

という訳で、これにスイッチを取り付け、スイッチを押すとGNDに繋がるようにすればいい。

 

これが改造した基板。

R6の左側がアンプICの4ピンと繋がっていて、GNDはテスト用?のベタパターンを使用した。

スイッチは秋月電子の10円タクトスイッチを使用した。

 

スイッチの場所は使いやすさを考え、背面のマイク穴の下に配置した。

固定方法はホットボンドを使用した。

ちょっと不安ではあるが、押しても特に動いている様子はない。

 

背面はこんな感じになった。

かなりさりげなく追加できたと思う。

1mmぐらいしか飛び出ていないが、操作性は良好。

評価を行ったところ、押した瞬間からミュートになり、復帰も一瞬のため狙い通りだった。

もちろん電源ON/OFFの音も消すこともできたので、改造した甲斐があった。

 

 

<おわりに>

部品代わずか10円というお手軽改造で、ミュートスイッチを追加することができた。

まぁ手動のため、忘れると爆音が鳴り響いてしまうが、買ったばかりなのですぐ習慣化するだろう。