ほんとにあった!呪いのビデオ87レビュー

評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
インパクトに振り切ったエピソードが多いパート。
3部作のつかみはいい感じだったが、YouTuber気取りのゴミスタッフが不快で台無し。

 

 

 

異世界
   恐怖度:★★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
オカルト好きの投稿者ら3人が、心霊スポットのトンネルに向かっている映像。
道に迷いながらも入り口に辿り着き、噂の検証の準備をする。
その噂とは、ある時間帯に祭り囃子のような音を流すと霊が現れるというもので、運転者が音楽を流し、投稿者は後部座席で撮影をする。
準備が整いトンネル内部に入ると、運転者と助手席にいた友人がいなくなり、窓一面にどず黒い手形が次々と付く!!!
そのままパニックになっていると、いつの間にか友人たちが元の場所にいて、「何?」と返された。
投稿者だけが異世界に行ってしまったのだろうか・・・というエピソード。
投稿者らは懲りていないようで、近々また行くと言っていたとか。

 

カメラワークに若干の不自然さはあるが、後部座席に1人取り残されたという不安感と、窓一面に手形が付くスリリングな展開は高評価。
ここ数作のトレンドだと事故が起きてもおかしくなかったが、そうならなくて正解だと思う。

 

 

 

<公衆トイレの不審者>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
公衆トイレの個室で用を足していると、外に不気味な気配を感じたため撮影した映像。
うめき声が聞こえ、ドアの隙間から外の様子を撮影すると、青白い裸足が見える。
その後、照明が明滅したり、ドアなどをバンバン叩く音が鳴り響いたため、収まった隙にドアを開ける。
すると再びうめき声が聞こえたため慌てて逃げ出し、去り際にカメラを向けると、高さ2m以上にある窓に顔のようなものが映り込んでいた。

 

リアルに遭遇したら怖いなんてもんじゃないが、映像として見るとそうでもない。
ぶっちゃけ、海外のタチ悪いドッキリみたいな感じだし。
あと、顔は明らかに余計。
足は目測25cmぐらいで、身長と釣り合ってない。

 

 

 

ここからメインに入るが、その前にパート61から使用されてきたスタッフルームから移転する様子が描かれている。

 

<黑く蠢くもの>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:ゴミ
今回の3部作。
妊娠している投稿者(錦戸百合子さん)が夫と定期健診に向かい、その帰りに神社に立ち寄ったところ、不可解な映像が撮れてしまったという。
その数日後、肩が凝る、頭痛がする、めまいがして歩けなくなるなどの体調不良が続いたが異常は見つからず、製作委員会に助けを求めにきた。
・・・やっちまったな。家庭崩壊待ったなしだぞ。
製作委員会も助けられないことを自覚しており、中田君がそれを伝えるが、百合子さんはそれでもということで依頼を受けることになった。
中田君によると持ち込みのようで、断ったが土下座までして頼み込まれたという。
・・・移転したばっかりだよね?この時点で既に崩壊の兆しが見えるんだが・・・
そしてそれを、新人の上田が撮影していたという。
曰く、面白いと思ったからとのこと・・・なめてんのかこいつ。

 

ここで肝心の映像(タイトルは「どろどろ」)。
夫(敬太さん)が百合子さんを撮影したもので、安産祈願のお賽銭などを終え帰ろうとすると、百合子さんの顔がヘドロのような黒く蠢くものに覆われている。
敬太さんが慌てて駆け寄るが無くなっており、妻は自身に起きた異変に気付いていなかった。
暗いしノイズも多くて分かりにくいが、KANEDA演出期のメインは今まで自演レベルの小粒で始まることばかりだったので、十分なインパクトがある。

 

ここから先はシリーズに泥を塗る黒歴史なので、メインは見ないこと推奨。

 

百合子さんとスタッフ一同で神社に行って見ることに。
大した話はないのだが、ここでも上田が勝手に撮影したり、いつの間にか姿を消したり、面白くないなどとぬかす。
この時点でこいつがYouTuber気取りのクズで、こいつが全てを持っていくと分かる。もう書きたくねぇ。

 

今度は敬太さんにも来てもらい、改めて話を聞くことに。
だが、真面目な話をしているのにクズがニヤニヤしているせいで敬太さんをキレさせてしまい、これ以上の調査は中止になるのであった。
・・・投稿映像のつかみはよかったのに、このクズのせいで台無し。さっさと失せろゴミ。

 

 

 

<ビル火災>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★
仕事で地方に行った際、近くでビル火災が発生したため撮影した映像。
煙が届くぐらい近くにいて、鼻を押さえないとキツかったようだ。
飛び降りる女の人影を撮影してしまったが、この火災では死傷者や飛び降り自殺者はいなかったという。
しかし、近くに住んでいる友人は肉眼で女の人影を見たという。
火災現場は投稿者と友人が生まれた病院で、現在は廃病院になっているが、女性が自分の体に火をつけて飛び降り自殺したとこがあるという。
その記事が載っている地方紙によると、難病指定された女性がマッチで自分の体に火をつけ、飛び降りたようだ。
マッチ棒をどのように入手したのかは分かっていないようだが、100均で買ったんだろ。
インタビューが無駄に長すぎる。

 

肝心の映像が前述の通り。
薄い、小さい、落下速度が変のハズレ。

 

 

 

<物怪>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
投稿者が小学生の時に親戚同士で関西の旅館に行き、食事の際に撮影された映像。
子どもがテーブルの下にボールを転がしてしまい、それを拾おうとする子どもを映すと、テーブルの下に不気味な女性がいて、手を伸ばしている。
この子どもは旅行中に行方不明になってしまい、幸い発見されたが、様子がすっかり変わってしまったという。
家に引き篭もったまま成人となり、やがて家を出たが誰も連絡が取れなくなってしまったようだ。

 

典型的な顔で勝負している映像で、怖いまではいかないかな。
菊池枠と思われる。

 

 

 

<船上>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
カップルで島に観光に行き、乗った船で撮影した映像。
鳥の大群が目の前で並走し、それを撮影して回ると、船の縁にしがみつくような手が映っている。
この付近では大型台風で多くの死者や行方不明者が出ているとか。

 

ナレーションでは海から這い上がるようなと言っているが、手以外の存在を感じない。
鳥がすぐ近くにいるけど、もしついばんでたらどうなってたんだろうと思ってしまった。

 

 

 

<黑く蠢くもの 後編>
 エピソード:ゴミ
移転の際に投稿映像を整理していると、似たような投稿映像があることに気付いた。
早速その映像・・・ではなく、サボっていたと思われた上田からの電話で、不審な人を見たという近隣住民(三島さん)に話を聞くことに。
一時期、毎日のように錦戸さん宅の玄関前に女の人が立っていたという。
痺れを切らして声をかけたところ、逃げてしまったようだ。
また、今思うと足がない気がしたとか。
そんなことよりも、勝手に動いていたクズに中田君はお怒りの様子。

 

スタッフルームに戻り、クズに勝手に動いたことを咎めようとしたが、敬太さんに話を聞いてきたとニヤつきながら映像を見せてきた。
敬太さんが街中を歩いているところをストーキングし、半笑いで女の件について話かけると、キレられて逃げられるというもの。
「やっぱおかしいっすね」って何だ?てめぇが1番頭おかしいだろ。これの何が面白いんだよ。だからなめてんのかこいつ、○ね!と思っていると、あの中田君がとうとうキレ、クズに掴み掛かった!!!
中田君がこんなに熱い男だったとは・・・今まで頼りないとかやる気なさそうとか思ってて悪かったな。
まともなのがいないKANEDA演出期で唯一株を上げた男だよあんた。
と思った直後、百合子さんに詫びの電話を入れる際にガッツリ寝てて草。そういうとこだぞ。
結局、百合子さんは調査を続けて欲しそうだが、取材中止となった。

 

ところで、例の投稿映像のデータベースを見ると、川居が担当で、電話をしたが諸事情により打ち切りになっていたという。
という訳で、約1年半振りに川居が姿を見せたところで終了。
次回「ご無沙汰してます、川居です。」←中村さんが言うなwww

 

それにしても、BGMが松江演出期みたいなやつなんだよなぁ。
これだけでも、ホラーを描く気ないっていうのが伝わってくる。

 

 

 

<総評>
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
今回は、インパクトが強い投稿映像が多かった。
不思議なことに、実際に出くわしたらパニックになるほど怖いと思うが、映像として見る分にはそうでもないという印象。
とはいえ、恐怖を描こうという意思は伝わってきた。
まぁこれは演出協力(という名の投稿映像提供者と思われる)の皆さんのおかげっぽいが。
そういえば、またメイン以外の投稿映像数と演出協力の人数が一緒だった。
そもそも、KANEDA演出期からは演出協力が常に3人以上いて、もはやメイン以外作る力ですら残っていないほど現体制が崩壊しているとしか思えない。

 

今回もメインがゴミ。
錦戸家の話よりもYouTuber気取りのクズスタッフがメインとなっており、クズの身勝手な行動には○意しか湧かない。
不快な演出補といえば大塚がいたが、あいつは非常識故の天然なのに対し、こいつは明らかに悪意を持ってやっている。
正直、結末を知っているので、これ以上ストーリーを書く気が起きない。
どうせストーリーは誰も興味ないだろうから、次回からダイジェストにさせてもらう。