ほんとにあった!呪いのビデオ88レビュー

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
川居が一時的ながら戻ってきた!
投稿映像は派手なの多めだが、怖いかと聞かれると微妙なところ。

 

 

 

<見てはいけない>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★★
自宅に遊びにきた友人が風呂に入ったため、ドッキリで風呂場に突撃した映像。
下着チェック後、気付かれないように浴室のドアを開けると、友人の首元に口のようなものがあり、投稿者は無言でドアを閉める。
その後、友人が「またぁ〜?」と言い、それをはぐらかしている内にリプレイになる。
投稿者はこれ以来、友人と連絡を取っていないという。

 

口の周りと友人の肌の色が合っていないという低クオリティー映像。
それよりも、シチュエーション自体に違和感が多い。
1つ目は、浴室のドアが半開きになっていること。
ご存知の通り、浴室のドアは爪があり、ちゃんと閉まっていると開ける際にガシャンと鳴ってしまう。
だが今回は半開きであり、まるで静かに開けてと言わんばかりだ。
一応擁護すると、筆者が昔住んでいたアパートは建て付けが悪く、内鍵をかけないと気圧差で勝手に開いていたので半開きにしていた。
そう考えれば、これはまだありえるかな。
2つ目は、友人がドアに背を向けていたこと。
視線の先は浴槽であり、シャワーは右手側にある。
普通そんな使い方するか?そもそもシャワーに手届かなそうだし。
やはり、背中を見てと言わんばかりだ。
3つ目は、シャンプーで髪を洗いながら、ずっとシャワーを流していた点。
まぁ歯磨きしながら水流しっぱなしにするのを、昭和アニメではありがちなシーンとして描かれるぐらいだからそういう事もあるかも知れないが、これも気付かれないように開けてと言わんばかりだ。
また、投稿者は松原幸子という仮名だが、映像内で史織(ファミ劇の字幕表記)と名乗っている。

 

これらを考慮すると、友人は投稿者に対して逆ドッキリを仕掛けたのではないだろうか?
投稿者はイタズラ撮影にハマっており、悪意や自覚の有無は不明だが、仲間内に見せるつもりで全世界にばら撒いていた可能性が高い。
友人は「またぁ〜?」と言っているように、過去にも被害を受けており、プライベートにズカズカと足を踏み入れる投稿者を内心嫌っていたと思われる。
そのため、縁切り覚悟で顔を特殊メイクで作ってもらい、自ら浴室を覗かせる舞台を整えた、これが本エピソードの真相ではないだろうか。
功を奏して縁切りには成功したが、投稿者が無断で投稿するほど無神経のクズだということまでは予想できなかった、これが真のオチなのかもしれない。

 

 

 

<いるはずのない同級生>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
約20年ほど前に撮影された卒業生を送る会の映像。
いじめを苦に自殺したはずの同級生が映っているという。
また、主体となっていじめていた同級生は、この映像を見た後に事故で大怪我を負い、その後の消息は不明のようだ。

 

肝心の映像は、壇上で卒業生に向けて送辞を述べていると、いじめをしていた同級生の顔にブロックノイズのようなものが不自然に現れ、顔が切り取られる。
その後、檀の左端にカメラを向けると、自殺した同級生と思われる男がこちらを覗いており、視線を同級生たちの方に向ける。
自殺した同級生は口元に傷がある。
また、筆者の勘だと○○○症っぽい顔をしており、それがいじめの原因だと思われる。

 

ここでインタビューに戻り、投稿者が自殺した同級生に対して遠回しに悪口言ったり、賞金の話をし出す。
すると、投稿者の顔が一瞬ノイズで切り取られ、自殺した同級生の顔が現れる。
その後、投稿者と連絡が取れなくなってしまった。
これは正直狙い過ぎというかオチが丸分かりだが、全体的にレベルは高めだと思う。

 

 

 

<続・黑く蠢くもの 前編>
 エピソード:★
3部作の中編で、前回のあらすじは以下の通り。

  • 投稿者の錦戸百合子さんは、安産祈願に行った神社で顔に黒く蠢くものが現れ、それ以来霊障を受けるようになった。
  • 夫の敬太さんは投稿したことについて(製作委員会がプライベートを踏みにじるだけで助けてくれないので)嫌そうにしており、YouTuber気取りのゴミスタッフにキレ、取材中止となった。
  • 1年ちょっと前に似た事象の映像が送られており、諸事情によりお蔵入りとなったようだが、これを探るために当時の担当の川居を呼んだ。

 

ストーリーはどうでもいいし需要ないだろうから、見どころだけをピックアップする。

  • 川居が戻ってきた!!!髪は肩ぐらいまで短くしており、(筋トレや温泉効果もあって)演出だった時よりかなり元気そう。
  • 川居のインタビューの安心感半端ない!岩澤と菊池パワハラ演出のもとで鍛えられ、1年間演出をやっていたこともあり、ド素人ばかりの現スタッフ陣とは格が違うぜ!
  • Twitterでほん呪を誹謗中傷するアカウントを中田君が発見。特に中田君を嫌っている様子。
  • クズは今回おとなしめだが、またインタビュー中にトイレに行く(理由はお察しの通り)。

 

 

 

<みつけて>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
ダンスサークルの合宿で宿泊した、民宿っぽい施設の映像。
夜景が案外綺麗だったため撮影していると、不自然なノイズの後、何かが上から落ちる。
その後、ふとカメラを下に向けると、歩道にバラバラ死体のようなものが転がっている。
だが、投稿者はどちらも気付いていなかった。
案の定、この付近で昔、バラバラ殺人事件があり、一部は今も見つかっていないとか。

 

ほん呪では初の事象だけど、それだけ感が強い。
投稿者が鈍感すぎるのが敗因かな。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 外壁工事>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
水商売をしている投稿者が、自宅マンションのベランダに設置したカメラの映像。
3階なのだが、ベランダに干していた高額のスニーカーが盗まれたため設置したという。
昼の映像では、投稿者がカメラを回収する際、部屋すりガラス越しに女が立っている。
深夜の映像では、ベランダ内部に女が現れ、部屋に入ろうとする。
この女は、数ヶ月前に自殺した同僚に似ているとか。
確かに外壁工事中だけど、タイトル関係なくね?

 

 

 

<失踪>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
1996年に投稿者のいとこの家で撮影されたホームムービー。
ドラクエ6やってる!仲間何人か死んでてガン逃げしてるの草。
それはともかく、いとこの幼女がアコーディオンカーテンの横の部屋?に入っていくと、頭が変に歪んでいる男に入れ替わる。
いとこの幼女はこれを最後に失踪し、神隠しにあったと言われたようだ。
ドラクエ6でテンション上がっちゃって事象はちゃんと見てなかった。すまん。

 

 

 

<続・黑く蠢くもの 後編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
今回も見どころだけピックアップする。

  • 取材中に出会った、連れ子を事故で亡くしたというお父さん、川居のファンのようで暗い話なのに嬉しそうに話しちゃってるwww
  • ほん呪を誹謗中傷しているアカウント、川居の出戻りを知っているようなつぶやきをする・・・もう犯人クズ以外考えられないじゃん。クズに持っていかれてばかりだけど、ストーリー自体も破綻しまくってるわ。

 

ようやく肝心の映像(タイトルは「異なる部屋」)。
バーで酒を飲みながら談笑していると突然、一般家庭と思われる部屋の映像が割り込まれる。
そこには、百合子さんの事象のように、顔が黒い何かで覆い尽くされた女性が立っている。
割り込みが終わった直後、画面左の鏡に同じ女性と思われる人が立っていた。
いつものことだけど、同じ事象が起きると2つ目以降はインパクトが足りない。

 

最後に次回予告後「衝撃のラストを直視せよ!!」というテロップが出るが、シリーズ最駄作のゴミなので見ない方がいい。

 

 

 

<総評>
★★★☆☆☆☆☆☆☆
今回も投稿映像は派手なのが多かった。
だが、怖いかと聞かれると微妙なところで、菊池演出中期辺りと雰囲気が似ている。
まぁ演出協力として参加しているし、他のメンツも同時期から演出協力になった人や、後に演出になる人が多いので、菊池演出の影響は受けてそう。
ってか今回もメイン以外の投稿映像数と演出協力の人数が一緒だよ。
もうKANEDAの作品と言えないじゃん。

 

メインは川居が戻ってきたこともあり、サクサクと調査が進んでいることは良かった。
だが今回の内容は次回にほぼ影響ないし、オチの前振りがあからさますぎるので、エピソード自体はあまり良くない。
川居の存在の大きさを再確認できただけのエピソードだった。