ほんとにあった!呪いのビデオ KANEDA演出期総評

 

<担当作品>

パート81 ★★★★★★☆☆☆☆
パート82 ★★★★☆☆☆☆☆☆
パート83 ★★★★★☆☆☆☆☆
パート84 ★★★★☆☆☆☆☆☆
パート85 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
パート86 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
パート87 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
パート88 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
パート89 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

平均:3.1

 

 

 

<評価・感想>
ここに書くような内容はパート89のレビュー後半に書いたけど、あちらはかなり暴言が多いので、できるだけマイルドに評価してみる。
KANEDA演出期のメインの特徴は「ライブ感」「外部の意見」「メタネタの多用」辺りが挙げられる。

 

ライブ感に関しては、インタビュー中に電話などの割り込みが入ったり、事象が起きたりすることがかなり多かった。
まぁやりすぎて仕込み感を増しているだけだったが、なかったらなかったで退屈なだけになっていただろうから、これについては悪くなかったかな。

 

外部の意見については、ホームレスみたいなフリーのライター、オネェみたいな霊能者、アジア魍魎研究所などから意見を取り入れていた。
霊能者はともかく、フリーのライターはヤラセを疑ってばかりだし、魍魎研究所は回りくどいことしか言わなかったり、デリケートな話題でもくだらないジョークを言ったりと不快感の方が大きく、失敗だったと思う。

 

それらが可愛いと思えるくらい、メタネタの多用が1番問題だった。
前述のヤラセを疑われるのもだが、「Propagation(パート85~86)」の登場人物が全員俳優で、ほん呪批判の常套句「劇団員」を逆手に取ったと思われることをしでかし、最駄作となった87~89では迷惑系YouTuberを題材にしただけでなく、元凶に「最近のほん呪はつまらない」だのと言われてしまっていた。

 

まぁマンネリや他ホラーシリーズの台頭など、新しいことをしなければいけなくなっていたのは分かるが、そのやり方があまりにも悪すぎる。
KANEDA演出が監督をするだけの実力がなかったのもだけど、製作者としてのプライドが無さすぎた。
時代の流れに逆行するかもしれないけど、ほん呪は児玉、岩澤、菊池のような絶対的な権力を持ったパワハラ演出が必要だと思う。

 

投稿映像については、演出協力(筆者の推測では投稿映像提供者)が3~5人いて、半数ぐらいの作品でメイン以外の投稿映像数と演出協力者数が一緒だった。
菊池とオミさん(パート90~94の演出)担当は分かりやすいが他は不明のため、そもそもどれをKANEDA演出の作品として評価していいのか悩む。
一応、「見慣れない光景」だけはKANEDA演出期特有の要素のため、これはKANEDA演出担当だったと思われる。
それが恐怖に結びついていたのは「長いトンネル」ぐらいだったが、「不気味な彫刻」「神の視点」などは映像自体が印象深く、不思議な魅力があった。
変に演出をやろうとせず、「見慣れない光景」を時々提供するだけに留まっていたら、心霊ディレクターとして評価できたかもな。

 

 

 

<おすすめ>
・パート83「長いトンネル」
「見慣れない光景」の傑作。
先の見えないトンネルや、あえての控えめな事象による不安感が絶妙。

 

・パート87「異世界
事象がインパクト抜群!

 

・パート88「見てはいけない」
事象は低クオリティーだが、シチュエーション自体に違和感があり考察が捗る。

 

 

 

<主なスタッフ・出演者>
中村義洋
シリーズお馴染みのナレーター。
ある意味1番の被害者。

 

・KANEDA
10代目演出。
こいつに対する評価や愚痴は、上記やパート89のレビュー参照。

 

・中田亮
メガネを掛けた大学生みたいな風貌の演出補。
初期こそ頼りない感じだったが、カスゴミクズ○ねYouTuberに対してブチギレたことで、KANEDA演出期で唯一株を上げた。

 

・知花はる
20代前半ぐらいの女性演出補。
初期は控えめだったが、暴力講師に対して感情的になり暴走した。

 

・川居尚美
ゲストとして2作だけ復帰。
演出含め、ド素人ばかりのスタッフ陣との格と安心感の違いを見せつけた。
だがバカな部下の尻拭いをさせられるのは相変わらずで、ほん呪史上最も胸糞悪い目に遭った。

 

・松尾みのる(田中勝)
調査中に知り合った一般人だったが、いつの間にか演出補になった。
でも演出補としての登場は2作のみで、一般人時代の方がキャラ立ちしていた。

 

・瀬羽潤二
ホームレスみたいな風貌のフリーライター
クソ投稿映像に対し、ヤラセじゃない?と至極当然な指摘をしていた。

 

・アジア魍魎研究所
魑魅魍魎を研究するうさんくさい団体で、所長のデブと喋らないハゲの2人組が登場。
回りくどいだけで、3秒で思いつくようなことやネットの受け売りみたいなことしか言わないので、時間稼ぎ感が強い。
一応公式サイトがあったが、トップページ以外工事中という手抜きだった。
こいつらは多分デキてる。

 

・カスゴミクズ○ねYouTuber
○ね