投稿映像の萎え要素を語る~手品系編~

ほん呪をはじめとした投稿映像系のホラー作品では、「これ作りもんだな」とか「そうはならんだろ」となるような萎え要素が結構ある。

今回は、そんな萎え要素の1つである「手品系」について語ってみる。

 

手品系とは、幽霊さんがカメラワークを完璧に把握していて、人や物の陰に隠れながら絶妙なタイミングで現れる、手品のようなパターンと定義している。

出現位置制御とか、もっといい表現があるとは筆者も思っているが、短く砕けた呼び方にしたかったのでご了承願う。

 

これが萎え要素となるのは、まぁ出現の仕方が都合良すぎるからである。

物陰ならまだしも、人や車などの動くものの陰に隠れて一瞬現れ、また見えなくなった一瞬の隙に消えるというのは、カメラの死角を完璧に把握していないと無理なため、合成などで後付けしたんだなと察せてしまう。

 

とはいえ過去の例からすると、特定の人やカメラにしか映らなかったという例がいくつかあるため、その一種として筆者個人は一応許容している。

そんな筆者でもアカンとなるパターンがある。

 

1つは、部分的に消失していないと説明が付かないパターン。

例えば電柱の裏に隠れていたというパターンがいくつかあるが、どう考えても電柱に隠れきれないはずなのに、片側からだけ少しずつ現れることがある(例えばパート72「曲がり角」等)。

ひどい例だと「体験入学(パート36)」なんかは、カメラを構える女性の胴体と腕の間にだけ現れるという神技(笑)を披露している。

あまりにも自然過ぎると霊に見えないことがあるから、そうやって幽霊感出そうとしたのだろうか。

 

もう1つは、霊を見つけ、ビビッて一瞬ブレた隙に消えるというパターン。

まぁこれはあまりにも都合よく一瞬で消える幽霊さんよりも、霊を撮る気満々のくせに、イザ現れると揃いも揃って同じようなビビり方して消える瞬間を捉えるのに失敗する、情けない撮影者さんに対するイライラ的な意味で萎える。

その点、「雨の使者(パート52)」の撮影者は、幽霊だと気付いていないとはいえ立ち向かっていったのは感動した(まぁ彼は彼で、カメラを下ろしている隙に逃げられたが)。

あの撮影者には、心霊スポット巡り系YouTuberとして活躍してほしいところ。