投稿映像の萎え要素を語る~ぺったんこな幽霊さん編~

ほん呪をはじめとした投稿映像系のホラー作品では、「これ作りもんだな」とか「そうはならんだろ」となるような萎え要素が結構ある。

今回は、そんな萎え要素の1つである「平面な幽霊」について語ってみる。

 

投稿映像を見ていると、どうも立体感がなく平面な幽霊さんを見ることが多い。

言ってしまえば合成による弊害みたいなものだが、「98話目に現れた霊(パート18)」や「面接(パート29)」に関しては、合成ではなくうちわやポスターなどの物理だと思われる。

 

そもそもどうやって立体に感じるか考えてみよう。

とはいえ筆者は絵心ないし、視覚や錯視についてちゃんと知っているわけではないので、理論的な話は各自で調べてもらいたい。

まぁ基本的には左右の目の視差、光と影による凹凸、遠近感(大きさや輪郭のくっきり感)などで構成されているようだ。

 

映像の世界では、カメラの「目」は基本的に1つのため、左右の視差は基本的に存在しない。

また、光と影による凹凸は元の素材にはあるだろうから、これも違うと思われる。

そうすると、合成では切り抜いた撮像を貼り付けることになるが、それ故に輪郭が強調されることになり、本来の遠近感が失われてしまうのではと思う。

個人的に分かりやすい例は「セミナー・キャンプ(パート26)」で、山小屋内に侵入した女は輪郭がくっきりしすぎており、女単体だと平面に見える訳ではないが、周囲と比べると明らかに浮いていて立体感がないように見える。

 

ちなみに、襲撃系は基本的に幽霊役がこっちに向かってくるというパターンが主流だと思われるが、「物置小屋(パート81)」のように合成と思われるパターンもあり、立体感がなかったため、近付いてくるというより拡大しているようにしか見えなかった。

 

基本的には萎え要素であるが、じゃあ立体感があればいいかと言うとそうでもないこともある。

その代表例が「首の家(パート45)」で、アイツはかなり立体感あるが、それがかえって「お前、地面に半分埋もれてね?」という笑いを生んでしまい、評判ほど怖く思えなかった。

一方、「卸売りセンター(パート94)」のアイツは絶望的に立体感ないが、出現場所であるカメラと棚との間はほとんどなく、その間に顔を割り込ませるのは無理があるので、皮肉なことにある意味正解となっている。

オミさんの雑コラがこんなところで役に立つとは・・・