投稿されてきた!呪いの心霊映像レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
2010年から2013年にかけて製作された、投稿映像系ホラー作品。
悪くはないとしか言いようがない。

 

 

 

<祖母の家>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
幼少時に祖母の家に行き、そこで撮影された映像。
投稿者と祖母が縁側で遊んでいると、戸に真っ黒な男の顔が横たわっていて、横目にこちらを見ている。
この家は現在取り壊されており、当時は物が勝手に動いたりしていたとか。

 

よく見るとまばたきをしていて、地味なようでそこそこのインパクトがある。

 

 

 

<出会い系喫茶>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
出会い系喫茶の男性側に設置された監視カメラの映像。
男性側と女性側(キャスト)で席が別れており、マジックミラーにより男性側だけ女性側を見ることができるようで、好みの女性を見定めし、個室で会うというシステムらしい。
女性側に黒いモヤをまとった女性が現れ、ノイズに紛れて消えたりしながら奥のソファーに座る。
またノイズが発生すると、その女性はいなくなっていた。
近隣の似たシステムの店で、女性キャストが殺される事件があったとか。

 

最初に現れたときの遠近感が怪しい。
とはいえ、ザ・定番って感じで決して悪くはない。

 

 

 

<花火大会>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
会社の同僚達と、ビルの屋上で花火大会を見ながら宴会している映像。
後半のカットで、右側にいる白シャツを着た同僚の腰に、白い手が貼り付いている。
この宴会は同僚の送別会で、現在連絡が取れないとか。

 

「来る きっと来る」と言ってたら本当に来ちゃったというオチ。
ちなみに、本当の歌詞は「Oooh(うーうー) きっと来る」らしい。
変な雑学を知ることになった。

 

 

 

<ビデオメッセージ>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
結婚する友人に向けたビデオメッセージを撮っている映像。
友人のアパートで数名がそれぞれメッセージを撮っていると、奇妙なものが映ったという。
という訳で友人宅に行き調査をするが、古いためかちょっと臭うぐらいで、特に何も見つけることができなかった。
その後、業者を呼んで畳のリフォームをした際、畳の下に古びた封筒を見つけたという。
中には毛束が入っており、専門家が解析したところ、女性の毛髪で、唾液やA型の血液が付着しているとか。
隣人によると、前の住人は事故で亡くなったようで、彼女を家に連れ込むことがあったようだ。
彼女が遺したものなのだろうか・・・

 

肝心の映像は、前の人のメッセージで昔やらかしたことをバラされた武田が、それを釈明したり更なる暴露をして盛り上げる。
最後に礼をすると、背後のすりガラス越しにモノクロな女性が映り、撮影者がそれに気付く。
武田に確認してもらうと、誰もいなかった。
1本目からそうだけど、悪くはないがインパクトが足りない。
そろそろガツンとくるものが欲しい。

 

 

 

<広島旅行>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
友人たちと広島旅行に行き、広島城?で撮影した映像。
広縁から内部を映すと、黒い足の様なものが映っている。
膝ぐらいから急に透明になっているが、胴体の輪郭っぽいものも見える。
ステルス能力の低い幽霊さんってところか。

 

 

 

<死の誘い>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
彼女と海岸を散歩し、日が落ちる瞬間を撮っていた映像。
次のカットではもう真っ暗となっており、海に浮かんでいる人を見つけて収めようとするが、カメラでは何も見えない。
その後、彼女にカメラを向けると後ろに半透明の男がいて、モヤみたいになりながらカメラへ突撃する。
彼女とはこの後、連絡が取れなくなってしまったようだ。

 

後ろにいるまではいいけど、突撃するのはないな。
確かに初見はびっくりするけど、リプレイ以降は鼻で笑ちゃうって。
とはいえ、本作初の恐怖度&インパクト★3獲得。

 

 

 

<樹海の洞窟>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
妻と樹海に行き、観光地である洞窟で撮影した映像。
氷の塊を見つけ、それを映していると、その隙間から何者かがこちらを見ている。
霊感強い友人によると、樹海で自殺した者の霊ではとのこと。

 

ズームされるのは左下だけだが、画面中央にも同時に現れており、こっちの方が分かりやすく怖い。
隠し事象を考慮すると、地味ながら良作の域。

 

 

 

<ジュンちゃんの部屋>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
男6人で心霊スポットとして有名な廃マンションを探索している映像。
撮影した映像を見直したところ、奇妙なものが映っていたようで、撮影者の顔が青ざめていたという。
その後、撮影者は自宅のガス爆発により一家全滅してしまったようだ。
廃マンションは現在取り壊されたようだが、自殺や事件など様々な噂があるようだ。

 

廃マンションに行ったことのある女性から話を聞くことができた。
「ジュンちゃん」という知恵○れの女の子がいて、強○により妊娠し、身籠ったまま自殺したことで胎児や体液が流れ、黒い染みになっているという。
投稿映像が暗くて分からなかったが、「ジュンちゃん」の部屋に入ってしまったのだろうか・・・

 

肝心の映像は、首吊り用と思われる縄のある部屋を見た後、別の映像が割り込まれる。
そこは撮影者の部屋のようで、ドア付近に背の高い何者かがいる(隠し事象?)。
3回目から画面中央に女性が立っていて、高笑いのようなそぶりをしながら指を差している(残念ながら声無し)。
ラストなだけあって一番派手だが、高笑いしながらm9(^Д^)プギャーはないだろ。
ここはふざけちゃダメだって。

 

ちなみに、投稿者の名前や顔にピンときた人がいると思うけど、「カメラを止めるな」等の映画監督である。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
2010年から2013年にかけて8作製作されたほん呪ライクな作品。
7~8作目の監督が(当時修行中だったはずの)菊池であり、それだけ見れば十分だったのであまり期待していなかったが、悪くはない作品だった。
とはいえ「悪くはない」としか言いようがなく、全体的にガツンと来るものがなかったのが惜しい。
あと、ナレーションが機械音声っぽくて気になる。
ほん呪で言うところの福田演出期~児玉演出前期に近い雰囲気があり、とりあえず視聴継続する予定。