投稿されてきた!呪いの心霊映像3レビュー

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
ようやく、ほん呪のパクリから脱却し始めたシリーズ3作目。
最初はいい感じだが、中盤辺りからふざけてるとしか思えなくなる。

 

 

 

<合戦>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
夜の公園と思われる場所で、何組かのカップルを盗撮している映像。
投稿者が撮ったものではなく、早朝の散歩時に拾ったカメラに記録されていたという。
移動したカップルを追っていると「オオオォー」という声が聞こえ、振り返ると首から上のない人物が立っていて、撮影者はカメラを落とし逃げる。
この公園は合戦場跡地に建てられたもので、負けた方の一族は老若男女問わず首を切られたとか。

 

首から上は見えないが髪の毛は普通にある。
とはいえノイズがかなり自然で、つかみとしてはいい感じ。

 

 

 

<いとこの思い出>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
赤ん坊を映した8ミリフィルムの映像。
この赤ん坊は投稿者本人で、自宅で8ミリフィルム映像をスクリーンに映し、それをカメラで撮るという手法でコピーとしていたという。
途中でフィルムが燃えてしまったようで、その直前に不可解なものがあったとか。
また、映像に映るいとこは撮影後、肺炎をこじらせて亡くなってしまったようだ。
その後もいとこの両親が交通事故で亡くなり、新たに別の家族が住んでいたが、火事により全焼してしまったとか。

 

肝心の映像は、赤ん坊といとこを映していると、フィルムが燃えてスクリーンに叫ぶような顔が映る。
そうきたかとなる一方で、事象自体はそれほどでもない。

 

個人的に、こう焼けるのか?という疑問が残る。
というのも、焼けてる最中にも10コマぐらい映像が動いている。
つまりテープは巻かれ続けているはずで、なのに染みが広がるように焼けるか?と思ってしまった。
実際どうなのか見たことないけど、動かなくなってそのコマに光(熱)が集中し、焼ける(溶ける)って感じなるんじゃない?

 

 

 

渚にて
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
兄夫婦が帰省し、家族で海岸に行った映像。
子どもを危なっかしそうに見ていると、半透明の足がこちらに向かって歩いている。
投稿者は昔、この付近の海の家でバイトしていたようで、飛び込み自殺者がいるという噂を聞いたとか。

 

事象はありがち。
ってか海の映像のこれ系率高すぎ。
それよりも、子どもに10円ハゲできてない?ってとこが気になってしまった。

 

 

 

<不用品回収>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
女性が1人で芝居練習している映像。
VHSでダビングを繰り返したのか、全体的に緑っぽくて色が滲んでいる。
投稿者は不用品回収を行っており、取り壊しの決まった雑居ビルのロッカーから拾ったものだという。
ラベルには意味不明なものが書かれていたため気になって見たところ、不気味なものが映っていたようだ。
その部屋の会社は10年前に倒産し、社長が夜逃げしたことでずっと放置されていたとか。

 

元社員に話を聞いてみると、あの女性は元社員で、突然倒れて入院し、病気により亡くなったようだ。
また、会社の倒産理由は、バブルがはじけた後の資金繰りに行き詰ったという、当時のありがちな理由だった。
知っていることはそれぐらいで、元社員との交流もないため、ここで行き詰まったかと思われた。
数日後、元社員からあの会社は某宗教団体傘下の組織で、従業員は全員信者だたという、超重要な話をメールで送ってきた。
「オーラを高める水」という謎の液体を信者に販売していたようで、それを飲んで病気や精神に異常をきたす人が何人もいたという。

 

肝心の映像は、芝居をしている女性が立ち上がると、目がくらんだかのように膝をつき、叫ぶようにうめきながら転がり込む。
映像が突然切れ、今度はドアを映したものとなる。
ドアの奥を何かが通り過ぎた後、ドアがひとりでに開く。
数秒後にバカでかい女性の顔が現れ、しばらく浮遊しこちらを向く。

 

ホラーゲームかよ。何でここでふざけるかな。
不気味な映像としていい雰囲気だったのに、こいつのせいで台無し。
最初の倒れる女性も、何で気を失わずに叫んでんだよと思うようになっちゃった。

 

 

 

<406号室>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
○○制作会社に勤める投稿者が、出会い系サイトで知り合った女性をラブホに連れ込み、そのまま1本撮ろうとした映像。
酔いつぶれた女性にセクハラトークを続けていると、女性が洗面台の鏡を見て急に黙る(後に聞いたところ、鏡が渦を巻いているように見えたとのこと)。
投稿者が鏡と女性を交互に映すと、またバカでかい半透明の顔が下りてくる。
この時借りた406号室は、霊が出るとして有名なようだ。

 

2連続でこれは笑いを取りに行ってるのか?
そもそも女性に見えん。
浜田ゴリラの目を黒く塗りつぶしたって感じ。

 

 

 

<霊山>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
霊山として知られる山のロープウェーに乗り撮影した映像。
その日、寝ていると彼女が飛び起き、白い男に首を絞められる夢を見たようだ。
彼女とは前日にクラブで知り合ったばかりのため連絡先も知らず、朝にはどこかに行ってしまったという。

 

肝心の映像は、ふと右側を映した際に逆さになった白い顔がこちらを見ており、横を向いて後ろへ移動する。
また、この際に一瞬ノイズが入っている。
コイツは小さいけど、目と口だけやたら真っ黒で、これも鼻で笑っちゃうクオリティー

 

 

 

<ロッカールーム>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
繁華街のクラブのロッカールームに設置された監視カメラの映像。
誰もいなくなったロッカールームの照明が明滅し、ロッカーの扉が6個ほどパカパカする。
ここには昔、飲食店が入っていたが、経営不振によりオーナーがこのビルから飛び降り自殺したという。


だからやりすぎだって。
ドリフのコントかよ。

 

 

 

ひとりかくれんぼ 赤い部屋>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
本作のメインで、ひとりかくれんぼを行っている映像。
ご丁寧にカメラを4台設置し、監視カメラのように4分割&同期済み。
投稿者はパラノーマル・アクティビティに影響を受け、サークル仲間とひとりかくれんぼをやろうという話になったという。
サークル仲間にボンボンがいて、マンションの隣に住んでいる叔父が家を空けていたためそこを借り、後輩にやらせたようだ。
その様子をボンボンの部屋からリモートで見ていると、変なのが映ったようだが、後輩はそれに気付かなかったという。
その後、後輩は大学に来なくなり、他の参加者2人はもう関わりたくないと言い、取材できなかった。
また、ひとりかくれんぼに使ったぬいぐるみは燃やさなければいけないが、まだ燃やしておらず、後輩に家を出られないから持ってきてほしいと頼まれたようだ。
投稿者と一緒に来た後輩の彼女によると、ひとりかくれんぼをした次の日に別れを告げられ、そのまま音信不通になってしまった。
合鍵を持っているため、スタッフは逃げた投稿者の代わりに、彼女と後輩の家に行くことにした。

 

後輩の部屋の前に着くが、呼びかけても返事はない。
と思いきや、彼女に人形を置いて帰れというメールを送ってきた。
そのままメールで取材依頼すると、人形を置けば話を聞いてもいいと返事が来たため、人形を置いて後にしようとしたら即回収された・・・見とけよ。
交渉材料を失い、メールにも返事をしなくなってしまったため、仕方なく張り込みをすることに決定。

 

9時間以上も交代で張り込みを続け、ファミレス待機組が寝静まる中、後輩の部屋が赤く光ったかと思ったら(なぜか)右耳側から叫び声が聞こえ、部屋も真っ暗になる。
ヤバい気配を感じたスタッフが合鍵を使って侵入すると、部屋の中にはだ誰もいない。
隅々まで調べると、浴槽に水が張られ、洗面台には包丁とコップがある。
部屋には血まみれの人形があり、モニターには砂嵐が映し出されていた。
ここでひとりかくれんぼを行い、どこかに行ってしまったのだろうか・・・
後の調査で、ぬいぐるみに付いた血は後輩のものではないことが判明した。

 

肝心の映像は、クローゼットに隠れて50分経過したため、ひとりかくれんぼを終えようと出るところから始まる。
洗面所に着き、コップと口に含んだ塩水をかけ「私の勝ち」と宣言する際、背後から髪の濡れた女性よう様な人影が立ち上がり、ちょっとズーム→元に戻るという状態をループする。
一方、左上の映像にはひとりかくれんぼを終えた後輩が戻ってきて、気配を感じたように振り返ると同時に、洗面所の映像が元に戻る。
そして、異変に気付いた投稿者らが部屋に来たところでリプレイになる。

 

女の位置関係がおかしい。
後輩の真後ろではなく画面手前に立っている感じで、誰かが死角で待機してたんじゃない?
それを置いたとしても、相変わらずのやりすぎで、ほんとに怖いと思っているのか疑問。
ちなみに、クローゼットから出て移動する際、テレビに横切るような人影が映っている。
最初は後輩かなと思ったけど、動き出す前から現れてるし、かなり近くないと説明のつかない大きさのため、隠し事象と思われる。

 

後輩が振り返った時、「次は殺す」と聞こえたようだ。
それを無視してまたひとりかくれんぼをしたことで、どこかに連れ去られてしまったのだろうか・・・

 

 

 

<総評>
★★★☆☆☆☆☆☆☆
前作、前々作はいかにもなほん呪パチモン作品だったが、本作ではそれを脱却し、独自の色を出そうという意図が見られた。
だが、その方向性が正統派からびっくり系に振り切っており、確かに初見はびっくりするが、リプレイする頃には鼻で笑っちゃうようなエピソードばかりで、むしろ退化している印象を受けた。
特に、ホラーゲームの追いかけてくる顔かよって感じの「不用品回収」、事象が浜田ゴリラの「406号室」、ドリフのコントみたいな「ロッカールーム」はふざけてるのか?と思うレベル。
ほん呪のパクリでいいから、前作、前々作のような正統派の方がいいかな。