ほんとにあった!呪いのビデオ 児玉演出後期総評

担当作品が多いので、岩澤、菊池コンビが抜けてからを後期として総評します。

 

 

 

<担当作品>

パート35 ★★★★★★★★★
パート36 ★★★★★★★★★
パート37 ★★★★★☆☆☆☆☆
パート38 ★★★★★★☆☆☆☆
パート39 ★★★★★★☆☆☆☆
パート40 ★★★★★☆☆☆☆☆
パート41 ★★★★★★★☆☆☆

★平均6.7

 

 

 

<評価・感想>
岩澤、菊池コンビが抜けたことでどうなるかと心配していたが、パート35の「中古ビデオ」で度肝を抜かれ、杞憂だと悟った。
その後もコンスタントに恐怖度★4以上を連発し、相変わらずの安定感を保っていたが、その作風は前期とは結構違う。
特に分かりやすいのはインパクトの強い映像が増えたこと。
児玉演出前期から襲撃系が登場するようになったが、後期ではその頻度が一気に増え、襲撃を通り越した連れ去り系まで登場した。
それでも、今ほど乱発されておらず真新しかったので、飽きはなかった。

 

一方で、雑なエピソードが増えた印象がある。
不自然なカメラワークや手品系の投稿映像が増え、ほん呪の売りであるリアルさが下がってしまい、以降も上がることはなかった。
その点シリーズ監視カメラってすげぇよな、最後まで王道たっぷりだもん。

 

また、取材の質も低下していた。
今までのように深掘りすることが減り、ただインタビューを垂れ流すようなものが多く、児玉演出の強みだったエピソードの盛り上げがあまりなかった。
このあたりは演出補の腕もあるのかな?

 

児玉演出後期と言えば心霊博士関係だが、○○○○に振り回されたばかりで、取材中に霊が現れたというのもとりあえずお茶を濁したみたいな感じでショボく、危うく黒歴史化するところだった。
黒狐との違いは投稿映像があったのと、それが一定以上のレベルを保っていたこと。
まぁ取材中の霊は全カットでも良かったが。
あと本人はイキってただけだからね。
個人的に結構好きだったから、心霊博士の秘蔵コレクションを見てみたかった。

 

 

 

<おすすめ>
・パート35「中古ビデオ」
某情報番組の放送事故のような怖さ。
その後の男は蛇足。

 

・パート35「黒い物体」
生首が襲撃するというインパクトの塊。
よく見ると棚に飾られている。

 

・パート36「恨眼」
幻の演出補、岩澤弟が登場!
エピソードはグロ注意。

 

・パート37「呪いのわら人形」
藁人形を見られた女が襲ってくる!
実在の人間説や、投稿者がこの女説など、考察しがいある。

 

・パート38「黒死女」
布団の中という安全地帯を侵した意欲作。
投稿者のリアクションも素晴らしい。

 

・パート39「狂死のビデオテープ」
心霊博士の遺した禁断のビデオテープ。
とにかく深層心理に訴えかけられる不気味さ。

 

・パート41「クラシックバレエ
リアルタイム連れ去りという究極のインパクト。
悲鳴が○○○声にしか聞こえないので音量注意。

 

 

 

<主なスタッフ・出演者など>
中村義洋
シリーズおなじみのナレーション。
相変わらず語り多めで、実績無いのに大層なことを言っていた。

 

・児玉和士
5代目演出にして初代パワハラ上司。
長田さんにも初期は間接セクハラ等をしていたが、少しずつ丸くなった。

 

・長田明子
児玉演出後期のレギュラー演出補。
ファンサービス旺盛で、ほん呪Tシャツやジャージをよく着ていた。
ほん呪を離れた後も児玉演出作品に登場している名アシスタント。
筆者が1番好きな女性演出補でもある。

 

伊月肇
新人ながら風格(ふてぶてしさ)のある演出補。
なぜかこいつも警察嫌い。
現在は監督業をこなしている。

 

・板倉由佳
○○○○にツバ吐きかけられたかわいそうな人。
パート39のラストで復帰したが、それ以降出番なし。

 

・岩澤俊樹
岩澤の弟で、パート36「恨眼」にしか登場しない幻の演出補。
警察嫌いな兄ちゃんに突っかかってた。

 

・大杉東
編集と音楽担当の人。
パート39「狂死のビデオテープ」を見た唯一のスタッフで、直後に行方不明になっていたが、速攻復帰した。