ほんとにあった!呪いのビデオ65レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
全体的に不気味さに振っていて、隠し(と言う名のバレバレ)事象が多い。
メインはやたら長いがノイズが多く、しっかり見ても意味不明。

 

 

 

サバイバルゲーム
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
廃墟でサバゲーしている様子を撮影した映像。
友人がクリアリングしている最中、ふと上を向くとリッカー(バイオハザード)みたいに天井を這う者がいて、悲鳴を上げる。
頭はエイリアンみたいだし、なぜか上半身裸だし、Youtubeにアップされている奇妙な動きをするCGみたいな挙動でインパクトは抜群。
悪い点は何度も言ってるけど、ビビってハイ終わりでは余韻がない。
おそらく肩あたりにカメラを付けて撮影しているだろうから、反射的に録画止めたなんてことないだろうし。

 

ところで、その前に聞こえた「1人行って」は霊の声じゃないの?
時々メンバー以外の声も聞こえたって証言してるし。

 

 

 

<遊女>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
布団の上で遊女と思われる女性が扇子を振っている古い映像。
投稿者の同居人がアルバイト先から持ち帰ったもののようだ。
なんで菊池は投稿者のすぐ横に座ってるんだ?お前らデキてんのか?
それはともかく、友人は特殊清掃(遺品整理)のアルバイトをしていて、孤独死したリサイクルショップの経営者が持っていた倉庫にあったという。
そのテープには「麻子 19」という文字が書いてあったようで、投稿映像は全部で20分ぐらいだとか。
そして、友人は翌日、法事で出かけてから行方不明になったようだ。

 

スタッフが調べたところ、亡くなったリサイクルショップの経営者が住んでいた地域はかつて色街(風俗街)だったようで、この映像は風俗の紹介用ビデオではないかとのこと。
また、80年代後半に大規模な火事により何人も亡くなっており、その中には身元不明(違法滞在とか)の遺体もあったという。

 

肝心の映像は終盤部分で、映像にえげつないノイズや時間ずれが発生しまくっており、その中に悶え苦しむような顔が画面一杯に何度も現れる。
さすがに色々とわざとらしすぎるな。
まぁ顔がある意味リアルで良いと思うが。
あと、終始悶え苦しむような声が聞こえるけど、これはスルーなの?

 

最後に、同居人の男性が実家近くの山林で遺体となって発見されたとか(じゃあこれ警告物じゃない?)

 

 

 

<納骨堂>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
投稿者の友人が、フランスにある世界最大の納骨堂を訪れた際に撮影した映像。
約600万人もの遺骨が収められているようで、壁が遺骨で埋め尽くされている。
脳天をぶち抜かれたと思われる遺骨をズームで撮影し、カメラをそらす際、眼窩に目があり、ライトに反射している。
この納骨堂は大部分が侵入禁止区域であり、そこに立ち寄って亡くなった人が多くいるとか。
また、撮影者とは半年以上音信不通になっているようだ。

 

これ、心霊映像ではなく、管理団体によってビー玉か何かが仕込まれている可能性ありそう。
この頭蓋骨だけきれいに正面向いているし、脳天ぶち抜かれたような跡が印象的なので、つい目に入るように誘導されている感じがする。
実際、筆者的には↓の隠し事象よりもこっちの方が分かりやすかった。

 

また、「約600万人の遺骨が・・・」の辺りでカメラを天井に向けるが、そこに少し大きい顔がある。

 

 

 

<MEMORY 前編>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
今回のメイン。
投稿者(日高さん)の彼女(宍戸さん)が1ヶ月前から女に付きまとわれているという。
日高さんは長年付き合っていた元カノがいて、別れた後も執拗に連絡が来ていて、彼女の家に押しかけたこともあるようだ。
そのことから、元カノにしっかりとケジメをつけたようだが、元カノが付きまとっているのだろうか・・・
スタッフが元カノに連絡したところ、日高さんに執拗に連絡したり宍戸さんの家に行ったのは急に連絡取れなかったためで、もう未練はないという。
さらに、宍戸さんの家に行ったときに、宍戸さんに怒鳴られたとか。

 

という訳で3人の交友関係などを調べ、調査結果をまとめてみた。

  • 元カノはこの前合コンに参加しお持ち帰りもされたみたいなので、もう日高さんに執着してなさそう。
  • 日高さんは他にトラブルがあった様子はない。
  • 宍戸さんもトラブルになるような人ではなく、怒鳴るような人でもない。
  • 宍戸さんは幼稚園の年長時、急にいなくなったことがあり、小学校入学と同時に何事もなかったかのように戻ってきたとことがある。

この件について宍戸さんに聞いてみると、同じ団地に住む少女(古瀬ちゃん)が階段に落ちて亡くなり、そのショックで幼稚園に通えなくなり、環境を変えるために寺に預けられていたようだ。
そのことを本人は完全に忘れており、先月、親に聞いたのと実家の倉庫にあるビデオを見て、初めて思い出したという。
古瀬ちゃんを思い出したのと、気配を感じるようになった時期が一致しているため、製作委員会は古瀬ちゃんについて調べることにした。

 

古瀬ちゃんが亡くなった時の新聞記事によると、一緒にいた女の子(おそらく宍戸さん)が女の姿を見たと証言していた。
また、古瀬ちゃんが亡くなったのは1999年12月に対し、古瀬ちゃんと思われる子が映っているビデオの撮影日は2000年1月であり矛盾している。
ビデオに映る子は何者だろうか・・・

 

ここで、宍戸さんを付きまとっている人物を捉えた映像。
向かいの路地に真っ黒な服を着た女性が立っており、何度も消えたり現れたりしながら移動し、やがて完全に消える。
カメラワーク下手すぎだろ。「夜釣り(パート15参照)」の投稿者かよ。
おかげで恐怖性は全くないが、この女性は何者だろうか・・・つづく。

 

 

 

<写真>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
高校時代の同級生らと廃墟で肝試ししている映像。
この地域は再開発により住民を追い出したが、開発が止まってしまい放置されているという。
顔が削り取られた写真と日本人形がいくつも落ちている部屋を発見し、気味悪がりながら手に取って撮影していると、その奥に少女が座っていて、こちらを見つめている。
だが投稿者は気付かなかった模様。
今後の菊池演出作品によく登場する、普通の少女が普通に映っているエピソード。
ちなみに、この家の元住民と写真の人物は全く関係ないようだ。

 

 

 

<家族>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
夫の昇進祝いに、サプライズパーティーをしている映像。
この撮影場所は引っ越したばかりの新居だという。
サプライズ後、みんなでこの映像を見たら不可解な現象が起きており、場の空気はすっかり冷えてしまい解散したようだ。
どうやら、夫は今のマンションに引っ越してから、顔に焼きを入れられる夢を見るようになっているようで、睡眠薬を飲むようになってしまったとか。
管理会社に確認したところ、特に曰くはないと言うが・・・
ところで、何で鏡越しに山下演出補が映るようにしてるんだ?
と思ったら、最後らへんヒゲ触ってて話聞いてねぇwww仕事しろwww

 

後日、マンションについて地元住民に聞き込みをしたところ、数年前に所有者が変わり、その際に全員引っ越したという。
所有者が変わる前、虐待されていると思われる子どもがいたようで、親は昼間からパチンコ三昧していたが、子どもはろくに食べさせてもらえず低身長で、真夏でも長袖にマスクして、真冬にベランダに締め出されて泣いていたこともあったようだ。
引っ越した後のことは分からないが、噂では一家心中したとか。

 

肝心の映像は、夫の帰りの前に準備を済ませ、それぞれが部屋の隅に隠れ明かりを落とす。
数分後に夫が帰ってきて、サプライズでお祝いをするのだが、デジカメのフラッシュに紛れて3人分の人影が映る。
ほんの一瞬のため恐怖を感じるようなものではないが、懐かしの初期テイストで悪くはない。
個人的に気になるのは、テーブル中央付近に足が見えるけど、それが誰のものかという点。
位置的には父親だけど女性の足に見えるし、母親は右側にいて物理的に届かない。
実は4人目説あったりする?

 

 

 

<シリーズ監視カメラ マンホール>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
線路脇に設置された監視カメラの映像。
この場所はスリ被害や不審者の目撃が相次いだため、町会によって設置されたという。
画面右下にあるマンホールから女性が上半身をのぞかせており、そこを通りかかった男性を見つめ、向きを変えている。
その後、女性が通りかかると姿を消す。
この近くの下水管に、隙間なく体が詰め込まれた女性の腐乱死体が見つかったことがあるという。
そして、最近になって、女性の生前の彼氏が自宅で亡くなっていたとか。

 

タイトルにマンホールとあるが、そのマンホール自体が非常に分かりにくく、左下にあるやつと右にある白いやつにヤマを張ってて全く分からなかった。
これ自体は大したことないけど、映像の終盤、女性に近付くように早歩きする男がいて、この直後に何かしたんじゃないかと想像できる。
いやらしいところで切るなぁ、ある意味好きなエピソード。

 

 

 

<MEMORY 後編>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
製作委員会の元に、古瀬ちゃんが映っていると思われるビデオテープが送られてきた。
同封の手紙には、この映像に映っているのは古瀬ちゃんではなく、宍戸さんだという。
このことを宍戸さんに連絡しようとするが、ここ数日連絡が取れないでいた。

 

古瀬ちゃんの母親の住所を特定し、アパートに行ったがいなかったため、勤務先に押しかけるスタッフ。
アポを取れたので仕事上がり後、近所の公園で話を聞く事ができた。
事故については新聞記事の通りだが、宍戸さんが見た女については見つからず、気が動転したことによる勘違いと結論付け、単なる事故死として処理されたようだ。
一応ビデオを見てもらったところ、映っているのはやはり宍戸さんだが、着物は古瀬ちゃんが持っていた物で、事故後に譲っていたという。

 

宍戸さんについては相変わらず音信不通で、日高さんも連絡取れていないようなので、みんなで宍戸さんのマンションに行ってみることにした。
出てくれたが、何か思い詰めているのかほとんど喋らず、以前とは様子が明らかに違う。
再度ビデオを見てもらうと、今見ると自分に見えるが、当時は本当に勘違いしていたようだ。
今度は古瀬ちゃんが転落した件について話を聞いてみるが、宍戸さんが突然キレる!!!
何かに怯えているような感じで叫びながら物を投げつけてきたため、ひとまずこの場を後にした。
ちなみにこの場面で、菊池が古瀬ちゃんの本名をピー音無しで言っちゃってる。ミスか?

 

今度は古瀬ちゃんの幼稚園の教諭に話を聞くことに。
宍戸さんは別の幼稚園に通っていたので詳しくは知らないが、虚言癖があると噂があったようだ。
また、古瀬ちゃんが亡くなった1ヶ月後に、同じ団地に住む前野ちゃんも交通事故で亡くなっているようで、その時乗っていた自転車は古瀬ちゃんが使ってたものだとか。
あのオカン、遺品を何でもあげすぎだろ。
また、古瀬ちゃんの葬式を友引の日に行っていたようで、前野ちゃんの事故は本当に偶然なのだろうか・・・

 

また、宍戸さんの母親から話を聞く事ができた。
ビデオの異変については、ちゃんと見ていないとはいえ、当時は何もなかったという。
また、前野ちゃんの自転車事故も知っており、古瀬ちゃんの遺品を譲り受けたことを心配し、お祓いのために宍戸さんを寺に預けたようだ。

 

ここまでの話をまとめると・・・宍戸さんの虚言癖のせいで全然まとまらねぇ!
とりあえず事実ベースで羅列すると、

  • 古瀬ちゃんが階段から落ちて亡くなり、オカンは友引の日に葬式を行った上に遺品を知り合いにあげた。
  • その結果、前野ちゃんが古瀬ちゃんの自転車で事故死し、宍戸さん母は怖くなって娘を寺に預けた。
  • 宍戸さんは先月、実家でビデオを見て当時のことを断片的に思い出し、それ以降何者かの気配を感じるようになった。

あとはよく分からん。あのオカンが今回の黒幕なのか、宍戸さんの虚言癖は今も続いているのか・・・

 

ここで例のビデオ。
宍戸さんが古瀬ちゃんの着物を着て1人遊びしている様子を、母親の弟が話しかけながら撮影していると、わずかに開いている押入れの戸から手が現れ、少しずつ開ける。
同時にえげつないノイズが入り、それに紛れて別人の横顔が宍戸さんに貼り付く。
横顔が貼り付くことにインパクトはあるが、ノイズ系はやりたい放題できる反面、やりすぎと思う事が多くてハマるほどではなかった。
それ以上に、メインのストーリーにノイズが多すぎて、しっかり見ても全体像が把握できないのがキツい。

 

最後に、宍戸さんが統合失調症により精神病院に入院したという報告で幕を閉じる。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
投稿映像は可もなく不可もなくと言ったところ。
強いて言えば、全体的に不気味さに振っていて、隠し(と言う名のバレバレ)事象が多かった。

 

問題はメインで、ここ数作同様かなり尺を取られているが、ノイズが多すぎる。
投稿者の元カノとか結局何の関係もなかったし、何であんな尺取られてたんだ?
そもそも宍戸さんの虚言癖のせいで何が真実か見えてこないし、それを除いても多くの謎が残っている。
結局、古瀬ちゃんのオカン黒幕説も想像の域を出ておらず、宍戸さんが精神病院に入院したというのが今回の全てだったんじゃないかな。
筆者は、古瀬ちゃんの事故は宍戸さんが突き落としたもので、そのことを思い出した結果、集団ストーカーに付きまとわれた説を推す。