ほんとにあった!呪いのビデオ75レビュー

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
ゴリ押しアルバイトの大塚がやらかしまくる胸糞回。
メインのオチもパート71の劣化コピーで退屈。

 

 

 

<下見>
   恐怖度:★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
社会人向けのアウトドアサークルに所属している投稿者が、キャンプ場の下見をしている映像。
記録用だと思うけど、独り言デカすぎない?最初、隣に誰かいると思ってた。
それはともかく、湖岸を見て回っていると「おーい」という助けを求めるような声が聞こえ始める。
湖の方から聞こえたためカメラを向け、ズームしたり戻したりカメラを下げて肉眼で探していると、1度だけ溺れている男性が映る。
よく見ると目がくり抜かれているのかな?
警察に通報したが簡単な事情聴取だけで終わり、その湖を調査したところ、5年前に亡くなった人がいるとか。

 

カメラワークがひどすぎて2度と見たくないな。
この男なんだけど、波打ち際から5mぐらいの場所で溺れてない?

 

 

 

<かいぼり>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
映像制作会社に勤める投稿者らが、ロケハンついでに立ち寄った公園で、かいぼりの様子を撮影した映像。
かいぼりとは、簡単に言えば池の水ぜんぶ抜くで、池の生物を水槽に入れて個数調査を行なっている。
それを見て回っていると、水槽の間に生首みたいなものが転がっている。
この近くでは、人間の胴体だけ見つかったことがあるという。

 

またカメラ動かしすぎで目に悪い。
分かりにくく、顔で攻めてるのも相変わらずでイマイチ。

 

 

 

<母の願い 前編>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
今回のメイン。
地元の公園で遊ぶ娘を撮影している映像で、ブランコに向かうと見知らぬ男性が1人漕いでいる。
その男性が立ち上がり、こちらの方に向かってきたかと思ったら急に倒れ、病院に搬送されて一命を取り留めた。
その際に一緒に救急車に乗ったことで連絡先を知り、命の恩人と思われたのか、いい菓子折りをよく贈られるようになったようだが、ちょっと怖くなっている様子。

 

という訳でその男性(小暮さん)の元に行ってみることに。
結構いいところに住んでいるようで、東京タワーが一望できるマンションに住んでいる。
小暮さんによると、当時のことはあまり覚えておらず、公園も行ったことがなく、何で行ったのかも分からないようだ。

 

ここで肝心の映像。
小暮さんが1人ブランコに揺れており、映った辺りから謎の声が聞こえる。
すると小暮さんが投稿者に近付き始め、それと同時に「かすみ 笑って」という声が聞こえる。
投稿者が怖くなって避けると、小暮さんはいつの間にか倒れていて、声をかけたところでリプレイになる。
小暮さん、口の周り白いけど泡吹いてない?
声については「かすみ 笑って」以外聞き取れないが、かなり近くからしゃべっている感じ。

 

再び小暮さんのインタビューに戻ると、心臓移植をしたことがあるという。
運良く適合者が見つかったようだが、提供者については知らされていなかった。
移植後、同じ夢を見ることがあるようで、家族と思われる小さい子供と遊んでいる光景を見るようだ。
提供者の生前の光景が、小暮さんの夢となって出てきているのだろうか・・・
ちなみに、「かすみ」という人について思い当たる人はいなかった。

 

臓器移植による記憶転移について調査したところ、脳以外の移植でもあり得るという。
だが根拠がある訳ではなく、あまりサンプルがないようだ。
また、臓器移植者については原則秘密となっているが、保存期間もあるため、ニュースなどを見ればある程度特定可能であり、同じ時期に脳死した6歳女児の臓器が提供されていたという。
まぁ本人たちが見つけられていないから仕方ないけど、6歳児の心臓だと成人男性に移植するのは無理ないか?

 

それから音声解析や公園での聞き込みを行ったところで次へ。

 

 

 

無人駅>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
飲み会帰りの電車で乗り継ぎミスし、無人駅に辿り着いてしまった投稿者が、彼女に向けて撮影した映像。
聞いたこともない駅で、終電は過ぎてしまっているため、彼女に迎えに来てもらう事になったという。
待つまでの間、暇のため周囲を撮影していると、道端に座り込む女性が見える。
不安を覚えたため待合室に戻り待機するのだが、録画止めるの忘れて胸ポケットに入れるという仕込みが完了したところで肝心の映像。

 

記録はされていないが、投稿者にはクラクションの音が聞こえたようで、再び改札を出る。
女はいなくなっていたので一安心したが、車は来ていない。
すると、暗闇から頭のない女がこちらに向かって来て、ビビって体をそらした隙にいなくなっている。
よく見るとこの女は、先程座り込んでいた女と同じ格好をしている。
この駅地近くの山が自殺スポットで、自殺志願者がよく来る駅だとか。

 

典型的なビビらせ系だけど、女の顔部分だけノイズがなく、明らかに黒く塗っている。
ってか、何コマか塗りきれてなくて髪の照り返し見えてるぞ。
そんな低クオリティーのエピソードだが、よく見るとメッチャ揺(ry

 

 

 

GPS機能>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★★
職場仲間と4人で廃墟探索している映像。
投稿者のメイク怖いんだが。鈴木その子かよ。
それはともかく、ポ○モンG○でその場所にレアがいるという情報を得て、立ち入り禁止のこの場所に行ったという。
部屋の中にレアの反応があり、そこに入ってみる(この時、男が「G○」とくだらないダジャレを言う)。
だがレアはいなくなり、代わりに半透明の女性がいたというオチ。
また、その書き込みはいつの間にか削除されていた。

 

サイズ感に疑問が残るが、まぁいいや。
今までもそうだったけど、福田・寺内演出体制になってからは特に、流行りに乗った投稿映像が多いな。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 厠>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
公園の男子トイレに設置された監視カメラの映像。
鏡が割られる被害が起きており、洗面台をメインに映している。
個室は映らないのでセーフなのか?
男性が入ってきて用を足そうとすると、個室のドアが勢いよく閉まる。
だが男性は特に気にせず用を済ませ、手を洗っているとノイズが発生し、去ろうとすると鏡に男が現れる。
80年代に、この公園付近で児童誘拐事件が発生しており、被害者の父親が昼夜問わずさまよい歩いていたが、犯人と思われる男にナイフで刺され亡くなっているという。

 

ホーンデッドマンションみたいな現れ方だな。
角度的に、鏡に反射して現れているというよりも、鏡の奥に空間がある感じ。
個人的に、白目なのは余計。

 

 

 

<母の願い 後編>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:胸糞(ゴミ)
公園について調査するが、特に曰くはなく、利用者は皆穏やかな公園と言う。
だが、公園内や付近で自殺があったという証言もあり、やはり何か曰くがあるのだろうか・・・

 

だが、今回の事象と結びつくようなものはなく調査が行き詰まってきたところで、大塚が痴人(誤字ではない)を連れてきた。
どうやら投稿映像を勝手に持ち帰って見せたようで、気になることがあるとこのと。
その内容は、
・女の子が一瞬だけ映って消えている。
・女子高生がダンス動画を撮っている。
で、これについて「お分かりいただけましたか」とかほざきやがるのだが、ナメてんのかこいつ?菓子折り持って中村さんに詫び入れてこい。
ってかこいつの喋り方うぜぇ。いちいちドヤんなよ、マジで不快だ。
それ以上に大塚、お前何やってるのか分かってるのか?ニヤついてんじゃねぇよ。
2人揃って自称霊感持ちとか、黄色い救急車に乗せてもらった方がいいんじゃねぇの?
ちなみに、女の子が消えたのは偶然の範囲。パンする前に動き始めているのが分かる。

 

ダンス動画を撮っていた女子高生を特定し、その動画をもらえることになった。
また、かすみちゃんについて知っているようで、投稿映像を見せたところ、一瞬で消える少女がかすみちゃんのようだ。
そして、もちろん生きているとのこと。
・・・あの痴人やっぱりホラ吹きじゃねぇか。大塚共々2度と出てくんな。

 

ここでそのダンス動画。
投稿者母娘も映っていることから、同じ時間に撮られたもので間違いない。
小暮さんが倒れる瞬間や、かすみちゃんもバッチリ映っていた。
ちなみに、この時点では中村さんの声で分かりにくいが、音声にいくつかノイズが紛れている。

 

かすみちゃんの祖母の家で話を聞くことに。
かすみちゃんの父親は離婚していて、母親は自殺したことでいなくなり、祖母の家で預かっているという。
また、母親はドナーになっていたので臓器移植された可能性があるとのこと。
・・・まぁ母親の心臓が小暮さんに移植されたって話なんだろうけど、飛び降り自殺者で心臓移植ってできるようなものなのかな?証言だと顔はグチャグチャで足も変な方向に曲がってたって言うし。
そもそも、誰に移植されたかはともかく、移植した事実ぐらいは伝えられるんじゃない?
祖母は、娘に会いたいという母の願いが小暮さんを動かしたのではと思い、小暮さんに会いたいというが、そう伝えられるものではないので一旦保留に。

 

そもそも確証ないしな・・・と思っていると、小暮さんがパニクりながらスタッフルームに乗り込んできた。
どうやら、何者かが小暮さんの連絡先を祖母に渡したという。
その犯人はもちろん大塚。こいついい加減にしろよ。
何よりも、事の重大さを理解してない感じとか、言い訳ばかりで逃げようとしている感じが無理。
ってか小暮さん大丈夫?やたら落ち着きなくて息荒いし、また心臓やっちゃいそうなんだけど。
何とか小暮さんを落ち着かせ、その場は何とか切り抜けた。
にしても、バカなスタッフが非常識なことをして調査中断になるの2作連続なんだが。
作品作る前に教育をしろよ製作委員会。

 

その後何だかんだあって、小暮さんと一緒にかすみちゃんに会いに行くことになった。
・・・このオッサンも色々とおかしいな。
日に日にかすみちゃんの事しか考えられなくなったとか、会わなきゃって義務感を感じているとか、ヤバい領域に入ってる。
はたから見たらただの○リコンだぞ。
そもそも気味悪がられるレベルで菓子折り送りまくってたし、絶対面倒なことにしかならないから会わせない方がいいんじゃないか?
公園で待ち合わせの予定だが、かすみちゃんが行きたくないと部屋にこもっているようだ。
そして、また小暮さんがパニクり出し、最後はもういいと帰ってしまった。よかったね製作委員会!

 

という訳でスタッフだけでかすみちゃんの元に行ってみることに。
だが心を塞ぎ込んでしまったため、子供に好かれやすいファ○キンゴリ押しの大塚に任せることに。
大塚も母親亡くしているとのことだが、今までのことを考えるとそれも怪しいなぁ。
こいつの言うことは全部ホラに聞こえる。
何とか扉を開けてもらい、今回の真相を知ることができた。
どうやら母親にDVを受けていたようで、自殺の際も抱えられて一緒に飛び降りされられたようだ。
・・・祖母、それ知ってて会わせたいって言ったのかよ。この家にいるのも危険じゃないか?

 

最後に、寒ちゃんが2本の投稿映像の声を合わせることで、謎の声の真相を突き止めた。
「笑うな・・・
 生きる・・・
 お前だけ生きるな・・・
 逃げれない・・・
 助けて・・・
 痛い・・・
 痛い・・・
 かすみ、お前だけ幸せになるな・・・
 連れて行く・・・」
という、今でも心中しようとする本当の母の願いだった。

 

 

 

<総評>
★★★☆☆☆☆☆☆☆
投稿映像に関しては、全体的にパッとしなかった印象。
見た目は派手だったりしても、視聴者にインパクトを与えるような何かが足りないと感じた。

 

問題はメインで、ゴリ押しアルバイトの大塚がでしゃばりまくるわ、痴人がウザいわ、小暮さんはすぐパニクるクソメンヘラだわで不快要素が多すぎる。
そもそも音声物でショボいし、ネタ自体も使い古された臓器移植による記憶転移だし、親が子を恨んでいたというオチもパート71の劣化コピーで、現体制での限界が見えた感じ。
せっかくパート71でマンネリ打破に成功したのに、たった5作でこれまで以上にマンネリを感じた。